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彼はわたしをベッドに横たえると、覆い被さるようにして抱きしめてきた。

彼の体温を感じると同時に幸福感が込み上げてくるのを感じた。

(幸せ……)

わたしは彼の背中に腕を回すとぎゅっと抱きついた。

お兄様もそれに応えるように強く抱きしめ返してくれる。

それからしばらくの間、お互いに無言で抱き合っていたが、不意に唇を奪われたことで現実に戻された気がした。

「んっ……」

突然のことに驚いたがすぐに受け入れることができた。

そのままお互いの舌を絡ませる濃厚なキスが続く。

その間にも彼の手は忙しなく動き続けていた。

わたしは必死に快感に耐えていたが、ついに限界を迎えてしまったようだ。

身体がビクンッと跳ね上がり、頭が真っ白になるほどの衝撃が走った。

そして脱力感に襲われたわたしはベッドに倒れ込んだのだった。

「大丈夫かい?」

お兄様は心配そうに声をかけてくれるが、返事をする余裕はなかった。

彼は優しく微笑むと頭を撫でてくれた。

その感触が心地よくてうっとりとしてしまうほどだった。

(もっとしてほしい……)

そう思った途端、再び彼に唇を奪われた。

今度は優しく啄むようなキスだった。

その心地よさにうっとりしていると、今度はショーツを脱がされてしまい、生まれたままの姿にされてしまう。

「あっ……」

恥ずかしくて隠そうとしたが遅かったようだ。

お兄様はわたしの両足を広げてじっと見つめている。

恥ずかしくて死にそうだったが、同時に興奮していることにも気づいていた。

(そんなに見ないでください……)

そんなわたしの気持ちとは裏腹に、お兄様はさらに顔を近づけてきた。

何をされるのか予想がついたわたしは慌てて制止した。

「待ってください!汚いです!」

しかし彼は止まる様子はなかった。

むしろより激しく責め立ててくる。

舌先で敏感な部分をつつかれる度に全身に電気が流れるような快感に襲われた。

「だめっ……ああっ!」

(そこ弱いんです!)

わたしは思わず悲鳴を上げてしまったが、お兄様は気にする素振りも見せず、執拗に責め立て続けた。

あまりの快感に意識が飛びそうになった時だった。

ようやく解放されたと思った瞬間、今度は指を入れられて掻き回された。

その瞬間、頭の中が真っ白になった。

そして次の瞬間には盛大に果ててしまっていたのだった。

「はぁ……はぁ……」
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