45 / 63
第46話 人族の国へ
しおりを挟む
楽しい男子会を過ごせた翌日に、人族の国へ出発することになった。
リーシャとセリサは色々買いに行くつもりだったようだが、結局、ほとんど買わなかったようだ。大半の商品は人族の国から輸入されているようだったし、それなら、本家の国へ行った方がより選べるということだった。
ただ、僕は一応、リーシャとセリサにお土産を買って帰っていた。
決して男子会が後ろめたかったからではない。それをここに記して置く。
リーシャとセリサにはイヤリングを買って上げた。こういうものは中途半端なものを上げても無駄になることが多い。そこでそれなりに値段をするものを選んだ。ただ、実は内緒で、リーシャにだけはネックレスも買ってあげていた。そして、それを渡す時に〝指輪は時期が来たら渡す〟と告げた。するとリーシャは顔を真っ赤にしていた。可愛かった。
追跡獣の国から人族の国へはここからでも六か月掛かるらしい。ただ、これは航路や地上を使っていく場合の話だ。僕達なら、二か月もあれば到着するだろうということらしい。
なんせ、今の僕がいれば、旅は順調だからだ。
僕がセリサとリーシャを掴んで飛び、カルディさんとファードスさんがビルドを掴んで飛ぶ。という方法で飛行することになった。これまでよりも、二倍以上早い速度だ。
毎日順調に旅が続く。
時々、訳の分からないモンスターやどこかの空軍に狙われることがあったが、モンスターはカルディさんとファードスさんが食料の魔核として必要な分だけを確保し、それ以外の無駄な殺生はしなかった。空軍も僕が魔力を見せると逃げて行った。
そして僕は、時々魔族の縄張りに侵入しては魔素を吸い、旅を続けた。
皆、以前に比べると緊張感が無くなっていた。
僕の現在の魔力探査能力はかなり高い。三百キロメートル近くは探査できるし、魔核に魔力を隠した者がいても、それを嗅ぎ分けられるほど探査能力が上がっていた。
危険は全くないと言っていい。
以前は、何だかんだでリーシャ達も緊張していたのだろう。しかし最近は、夜間にテントで寝る時もぐっすり寝ているようだった。
そして、もう後、十日ほどで人族の国へ到着するという時だった。
急に目の前に変な壁が現れたのだ。
僕達は皆、上空で停止することになった。
カルディさんが首を傾げている。
「なんだこれは? 見渡す限り海の上にずっと壁がある」
その通りだった。城壁と言ってもいいくらいに、ずっと大きな壁がある。上を見上げるが壁の先が見えない程大きい壁だ。ただ、この壁は半透明だった。はっきり書くと〝氷〟で出来ていた。
僕はリーシャとセリサを手放して、それから刀を抜いて、その壁に近づくことにした。
刀で壁をコンコンと叩いてみる。
「なんでこんなところに氷の壁があるんでしょうね? まるで人族の国へ入ることができないようになっている感じですが」
そう言った瞬間だった。
いきなり目の前の氷の一部分が浮かび上がって来た。
僕は慌てて距離を取って、リーシャ達に大声で逃げるように指示をした。
浮かび上がった氷が人の形になっていく。
氷はやがて着物を着た黒髪の女性になっていった。
この女性を表す言葉が一つだけ思い浮かぶ。
〝美少女〟だ。
他に思いつく言葉が無い。
が、今の僕にはそんなことを考える余裕が無かった。
なにしろ、目の前の女は異常だった。
正直自分は、上位種の魔族の中でも強いという自覚があった。
事実そうだと思う。
が、それを打ち崩すほどに目の前に現れた女の魔力量は大きかった。
冷汗が出てくる。
上には上がいるのが自覚された。
リーシャ達が逃げていく気配は感じるが、マズイ。
これが本気でリーシャ達を追いかけたら、一瞬で追いつけるはずだ。
ベゼルは、先ほどから叫んでいた。
〝逃げろ〟と。
分かっていたが、逃げるわけにはいかなかった。
リーシャ達が少しでも遠くへ行けるように、時間を稼がなければいけない。
何か策は無いかと頭をフル回転させた。
女が急に喋り出した。
「獣族の方は逃げなくてもいいのに」
そう言って、女は扇子を取り出した。両手に二本だ。
「獣族の方については危害を加えません。ですが、あなたはダメです。ここで排除します」
女はそう言い残すと、右手の扇子を足元に向け、左手の扇子を顔に近づけた。
どういうわけか、手の動きに残像が見えた。
左手の扇子によって、女の顔の下半分が隠れる。
そして、女は一言呟いた。
『天上天下』
次の瞬間、僕に物凄い重力が掛かった。一気に後方へ吹き飛ばされる。
何をされたのか全く見えなかった。
が、否応なしに理解させられた。
目の前にバカでかい氷がある。
ファードスさんも相当大きい氷を作り出すが、それどころじゃない。
直径が数キロあるような氷の塊によって、僕は吹っ飛ばされていた。
まるで氷の隕石をぶつけられたようだ。
しかもこの氷に体が張り付いて、身動きが取れない。濡れた手で氷を触った時の様な感じだ。
慌てて、氷を火魔法で溶かそうとするが、溶けない。
一応、溶けるのだが、溶けた部分が瞬時に再生して、また氷になる感じだ。
このままではずいぶん遠くへ飛ばされるし、このまま結界魔法を使い続けるにしてもすぐに魔力が尽きてしまうと思った。
――左腕は使い物にならなくなるかもしれない――
そう思ったが、やることにした。
左腕以外の体に結界魔法を張った。
同時に、左腕に目いっぱい火魔法を使う。左腕を燃やしてそれを熱源にして周囲の氷を溶かす。それで一瞬の隙をついて、この氷の隕石から逃げるしかないと思った。
ゴオオという物凄い音がして、左腕が燃えていく。同時に、氷の再生速度を上回って、周囲の氷が解けていった。それと同時に体を捻って、その場から脱出した。が、その際、左腕が氷にぶつかった。腕が折れる感触がある。
それでも、迷わず飛び続けた。
何か所か氷に体がぶつかったが、なんとか氷の軌道から逃げ切ることができた。
バカでかい氷は、さらに遠くへ飛んで行ってしまった。
「クソ、なんなんだよ」
思わずそう吐き捨てていた。
だが、僕はあの女に思い当たる節があった。
ベゼルに話しかけた。
「ベゼルさん、あなたはあれが何なのか知っていますね? あれがあなたの主ですね?」
『いや、違う』
「え? でもあの魔力量は異常です。あれがあなたの主ではないのですか?」
『あれは只の高位種の一体だ。というか、俺の主にたかっているハエの一匹だ』
「どういうことですか?」
『現在の主には、複数の高位種の魔族が自ら仕えている。あの女はその一人だ。しかし、俺は、弱者はいざという時に役に立たないと考えている。あの女は俺から見ると弱者だ。主の護衛としては、居ても居なくてもどっちでもいい。だが、たしかにこの可能性を考慮すべきだった』
「意味が分かりません」
『主は人族に興味を抱いている。だから、人族の国へ侵入しようとする外敵を排除しているのだろう。そして、あの女はその命令に従って、俺達を攻撃してきた。弱い獣族の侵入は可能でも、魔族の上位種は不可能という話だ。カルディ達が良くて、俺達はダメということだ』
「どうすれば人族の国へ行けますか?」
『この辺で待てばいい。おそらくシヴィはカルディ達を捕まえて事情を聞くだろう。上位種の魔族が獣族と行動するのは珍しい。だから、それを主に報告するはずだ。そして、主の性格からすると、十中八九、様子を見に来る。それまで待てばいい』
あの女の名はシヴィというのか。覚えておこう。
ベゼルのアドバイスに従って、周囲の森へ下りることにした。
森へ下りて気づいた。顔の皮が半分剥がれている。それに、左腕だけでなくて、左足も骨折していた。あの場から逃げるだけで、これほどダメージが出るか。魔族のせいか痛みはほとんどないが、これは動かない方がいいだろう。
『その程度の傷なら、顔は数日で元に戻る。しかし、腕と足は流石に二週間以上かかるだろう』
やはり回復は早いらしい。
「ですが、本当にその主とやらは来ますかね? かなり遠くまで飛ばされていると思いますが、魔力探査できるでしょうか?」
『問題ない。主の能力は異常だ。俺が仕えるだけのことはある』
よく分からない表現だが、まぁ、主であるゼムドとやらが来るならそれを待つしかないと思った。
僕は近くの森の中に下りることにした。
体にダメージが無ければ、どこかの魔素濃度が高い地域で魔素を吸い込みたいところだが、今はそれより主とやらを待った方がいいと判断した。
あの女の言動とベゼルの会話からすると、おそらくリーシャ達は無事だ。
まぁ、リーシャ達が無事ならそれでいいかと思う。多分、人族の国は治安がいいはずだし、ゼムドは随分人族に入れ込んでいるらしい。そこに融和的な獣族が来たと云うなら邪険にはしないだろう。
それにしても、ゼムドとやらはどんな奴なんだろう。あのシヴィよりベゼルがさらに強くて、そのベゼルが戦うことなく配下になった、か。考えてみると、この世界に来て幾何も経っていない僕と、ベゼルみたいに五万年も生きている魔族ならレベルが違うのは当然か、と思う。
シヴィの顔が思い浮かぶ。
……。
可愛かったな。
そう言った瞬間に、僕がリーシャにビンタされるのが脳内でイメージされた。
どうやら調教の効果が出ているらしい。
リーシャとセリサは色々買いに行くつもりだったようだが、結局、ほとんど買わなかったようだ。大半の商品は人族の国から輸入されているようだったし、それなら、本家の国へ行った方がより選べるということだった。
ただ、僕は一応、リーシャとセリサにお土産を買って帰っていた。
決して男子会が後ろめたかったからではない。それをここに記して置く。
リーシャとセリサにはイヤリングを買って上げた。こういうものは中途半端なものを上げても無駄になることが多い。そこでそれなりに値段をするものを選んだ。ただ、実は内緒で、リーシャにだけはネックレスも買ってあげていた。そして、それを渡す時に〝指輪は時期が来たら渡す〟と告げた。するとリーシャは顔を真っ赤にしていた。可愛かった。
追跡獣の国から人族の国へはここからでも六か月掛かるらしい。ただ、これは航路や地上を使っていく場合の話だ。僕達なら、二か月もあれば到着するだろうということらしい。
なんせ、今の僕がいれば、旅は順調だからだ。
僕がセリサとリーシャを掴んで飛び、カルディさんとファードスさんがビルドを掴んで飛ぶ。という方法で飛行することになった。これまでよりも、二倍以上早い速度だ。
毎日順調に旅が続く。
時々、訳の分からないモンスターやどこかの空軍に狙われることがあったが、モンスターはカルディさんとファードスさんが食料の魔核として必要な分だけを確保し、それ以外の無駄な殺生はしなかった。空軍も僕が魔力を見せると逃げて行った。
そして僕は、時々魔族の縄張りに侵入しては魔素を吸い、旅を続けた。
皆、以前に比べると緊張感が無くなっていた。
僕の現在の魔力探査能力はかなり高い。三百キロメートル近くは探査できるし、魔核に魔力を隠した者がいても、それを嗅ぎ分けられるほど探査能力が上がっていた。
危険は全くないと言っていい。
以前は、何だかんだでリーシャ達も緊張していたのだろう。しかし最近は、夜間にテントで寝る時もぐっすり寝ているようだった。
そして、もう後、十日ほどで人族の国へ到着するという時だった。
急に目の前に変な壁が現れたのだ。
僕達は皆、上空で停止することになった。
カルディさんが首を傾げている。
「なんだこれは? 見渡す限り海の上にずっと壁がある」
その通りだった。城壁と言ってもいいくらいに、ずっと大きな壁がある。上を見上げるが壁の先が見えない程大きい壁だ。ただ、この壁は半透明だった。はっきり書くと〝氷〟で出来ていた。
僕はリーシャとセリサを手放して、それから刀を抜いて、その壁に近づくことにした。
刀で壁をコンコンと叩いてみる。
「なんでこんなところに氷の壁があるんでしょうね? まるで人族の国へ入ることができないようになっている感じですが」
そう言った瞬間だった。
いきなり目の前の氷の一部分が浮かび上がって来た。
僕は慌てて距離を取って、リーシャ達に大声で逃げるように指示をした。
浮かび上がった氷が人の形になっていく。
氷はやがて着物を着た黒髪の女性になっていった。
この女性を表す言葉が一つだけ思い浮かぶ。
〝美少女〟だ。
他に思いつく言葉が無い。
が、今の僕にはそんなことを考える余裕が無かった。
なにしろ、目の前の女は異常だった。
正直自分は、上位種の魔族の中でも強いという自覚があった。
事実そうだと思う。
が、それを打ち崩すほどに目の前に現れた女の魔力量は大きかった。
冷汗が出てくる。
上には上がいるのが自覚された。
リーシャ達が逃げていく気配は感じるが、マズイ。
これが本気でリーシャ達を追いかけたら、一瞬で追いつけるはずだ。
ベゼルは、先ほどから叫んでいた。
〝逃げろ〟と。
分かっていたが、逃げるわけにはいかなかった。
リーシャ達が少しでも遠くへ行けるように、時間を稼がなければいけない。
何か策は無いかと頭をフル回転させた。
女が急に喋り出した。
「獣族の方は逃げなくてもいいのに」
そう言って、女は扇子を取り出した。両手に二本だ。
「獣族の方については危害を加えません。ですが、あなたはダメです。ここで排除します」
女はそう言い残すと、右手の扇子を足元に向け、左手の扇子を顔に近づけた。
どういうわけか、手の動きに残像が見えた。
左手の扇子によって、女の顔の下半分が隠れる。
そして、女は一言呟いた。
『天上天下』
次の瞬間、僕に物凄い重力が掛かった。一気に後方へ吹き飛ばされる。
何をされたのか全く見えなかった。
が、否応なしに理解させられた。
目の前にバカでかい氷がある。
ファードスさんも相当大きい氷を作り出すが、それどころじゃない。
直径が数キロあるような氷の塊によって、僕は吹っ飛ばされていた。
まるで氷の隕石をぶつけられたようだ。
しかもこの氷に体が張り付いて、身動きが取れない。濡れた手で氷を触った時の様な感じだ。
慌てて、氷を火魔法で溶かそうとするが、溶けない。
一応、溶けるのだが、溶けた部分が瞬時に再生して、また氷になる感じだ。
このままではずいぶん遠くへ飛ばされるし、このまま結界魔法を使い続けるにしてもすぐに魔力が尽きてしまうと思った。
――左腕は使い物にならなくなるかもしれない――
そう思ったが、やることにした。
左腕以外の体に結界魔法を張った。
同時に、左腕に目いっぱい火魔法を使う。左腕を燃やしてそれを熱源にして周囲の氷を溶かす。それで一瞬の隙をついて、この氷の隕石から逃げるしかないと思った。
ゴオオという物凄い音がして、左腕が燃えていく。同時に、氷の再生速度を上回って、周囲の氷が解けていった。それと同時に体を捻って、その場から脱出した。が、その際、左腕が氷にぶつかった。腕が折れる感触がある。
それでも、迷わず飛び続けた。
何か所か氷に体がぶつかったが、なんとか氷の軌道から逃げ切ることができた。
バカでかい氷は、さらに遠くへ飛んで行ってしまった。
「クソ、なんなんだよ」
思わずそう吐き捨てていた。
だが、僕はあの女に思い当たる節があった。
ベゼルに話しかけた。
「ベゼルさん、あなたはあれが何なのか知っていますね? あれがあなたの主ですね?」
『いや、違う』
「え? でもあの魔力量は異常です。あれがあなたの主ではないのですか?」
『あれは只の高位種の一体だ。というか、俺の主にたかっているハエの一匹だ』
「どういうことですか?」
『現在の主には、複数の高位種の魔族が自ら仕えている。あの女はその一人だ。しかし、俺は、弱者はいざという時に役に立たないと考えている。あの女は俺から見ると弱者だ。主の護衛としては、居ても居なくてもどっちでもいい。だが、たしかにこの可能性を考慮すべきだった』
「意味が分かりません」
『主は人族に興味を抱いている。だから、人族の国へ侵入しようとする外敵を排除しているのだろう。そして、あの女はその命令に従って、俺達を攻撃してきた。弱い獣族の侵入は可能でも、魔族の上位種は不可能という話だ。カルディ達が良くて、俺達はダメということだ』
「どうすれば人族の国へ行けますか?」
『この辺で待てばいい。おそらくシヴィはカルディ達を捕まえて事情を聞くだろう。上位種の魔族が獣族と行動するのは珍しい。だから、それを主に報告するはずだ。そして、主の性格からすると、十中八九、様子を見に来る。それまで待てばいい』
あの女の名はシヴィというのか。覚えておこう。
ベゼルのアドバイスに従って、周囲の森へ下りることにした。
森へ下りて気づいた。顔の皮が半分剥がれている。それに、左腕だけでなくて、左足も骨折していた。あの場から逃げるだけで、これほどダメージが出るか。魔族のせいか痛みはほとんどないが、これは動かない方がいいだろう。
『その程度の傷なら、顔は数日で元に戻る。しかし、腕と足は流石に二週間以上かかるだろう』
やはり回復は早いらしい。
「ですが、本当にその主とやらは来ますかね? かなり遠くまで飛ばされていると思いますが、魔力探査できるでしょうか?」
『問題ない。主の能力は異常だ。俺が仕えるだけのことはある』
よく分からない表現だが、まぁ、主であるゼムドとやらが来るならそれを待つしかないと思った。
僕は近くの森の中に下りることにした。
体にダメージが無ければ、どこかの魔素濃度が高い地域で魔素を吸い込みたいところだが、今はそれより主とやらを待った方がいいと判断した。
あの女の言動とベゼルの会話からすると、おそらくリーシャ達は無事だ。
まぁ、リーシャ達が無事ならそれでいいかと思う。多分、人族の国は治安がいいはずだし、ゼムドは随分人族に入れ込んでいるらしい。そこに融和的な獣族が来たと云うなら邪険にはしないだろう。
それにしても、ゼムドとやらはどんな奴なんだろう。あのシヴィよりベゼルがさらに強くて、そのベゼルが戦うことなく配下になった、か。考えてみると、この世界に来て幾何も経っていない僕と、ベゼルみたいに五万年も生きている魔族ならレベルが違うのは当然か、と思う。
シヴィの顔が思い浮かぶ。
……。
可愛かったな。
そう言った瞬間に、僕がリーシャにビンタされるのが脳内でイメージされた。
どうやら調教の効果が出ているらしい。
0
お気に入りに追加
413
あなたにおすすめの小説
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる