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 そんなエレナの様子を見て、ユリアンは微笑む。

 男根を引き抜き、王女の唇に口づけをする。

「ちゅっ……ちゅるっ……」

 その感触に、エレナはぞくりとした快感を覚えてしまう。

「うん……よかったぁ……」

 そう言って彼女は微笑みを浮かべた。

 ユリアンはエレナ王女の頭を撫でてやる。

「ありがとう、エレナ……ぼくの全てを受け入れてくれたね……」

 そんなやり取りの後で、二人はもう一度口づけを交わした。

「ああんっ……あっあああっ……」

 エレナ王女の様子を見て、ユリアンは微笑む。

「口づけで感じちゃうなんて。ああ、愛おしい王女様」

 と囁くと、彼女の唇に口づけをする。

「んんっ……んふっ……今の私は……王女ではないわ……一人の女として愛して……」

 そう言ってエレナ王女はユリアンの唇を奪った。

「んんっ……ちゅるっ……ハア…!」

 ユリアンはエレナ王女のことを強く抱きしめる。

「わかっています。あなたは王女として民にすべてを尽くしている。でも、ふたりだけの時は、ぼくだけの女の子です」

「嬉しいわ……ありがとう、ユリアン」

「エレナ……」

 そんなやり取りの後で、二人はもう一度口づけを交わした。

「ああんっ……ああっ……」

 エレナ王女の様子を見て、ユリアンは微笑む。

「また、あそこが立ってきてしまいました……」

 ユリアンは再び彼女の中へと男根を突き立てると、彼女は喜びの声を上げた。

 膣内に入り込んだ肉棒の感触に、エレナは身を震わせる。

「ユリアンのあそこ……太くて……温かい……ああん……ふああっ……」

 そんな姿も可愛らしくて仕方がないとでも言いたげに、彼の胸は高鳴った。

 そして腰を沈め、エレナの乳首に口づけをする。

「……とろけちゃう!」

 そんな言葉をつぶやきながら、彼はエレナの中に欲望を注ぎ込んだ。

「ああっ……ああっ……ああんっ……」

 熱い液体が身体の奥に注がれていく感覚に、エレナは身悶えた。

 エレナ王女の様子を見て、ユリアンは微笑む。

 そして彼女の胸元に手を置いて、その膨らみを揉みしだいた。

「ユリアンったら……ああん……」

 エレナは甘い声を漏らしながら、快楽に身をよじらせ、彼に抱きしめられながら、深い眠りに落ちていった。
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