お菓子の詰め合わせ

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まだ名も知らぬ春の歌

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ボクにも春があった
名前も知らない幼い春が
まだ未完成 まだ未熟者の
幼い、名も知らぬ春の歌

星が辺り一面漂う そんな夜にボクは一つ
溜め息を吐いた ブランコに座りながら

彼女のこと考えると
甘酸っぱいフルーツ食べたみたいに
ボクの胸はちょっとキュッとして
なんか胸が張り裂けそうだ

ボクにも春が来た
まだ名前も知らない小さな春
まだ未完成 まだ未熟者の
小さな 小さな春が

その時と同じ夜に母さんに聞いてみたんだ
「あらまぁ、ませた子ね。もう春がやって来たの!」

春の季節はまだまだ先
青臭いイチゴを食べたような
ボクの胸はちょっと苦い思い
なんかこう モヤモヤする…

ボクにも春が来たらしい
その春の名前は知らないけど
春が来たらしい

次の日にまた彼女とおしゃべりした
なんかドキドキしてうまく喋れなかった
おかしいな 前まではうまく喋れたのに

春の季節がやって来た
なんか彼女を思う心のような季節だ
ボクの胸はキラキラでいっぱい
さぁ始業式が始まる

ボクにも春があった
名前も知らない幼い春が
まだ未完成 まだ未熟者の
幼い、小さな春が

この想いは大人になって
遂げられるものかはまだ分からない
まだ小学生 まだ一年生の
幼い、小さな春の歌
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