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第1話 目覚めると森の中
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目が覚めると、自分は森の中にいた。
横になって寝ていたようだ。
慌てて起き上がろうとして、両手で地面を支えながら上半身を起こした。
そして、ここに来るまでの事を思い出してみる。
いつもの帰り道だった。剣道の大会を終えて、家に帰る途中だった。
スマホを使おうと立ち止まると、何故か、目の前に二メートルほどの黒い塊が急に現れた。
見た瞬間に〝これはヤバイ〟と思った。
それくらい非日常的な光景だった。
慌ててそこから離れようとした。
が、逃げられなかった。
足元から自分の体が浮かび上がったと思ったら、黒い塊の中に吸い込まれてしまっていた。黒い闇に入ると同時に、意識が無くなっていくのが分かった。
体がバラバラになっていくような感覚も出てきて〝死ぬならせめて苦しまずに死にたい〟最後にそんなことが、頭をよぎったと思う。
――現状を把握しなければいけない――
そう思いつつ、周囲をキョロキョロと見渡す。
〝誰かに誘拐されて、こんな森にでも連れてこられたのか〟と思いながら起き上がったが、目にした光景によって〝これは誘拐じゃない〟と理解させられた。
森の中にある木々の様子が〝変〟だ。
木は木だが、木の中心部の幹が光っており、しかもその発光している部分が躍動している。心臓の鼓動のようなリズムで、木の幹が蠢いている。
そして、一度の鼓動の度に、その光っている部分から周囲へ向かって、波のように木の皮が動いていった。まるで心臓から、血液を枝の先々へ送っているような動きだった。
こんな植物がこの世に存在するわけがなかった。
すぐにそれに気づく。
加えて、何かこの辺りの空気はおかしい。
なんというか、澱んでいる。
呼吸をして肺に空気を吸い込むが、胸やけというのだろうか、不快な感じがする。
多分、ここに長時間いるのは良くない。
本能からだろうか、そう直感した。
〝とにかくここから離れなければいけない〟
慌てて、その場から離れようとすると、何故か手には刀が握られていた。
おかしい。
さっきまで自分は何も持っていなかった。
何故、自分は刀を持っているのだろう?
すぐにここから離れるべきかこの刀の確認を急ぐべきか、迷ったが、この場所から逃げるのに、丸腰はなんとなくまずいと思った。刀は鞘に納められており、それを引き抜いてみることにする。
〝万が一の時は、これで自分の身を護るしかない″そう思って、右手で刀を鞘から引き抜こうとした。
一回目はうまく刀を鞘から取り出すことができなかった。思ったよりも自分の手を大きく伸ばすか、あるいは刀の鞘を左手で引っ張ってやらないと、うまく抜刀できないようだ。知っている人には当たり前なのだろうが、本物の刀を初めて握った自分にはそれすら分からない。
刀を鞘から取り出してみたが、何かこの刀も変だ。詳しくは分からないが、刀は普通、刃紋という刀を打つ際にできる波のような模様があるはずだ。ただ、この刀には波のようなものではなく、刀身の下から上にかけて、三本の線が一直線に入っていた。
なんで、こんな模様をしているのだろう?
この線について考えたかったが、その考えを振り払った。
今はそんなことを考えている場合じゃない。ここから離れることを優先した方がいいだろう。
――だが。
軽めに刀を振ってみることにする。
――ブン――
思ったより軽い。
剣道をやっていたいので竹刀を振った時の感覚は分かっているが、それと比べてもっと振りやすい感じがある。
それに、どこか変だ。
刀を振ってみた感じでは、空気を切る音がかなり大きい。
力をやや入れてから振るとボンという、大きな音がし始めた。
今自分が刀を振っている速度は、相当早いはずだ。もしかすると、自分の筋力がかなり増えているのかもしれない。そうでないと説明が付かないと思った。刀を数回振ってみるが、周囲に大きな音となって木霊していく。また、風圧も凄い。
まるでゲームの様だ。
次の瞬間だった。近くの木の影から、いきなり人のような生き物が現れた。身長は一メートル三十センチくらいだろうか
服を着ているが、ただ、汚い。それに何か様子が変だ。虚ろな表情をしている。
急に心臓がドキドキしてきた。
皮膚がやや赤く、しかも目も赤い、口からは何か涎のような物が垂れている。〝これは人じゃない〟本能がそう語りかけてくる。どうみてもコミュニケーションを取れるような気がしない。
人のような何かは、こちらに気づくことなく約五メートル先を歩いていこうとする。
相手に悟られないように、こちらは動きを止めてその様子を見ていた。自分が先に動いて、この何かを刺激するのは良くないはずだ。が、次の瞬間、いきなりそれはこちらへ向かってグルりと首を動かすと、襲い掛かって来た。
最悪の展開だ。
多分、あれは油断しているフリをしてから、こちらを襲ってくるタイプなのだろう。
逃げるか刀を振るかの判断しかないわけだが、迷わず逃げる選択肢を選ぶ。
相手はゾンビのような動きだ。おそらく知能も低い。
逃げ切れるはずだ――。
ただ、足場が悪い。木の根や石のせいで地面は凸凹だ。
――それでも、逃げるしかない――
そう思って、体を反転させて、思いっきり右足に力を入れた瞬間だった。不思議なことに一瞬で五メートルくらい前に跳んだ。そして、着地する。しかも、ここでもまた不思議なことが起こる。
着地した瞬間に、体を支えようと強く足を踏み込むと、足下にあった木の根を簡単に踏み潰してしまった。
まるで自分の体重が数百キロあって、それで、木の根を叩き潰したような感じだ。
これに驚く。と同時に振り向くと、まだ先ほどの位置で、あの〝何か〟は立っている。
そして、体を後ろに反り、こちらに向かって、口から何かを吐き出そうとしていた。
何故か分からないが、これもヤバそうな気がした。
ただ、何かの飛び道具で攻撃してくるなら、逃げてはダメだと思った。
口から何かを吐かれて、背を向けていたら直撃する。
どうするべきか、咄嗟に思いついた。人としてダメなことかもしれないが、もう形振り構っていられないと思った。
今さっき飛んだ要領で、右足に力を入れる。
そして、相手が口から何かを吐きだすタイミングを見計らって、相手の上空へ跳んだ。
相手の口からは炎のような塊が一つ、先ほど自分がいた位置へ向かって飛んでくるのが見えた。ただ、自分はその炎には注意を向けず、上空で刀を両手で強く握りしめた。
相手の空中で、刀を振りかぶった姿勢になる。相手はこちらの動きに反応できていないのが分かった。
着地に合わせて迷わず刀を振りぬいた。
物凄い衝撃が走る。切るのではなく、相手を叩き潰した感じだ。
なんだこれは……?
少し前に刀を振ってみて、おそらく相手を倒せるとは思ったが、想像以上だった。
先ほどの刀の振り加減からして、ゲームのようなものかもしれないと思ってはいた。
着地して相手を見たが、既に原型を留めていなかった。
自分が何かを殺したという罪悪感が出てくる。同時に相手の肉片を見たせいで、吐き気がしてきた。後ろを振り向いて、胃の中身を出そうとする。しかし、口からゲェゲェと音がするだけで何も出てこない。
この環境では、もう精神がおかしくなりそうだった。
限界だった。
森の中は木漏れ日が差しているが、周囲の木は躍動していて、おまけに空気も気持ち悪い。息を吸うだけで気分が悪い。しかも、折角誰かに会えたかと思えば、人の形をした〝何か〟は、いきなりこちらを襲ってきた。もう、頭が変になりそうだった。
ただ、幸い、どういうわけか自分の身体能力がかなり上がっているのは分かった。
先ほどの炎の塊も、見えてからでもおそらく十分避けられるような早さではあった。
これから、どうしたらいいのだろう?
次の瞬間、頭の中に奇妙な声が聞こえてきた。
〝この体は俺のモノだ。俺によこせ〟
体が凍り付いた瞬間だった。
横になって寝ていたようだ。
慌てて起き上がろうとして、両手で地面を支えながら上半身を起こした。
そして、ここに来るまでの事を思い出してみる。
いつもの帰り道だった。剣道の大会を終えて、家に帰る途中だった。
スマホを使おうと立ち止まると、何故か、目の前に二メートルほどの黒い塊が急に現れた。
見た瞬間に〝これはヤバイ〟と思った。
それくらい非日常的な光景だった。
慌ててそこから離れようとした。
が、逃げられなかった。
足元から自分の体が浮かび上がったと思ったら、黒い塊の中に吸い込まれてしまっていた。黒い闇に入ると同時に、意識が無くなっていくのが分かった。
体がバラバラになっていくような感覚も出てきて〝死ぬならせめて苦しまずに死にたい〟最後にそんなことが、頭をよぎったと思う。
――現状を把握しなければいけない――
そう思いつつ、周囲をキョロキョロと見渡す。
〝誰かに誘拐されて、こんな森にでも連れてこられたのか〟と思いながら起き上がったが、目にした光景によって〝これは誘拐じゃない〟と理解させられた。
森の中にある木々の様子が〝変〟だ。
木は木だが、木の中心部の幹が光っており、しかもその発光している部分が躍動している。心臓の鼓動のようなリズムで、木の幹が蠢いている。
そして、一度の鼓動の度に、その光っている部分から周囲へ向かって、波のように木の皮が動いていった。まるで心臓から、血液を枝の先々へ送っているような動きだった。
こんな植物がこの世に存在するわけがなかった。
すぐにそれに気づく。
加えて、何かこの辺りの空気はおかしい。
なんというか、澱んでいる。
呼吸をして肺に空気を吸い込むが、胸やけというのだろうか、不快な感じがする。
多分、ここに長時間いるのは良くない。
本能からだろうか、そう直感した。
〝とにかくここから離れなければいけない〟
慌てて、その場から離れようとすると、何故か手には刀が握られていた。
おかしい。
さっきまで自分は何も持っていなかった。
何故、自分は刀を持っているのだろう?
すぐにここから離れるべきかこの刀の確認を急ぐべきか、迷ったが、この場所から逃げるのに、丸腰はなんとなくまずいと思った。刀は鞘に納められており、それを引き抜いてみることにする。
〝万が一の時は、これで自分の身を護るしかない″そう思って、右手で刀を鞘から引き抜こうとした。
一回目はうまく刀を鞘から取り出すことができなかった。思ったよりも自分の手を大きく伸ばすか、あるいは刀の鞘を左手で引っ張ってやらないと、うまく抜刀できないようだ。知っている人には当たり前なのだろうが、本物の刀を初めて握った自分にはそれすら分からない。
刀を鞘から取り出してみたが、何かこの刀も変だ。詳しくは分からないが、刀は普通、刃紋という刀を打つ際にできる波のような模様があるはずだ。ただ、この刀には波のようなものではなく、刀身の下から上にかけて、三本の線が一直線に入っていた。
なんで、こんな模様をしているのだろう?
この線について考えたかったが、その考えを振り払った。
今はそんなことを考えている場合じゃない。ここから離れることを優先した方がいいだろう。
――だが。
軽めに刀を振ってみることにする。
――ブン――
思ったより軽い。
剣道をやっていたいので竹刀を振った時の感覚は分かっているが、それと比べてもっと振りやすい感じがある。
それに、どこか変だ。
刀を振ってみた感じでは、空気を切る音がかなり大きい。
力をやや入れてから振るとボンという、大きな音がし始めた。
今自分が刀を振っている速度は、相当早いはずだ。もしかすると、自分の筋力がかなり増えているのかもしれない。そうでないと説明が付かないと思った。刀を数回振ってみるが、周囲に大きな音となって木霊していく。また、風圧も凄い。
まるでゲームの様だ。
次の瞬間だった。近くの木の影から、いきなり人のような生き物が現れた。身長は一メートル三十センチくらいだろうか
服を着ているが、ただ、汚い。それに何か様子が変だ。虚ろな表情をしている。
急に心臓がドキドキしてきた。
皮膚がやや赤く、しかも目も赤い、口からは何か涎のような物が垂れている。〝これは人じゃない〟本能がそう語りかけてくる。どうみてもコミュニケーションを取れるような気がしない。
人のような何かは、こちらに気づくことなく約五メートル先を歩いていこうとする。
相手に悟られないように、こちらは動きを止めてその様子を見ていた。自分が先に動いて、この何かを刺激するのは良くないはずだ。が、次の瞬間、いきなりそれはこちらへ向かってグルりと首を動かすと、襲い掛かって来た。
最悪の展開だ。
多分、あれは油断しているフリをしてから、こちらを襲ってくるタイプなのだろう。
逃げるか刀を振るかの判断しかないわけだが、迷わず逃げる選択肢を選ぶ。
相手はゾンビのような動きだ。おそらく知能も低い。
逃げ切れるはずだ――。
ただ、足場が悪い。木の根や石のせいで地面は凸凹だ。
――それでも、逃げるしかない――
そう思って、体を反転させて、思いっきり右足に力を入れた瞬間だった。不思議なことに一瞬で五メートルくらい前に跳んだ。そして、着地する。しかも、ここでもまた不思議なことが起こる。
着地した瞬間に、体を支えようと強く足を踏み込むと、足下にあった木の根を簡単に踏み潰してしまった。
まるで自分の体重が数百キロあって、それで、木の根を叩き潰したような感じだ。
これに驚く。と同時に振り向くと、まだ先ほどの位置で、あの〝何か〟は立っている。
そして、体を後ろに反り、こちらに向かって、口から何かを吐き出そうとしていた。
何故か分からないが、これもヤバそうな気がした。
ただ、何かの飛び道具で攻撃してくるなら、逃げてはダメだと思った。
口から何かを吐かれて、背を向けていたら直撃する。
どうするべきか、咄嗟に思いついた。人としてダメなことかもしれないが、もう形振り構っていられないと思った。
今さっき飛んだ要領で、右足に力を入れる。
そして、相手が口から何かを吐きだすタイミングを見計らって、相手の上空へ跳んだ。
相手の口からは炎のような塊が一つ、先ほど自分がいた位置へ向かって飛んでくるのが見えた。ただ、自分はその炎には注意を向けず、上空で刀を両手で強く握りしめた。
相手の空中で、刀を振りかぶった姿勢になる。相手はこちらの動きに反応できていないのが分かった。
着地に合わせて迷わず刀を振りぬいた。
物凄い衝撃が走る。切るのではなく、相手を叩き潰した感じだ。
なんだこれは……?
少し前に刀を振ってみて、おそらく相手を倒せるとは思ったが、想像以上だった。
先ほどの刀の振り加減からして、ゲームのようなものかもしれないと思ってはいた。
着地して相手を見たが、既に原型を留めていなかった。
自分が何かを殺したという罪悪感が出てくる。同時に相手の肉片を見たせいで、吐き気がしてきた。後ろを振り向いて、胃の中身を出そうとする。しかし、口からゲェゲェと音がするだけで何も出てこない。
この環境では、もう精神がおかしくなりそうだった。
限界だった。
森の中は木漏れ日が差しているが、周囲の木は躍動していて、おまけに空気も気持ち悪い。息を吸うだけで気分が悪い。しかも、折角誰かに会えたかと思えば、人の形をした〝何か〟は、いきなりこちらを襲ってきた。もう、頭が変になりそうだった。
ただ、幸い、どういうわけか自分の身体能力がかなり上がっているのは分かった。
先ほどの炎の塊も、見えてからでもおそらく十分避けられるような早さではあった。
これから、どうしたらいいのだろう?
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