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影に潜む未知の脅威

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一体どうなってるんだ? 突然消えるなんて有り得ない。

俺は困惑した。

みんなが俺の呼び掛けに、子供部屋に集まった。

「どうしたの?」
神楽さんが不思議そうな表情で聞いた。

「男の子が、この部屋にいないんだ。」

「男の子が…間違いないの?」

「ええ。もしかしたら、俺が物を運んでる一瞬の突きをつかれて、逃げたかもしれません。」

そう言ったが、アイテムBOXで物を運んで、 やったから、そんな隙は、ほとんどない。

他に考えられるのは、寝たふりをしていた。それで、神楽さんが出た後に、男の子もその隙に子供部屋から抜けでた。


「子供部屋の窓から外に出たんじゃ? 窓空いてないけどさ。」
望ちゃんが言った。

「それはないと思うわ。子供部屋は、子供の力じゃ開かない様になってるから。」
神楽さんが答えた。


「そうですね。ゾンビは、窓開けられないし、その可能性は、ほとんどないですね。」
ないと断言は出来なかった。
他の考えられる方法も、ないと断言出来るぐらいだから。

「じゃあどこにいるのかな? 怖いな。ゾンビがまだこの部屋にいるかもって、事でしょ?」
望ちゃんが怖がってる様な表情で言う。


「そう言うことになるね。どこかに隠れてる可能性はある。けど、ゾンビになってたら、隠れるなんて、高度な真似は、出来ないと思うんだ。」
俺は、安心させるために言う。


「そうかなぁ。だと良いけど、そう言い切れるのかな? 突然変異とか、そう言ったので、そうゆう事出来るゾンビ出てこないって、言える?」
望ちゃんが言う。望ちゃんは、慎重な様だ。


「確かに…その可能性は…0じゃない。けど、それ言ったら、扉開けられるゾンビだって、出る可能性あるし。ないと思わないと、どんな対策も、不完全になるよ。」
俺は、そう返答した。


俺は一息ついて、部屋を見る。

子供部屋のカゴに入ってる、青の車の玩具が、子供達が楽しんでいたと思うと、心痛な気持ちになった。

「そうだ、ドアの近くに、血痕があったんだ。ちょっと見てほしい。」

俺はドアの近くを指差した。

「本当だわ。こんなの、あったかしら?」
神楽さんが不思議そうな表情をした。

その時、俺は、女の子と目が合った。ドアの前に立っていた、女の子は、クマの茶色のぬいぐるみを持っていた。

表情は、読み取れなかった。俺を見て、何か言いたそうではあった。

「こんにちは、今みんなと難しいお話し中なんだ。終わったら、俺と遊ぼう。」

俺は、女の子に言った。女の子と言っても、10~12歳ぐらいか。慎重は150㎝くらい。
それでも顔にあどけなさがある。

小6くらいかな。分別は、ついているか微妙な年頃だ。

「はーい、約束だよ。終わったら、遊んでね。」女の子が微笑んで言う。

それに俺は、ほっと胸を撫でろ下ろした。

「うん、じゃあまたね。」俺は女の子に言った。

「うん、ねぇお兄ちゃん、ゾンビどこに消えたんだろうね。ばいばい。」
女の子は、クスっと笑って去った。

その表情は、少し怖さを感じさせた。
話を聞いてたのか。今の子は、成熟してるのかな。と俺は思った。

「都丸さんって、子供の扱いお上手なのね。凄い気に入られたんじゃない?」
神楽さんが言う。

「女の子の扱いが上手いのかも。私も都丸さん気に入ってる。なんてね。」
望ちゃんが照れながら言う。

「あーそうかも。良かったわね。望に気に入られて。」
神楽さんが俺と、望ちゃんを交互に見て言う。

確かに、嬉しい事は嬉しいけど、今はそれどころじゃないんだよな。と男の子のゾンビの、行方に考えを巡らした。


仕方ない。面倒だけど、ロードして、男の子に何があったか、確認する…ん? 駄目だった。

今日昼間にセーブしてたんだ。その時間戻っても仕方ないな。やっちまったか。

でもセーブしない訳にもいかなかったよなー。これからどうするか? それに…倒したゾンビの腐敗の問題もある。

まぁ、それは、誰も見てない隙に、アイテムBOXに入れて置くか。

男の子の靴調べてみるか? いや、他人の子供の靴調べても…か。子供部屋にあったかもしれないし、他にあって、それを履いて外に出た可能性もある。


「深刻そうね。寝かしつけた時なんだけど、その時は、血痕なかったと思うのよね。それと、女の子見てたけど、外に出たような音はしてなかったんじゃないかしら?」

俺の顔を見ながら神楽さんが言った。

と言う事は、外には出てない…つまり、どこかの部屋にいる。確かに俺も、音は聞いてない。子供部屋の血痕は、どうだったかな。
覚えがない。

とりあえず、くまなく探すか。俺は、襲われてもロード出来る。けど、他の人達は、出来ない。万が一噛まれた後に、俺がセーブしてしまったら、お終いだ。

「2人は、キッチンにいて下さい。俺全ての部屋探すので、俺がキッチン行く前に、ドア開けたら、駄目ですよ。」

俺は指示を出した。
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