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夕食は小屋の中央で、車座になって食べた。灯りが一つしかないので薄暗いが、ここの子供たちは気にしていない──これが普通なのだろう。
ふざけた冗談を言い合ったりイタズラをしたりととても騒がしいが、フェリスにはこの喧噪が不思議と不快ではなかった。
貴族の会食とは静かなものだ。
自分に食事時の儀礼を教えるために、父も食事時に話すことがほとんどなかった。だからフェリスは一家団欒の経験もなかったのだが、この喧噪が思っていたよりも心安らぐものなのだとフェリスは初めて知った。
出された食事は、焼いた塩漬け肉数切れと山盛りになった潰した馬鈴薯、骨で出汁をとり最低限の調味料で味を調えた汁物という簡素極まりないものだった(ナハトが言うにはこれでもまだマシな方らしいが)。
貴族であるフェリスにとっては質素すぎるほどの料理であったが、それでもフェリスは今まで感じたことのない充足感を得ていた。
食事の後にデザートとして焼き菓子が出た時は、みんな大いに喜んでいた。それがあまりにオーバーなので、逆にフェリスが戸惑うくらいだった。
「みんな甘い物なんて滅多に食べられませんからね、甘味に飢えているんですよ。今日は本当にありがとうございます」
菓子ひとつまともに買ってやれない自分を恥じているのか、少し恥ずかしそうにナハトは礼を言った。
灯りの燃料がもったいないという事で、食事を終えたらすぐに子供たちは就寝となった。
ナハトは明日の支度をし、リーナは溜めておいた水桶で洗い物をしている。手持ち無沙汰になったフェリスは、リーナの横にしゃがみ込んだ。
「手伝おう」
「お客様なんだから洗い物なんてしなくてもいいのに」
「手持ち無沙汰なのだ──それにそなたに聞きたいことがあってな」
フェリスは木製の皿をひとつ手に取り、そばにあった使い古されたブラシで洗っていく。
「なんですか」
「そなたや子供たちにとって、ナハトとはどういう存在なのだろうか?」
ピクリと一瞬だけリーナの手が止まる。
「恩人であり、みんなの支え──かしら」
「ナハトは慕われているのだな」
「当たり前よ。ここにいる子はアタシを含めて、ナハトがいなきゃ生きていけなかった子達ばかりだもの。今だってナハトがいなかったら、盗みをするか身体を売るしかなかった……そんな事をしないで生きていれるのは、ナハトのおかげだわ」
「そうか」
リーナの言葉は重たかった──それは表層的ではない、本当に強い気持ちが込められているからだろう。
きっと他の子供たちも、リーナと同じように思っているに違いない。
フェリスはチラリと剣の手入れをするナハトに視線を向ける。これだけの信頼を彼は一身に受けて戦っているのだ──細いはずのナハトの背中が、フェリスには大きく見えた。
洗い物を終えると、ちょうどナハトが顔を上げる。
「街まで送って行きましょう」
「今日は月も出ている。見送りは不要だ」
「いや、この家の周りには獣除けの罠とかを色々と設置してまして。案内なしに日が落ちてから歩くのは危険ですから……オレが先導しますので、ついて来てください」
「了解した」
小屋から出ると辺りは真っ暗だった。少しすると目が慣れてきて、かろうじて通ってきた道が分かる。
ナハトは迷うことなく道を進む──夜目が効くのだろう。スイスイと進むナハトの背中を、フェリスはなんとかついていく。
ナハトの思ったよりも大きい背中にフェリスは問いかける。
「失礼を承知でひとつ聞きたいことがある」
「なんでしょう?」
「そなたの剣技は一流だ。もしあの子達を助けていなかったら、もっといい暮らしが出来たのではないか」
ナハトが困窮しているのは、孤児たちの面倒をみているからだ。一人で暮らしていく分には過不足ない給料を得ているはずである。
裏返せば一人で暮らせる以上の余裕はないということだ──なのに何故ナハトは子供たちを引き取り、面倒をみているのか。それが疑問だった。
「……そうかもしれません。考えもしませんでしたが」
「何故だ? 何故そなたは危険を冒し、己の身体に鞭打ち、守銭奴と陰口を叩かれながら、それでもあの子達のために剣を執る?」
少し困ったようにナハトは口を開く。
「俺が戦う理由そのものだからです。あの子達がいなければ、俺には剣を執る理由がない。それに俺があの子達を助けているんじゃない、あの子達に俺が救われているんです」
その言葉には少しの気恥ずかしさと共に、誇らしげな響きがわずかに含まれていることをフェリスは見逃さなかった。
「俺は元々孤児です。衛兵団に入ったことで便宜上騎士の身分に引き上げられただけの、騎士まがいに過ぎませんし、器の大きい人間でもありません。国や民の為に戦おうとは思えない──あの子達に飯を食わす、その為に戦うのが俺にとっての精一杯です」
なるほど。
国を守り民を救うことに比べれば、たかだか十数人の孤児の腹を満たすことなど小さなことかもしれない。
しかし理想に酔い、現実を見ていなかった自分に比べれば、どれだけ地に足を付けた考えだろうか──とフェリスは思わずにはいられない。
「それに自分も孤児でしたから、苦しい思いをたくさんしてきたし、酷い大人もたくさん見てきました。だからそんな大人にはなりたくないんですよ──格好悪いじゃないですか」
「見事だな……私はそなたほど立派な騎士を見たことがない」
「よしてください。オレは偶々衛兵団に入隊できただけの剣術使いに過ぎません」
「いや、誰かの為に身を粉にして戦う者は、みな騎士だよ。そしてそなたほど騎士の本分を体現した者は稀だ。ナハト・アストレイ──そなたに敬意を」
立ち止まり、フェリスはナハトに恭しく敬礼した。
「恐縮です……そんな立派なもんじゃないですが」
ナハトはどうしていいか分からず、照れたように頭の後ろを掻く。
その様子が少しおかしかった──フェリスは頬をわずかに緩めた。
「少し私のことを話してもいいか」
「はい……どうぞ」
「既に知っているだろうが、私の家は代々続く騎士の家系であり貴族の家だ。自然、私が幼少の頃から関わるのは貴族の子女ばかりなのだが……出会う者の殆どは家名や出自を鼻にけ、己の利を貪るものばかりでな──そのなんと醜いことか……!」
絞り出すように吐き捨てるフェリスに、ナハトは本物の嫌悪を見た。
「そんな貴族に嫌気がさして、私は騎士として生きる道を選んだ。誰かの為に戦う騎士道の精神が尊く美しいもの見えたからだ」
「立派な志だと思います」
「であればそなたも立派だ」
「え?」
「自分の為だけに戦う姿を醜いと──こうはなりたくないと思い、自分の生き方を決めた。私もそなたもそれは同じ──そうではないか」
「……」
「やはりそなたは立派だよ」
「俺のことをそんな風に言ってくれた人はあなたが初めてです……」
きっと今までナハトを評価してくれる人間はいなかったのだろう──世話している子供たち以外、それも貴族の娘からこれほどの賛辞を受けることなどなかったナハトにとって、フェリスの心からの賛辞は胸に染みるものがあった。
「私は貴族社会で生きてきたせいか、世間知らずで頭の固いところがある。何も知らずにそなたを愚弄したこと、心からお詫びする」
「気にしないでください。オレが人からの悪評に無頓着なだけですから」
「だからこそ、そなたにこそ頼みたい──ナハト・アストレイ。私もそなたに支えてほしい。今後私の補佐としてより一層の働きを」
純真なフェリスの瞳が、真っ直ぐにナハトを捉える。その真っ直ぐさがナハトには眩しくて、ついつい視線を逸らしてしまう。
「そうですねぇ……」
そこで不意にナハトはいたずらっ子の顔をする。
「……報酬次第、とだけ言っておきましょう」
「フフッ、ブレないなそなたは」
ナハトの言いぐさにフェリスは笑うしかなかった。
ふざけた冗談を言い合ったりイタズラをしたりととても騒がしいが、フェリスにはこの喧噪が不思議と不快ではなかった。
貴族の会食とは静かなものだ。
自分に食事時の儀礼を教えるために、父も食事時に話すことがほとんどなかった。だからフェリスは一家団欒の経験もなかったのだが、この喧噪が思っていたよりも心安らぐものなのだとフェリスは初めて知った。
出された食事は、焼いた塩漬け肉数切れと山盛りになった潰した馬鈴薯、骨で出汁をとり最低限の調味料で味を調えた汁物という簡素極まりないものだった(ナハトが言うにはこれでもまだマシな方らしいが)。
貴族であるフェリスにとっては質素すぎるほどの料理であったが、それでもフェリスは今まで感じたことのない充足感を得ていた。
食事の後にデザートとして焼き菓子が出た時は、みんな大いに喜んでいた。それがあまりにオーバーなので、逆にフェリスが戸惑うくらいだった。
「みんな甘い物なんて滅多に食べられませんからね、甘味に飢えているんですよ。今日は本当にありがとうございます」
菓子ひとつまともに買ってやれない自分を恥じているのか、少し恥ずかしそうにナハトは礼を言った。
灯りの燃料がもったいないという事で、食事を終えたらすぐに子供たちは就寝となった。
ナハトは明日の支度をし、リーナは溜めておいた水桶で洗い物をしている。手持ち無沙汰になったフェリスは、リーナの横にしゃがみ込んだ。
「手伝おう」
「お客様なんだから洗い物なんてしなくてもいいのに」
「手持ち無沙汰なのだ──それにそなたに聞きたいことがあってな」
フェリスは木製の皿をひとつ手に取り、そばにあった使い古されたブラシで洗っていく。
「なんですか」
「そなたや子供たちにとって、ナハトとはどういう存在なのだろうか?」
ピクリと一瞬だけリーナの手が止まる。
「恩人であり、みんなの支え──かしら」
「ナハトは慕われているのだな」
「当たり前よ。ここにいる子はアタシを含めて、ナハトがいなきゃ生きていけなかった子達ばかりだもの。今だってナハトがいなかったら、盗みをするか身体を売るしかなかった……そんな事をしないで生きていれるのは、ナハトのおかげだわ」
「そうか」
リーナの言葉は重たかった──それは表層的ではない、本当に強い気持ちが込められているからだろう。
きっと他の子供たちも、リーナと同じように思っているに違いない。
フェリスはチラリと剣の手入れをするナハトに視線を向ける。これだけの信頼を彼は一身に受けて戦っているのだ──細いはずのナハトの背中が、フェリスには大きく見えた。
洗い物を終えると、ちょうどナハトが顔を上げる。
「街まで送って行きましょう」
「今日は月も出ている。見送りは不要だ」
「いや、この家の周りには獣除けの罠とかを色々と設置してまして。案内なしに日が落ちてから歩くのは危険ですから……オレが先導しますので、ついて来てください」
「了解した」
小屋から出ると辺りは真っ暗だった。少しすると目が慣れてきて、かろうじて通ってきた道が分かる。
ナハトは迷うことなく道を進む──夜目が効くのだろう。スイスイと進むナハトの背中を、フェリスはなんとかついていく。
ナハトの思ったよりも大きい背中にフェリスは問いかける。
「失礼を承知でひとつ聞きたいことがある」
「なんでしょう?」
「そなたの剣技は一流だ。もしあの子達を助けていなかったら、もっといい暮らしが出来たのではないか」
ナハトが困窮しているのは、孤児たちの面倒をみているからだ。一人で暮らしていく分には過不足ない給料を得ているはずである。
裏返せば一人で暮らせる以上の余裕はないということだ──なのに何故ナハトは子供たちを引き取り、面倒をみているのか。それが疑問だった。
「……そうかもしれません。考えもしませんでしたが」
「何故だ? 何故そなたは危険を冒し、己の身体に鞭打ち、守銭奴と陰口を叩かれながら、それでもあの子達のために剣を執る?」
少し困ったようにナハトは口を開く。
「俺が戦う理由そのものだからです。あの子達がいなければ、俺には剣を執る理由がない。それに俺があの子達を助けているんじゃない、あの子達に俺が救われているんです」
その言葉には少しの気恥ずかしさと共に、誇らしげな響きがわずかに含まれていることをフェリスは見逃さなかった。
「俺は元々孤児です。衛兵団に入ったことで便宜上騎士の身分に引き上げられただけの、騎士まがいに過ぎませんし、器の大きい人間でもありません。国や民の為に戦おうとは思えない──あの子達に飯を食わす、その為に戦うのが俺にとっての精一杯です」
なるほど。
国を守り民を救うことに比べれば、たかだか十数人の孤児の腹を満たすことなど小さなことかもしれない。
しかし理想に酔い、現実を見ていなかった自分に比べれば、どれだけ地に足を付けた考えだろうか──とフェリスは思わずにはいられない。
「それに自分も孤児でしたから、苦しい思いをたくさんしてきたし、酷い大人もたくさん見てきました。だからそんな大人にはなりたくないんですよ──格好悪いじゃないですか」
「見事だな……私はそなたほど立派な騎士を見たことがない」
「よしてください。オレは偶々衛兵団に入隊できただけの剣術使いに過ぎません」
「いや、誰かの為に身を粉にして戦う者は、みな騎士だよ。そしてそなたほど騎士の本分を体現した者は稀だ。ナハト・アストレイ──そなたに敬意を」
立ち止まり、フェリスはナハトに恭しく敬礼した。
「恐縮です……そんな立派なもんじゃないですが」
ナハトはどうしていいか分からず、照れたように頭の後ろを掻く。
その様子が少しおかしかった──フェリスは頬をわずかに緩めた。
「少し私のことを話してもいいか」
「はい……どうぞ」
「既に知っているだろうが、私の家は代々続く騎士の家系であり貴族の家だ。自然、私が幼少の頃から関わるのは貴族の子女ばかりなのだが……出会う者の殆どは家名や出自を鼻にけ、己の利を貪るものばかりでな──そのなんと醜いことか……!」
絞り出すように吐き捨てるフェリスに、ナハトは本物の嫌悪を見た。
「そんな貴族に嫌気がさして、私は騎士として生きる道を選んだ。誰かの為に戦う騎士道の精神が尊く美しいもの見えたからだ」
「立派な志だと思います」
「であればそなたも立派だ」
「え?」
「自分の為だけに戦う姿を醜いと──こうはなりたくないと思い、自分の生き方を決めた。私もそなたもそれは同じ──そうではないか」
「……」
「やはりそなたは立派だよ」
「俺のことをそんな風に言ってくれた人はあなたが初めてです……」
きっと今までナハトを評価してくれる人間はいなかったのだろう──世話している子供たち以外、それも貴族の娘からこれほどの賛辞を受けることなどなかったナハトにとって、フェリスの心からの賛辞は胸に染みるものがあった。
「私は貴族社会で生きてきたせいか、世間知らずで頭の固いところがある。何も知らずにそなたを愚弄したこと、心からお詫びする」
「気にしないでください。オレが人からの悪評に無頓着なだけですから」
「だからこそ、そなたにこそ頼みたい──ナハト・アストレイ。私もそなたに支えてほしい。今後私の補佐としてより一層の働きを」
純真なフェリスの瞳が、真っ直ぐにナハトを捉える。その真っ直ぐさがナハトには眩しくて、ついつい視線を逸らしてしまう。
「そうですねぇ……」
そこで不意にナハトはいたずらっ子の顔をする。
「……報酬次第、とだけ言っておきましょう」
「フフッ、ブレないなそなたは」
ナハトの言いぐさにフェリスは笑うしかなかった。
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