生活指導 ~ 夏休み編 ~

東城

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家庭訪問

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シャワーを浴びて汗を流し、僕はベッドにバタンと倒れこんだ。
恥辱にまみれて、爆走して、著しく体力も気力も消耗した。
死んだようにベッドの上で全裸で30分ぐらい横たわっていた。

先生を店に残したまま逃げ出しちゃったけど大丈夫だろうか。
あのあと先生、どうなったんだろう。
スマホをチェックしてみたが、先生から連絡は入ってなかった。
もしかして、嫌われちゃったかな。嫌われたらどうしよう。

チャイムの音がした。
誰だろう。宅配かな。
ジーンズとTシャツを着ると玄関に向かい、ドアを開けた。

先生だった。
「ごめんなさい。勝手に帰ってしまって」僕は素直に謝った。
「放置プレイとは上等だな」涼しい顔をしていつもどおりの先生だ。怒ってはいないようだ。
「そういうつもりはなかったんです」
「家に上がってもいい?」と普段の口調で聞かれた。
「は、はい。誰もいないので、別にいいですけど」
「家の人は何時ごろ帰ってくるんだ?」
「姉と母は祖母の家に遊びに行っているので6時ごろで、父は休日出勤で7時ごろです」
玄関の掛け時計を見ると、3時だった。
先生が自宅に来たのはこれが初めてではない。中3の一学期、僕は少し不登校気味になっていた時期があり、先生がうちに頻繁に様子を見にきてくれた。
先生は悪い人ではない。顔もいいし、教育熱心で、生徒思いで……でも少し人とずれた、おかしなところがある。

自分の部屋に先生を入れる。
先生はドラックストアの袋から、ウーロン茶のボトルを取り出すと僕に手渡した。
先生はミネラルウォーターを飲みだした。

「精算は先生が済ましておいた」
黄色い買い物袋の中に、オナホ、ローション、ゴムやエロ・アイテムの数々が入ってるのかと思って、ガン見してしまった。
先生は大人だからこういうの買っても恥ずかしくないのかも、しれないけれども……。
18歳未満の僕がオナホを買ってもいいものか。冷静になって考えてみると、オナホやアダルトグッツ買うのに、身分証明がいるんじゃないかな。
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