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 それから二人裸のまま抱き合い、肌の感触を確かめるように触れ合った。 

 その後で、おもむろにユリアンはラベンダーのオイルを小瓶から取り出して、それをエレナの全身に塗り込んでいく。

「ああんっ……そんなところまで……塗る?……くくっ……あっああん!」

 体をくねらせながら悶えるエレナの様子を楽しみつつ、ユリアンは彼女の全身を撫で回すように、ラベンダーオイルを塗っていく。

 特に敏感な部分に触れる度、彼女は艶っぽい吐息を漏らすのだった。

「んっ……ああっ……ハア…っ!」

(ああ……もっと触れられたい)

 そんな思いからなのか、エレナ王女は無意識に自ら足を絡めてくる。

 その期待に応えるべく、ユリアンは彼女の脚を広げさせると、その間へと入っていった。

 そしてオイルにまみれた手で、秘部を愛撫し始める。

「あんっ!……ああんっ……んっ……!」

 甘い声を上げるエレナを見て、ユリアンは微笑む。

 そして彼は指を中に入れてかき混ぜるように動かした後で引き抜くと、今度は舌を伸ばして舐め始めた。

「ああっ……そこはっ……あっああん!」

 敏感な部分を舌で刺激され、エレナ王女はさらに激しく反応してしまう。

 そんな様子を楽しむかのようにユリアンは執拗に責め続けた後で、彼女の中に挿入した。

 そしてゆっくりと抽挿を開始する。

 最初は優しく徐々に激しくなっていくその動きに、エレナは翻弄されていった。

(ああ……だめ……いいえ……気持ちいい!)

 やがて絶頂を迎えると、ユリアンはエレナの耳元で囁く。

「愛しています……」

 その言葉に、エレナは幸せな気持ちに包まれていった。


 ☆☆☆☆☆


 それから一週間後、エレナは外交上の大きな問題に直面していた。

 隣国のヴァルダンは軍事が発達した強大な国で、鉄の城や巨大な機械が目立つ工業国家だ。

 勇敢で誇り高い国だが、他国との争いが絶えない。亡き国王も対応には苦慮してきた。

 外交関係にも配慮しつつ、王国の外交的な調整を行うことが必要になっている。

「エレナ王女様、ヴァルダンの第二王太子を婿として迎え入れれば、この王国は安泰です!」

「ヴァルダンとの同盟は王国の将来に不可欠です。エレナ王女様、お願いします! ご成婚されて女王になるのです!」

 臣下から、そんな提案をされるものの、エレナ王女は難しい表情で考え込む。

(でも……私にはユリアンが……)

 そんな思いにとらわれてしまう。
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