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幼なじみが異世界転移して帰ってきたと言っていたのは、本当の事だったらしい 2
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扉の向こうから現れた人物を見た途端、俺は思わず言ってしまった。
「あ、軍服マッチョのロバートだ。」
「は?」
おっと、驚かせてしまったようだ。ロバートは青い目をまんまるに見開いて固まってしまった。保護してもらわなきゃいけないのに、不審がられてはいけない。
でもしょうがないよな。あんなに広人が軍服マッチョ軍服マッチョと連呼するのを聞かされてたんだ。何となく親しみを覚えてたところに、期待通りのご本人登場だぞ。そりゃ反応しちゃうだろ。
俺はその場を取り繕うために、ヘラリと軽薄な笑みを浮かべた。
「突然申し訳ありません。先日うちの嫁がこちらに来てお世話になったと聞いていたもので、つい…。」
俺の言葉を聞くと、固まってしまったロバートはハッとして、俺のことを上から下まで眺め回した。
「その出で立ちは、トウヨウジンかな?もしかして、先月転移してきたニホンジンのご夫君なのか?」
戸惑った様子のロバートに、頷いて是と答える。
『軍服マッチョ』と言ってしまったことはスルーしてくれたらしい。ホッとした。
あ、勢い余って広人を嫁と言ってしまったがいいよな?同性婚OKは異世界あるあるだし。因みにこれは妹情報だ。
おそらく俺の影響で、妹は腐っている。そして、漫画やら小説やらで得た知識を俺にも授けてくれる。とても参考になるが、妹は開けっ広げな下ネタをも伝授してくるので、正直いたたまれない…。いや、俺たちを応援してくれているのは、とても嬉しい。気持ち悪がられて疎遠になったりしなくて、本当に良かったと思う。ただ、俺と広人が一緒にいるのをニヤニヤしながら観察している妹の姿を見ると、やはり少々気まずい…。頼むから、余計なことするなよ。
俺が妹のことを思い出してちょっと遠い目をしていると、ロバートは小さなメモ帳を懐から取り出して、パラパラと捲りながら話しかけてきた。
「確か、この前来たニホンジンはスズキヒロトという男性だったな。住んでいる建物の中で転移に遭ったと言っていたが、君も同じかい?」
「そうですね、同じ場所だと思います。」
俺の言葉を聞いて、難しい顔で黙り込んでしまったロバートだったが、しばらくして気を取り直したのか一つ頷くと、にっこり笑って
「聞いているのなら話は早い。国のお客人としてもてなすよ。」
と、石の部屋の外へ案内してくれた。
それからは、大体広人から聞いていた流れと同じだった。ただ、俺の場合は次の日ではなく、2日後が帰還魔法を使える日との事だった。はぁ、一月後とか言われなくてよかったが、2日も広人に会えないのか…。しょんぼりしつつも、せっかくの異世界だ。楽しまなくては。
城では、異世界転移者担当だというイケメン王子やらエラそうな貴族やらに挨拶され、食事会に呼ばれ、ロバートに城の中を案内された。道すがら、ロバートに日本について色々聞かれた。あちらの世界の知識は、こちらの世界でとても有用らしい。俺は法学部生なので、日本の憲法やら法律やらの話をしたら喜ばれた。
因みに広人は教育学部生だ。中学校の先生になるのが広人の夢だ。自分の経験を活かしたいと言っていた。中学生時代、色々あったからな…。こんなふうに自分の黒歴史(広人談。俺としては可愛い青春の1ページだと思っている。)と向き合えるなんて、広人は偉い。偉くて真面目で愛しい俺の嫁だ。
次の日も、ロバートに付き添われて色んな人に挨拶したり、偉そうな人たちと豪華な食事をとったり、城の昨日回りきれなかった場所を見学したり、騎士の訓練場で攻撃魔法の訓練をする様子を見せてもらったりして過ごし、次の朝、例の石の祠から転移して、家に戻ってきた。
ロバートに手を振った次の瞬間には、見慣れたマンションのエントランスにいた。スマホで日付と時間を確認する。よし、広人を迎えに行こうとしてた時に間違いないな。ホッとして、マンションを出た。
暗い夜道を歩きながら、この2日間のことを考える。こうして帰ってくると、異世界にいたなんて夢の中の出来事のようだ。
ロバートの話によれば、こんな短期間に同じ場所からお客人が転移してくることは、本当に稀な事らしい。早急に解析して原因を究明しなければとか何とかぶつぶつ言っていたが、今思うとロバートはどういう立場の人だったんだろう。俺に付きっきりだったから、てっきり護衛の兵士か何かかと思っていたんだが、そういえば、一緒に食事の席に着いていたり、すれ違う人に頭を下げられたり敬礼されたりしていたんだよな…。もしや、そこそこエライ人だったのか?まぁ、もう2度と会うこともないだろうから、確かめようもないんだが。
聞いていた駅前の居酒屋の前に着くと、ちょうど広人たちが出てくるところだった。
「あ、水野。」
広人が俺の姿を見つけ、ニコッと笑ってこちらへトトトと駆けてきた。
かーわーいーいー!
現実世界では一瞬でも、俺的には2日振りの広人だ。俺はニマニマする口元を左手で覆いつつ、右手を挙げて応える。俺に対して過保護だ心配性だと怒ってみせることもあるが、何だかんだ受け入れてくれる広人が可愛い。
広人は俺の側まで寄ると振り返り、バイトメンバーたちに「お疲れさまでしたー!」と手を振った。俺も軽く会釈し、並んで帰途につく。
隣の酔っぱらいは大分気分が良いらしく、鼻歌を歌いながら、ふわふわとした足取りで歩いている。離れていた分を補給したくて、俺は広人の手を取った。
「お前なぁ…。そこまで飲んでないって。転んだりしねぇよ。」
広人が呆れた様子でため息をつく。
「わかってるよ。俺がつなぎたいだけ。」
そう言うと、広人は酔ってトロンとしていた目をちょっと見開き、俺の顔をマジマジと見つめてきた。俺も微笑みながら見つめ返す。
最近、空気が変わる時がある。
たぶん、少し前のテスト明け、二人で打ち上げをした時から。正確には、打ち上げでしこたま飲んで、次の朝一緒にベッドで目覚めた時から。
あの時は本当に驚いた。俺も広人も、それまで酒で記憶を無くしたことはなかったはずだが、あの時はテスト明けの寝不足も相まって、お互い記憶がひどく曖昧だった。
ただ朧気ながらも俺が覚えているのは、リビングのテーブルで突っ伏してしまった広人をベッドに運ばなければと強く思ったことと、運んだはいいが俺も限界だったので二人でベッドに倒れ込んでしまったことと、倒れ込んだ拍子に鼻先が広人の首元に触れてしまい、男のくせに何だか良い匂いがするので思わず吸い付いてしまったことだ。おそらくその直後に寝落ちしたと思う。
それがどうしてお互い上半身裸で、俺が広人を腕枕することになったのかは全く見当がつかない。つかないが、おそらく俺が全て無意識のうちにやったのだろう。目が覚めたときのあの衝撃と言ったら…。全裸じゃなくて良かった。下着もシーツも汚れていなかったことに、情けなくも心底ホッとした。あと、キスマークを付けたのがTシャツにギリギリ隠れ、正面からはギリギリ見えないところで本当に助かった。
広人とは、広人のペースに合わせてゆっくり愛を育んでいきたいと思っている。酔った勢いで一線越えたりしてはいけないのだ。
しかし、今現在のこの空気感。
スキンシップは以前から積極的にとるようにしてきた。肩を抱いたり手を繋いだり、状況が許せばちょっと抱き付いたり。友人としては少し過剰な、でも色は感じさせない程度のギリギリを狙ってきた。
でも最近は、そこに少し甘さを滲ませるようにしている。広人が、ちょっと当てられてくれるようになったから。
広人が、フイっと視線をそらした。次いで口元をモゴモゴさせ、目尻を赤く染め、俺と繋いでいる手を、キュッと握り返してきた。
……。
かーわーいーいー!
あぁ、頰が緩むのを止められない。俺は今、側から見たら相当ダラシない顔をしているに違いない。
これは、自覚し始めたとみて間違いないだろう。ならばそろそろ、攻めてみてもいいだろうか。
ここはちょっと広めの公園だ。駅からうちへ帰るのに、ここを突っ切るのがいつものルート。夜も遅いので、人気はない。
よし、ここでキスしよう。
些かムードに欠けるかもしれないが、ロマンチストの俺的にもギリギリ及第点のシチュエーションだ。それにここでキスすれば、今後この公園を通る度に思い出して身悶える広人が見られるだろう。何それ、すごく可愛い。そうとなれば即実行だ。
俺は足を止め、繋いだ手を少し引いて、驚く広人を腕で囲った。
「あ、軍服マッチョのロバートだ。」
「は?」
おっと、驚かせてしまったようだ。ロバートは青い目をまんまるに見開いて固まってしまった。保護してもらわなきゃいけないのに、不審がられてはいけない。
でもしょうがないよな。あんなに広人が軍服マッチョ軍服マッチョと連呼するのを聞かされてたんだ。何となく親しみを覚えてたところに、期待通りのご本人登場だぞ。そりゃ反応しちゃうだろ。
俺はその場を取り繕うために、ヘラリと軽薄な笑みを浮かべた。
「突然申し訳ありません。先日うちの嫁がこちらに来てお世話になったと聞いていたもので、つい…。」
俺の言葉を聞くと、固まってしまったロバートはハッとして、俺のことを上から下まで眺め回した。
「その出で立ちは、トウヨウジンかな?もしかして、先月転移してきたニホンジンのご夫君なのか?」
戸惑った様子のロバートに、頷いて是と答える。
『軍服マッチョ』と言ってしまったことはスルーしてくれたらしい。ホッとした。
あ、勢い余って広人を嫁と言ってしまったがいいよな?同性婚OKは異世界あるあるだし。因みにこれは妹情報だ。
おそらく俺の影響で、妹は腐っている。そして、漫画やら小説やらで得た知識を俺にも授けてくれる。とても参考になるが、妹は開けっ広げな下ネタをも伝授してくるので、正直いたたまれない…。いや、俺たちを応援してくれているのは、とても嬉しい。気持ち悪がられて疎遠になったりしなくて、本当に良かったと思う。ただ、俺と広人が一緒にいるのをニヤニヤしながら観察している妹の姿を見ると、やはり少々気まずい…。頼むから、余計なことするなよ。
俺が妹のことを思い出してちょっと遠い目をしていると、ロバートは小さなメモ帳を懐から取り出して、パラパラと捲りながら話しかけてきた。
「確か、この前来たニホンジンはスズキヒロトという男性だったな。住んでいる建物の中で転移に遭ったと言っていたが、君も同じかい?」
「そうですね、同じ場所だと思います。」
俺の言葉を聞いて、難しい顔で黙り込んでしまったロバートだったが、しばらくして気を取り直したのか一つ頷くと、にっこり笑って
「聞いているのなら話は早い。国のお客人としてもてなすよ。」
と、石の部屋の外へ案内してくれた。
それからは、大体広人から聞いていた流れと同じだった。ただ、俺の場合は次の日ではなく、2日後が帰還魔法を使える日との事だった。はぁ、一月後とか言われなくてよかったが、2日も広人に会えないのか…。しょんぼりしつつも、せっかくの異世界だ。楽しまなくては。
城では、異世界転移者担当だというイケメン王子やらエラそうな貴族やらに挨拶され、食事会に呼ばれ、ロバートに城の中を案内された。道すがら、ロバートに日本について色々聞かれた。あちらの世界の知識は、こちらの世界でとても有用らしい。俺は法学部生なので、日本の憲法やら法律やらの話をしたら喜ばれた。
因みに広人は教育学部生だ。中学校の先生になるのが広人の夢だ。自分の経験を活かしたいと言っていた。中学生時代、色々あったからな…。こんなふうに自分の黒歴史(広人談。俺としては可愛い青春の1ページだと思っている。)と向き合えるなんて、広人は偉い。偉くて真面目で愛しい俺の嫁だ。
次の日も、ロバートに付き添われて色んな人に挨拶したり、偉そうな人たちと豪華な食事をとったり、城の昨日回りきれなかった場所を見学したり、騎士の訓練場で攻撃魔法の訓練をする様子を見せてもらったりして過ごし、次の朝、例の石の祠から転移して、家に戻ってきた。
ロバートに手を振った次の瞬間には、見慣れたマンションのエントランスにいた。スマホで日付と時間を確認する。よし、広人を迎えに行こうとしてた時に間違いないな。ホッとして、マンションを出た。
暗い夜道を歩きながら、この2日間のことを考える。こうして帰ってくると、異世界にいたなんて夢の中の出来事のようだ。
ロバートの話によれば、こんな短期間に同じ場所からお客人が転移してくることは、本当に稀な事らしい。早急に解析して原因を究明しなければとか何とかぶつぶつ言っていたが、今思うとロバートはどういう立場の人だったんだろう。俺に付きっきりだったから、てっきり護衛の兵士か何かかと思っていたんだが、そういえば、一緒に食事の席に着いていたり、すれ違う人に頭を下げられたり敬礼されたりしていたんだよな…。もしや、そこそこエライ人だったのか?まぁ、もう2度と会うこともないだろうから、確かめようもないんだが。
聞いていた駅前の居酒屋の前に着くと、ちょうど広人たちが出てくるところだった。
「あ、水野。」
広人が俺の姿を見つけ、ニコッと笑ってこちらへトトトと駆けてきた。
かーわーいーいー!
現実世界では一瞬でも、俺的には2日振りの広人だ。俺はニマニマする口元を左手で覆いつつ、右手を挙げて応える。俺に対して過保護だ心配性だと怒ってみせることもあるが、何だかんだ受け入れてくれる広人が可愛い。
広人は俺の側まで寄ると振り返り、バイトメンバーたちに「お疲れさまでしたー!」と手を振った。俺も軽く会釈し、並んで帰途につく。
隣の酔っぱらいは大分気分が良いらしく、鼻歌を歌いながら、ふわふわとした足取りで歩いている。離れていた分を補給したくて、俺は広人の手を取った。
「お前なぁ…。そこまで飲んでないって。転んだりしねぇよ。」
広人が呆れた様子でため息をつく。
「わかってるよ。俺がつなぎたいだけ。」
そう言うと、広人は酔ってトロンとしていた目をちょっと見開き、俺の顔をマジマジと見つめてきた。俺も微笑みながら見つめ返す。
最近、空気が変わる時がある。
たぶん、少し前のテスト明け、二人で打ち上げをした時から。正確には、打ち上げでしこたま飲んで、次の朝一緒にベッドで目覚めた時から。
あの時は本当に驚いた。俺も広人も、それまで酒で記憶を無くしたことはなかったはずだが、あの時はテスト明けの寝不足も相まって、お互い記憶がひどく曖昧だった。
ただ朧気ながらも俺が覚えているのは、リビングのテーブルで突っ伏してしまった広人をベッドに運ばなければと強く思ったことと、運んだはいいが俺も限界だったので二人でベッドに倒れ込んでしまったことと、倒れ込んだ拍子に鼻先が広人の首元に触れてしまい、男のくせに何だか良い匂いがするので思わず吸い付いてしまったことだ。おそらくその直後に寝落ちしたと思う。
それがどうしてお互い上半身裸で、俺が広人を腕枕することになったのかは全く見当がつかない。つかないが、おそらく俺が全て無意識のうちにやったのだろう。目が覚めたときのあの衝撃と言ったら…。全裸じゃなくて良かった。下着もシーツも汚れていなかったことに、情けなくも心底ホッとした。あと、キスマークを付けたのがTシャツにギリギリ隠れ、正面からはギリギリ見えないところで本当に助かった。
広人とは、広人のペースに合わせてゆっくり愛を育んでいきたいと思っている。酔った勢いで一線越えたりしてはいけないのだ。
しかし、今現在のこの空気感。
スキンシップは以前から積極的にとるようにしてきた。肩を抱いたり手を繋いだり、状況が許せばちょっと抱き付いたり。友人としては少し過剰な、でも色は感じさせない程度のギリギリを狙ってきた。
でも最近は、そこに少し甘さを滲ませるようにしている。広人が、ちょっと当てられてくれるようになったから。
広人が、フイっと視線をそらした。次いで口元をモゴモゴさせ、目尻を赤く染め、俺と繋いでいる手を、キュッと握り返してきた。
……。
かーわーいーいー!
あぁ、頰が緩むのを止められない。俺は今、側から見たら相当ダラシない顔をしているに違いない。
これは、自覚し始めたとみて間違いないだろう。ならばそろそろ、攻めてみてもいいだろうか。
ここはちょっと広めの公園だ。駅からうちへ帰るのに、ここを突っ切るのがいつものルート。夜も遅いので、人気はない。
よし、ここでキスしよう。
些かムードに欠けるかもしれないが、ロマンチストの俺的にもギリギリ及第点のシチュエーションだ。それにここでキスすれば、今後この公園を通る度に思い出して身悶える広人が見られるだろう。何それ、すごく可愛い。そうとなれば即実行だ。
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