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起:先輩と僕の全く猥雑でない前置き(読み飛ばしてもよい)
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その先輩は神話だった。
名前は浅香幸一(アサガコウイチ)。僕と話したときはそう名乗っていた。他の人に名乗っているところは見たことがないが、たいていの人には誰かから広まった“白毛先輩”と呼ばれている。
その仇名の通り、髪は真っ白だがまったく老人らしくはない。艶やかに波打った髪を背中を半分隠すくらいに伸ばして、何の光でも反射して海のようにちらちら輝いている。顔は長い前髪だったり白髪の反射に隠れてわからないことが多いけど、思わず見惚れてしまうくらい美形。好意的かつ好奇の目で見られる噂の主とは得てして顔形が良いものだけど、彼の容貌は人並外れていた。
モデルすらくすむ容姿に対して服装にはあまり関心が無いようだったが、どう頑張っても先輩の容姿を翳らせることは出来ていなかった。洒落っ気の無い無彩色のTシャツとスウェットパンツが似合っていて、袖口からちらりと覗く手首やくるぶしは折れそうなほど華奢だ。ピアスや指輪などの装飾は無く、唯一しているらしいお洒落は靴だ。毎日履くものを変えているらしい。気に入った靴――例えば虹色の靴紐を付けた薄いピンク色のキャンバススニーカーや、銀色の金具にアースカラーの革の編みサンダル、ピースマークがついた紺色のクロックスもどき等を何度も履くことはあっても、二日続けて同じものを履いているところは見たことがない。
笑わない美人なんて、というけれど、それは笑いかけられない奴の負け惜しみに過ぎない。美人は笑わなくても美人で、人の心を幸せで豊かにする。
僕が見た以外の人の噂も総合すれば、先輩はたいてい教室の中程から少し前、出来るだけ端のほうに陣取っている。最後方や最前列に座ることはない。出来るだけ人の中に居て、目立たない位置を好んでいるようだ――目立たないようにする努力は実っているとは言えない。先輩はどこに居ても目立つ。
人が隣に座っているのも構わず、好きな席に座るらしい。授業態度は至って真面目で、日によっては誰よりも熱心に傾聴していることすらあり、うたた寝する姿は誰も見たことがない。誰も僕ほど関心がないだけかもしれないが。桜色の薄くも厚くもない唇がつんと不機嫌そうに結ばれて、その視線の殆どが教室の前にいる先生や黒板、手元のレジュメに向けられている。教科書は殆ど持っていないようだ。細く骨ばった手指はマゼンタ色の油性ボールペンを握っていて、たまに黄色の蛍光ペンに変わる。シャーペンや消しゴムを使っているところは見たことがない。たまにペン回しをしていて、先輩がペンを取り落とすところは見たことがない。必ず最後は手の中に納まって、プリントに先端を走らせている。
凡そ普通の噂は聞いたことがない。どこのゼミに入っているとかいないとか、どこのサークルに入っているだとかいないだとか、四年生の先輩も彼を先輩と呼んでいて、ずっと学生を続けているとか、○○先生の愛人だけど、その噂にも拘らず先生と話しているところは見たことがないとか、変な噂は枚挙にいとまがなかった。いや、一つだけ普通があった。購買でパック一リットルの牛乳を買い、すぐにかつて公衆電話が置かれていた隙間で一気飲みし、そのままパックを捨てたという目撃談。……いや、やっぱりこれは変だ。神秘的ではないけど。
新生活が始まって半年たって気付いたことだが、先輩と僕は同じアパートに住んでいるようだった。その日は学期が始まったばかりで特に何の用事も無く、授業が早く終わり、次の授業も無いのでそのまま帰ろうとしたら、同じ教室から帰る時間から歩く速さまでたまたま一緒になって、そのまま同じ電車に揺られ、帰路を一緒にした。先輩は挙動不審に黒いリュックサックを背負った背中を追う後輩に、降りて来るエレベーターを待つ間、振り返ってこう声を掛けた。
「ねえ。もしかして、同じ大学だったり?」
「は、はい。つけたみたいな真似してすみませんでした」
「なんで謝るんだよ。エレベーター乗るってことは、君もここに住んでるんだろ?」
「はい」
隣に立った先輩は僕より頭一つ分くらい背が高かった。雲の隙間から夕焼けが射し、春の強い風が先輩の髪を撫でてバラ色に染めた。
「俺、浅香幸一。君は?」
「羽田渉です」
「ハネダくんか。よろしくね。何階?」
笑わない美人なんてという人は嫉妬をしているのだという考えは今でも変わらない。でも、美人は笑うととびきり綺麗だ。先輩は五階のボタンを押していた。僕の一階上に住んでいるらしかった。
僕だけが先輩の正体を、みんなより少しだけ知っていた。
そのやりとりがきっかけで、先輩とはたまに話す仲になった。週に二度は行きの電車で一緒になったり、週に一度は授業で隣に座った後、そのまま一緒に食事をとったりした。話すことはさっき授業の内容に関してだったり、ステージを占拠していまいちな演奏を披露するバンドサークルの感想だったり、文芸サークルが出した去年の同人誌の感想だったり。当たり障りのない話だった。
先輩はどこのゼミに属しているわけでもないようだった。サークルに入っているわけでもない。学年もわからない。色々な授業に出ているようだけど、学生らしい苦悶――出席数や単位が足りないとか、バイトが大変とか、恋愛がどうこうとか、その先の就職とか、そういうものは抱えていないらしい。
俗世のことに惑わされること無く、気まぐれに生きている。噂通りの変人だった。そんな自分には真似出来ない生きざまはちょっと羨ましくもある。
「ハネダくんはサークル入ってるの? それとも部活?」
「いえ、今はどこにも。バイトがあって」
「そりゃいい。当てようか。商店街の花屋だろ?」
「僕が店番してるところを見たんですね?」
「うん。バレたか」
そう言って花が綻んだように笑う先輩はとても可愛らしかった。
先輩は一人でいることが多かった。たいていどこかの教室の中に居て、気まぐれに去っているらしい。
一方的に話しかけられているところは見た。たいてい先輩は愛想よく答えて、短い会話の終わり際には手を振ってさえいた。僕はある日、こんなやりとりを遠くから見ていた。
「ねー先輩、合コン行きません?」
「いいよ。君らの奢りならね」
知らない後輩とのやりとりの後、先輩は合コンに行ったのだろうか。その後のことはわからない。先輩に聞いてもいない。
それからこれは直近の思い出だ。
風で千切れかけた雲が夕日を気まぐれに隠していた今日、先輩が僕のバイト先に来た。
「ア……ハネダくんだ。おはよ」
「いらっしゃいませ。今起きたんですか?」
その日は一度も大学で先輩を見なかった。先輩は見ての通り目立つ容貌だったから、どこかですれ違っていれば見覚えがないなんてことはない。「今日白毛先輩見なくない? お前何か知ってる?」「知らないよ」という会話を、同学年の学生としたばかりだった。
「まあね。ちょっと体調悪くて」
店内に日の光が差し込んだ。先輩には夕方の、柔らかなバラ色の光が似合っていた。初めて会話した日と同じ光だった。
「何をしに来たんですか?」
「……花、を、買いに来たんだよ。ここ、花屋なんだろ」
先輩は唇の端を上げて、笑っていた。
「僕に会いに来たんじゃないんですか?」
「うん。そうだね。体調良くなって、外に出たら、君の顔を見たから。それもあるかな。おすすめは?」
「予算次第ですけど……」
これなんてどうですか、と勧めた小さな生花のブーケを、先輩は値段も聞かずに買うと言った。ポケットの中に直接入れたくしゃくしゃの札と小銭をぴったりになるように出し、先輩は花束を受け取った。ちょっと手の先が触れて、驚くほど冷たかった。
「ハネダくんはさ、どうして花屋でバイトしようと思ったの?」
「花屋に来る人って、たいてい機嫌がいいでしょう。同じお給料ならこっちのほうがいいです。特にご飯を食べに来る人ってお腹空いて気が立ってるんで、割に合わない」
「確かに。俺も今すごく機嫌良いな」
先輩は花束に鼻を埋めた。白い薔薇に薄いピンクのスイートピー、黄色いミモザの花。薄い紫色の包装紙。今日の夕焼けと同じ色だ。ここの店長はいい仕事をする。給料は最低賃金に色が付いたくらいだけど。
「ありがとう。また来ていい?」
「店なんですから、許可はいりませんよ。また花が欲しくなったらどうぞ」
「うん。ありがとう。またね」
僕に次の春があるなら、先輩にはこちらから花束を渡したいと思った。
……そして今。先輩との付き合いがあって半年ほどが経っていた。その先輩が今、ほぼ全裸で僕の上に跨っている。
「なあ。誰のこと考えた? 今」
いや、正しく言うなら先輩じゃない。先輩にそっくりなサキュバスだ。
そしてこれは甘酸っぱく徐々に進展していく恋物語じゃない。書出しをどれだけ取り繕ったところで、卑猥で官能的で下品な、事故めいて突発的なポルノだ。
名前は浅香幸一(アサガコウイチ)。僕と話したときはそう名乗っていた。他の人に名乗っているところは見たことがないが、たいていの人には誰かから広まった“白毛先輩”と呼ばれている。
その仇名の通り、髪は真っ白だがまったく老人らしくはない。艶やかに波打った髪を背中を半分隠すくらいに伸ばして、何の光でも反射して海のようにちらちら輝いている。顔は長い前髪だったり白髪の反射に隠れてわからないことが多いけど、思わず見惚れてしまうくらい美形。好意的かつ好奇の目で見られる噂の主とは得てして顔形が良いものだけど、彼の容貌は人並外れていた。
モデルすらくすむ容姿に対して服装にはあまり関心が無いようだったが、どう頑張っても先輩の容姿を翳らせることは出来ていなかった。洒落っ気の無い無彩色のTシャツとスウェットパンツが似合っていて、袖口からちらりと覗く手首やくるぶしは折れそうなほど華奢だ。ピアスや指輪などの装飾は無く、唯一しているらしいお洒落は靴だ。毎日履くものを変えているらしい。気に入った靴――例えば虹色の靴紐を付けた薄いピンク色のキャンバススニーカーや、銀色の金具にアースカラーの革の編みサンダル、ピースマークがついた紺色のクロックスもどき等を何度も履くことはあっても、二日続けて同じものを履いているところは見たことがない。
笑わない美人なんて、というけれど、それは笑いかけられない奴の負け惜しみに過ぎない。美人は笑わなくても美人で、人の心を幸せで豊かにする。
僕が見た以外の人の噂も総合すれば、先輩はたいてい教室の中程から少し前、出来るだけ端のほうに陣取っている。最後方や最前列に座ることはない。出来るだけ人の中に居て、目立たない位置を好んでいるようだ――目立たないようにする努力は実っているとは言えない。先輩はどこに居ても目立つ。
人が隣に座っているのも構わず、好きな席に座るらしい。授業態度は至って真面目で、日によっては誰よりも熱心に傾聴していることすらあり、うたた寝する姿は誰も見たことがない。誰も僕ほど関心がないだけかもしれないが。桜色の薄くも厚くもない唇がつんと不機嫌そうに結ばれて、その視線の殆どが教室の前にいる先生や黒板、手元のレジュメに向けられている。教科書は殆ど持っていないようだ。細く骨ばった手指はマゼンタ色の油性ボールペンを握っていて、たまに黄色の蛍光ペンに変わる。シャーペンや消しゴムを使っているところは見たことがない。たまにペン回しをしていて、先輩がペンを取り落とすところは見たことがない。必ず最後は手の中に納まって、プリントに先端を走らせている。
凡そ普通の噂は聞いたことがない。どこのゼミに入っているとかいないとか、どこのサークルに入っているだとかいないだとか、四年生の先輩も彼を先輩と呼んでいて、ずっと学生を続けているとか、○○先生の愛人だけど、その噂にも拘らず先生と話しているところは見たことがないとか、変な噂は枚挙にいとまがなかった。いや、一つだけ普通があった。購買でパック一リットルの牛乳を買い、すぐにかつて公衆電話が置かれていた隙間で一気飲みし、そのままパックを捨てたという目撃談。……いや、やっぱりこれは変だ。神秘的ではないけど。
新生活が始まって半年たって気付いたことだが、先輩と僕は同じアパートに住んでいるようだった。その日は学期が始まったばかりで特に何の用事も無く、授業が早く終わり、次の授業も無いのでそのまま帰ろうとしたら、同じ教室から帰る時間から歩く速さまでたまたま一緒になって、そのまま同じ電車に揺られ、帰路を一緒にした。先輩は挙動不審に黒いリュックサックを背負った背中を追う後輩に、降りて来るエレベーターを待つ間、振り返ってこう声を掛けた。
「ねえ。もしかして、同じ大学だったり?」
「は、はい。つけたみたいな真似してすみませんでした」
「なんで謝るんだよ。エレベーター乗るってことは、君もここに住んでるんだろ?」
「はい」
隣に立った先輩は僕より頭一つ分くらい背が高かった。雲の隙間から夕焼けが射し、春の強い風が先輩の髪を撫でてバラ色に染めた。
「俺、浅香幸一。君は?」
「羽田渉です」
「ハネダくんか。よろしくね。何階?」
笑わない美人なんてという人は嫉妬をしているのだという考えは今でも変わらない。でも、美人は笑うととびきり綺麗だ。先輩は五階のボタンを押していた。僕の一階上に住んでいるらしかった。
僕だけが先輩の正体を、みんなより少しだけ知っていた。
そのやりとりがきっかけで、先輩とはたまに話す仲になった。週に二度は行きの電車で一緒になったり、週に一度は授業で隣に座った後、そのまま一緒に食事をとったりした。話すことはさっき授業の内容に関してだったり、ステージを占拠していまいちな演奏を披露するバンドサークルの感想だったり、文芸サークルが出した去年の同人誌の感想だったり。当たり障りのない話だった。
先輩はどこのゼミに属しているわけでもないようだった。サークルに入っているわけでもない。学年もわからない。色々な授業に出ているようだけど、学生らしい苦悶――出席数や単位が足りないとか、バイトが大変とか、恋愛がどうこうとか、その先の就職とか、そういうものは抱えていないらしい。
俗世のことに惑わされること無く、気まぐれに生きている。噂通りの変人だった。そんな自分には真似出来ない生きざまはちょっと羨ましくもある。
「ハネダくんはサークル入ってるの? それとも部活?」
「いえ、今はどこにも。バイトがあって」
「そりゃいい。当てようか。商店街の花屋だろ?」
「僕が店番してるところを見たんですね?」
「うん。バレたか」
そう言って花が綻んだように笑う先輩はとても可愛らしかった。
先輩は一人でいることが多かった。たいていどこかの教室の中に居て、気まぐれに去っているらしい。
一方的に話しかけられているところは見た。たいてい先輩は愛想よく答えて、短い会話の終わり際には手を振ってさえいた。僕はある日、こんなやりとりを遠くから見ていた。
「ねー先輩、合コン行きません?」
「いいよ。君らの奢りならね」
知らない後輩とのやりとりの後、先輩は合コンに行ったのだろうか。その後のことはわからない。先輩に聞いてもいない。
それからこれは直近の思い出だ。
風で千切れかけた雲が夕日を気まぐれに隠していた今日、先輩が僕のバイト先に来た。
「ア……ハネダくんだ。おはよ」
「いらっしゃいませ。今起きたんですか?」
その日は一度も大学で先輩を見なかった。先輩は見ての通り目立つ容貌だったから、どこかですれ違っていれば見覚えがないなんてことはない。「今日白毛先輩見なくない? お前何か知ってる?」「知らないよ」という会話を、同学年の学生としたばかりだった。
「まあね。ちょっと体調悪くて」
店内に日の光が差し込んだ。先輩には夕方の、柔らかなバラ色の光が似合っていた。初めて会話した日と同じ光だった。
「何をしに来たんですか?」
「……花、を、買いに来たんだよ。ここ、花屋なんだろ」
先輩は唇の端を上げて、笑っていた。
「僕に会いに来たんじゃないんですか?」
「うん。そうだね。体調良くなって、外に出たら、君の顔を見たから。それもあるかな。おすすめは?」
「予算次第ですけど……」
これなんてどうですか、と勧めた小さな生花のブーケを、先輩は値段も聞かずに買うと言った。ポケットの中に直接入れたくしゃくしゃの札と小銭をぴったりになるように出し、先輩は花束を受け取った。ちょっと手の先が触れて、驚くほど冷たかった。
「ハネダくんはさ、どうして花屋でバイトしようと思ったの?」
「花屋に来る人って、たいてい機嫌がいいでしょう。同じお給料ならこっちのほうがいいです。特にご飯を食べに来る人ってお腹空いて気が立ってるんで、割に合わない」
「確かに。俺も今すごく機嫌良いな」
先輩は花束に鼻を埋めた。白い薔薇に薄いピンクのスイートピー、黄色いミモザの花。薄い紫色の包装紙。今日の夕焼けと同じ色だ。ここの店長はいい仕事をする。給料は最低賃金に色が付いたくらいだけど。
「ありがとう。また来ていい?」
「店なんですから、許可はいりませんよ。また花が欲しくなったらどうぞ」
「うん。ありがとう。またね」
僕に次の春があるなら、先輩にはこちらから花束を渡したいと思った。
……そして今。先輩との付き合いがあって半年ほどが経っていた。その先輩が今、ほぼ全裸で僕の上に跨っている。
「なあ。誰のこと考えた? 今」
いや、正しく言うなら先輩じゃない。先輩にそっくりなサキュバスだ。
そしてこれは甘酸っぱく徐々に進展していく恋物語じゃない。書出しをどれだけ取り繕ったところで、卑猥で官能的で下品な、事故めいて突発的なポルノだ。
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