この風に身をまかせて
人生には、なにか根拠や必然、運命ひいては夢といったような、過去そして未来へ伸びていく確かなものは何一つ見当たらないように思われるけれども、それをそのまま認めることができないのが人間というものである。悲しい想像力によって自らを尊ばれるべき存在に飾りたてては、自らを欺いていることすら忘れ、のんきに日々を過ごしていくのである。そんな世の流れに逆らう者には風が吹く。私は生きよう!この風に身をまかせて。
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