6 / 26
メインストーリー
6.ゴブリンでレベリング
しおりを挟む
「ふあぁー」
大きなあくびとともに、勇者様は起きてくる。
私は昨日の一件で一睡もできていないが、この勇者様の顔を見るだけでやる気が溢れてくる。
「皆さん、今日はゴブリンを狩っていきたいと思います」
「今さらゴブリンなんて俺たちの敵じゃね…」
「とうっ!」
控えめの十八メートルです。
騎士さんは私のいうこと、成すことすべて反対してくる。
理由を聞いても、全く答えてくれないしなんなんでしょうか。
「騎士さぁぁーん! 今回のゴブリンの討伐、私より討伐数が少なかったら私を嫌う理由を教えてくれますか?」
騎士さんは、学習して受け身を取っていたようだ。
よし、次はもうちょっと飛ばしていいのか、じゃなくて騎士さんは大声で私に答えた。
「やってやろうじゃねーか!」
あー、単純すぎて、純情すぎてつらいよ、これが成人前の曇りっけない子なのか。
朝ご飯を済ませた私達はとりあえず、森まで移動した。
「制限時間は十五分、証明としてツノを一本採取すること、始め!」
私はとりあえずそこらへんにいたゴブリンを片っ端から狩った。
ざっと、ツノが50本集まった時、森のヌシ、ジャイアントグリズリーが現れた。
このモンスターは、初心者でも勝てるタイプのモンスターです。
前もご紹介したこの本、初心者でも簡単! 魔物の攻略法の第一章に載っている攻略法は、とにかく殴るです。
「混合魔法 風林火山」
結果、消し炭になりました。
この魔法は、風、植物、火、大地を合わせた魔法です。
そんな風に遊んでいると、時間が来てしまいました。
「結果発表です!まずは勇者様」
「僕は23匹だったよ、勉強の成果が出たよ」
勇者様にそう言ってもらえるとか、死んでもいい。
まあ、目的成就するまで死ねませんが。
「続いて騎士さん」
「22匹だ」
ぷっ、ざまあみろ、というストレートな感想を心の中に固く閉まった。
「続いて格闘家さん」
「よしっ、49匹だ」
この人普通にすげえよ。
確かに吸収早かったけどここまでとは思わなかったよ。
「私は50匹です。格闘家さん普通にすごくてびっくりしました」
そして、この結果により私は、今逃げようとしている騎士さんを。
「とうっ!」
とりあえず、三十メートル吹っ飛ばしました。
「さあ吐いてもらいましょうか!」
これで、彼には逃げ場がない、どんなににげようと逃がさないけど。
騎士さんももう逃げる気はさすがにないようだった。
「…て…ん……よ」
「え?」
声が震えていた。
全く聞き取れなくて逆にびっくりした。
「似てんだよ! 昔魔物に殺された妹にな!」
成る程、だから私を毛嫌いするのか。
わかる気がしますね、確かに私もお父さんを殺された後、自分の顔を鏡で見られない、なんてことがありましたからね。
「なるほど」
安心せい、峰打ちをかまして私は彼を連れ帰った。
このままの彼では、何をしでかすかわからないという判断である。
格闘家さんも、特別メニューを今日は作ってくれたようだ。
励ましと慰めを込めて、なんだと思う。
騎士さんは、ご機嫌斜めだったが料理はすべて食べきった。
「皆さん、おやすみなさい」
今日がまた終わる。
最近私は思う、悪い魔物という表現はよく使われるが、逆の考えをすれば雑魚モンスターを狩る人間も魔物から見れば悪い人間なのではないだろうかと。
人と魔物の共存を望んでも溝が深すぎるのではないのかと。
大きなあくびとともに、勇者様は起きてくる。
私は昨日の一件で一睡もできていないが、この勇者様の顔を見るだけでやる気が溢れてくる。
「皆さん、今日はゴブリンを狩っていきたいと思います」
「今さらゴブリンなんて俺たちの敵じゃね…」
「とうっ!」
控えめの十八メートルです。
騎士さんは私のいうこと、成すことすべて反対してくる。
理由を聞いても、全く答えてくれないしなんなんでしょうか。
「騎士さぁぁーん! 今回のゴブリンの討伐、私より討伐数が少なかったら私を嫌う理由を教えてくれますか?」
騎士さんは、学習して受け身を取っていたようだ。
よし、次はもうちょっと飛ばしていいのか、じゃなくて騎士さんは大声で私に答えた。
「やってやろうじゃねーか!」
あー、単純すぎて、純情すぎてつらいよ、これが成人前の曇りっけない子なのか。
朝ご飯を済ませた私達はとりあえず、森まで移動した。
「制限時間は十五分、証明としてツノを一本採取すること、始め!」
私はとりあえずそこらへんにいたゴブリンを片っ端から狩った。
ざっと、ツノが50本集まった時、森のヌシ、ジャイアントグリズリーが現れた。
このモンスターは、初心者でも勝てるタイプのモンスターです。
前もご紹介したこの本、初心者でも簡単! 魔物の攻略法の第一章に載っている攻略法は、とにかく殴るです。
「混合魔法 風林火山」
結果、消し炭になりました。
この魔法は、風、植物、火、大地を合わせた魔法です。
そんな風に遊んでいると、時間が来てしまいました。
「結果発表です!まずは勇者様」
「僕は23匹だったよ、勉強の成果が出たよ」
勇者様にそう言ってもらえるとか、死んでもいい。
まあ、目的成就するまで死ねませんが。
「続いて騎士さん」
「22匹だ」
ぷっ、ざまあみろ、というストレートな感想を心の中に固く閉まった。
「続いて格闘家さん」
「よしっ、49匹だ」
この人普通にすげえよ。
確かに吸収早かったけどここまでとは思わなかったよ。
「私は50匹です。格闘家さん普通にすごくてびっくりしました」
そして、この結果により私は、今逃げようとしている騎士さんを。
「とうっ!」
とりあえず、三十メートル吹っ飛ばしました。
「さあ吐いてもらいましょうか!」
これで、彼には逃げ場がない、どんなににげようと逃がさないけど。
騎士さんももう逃げる気はさすがにないようだった。
「…て…ん……よ」
「え?」
声が震えていた。
全く聞き取れなくて逆にびっくりした。
「似てんだよ! 昔魔物に殺された妹にな!」
成る程、だから私を毛嫌いするのか。
わかる気がしますね、確かに私もお父さんを殺された後、自分の顔を鏡で見られない、なんてことがありましたからね。
「なるほど」
安心せい、峰打ちをかまして私は彼を連れ帰った。
このままの彼では、何をしでかすかわからないという判断である。
格闘家さんも、特別メニューを今日は作ってくれたようだ。
励ましと慰めを込めて、なんだと思う。
騎士さんは、ご機嫌斜めだったが料理はすべて食べきった。
「皆さん、おやすみなさい」
今日がまた終わる。
最近私は思う、悪い魔物という表現はよく使われるが、逆の考えをすれば雑魚モンスターを狩る人間も魔物から見れば悪い人間なのではないだろうかと。
人と魔物の共存を望んでも溝が深すぎるのではないのかと。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です
岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」
私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。
しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。
しかも私を年増呼ばわり。
はあ?
あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!
などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。
その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【完結】真実の愛とやらに目覚めてしまった王太子のその後
綾森れん
恋愛
レオノーラ・ドゥランテ侯爵令嬢は夜会にて婚約者の王太子から、
「真実の愛に目覚めた」
と衝撃の告白をされる。
王太子の愛のお相手は男爵令嬢パミーナ。
婚約は破棄され、レオノーラは王太子の弟である公爵との婚約が決まる。
一方、今まで男爵令嬢としての教育しか受けていなかったパミーナには急遽、王妃教育がほどこされるが全く進まない。
文句ばかり言うわがままなパミーナに、王宮の人々は愛想を尽かす。
そんな中「真実の愛」で結ばれた王太子だけが愛する妃パミーナの面倒を見るが、それは不幸の始まりだった。
周囲の忠告を聞かず「真実の愛」とやらを貫いた王太子の末路とは?
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる