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地には散った花びら
白い花びらがそこに降りしきる
私はその地に座り込み
その手を地に下ろし
白い花びらを掻き集める
同じようで違う
違うようで同じかもしれない
白いはなびら
形が整ったもの
歪なもの
汚れたもの
破れたもの
様々な花びらがその地には降り積もっている
私の手には白い花びら
たくさんの白い花びら
腕を伸ばして
地の花びらを集め
そっと目を閉じて抱きしめる
最早それが何であったかすらわからず
白い白いはなびら
遠い記憶の残滓
色も抜けて
白くぼやけて
気づくと腕からすり抜けている花びら
それを掻き抱きながら
顔を花びらにすり寄せ
もう遠い過去に想いを馳せ
その元の色も形もわからないものに成り果てた
白い想いの骸を抱いて
私はその目を閉じた
白い花びらがそこに降りしきる
私はその地に座り込み
その手を地に下ろし
白い花びらを掻き集める
同じようで違う
違うようで同じかもしれない
白いはなびら
形が整ったもの
歪なもの
汚れたもの
破れたもの
様々な花びらがその地には降り積もっている
私の手には白い花びら
たくさんの白い花びら
腕を伸ばして
地の花びらを集め
そっと目を閉じて抱きしめる
最早それが何であったかすらわからず
白い白いはなびら
遠い記憶の残滓
色も抜けて
白くぼやけて
気づくと腕からすり抜けている花びら
それを掻き抱きながら
顔を花びらにすり寄せ
もう遠い過去に想いを馳せ
その元の色も形もわからないものに成り果てた
白い想いの骸を抱いて
私はその目を閉じた
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