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第四章
第97話 王子様が絡んできた
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「……はい?」
帰るぞ——。
そう真に言われた香奈は、目が点になった。
何を言っているのだ、この男は。もちろんこれまで真と帰ったことなどないし、どころか一軍に昇格するまでは喋ったこともなかった。
「お前は見た目も実力も俺に相応しい。如月程度で満足する女じゃないだろう。今日からは俺が相手してやるよ」
「……はっ?」
真がニヤリと白い歯を覗かせ、キメ顔を作った。
周囲の女子生徒からは黄色い歓声が上がったが、香奈は不機嫌そうに眉をひそめた。
(如月程度? 相手してやる? 何こいつ、ふざけてんの?)
言われたことの意味を理解すると、怒りが沸々と込み上げてきた。
彼女が語気を荒げて言い返そうとしたとき、巧が二人の間に割り込んだ。
「どうしたんですか?」
「如月、今日から香奈はもらってくぞ」
真が巧の脇をすり抜け、香奈の肩を抱こうとする。
巧はその手を払った。
「彼女に触らないでください」
「はっ、なんだ。一緒に来ているだけで彼氏気取りか?」
真が金髪をかき上げながら薄ら笑いを浮かべた。
彼の取り巻きである二人の三年生部員も「格好つけちゃって」「ベンチ外のくせに」と、頭を擁護する。
「後輩を助けるのは先輩として当たり前のことです。白雪さんはものではありませんし、僕たちは一緒に登下校する約束をしていますから。それでは失礼します——行こう」
「はいっ」
巧は香奈の肩を叩いて踵を返した。
彼女は弾んだ返事をして横に並んだ。
「——おい、如月」
「はい?」
巧は振り返った。取り巻き二人が表情を歪める中、真は余裕そうな笑みを浮かべていた。
「せいぜい、悔いのないように楽しんでおけよ」
巧はたっぷり三秒間、視線を逸らさなかった。
何も言わずに視線を前に戻し、歩みを再開した。
香奈は街で歩いているだけで普通にモデルのスカウトを受けるくほどの美貌と抜群のスタイルを持ち合わせており、実際に高校や街中であっても周囲に比べて頭一つも二つも抜けている。
彼氏がいなければ絡まれて当たり前だし、スポーツで実績を残しているからだろうか。咲麗にはエゴイストな自信家が多いのだ。
真は、香奈狙いで巧に絡んできた男としては四人目だ。これまでの三人とは別格だと巧は感じていた。
その三人——武岡と晴弘、そして正樹はそれぞれの目的や接触方法こそ違ったが、総じて余裕がなかった。
だからこそ愚直にも正面から香奈や巧に突撃してきたし、ゆえに対処もしやすかった。
真も自分なら香奈をオトせると思っている点では武岡や正樹と同じだが、二人にはない余裕が感じられた。
ひとえに全国区のサッカー部で一軍のエースを張れるほどの実力、そして口説いていなくとも彼氏持ちの女すら引き寄せてしまうほどのルックス——実際、武岡の彼女も真になびいた——に裏付けされたものだろう。
武岡のように勘違いをしているわけではない、本物の影響力と魅力、そして実力を兼ね備えている。
間違いなく、これまでで一番厄介なタイプだ。
(そんな相手だったのに、あの対応は良くなかったな……)
「……ごめん」
巧は香奈に頭を下げた。
「えっ、な、何がですか?」
「もっと穏便に済ませることだってできたかもしれないのに、ついカッとなっちゃった」
「あぁ、そういうこと……」
香奈がホッと胸を撫で下ろした。彼女はニヤリとイタズラっぽく笑い、巧の脇腹をつつく。
「ねぇ、先輩。なんでカッとなっちゃったんですか?」
「なんでって、それは……西宮先輩が君のことを自分のモノであるかのように扱ったし、触ろうとしてたから」
「つまり、自分の彼女に手を出されて怒っちゃったってことですよね?」
「……うん」
巧は頬を掻きながらうなずいた。
改めて言葉にされるとなかなかに恥ずかしい。それも、彼女本人に。
「じゃあ許してあげますっ!」
香奈は満面の笑みだった。
「というより、あれくらいしてくれて嬉しかったですよ」
「でも隠すって約束したのに、あんな態度取っちゃったらみんなに勘づかれちゃうかもしれないし……」
「大丈夫ですよ」
香奈が白い歯を見せて親指を立てた。
「一緒に帰っている時点で疑いはかけられているんですから」
「それはそうだけどさ——」
「そうなんです」
香奈が巧を強引に遮った。
「だから先輩は何も気にしなくていいんですよ。むしろ、あんなことされても冷静に対応してたら不満たらたらでしたよ私。彼女が絡まれてるのに何スカしとんじゃーって」
香奈が両の拳を突き上げ、ブンブンと振ってみせた。
実に可愛らしい所作に、巧の頬は自然と緩んだ。
「それなら良かったけど……やっぱり僕らのためには、ああいうのは冷静に対処すべきだよ」
「まあ、そうですけど——」
「だからさ」
今度は巧が香奈を遮った。ほんのり不満げな紅玉を見つめながら続ける。
「今後もできるだけ穏便に対処できるように努力するよ。その後、君が不安も不満も覚えないくらい好きって気持ちを伝えるからさ」
「っ~!」
香奈がそっぽを向いた。髪の毛からのぞく耳はすっかり赤くなっている。
「それじゃダメかな?」
「……判定は厳しくいきますからね」
「望むところだよ」
巧はニヤリと笑ってうなずいた。
——そのやる気に満ち溢れた表情を見て、香奈は期待と不安を覚えた。
(絶対幸せだけど心臓と理性が持つかな、私……)
一緒に帰っている時点で疑いはかけられているんですから——。
香奈が何気なく言ったその言葉通り、彼女らの関係を疑う人物がいた。冬美である。
彼女は隣を歩く誠治にその疑問をぶつけた。
「誠治」
「おん?」
「あの二人は本当に付き合っていないのかしら?」
「な、なんでだ?」
直球の質問に、誠治は動揺した。
それには冬美も気づいていないはずがなかったが、
「……まあいいわ。それよりあなた、勉強は大丈夫なの?」
「うっ……」
誠治は言葉を詰まらせた。
直近に定期テストが迫っているわけではないが、お世辞にも勉強が進んでいるとは言いがたかった。
何せ、授業中は大半を夢の中で過ごしているし、もちろん夏休みに勉強などしているはずがないのだ。
冬美はハァ、とため息を吐いた。
やっぱりね、とでも言いたげな表情だった。
「この後、私の家に勉強道具を持ってきなさい。一から復習するわよ」
「えっ、いや、でもテストまだだし——いててっ!」
冬美に耳を引っ張られ、誠治は涙目になった。
「そう言っていつもギリギリに泣きついてくるのは誰かしら?」
「は、はい、さーせん……」
「テスト期間は私だってあなたにつきっきりではいられないわ。その前に基礎をやっておかないと壊滅するわよ。補習で練習や試合に出れなかったら馬鹿らしいし、私がおばさんに顔向けできないわ。それとも、自分でできるって宣言するなら放っておいてもいいけど?」
誠治の答えは一つしかなかった。
「お、お願いします……」
「最初から素直にそう言えばいいのよ。あなたに拒否権はないのだから」
「どこの女帝だお前は——わ、わりぃわりぃ!」
睨みつけられ、誠治は慌てて謝罪の言葉を口にした。
言い方こそキツイが、これまで誠治は幾度となく冬美に助けられてきた。
逆らうという選択肢は存在しなかった。
「よしっ、解けた!」
「見せなさい……誠治、いえば縢。問題文はちゃんと読んだのかしら?」
「おう? ……あっ」
誠治はうっかり問われていることとは違うものを求めてしまっていた。
「間違えるのは仕方ないとしても、問題文を読まないのはもってのほかだと言ったはずだけれど? 集中しなさい。おばさんに頼んで夕食全品トマト料理にしてもらうわよ」
「わ、わかった! 集中するからそれだけは勘弁してくれっ」
誠治はトマトが大の苦手だった。
彼は思った。自分が辛口も辛口のスパルタ教育を受けている間、あの二人は熟したトマトよりも甘々な時間を過ごしているのだろうな、と。
——当然というべきか、その予想は的中していた。
帰るぞ——。
そう真に言われた香奈は、目が点になった。
何を言っているのだ、この男は。もちろんこれまで真と帰ったことなどないし、どころか一軍に昇格するまでは喋ったこともなかった。
「お前は見た目も実力も俺に相応しい。如月程度で満足する女じゃないだろう。今日からは俺が相手してやるよ」
「……はっ?」
真がニヤリと白い歯を覗かせ、キメ顔を作った。
周囲の女子生徒からは黄色い歓声が上がったが、香奈は不機嫌そうに眉をひそめた。
(如月程度? 相手してやる? 何こいつ、ふざけてんの?)
言われたことの意味を理解すると、怒りが沸々と込み上げてきた。
彼女が語気を荒げて言い返そうとしたとき、巧が二人の間に割り込んだ。
「どうしたんですか?」
「如月、今日から香奈はもらってくぞ」
真が巧の脇をすり抜け、香奈の肩を抱こうとする。
巧はその手を払った。
「彼女に触らないでください」
「はっ、なんだ。一緒に来ているだけで彼氏気取りか?」
真が金髪をかき上げながら薄ら笑いを浮かべた。
彼の取り巻きである二人の三年生部員も「格好つけちゃって」「ベンチ外のくせに」と、頭を擁護する。
「後輩を助けるのは先輩として当たり前のことです。白雪さんはものではありませんし、僕たちは一緒に登下校する約束をしていますから。それでは失礼します——行こう」
「はいっ」
巧は香奈の肩を叩いて踵を返した。
彼女は弾んだ返事をして横に並んだ。
「——おい、如月」
「はい?」
巧は振り返った。取り巻き二人が表情を歪める中、真は余裕そうな笑みを浮かべていた。
「せいぜい、悔いのないように楽しんでおけよ」
巧はたっぷり三秒間、視線を逸らさなかった。
何も言わずに視線を前に戻し、歩みを再開した。
香奈は街で歩いているだけで普通にモデルのスカウトを受けるくほどの美貌と抜群のスタイルを持ち合わせており、実際に高校や街中であっても周囲に比べて頭一つも二つも抜けている。
彼氏がいなければ絡まれて当たり前だし、スポーツで実績を残しているからだろうか。咲麗にはエゴイストな自信家が多いのだ。
真は、香奈狙いで巧に絡んできた男としては四人目だ。これまでの三人とは別格だと巧は感じていた。
その三人——武岡と晴弘、そして正樹はそれぞれの目的や接触方法こそ違ったが、総じて余裕がなかった。
だからこそ愚直にも正面から香奈や巧に突撃してきたし、ゆえに対処もしやすかった。
真も自分なら香奈をオトせると思っている点では武岡や正樹と同じだが、二人にはない余裕が感じられた。
ひとえに全国区のサッカー部で一軍のエースを張れるほどの実力、そして口説いていなくとも彼氏持ちの女すら引き寄せてしまうほどのルックス——実際、武岡の彼女も真になびいた——に裏付けされたものだろう。
武岡のように勘違いをしているわけではない、本物の影響力と魅力、そして実力を兼ね備えている。
間違いなく、これまでで一番厄介なタイプだ。
(そんな相手だったのに、あの対応は良くなかったな……)
「……ごめん」
巧は香奈に頭を下げた。
「えっ、な、何がですか?」
「もっと穏便に済ませることだってできたかもしれないのに、ついカッとなっちゃった」
「あぁ、そういうこと……」
香奈がホッと胸を撫で下ろした。彼女はニヤリとイタズラっぽく笑い、巧の脇腹をつつく。
「ねぇ、先輩。なんでカッとなっちゃったんですか?」
「なんでって、それは……西宮先輩が君のことを自分のモノであるかのように扱ったし、触ろうとしてたから」
「つまり、自分の彼女に手を出されて怒っちゃったってことですよね?」
「……うん」
巧は頬を掻きながらうなずいた。
改めて言葉にされるとなかなかに恥ずかしい。それも、彼女本人に。
「じゃあ許してあげますっ!」
香奈は満面の笑みだった。
「というより、あれくらいしてくれて嬉しかったですよ」
「でも隠すって約束したのに、あんな態度取っちゃったらみんなに勘づかれちゃうかもしれないし……」
「大丈夫ですよ」
香奈が白い歯を見せて親指を立てた。
「一緒に帰っている時点で疑いはかけられているんですから」
「それはそうだけどさ——」
「そうなんです」
香奈が巧を強引に遮った。
「だから先輩は何も気にしなくていいんですよ。むしろ、あんなことされても冷静に対応してたら不満たらたらでしたよ私。彼女が絡まれてるのに何スカしとんじゃーって」
香奈が両の拳を突き上げ、ブンブンと振ってみせた。
実に可愛らしい所作に、巧の頬は自然と緩んだ。
「それなら良かったけど……やっぱり僕らのためには、ああいうのは冷静に対処すべきだよ」
「まあ、そうですけど——」
「だからさ」
今度は巧が香奈を遮った。ほんのり不満げな紅玉を見つめながら続ける。
「今後もできるだけ穏便に対処できるように努力するよ。その後、君が不安も不満も覚えないくらい好きって気持ちを伝えるからさ」
「っ~!」
香奈がそっぽを向いた。髪の毛からのぞく耳はすっかり赤くなっている。
「それじゃダメかな?」
「……判定は厳しくいきますからね」
「望むところだよ」
巧はニヤリと笑ってうなずいた。
——そのやる気に満ち溢れた表情を見て、香奈は期待と不安を覚えた。
(絶対幸せだけど心臓と理性が持つかな、私……)
一緒に帰っている時点で疑いはかけられているんですから——。
香奈が何気なく言ったその言葉通り、彼女らの関係を疑う人物がいた。冬美である。
彼女は隣を歩く誠治にその疑問をぶつけた。
「誠治」
「おん?」
「あの二人は本当に付き合っていないのかしら?」
「な、なんでだ?」
直球の質問に、誠治は動揺した。
それには冬美も気づいていないはずがなかったが、
「……まあいいわ。それよりあなた、勉強は大丈夫なの?」
「うっ……」
誠治は言葉を詰まらせた。
直近に定期テストが迫っているわけではないが、お世辞にも勉強が進んでいるとは言いがたかった。
何せ、授業中は大半を夢の中で過ごしているし、もちろん夏休みに勉強などしているはずがないのだ。
冬美はハァ、とため息を吐いた。
やっぱりね、とでも言いたげな表情だった。
「この後、私の家に勉強道具を持ってきなさい。一から復習するわよ」
「えっ、いや、でもテストまだだし——いててっ!」
冬美に耳を引っ張られ、誠治は涙目になった。
「そう言っていつもギリギリに泣きついてくるのは誰かしら?」
「は、はい、さーせん……」
「テスト期間は私だってあなたにつきっきりではいられないわ。その前に基礎をやっておかないと壊滅するわよ。補習で練習や試合に出れなかったら馬鹿らしいし、私がおばさんに顔向けできないわ。それとも、自分でできるって宣言するなら放っておいてもいいけど?」
誠治の答えは一つしかなかった。
「お、お願いします……」
「最初から素直にそう言えばいいのよ。あなたに拒否権はないのだから」
「どこの女帝だお前は——わ、わりぃわりぃ!」
睨みつけられ、誠治は慌てて謝罪の言葉を口にした。
言い方こそキツイが、これまで誠治は幾度となく冬美に助けられてきた。
逆らうという選択肢は存在しなかった。
「よしっ、解けた!」
「見せなさい……誠治、いえば縢。問題文はちゃんと読んだのかしら?」
「おう? ……あっ」
誠治はうっかり問われていることとは違うものを求めてしまっていた。
「間違えるのは仕方ないとしても、問題文を読まないのはもってのほかだと言ったはずだけれど? 集中しなさい。おばさんに頼んで夕食全品トマト料理にしてもらうわよ」
「わ、わかった! 集中するからそれだけは勘弁してくれっ」
誠治はトマトが大の苦手だった。
彼は思った。自分が辛口も辛口のスパルタ教育を受けている間、あの二人は熟したトマトよりも甘々な時間を過ごしているのだろうな、と。
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