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大家のことをもっとよく知りたいのです
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リビングの丸テーブルに向かい合わせに座って、二人は中央の大皿のパスタを小皿に取り分けた。
圭吾は、凛子の亡き夫のガウンを着ている。
グラスには赤ワインが注がれ、二人はグラスを合わせ乾杯した。
「凛子様。なぜ、ぼくをセックスフレンドに選んだのですか?」
圭吾は質問してみた。
「ふふふ」と凛子は、グラスを傾けながら一笑した。
そして、思い出したように、顎先に指先をなぞりながら、
「そういえば、2階の角部屋の202号室から、ときどき、物音やうめき声がするのよね。きっと、モデルなんかといちゃついてるんでしょうよ」と言った。
ワンルームで単身者用であるから、すぐに気づくのである。
凛子は圭吾の顔をのぞき込んでから逆に、
「あなたにはそんなお友達いるの?」とおかしそうに身を乗り出した。
「います、凛子様」
「どんな方なの?」
圭吾は、近くの商店街のバツイチの弁当屋の千草のことを話した。
「明日の午後、駅前のホテルで会う予定なんです」
「ふうん」と、凛子は頬杖をつきながら、ニヤついている。
「何才? 胸は大きいのかしら?」
「Cカップで、年は三一です、凛子様」
「それで、どんなふうに知り合ったの?」
「毎日、弁当買ってるうちに、気心が知れてきて。ぼくは常連なので」
「へえ、そう」
凛子は、面白がっているようだった。
圭吾は、凛子の亡き夫のガウンを着ている。
グラスには赤ワインが注がれ、二人はグラスを合わせ乾杯した。
「凛子様。なぜ、ぼくをセックスフレンドに選んだのですか?」
圭吾は質問してみた。
「ふふふ」と凛子は、グラスを傾けながら一笑した。
そして、思い出したように、顎先に指先をなぞりながら、
「そういえば、2階の角部屋の202号室から、ときどき、物音やうめき声がするのよね。きっと、モデルなんかといちゃついてるんでしょうよ」と言った。
ワンルームで単身者用であるから、すぐに気づくのである。
凛子は圭吾の顔をのぞき込んでから逆に、
「あなたにはそんなお友達いるの?」とおかしそうに身を乗り出した。
「います、凛子様」
「どんな方なの?」
圭吾は、近くの商店街のバツイチの弁当屋の千草のことを話した。
「明日の午後、駅前のホテルで会う予定なんです」
「ふうん」と、凛子は頬杖をつきながら、ニヤついている。
「何才? 胸は大きいのかしら?」
「Cカップで、年は三一です、凛子様」
「それで、どんなふうに知り合ったの?」
「毎日、弁当買ってるうちに、気心が知れてきて。ぼくは常連なので」
「へえ、そう」
凛子は、面白がっているようだった。
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