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遠い光
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凍えるような夜
分厚い上掛けを纏い
身震いしながら
ひとり静かに歩みを進める
手には握り締めた手燭
蝋燭の炎は揺れながらも
ほのかに手元を照らし出す
自らひとりの
ひとりだけの吐く息が
白く暗闇にとけてゆく
微笑みかわしたあの人は
今はもうここにはいない――
つんと冷えた静寂の中
微かに枯草を踏む音が響いて
冷たい夜の空気が一層身に染みる
見上げればそこには
さざめく星影
青白い月光
蒼く澄んだ光は
地に降り立つ
それは掴めない幻
遠い面影
どれほど手を伸ばしても
届かない
届くはずもない
私の光
手の中にぽつりと灯る
手燭を私は握り締めたまま
ひとり空を仰ぎ佇んでいた
分厚い上掛けを纏い
身震いしながら
ひとり静かに歩みを進める
手には握り締めた手燭
蝋燭の炎は揺れながらも
ほのかに手元を照らし出す
自らひとりの
ひとりだけの吐く息が
白く暗闇にとけてゆく
微笑みかわしたあの人は
今はもうここにはいない――
つんと冷えた静寂の中
微かに枯草を踏む音が響いて
冷たい夜の空気が一層身に染みる
見上げればそこには
さざめく星影
青白い月光
蒼く澄んだ光は
地に降り立つ
それは掴めない幻
遠い面影
どれほど手を伸ばしても
届かない
届くはずもない
私の光
手の中にぽつりと灯る
手燭を私は握り締めたまま
ひとり空を仰ぎ佇んでいた
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