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第三章
第84話 美少女後輩マネージャーは妖艶に笑う
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香奈が巧の肩に頭を乗せていた時間は、一分にも満たなかった。
離れたわけではない。むしろ、逆だった。
彼女はおもむろに巧の胸に耳を当て、
「ふふ、先輩。前よりも鼓動早くないですか? そんなにドキドキしてくれてるんですか?」
「っ……そ、そりゃ、仕方ないじゃん」
前回同じようなことをされたとき——ホラー映画を見ていたときだ——は、まだ香奈からの好意を確信しきれてはいなかったし、ただでさえ昨日から愛の言葉を囁かれ続けているのだ。
巧の心臓は、うるさいほど脈を打っていた。
「えへへ、嬉しいなぁ……」
香奈が夢見心地でつぶやいた。
「……好き……」
「っ……!」
「……あっ」
香奈は慌てた様子で飛び退いた。口を手のひらで覆い、元々ピンクに染まっていた頬を真っ赤にした。
彼女は顔を赤らめたまま、再び巧に体を密着させた。
肩口から彼を見上げてはにかみながら、
「えへへ……好きが溢れ出ちゃいました」
「っ——!」
勘弁してくれ——。
巧は叫び出したい衝動を必死に堪えた。
香奈ほどの美少女が、無意識のうちに好きとこぼしてしまうほどの好意を寄せてくれている。
こんな状況で自分を保っていろなど、もはや拷問に等しい。フルマラソンを完走した後に、目の前に並々と注がれているスポーツドリンクをただ眺めているようなものだ。
しかし、彼はそれに成功していた。
精神力や自制心が強かったから、というわけではない。
香奈から好きと言われれば言われるほど、巧の中では回答を保留にしている自分に対する情けなさも募っていたのだ。
それらはやがて、ため息という形で漏れ出した。
「はあ……」
「っ——」
香奈がビクッと体を震わせた。
巧から体を離して、泣きそうな表情で、
「……やっぱり、しつこいですか?」
「えっ……? あっ、いや、違う違うっ、そういう意味じゃないよ!」
巧は慌てて首を振った。
「ただ……こんなに香奈は好意を示してくれてるのに、ウジウジしてる自分が情けなくて」
「あっ、そういうことですか。よかったー……」
心配そうな表情を浮かべていた香奈が、安心したように笑った。
その瞳には光るものがあった。
巧は罪悪感から、彼女の顔を見続けることができなくて下を向いた。
「……ごめんね。優柔不断で」
「大丈夫ですよ。それだけ真剣に考えてくれている証拠じゃないですか」
香奈が巧の顔を覗き込んだ。
硬く握りしめられた彼の手を、両手で優しく包み込む。
「ノリでオッケーしちゃう人なら多分私は好きになってなかったですし、そういうところも他にはない巧先輩の魅力ですから、そんなに卑下する必要ないと思います!」
香奈が励ますように力強く言い切り、照れたように笑った。
巧は胸の内がポカポカと温かくなるのを感じた。
「……ありがとね、本当に」
「いえいえ、こちらこそですよ」
香奈が朗らかに笑った。
「あっ、でも巧先輩。申し訳ないとは思ってるんですよね?」
「えっ? う、うん」
「じゃあ——」
香奈が巧の太ももに手を置き、下から覗き込んで、
「一つだけ、私のわがままを聞いてもらってもいいですか?」
「っ……!」
これまで数多く見せてきたイタズラっぽいものとは違う、女の色気を感じさせる妖艶な笑みを前に、巧はゴクリと唾を飲み込んだ。
前に彼女が、自分の瞳をアニメに出てくるようなサキュバスに似ていると言っていたのを思い出した。
香奈が食卓の椅子を指差した。
「巧先輩、あそこに座ってください」
「う、うん」
サキュバスのような魅了の力は持っていないはずだが、巧は香奈に逆らわなかった——逆らえなかった。
「先輩、動いちゃダメですよ?」
そう忠告をした後、香奈は背後から巧を抱きしめ、その首筋に顔を埋めた。
——むにゅ。
「えっ……⁉︎」
巧は驚きのあまり、固まってしまった。
(こ、この感触って……⁉︎)
「ごめんなさい。こんなやり方、卑怯だとはわかってるんですけど……」
「う、ううん。卑怯なのは僕のほう——」
「こら」
香奈が巧の頬をつついた。
「先輩は卑怯じゃなくて真面目なだけです。さっき言ったはずですよ? 自分を卑下するなって」
「うっ……ごめん」
「仕方のない人ですね。罰として、もう少しこのままでいてもらいます」
香奈がさらにギュッと腕に力を込めた。巧の耳元に口を寄せ、囁くように、
「——大好きですよ、巧先輩」
「っ……!」
巧はクラクラした。
まるで耳から侵入した香奈の声に脳が溶かされているような、甘美な感覚だった。
それだけでも巧を官能的な気持ちにさせるには十分だったが、それに加えて相変わらずの香奈の甘い匂いと背中から肩にかけてずっしりと感じる弾力が、男としての本能をダイレクトに刺激する。
香奈の吐息が首筋にかかるたびに、ゾクゾクと体が震えた。
(こ、これはっ……)
巧がさすがにまずいと判断して声を上げようとしたとき、香奈が「充電完了!」と言って彼を解放した。
「巧先輩成分がアンモニアに変化したので、お花摘んできます!」
敬礼をしてから、香奈はダッシュでリビングを出て行った。
巧は、呆気に取られて何も言えなかった。
少し経ってから、自分のその部分が痛いほど元気になっていることに気づき、彼は慌てて掛け算九九の歌を脳内で再生した。
——一方、香奈は着衣のまま便座に座り、頭を抱えていた。
(ヤバいヤバいヤバいっ……!)
香奈が突然巧を解放して逃げるようにトイレに駆け込んだのは、無意識に首筋にキスを落としそうになったからだ。
巧へのアピールは続けるつもりだが、もう少し自制しないと襲ってしまいそうだ。もちろん性的な意味で。
その証拠に、抱きついていただけで触ってすらもいないのに、そこはすでに濡れてしまっていた。
香奈は半ば無意識に手を伸ばしかけ——、
(だ、ダメ! 巧先輩いるんだからっ)
トイレにいるのも危険だと判断し、香奈は小用だけ足してからすぐにリビングに戻った。
「た、巧先輩。ゲームでもしませんか?」
「う、うん。そうしよっか」
巧としても意識を逸らせるものがほしかったため、二つ返事で了承した。
ゲームを終え、巧は自宅に戻った。
ソファーの背にもたれかかり、ぼーっと天井を見上げる。
「僕、香奈のことが好きなのかな……」
先程までのみっともないほどの自分の狼狽えようや昂り、そして心臓の高鳴りを鑑みると、その可能性は十分にあるように思えた。
「でも、香奈にあそこまで言われたりあんなことされたら誰でもそうなっちゃうだろうし、他の人にもされたことはないからな……」
巧はウンウンと頭を悩ませた。
結局、いくら考えても「香奈に好意を持っているのは間違いないが、それがどういった種類の好意なのかがわからない」という状態からは進めなかった。
このままいくら考えてもキリがなさそうだと判断した巧は、他の人の意見を聞いてみることにした。
翌日、夏休みの最終日は一軍の公式戦だった。
一軍に合流したばかりの巧はベンチ外だったが、無事に咲麗は勝利した。
試合後、巧は誠治を自宅に誘った。
一通りゲームなどをして楽しんだ後、ここ二日ほど脳内をぐるぐる回り続けている疑問を、ソファーでだらけている親友にぶつけた。
「ねえ、誠治」
「あー?」
「人を好きになるって、どういうことなのかな?」
離れたわけではない。むしろ、逆だった。
彼女はおもむろに巧の胸に耳を当て、
「ふふ、先輩。前よりも鼓動早くないですか? そんなにドキドキしてくれてるんですか?」
「っ……そ、そりゃ、仕方ないじゃん」
前回同じようなことをされたとき——ホラー映画を見ていたときだ——は、まだ香奈からの好意を確信しきれてはいなかったし、ただでさえ昨日から愛の言葉を囁かれ続けているのだ。
巧の心臓は、うるさいほど脈を打っていた。
「えへへ、嬉しいなぁ……」
香奈が夢見心地でつぶやいた。
「……好き……」
「っ……!」
「……あっ」
香奈は慌てた様子で飛び退いた。口を手のひらで覆い、元々ピンクに染まっていた頬を真っ赤にした。
彼女は顔を赤らめたまま、再び巧に体を密着させた。
肩口から彼を見上げてはにかみながら、
「えへへ……好きが溢れ出ちゃいました」
「っ——!」
勘弁してくれ——。
巧は叫び出したい衝動を必死に堪えた。
香奈ほどの美少女が、無意識のうちに好きとこぼしてしまうほどの好意を寄せてくれている。
こんな状況で自分を保っていろなど、もはや拷問に等しい。フルマラソンを完走した後に、目の前に並々と注がれているスポーツドリンクをただ眺めているようなものだ。
しかし、彼はそれに成功していた。
精神力や自制心が強かったから、というわけではない。
香奈から好きと言われれば言われるほど、巧の中では回答を保留にしている自分に対する情けなさも募っていたのだ。
それらはやがて、ため息という形で漏れ出した。
「はあ……」
「っ——」
香奈がビクッと体を震わせた。
巧から体を離して、泣きそうな表情で、
「……やっぱり、しつこいですか?」
「えっ……? あっ、いや、違う違うっ、そういう意味じゃないよ!」
巧は慌てて首を振った。
「ただ……こんなに香奈は好意を示してくれてるのに、ウジウジしてる自分が情けなくて」
「あっ、そういうことですか。よかったー……」
心配そうな表情を浮かべていた香奈が、安心したように笑った。
その瞳には光るものがあった。
巧は罪悪感から、彼女の顔を見続けることができなくて下を向いた。
「……ごめんね。優柔不断で」
「大丈夫ですよ。それだけ真剣に考えてくれている証拠じゃないですか」
香奈が巧の顔を覗き込んだ。
硬く握りしめられた彼の手を、両手で優しく包み込む。
「ノリでオッケーしちゃう人なら多分私は好きになってなかったですし、そういうところも他にはない巧先輩の魅力ですから、そんなに卑下する必要ないと思います!」
香奈が励ますように力強く言い切り、照れたように笑った。
巧は胸の内がポカポカと温かくなるのを感じた。
「……ありがとね、本当に」
「いえいえ、こちらこそですよ」
香奈が朗らかに笑った。
「あっ、でも巧先輩。申し訳ないとは思ってるんですよね?」
「えっ? う、うん」
「じゃあ——」
香奈が巧の太ももに手を置き、下から覗き込んで、
「一つだけ、私のわがままを聞いてもらってもいいですか?」
「っ……!」
これまで数多く見せてきたイタズラっぽいものとは違う、女の色気を感じさせる妖艶な笑みを前に、巧はゴクリと唾を飲み込んだ。
前に彼女が、自分の瞳をアニメに出てくるようなサキュバスに似ていると言っていたのを思い出した。
香奈が食卓の椅子を指差した。
「巧先輩、あそこに座ってください」
「う、うん」
サキュバスのような魅了の力は持っていないはずだが、巧は香奈に逆らわなかった——逆らえなかった。
「先輩、動いちゃダメですよ?」
そう忠告をした後、香奈は背後から巧を抱きしめ、その首筋に顔を埋めた。
——むにゅ。
「えっ……⁉︎」
巧は驚きのあまり、固まってしまった。
(こ、この感触って……⁉︎)
「ごめんなさい。こんなやり方、卑怯だとはわかってるんですけど……」
「う、ううん。卑怯なのは僕のほう——」
「こら」
香奈が巧の頬をつついた。
「先輩は卑怯じゃなくて真面目なだけです。さっき言ったはずですよ? 自分を卑下するなって」
「うっ……ごめん」
「仕方のない人ですね。罰として、もう少しこのままでいてもらいます」
香奈がさらにギュッと腕に力を込めた。巧の耳元に口を寄せ、囁くように、
「——大好きですよ、巧先輩」
「っ……!」
巧はクラクラした。
まるで耳から侵入した香奈の声に脳が溶かされているような、甘美な感覚だった。
それだけでも巧を官能的な気持ちにさせるには十分だったが、それに加えて相変わらずの香奈の甘い匂いと背中から肩にかけてずっしりと感じる弾力が、男としての本能をダイレクトに刺激する。
香奈の吐息が首筋にかかるたびに、ゾクゾクと体が震えた。
(こ、これはっ……)
巧がさすがにまずいと判断して声を上げようとしたとき、香奈が「充電完了!」と言って彼を解放した。
「巧先輩成分がアンモニアに変化したので、お花摘んできます!」
敬礼をしてから、香奈はダッシュでリビングを出て行った。
巧は、呆気に取られて何も言えなかった。
少し経ってから、自分のその部分が痛いほど元気になっていることに気づき、彼は慌てて掛け算九九の歌を脳内で再生した。
——一方、香奈は着衣のまま便座に座り、頭を抱えていた。
(ヤバいヤバいヤバいっ……!)
香奈が突然巧を解放して逃げるようにトイレに駆け込んだのは、無意識に首筋にキスを落としそうになったからだ。
巧へのアピールは続けるつもりだが、もう少し自制しないと襲ってしまいそうだ。もちろん性的な意味で。
その証拠に、抱きついていただけで触ってすらもいないのに、そこはすでに濡れてしまっていた。
香奈は半ば無意識に手を伸ばしかけ——、
(だ、ダメ! 巧先輩いるんだからっ)
トイレにいるのも危険だと判断し、香奈は小用だけ足してからすぐにリビングに戻った。
「た、巧先輩。ゲームでもしませんか?」
「う、うん。そうしよっか」
巧としても意識を逸らせるものがほしかったため、二つ返事で了承した。
ゲームを終え、巧は自宅に戻った。
ソファーの背にもたれかかり、ぼーっと天井を見上げる。
「僕、香奈のことが好きなのかな……」
先程までのみっともないほどの自分の狼狽えようや昂り、そして心臓の高鳴りを鑑みると、その可能性は十分にあるように思えた。
「でも、香奈にあそこまで言われたりあんなことされたら誰でもそうなっちゃうだろうし、他の人にもされたことはないからな……」
巧はウンウンと頭を悩ませた。
結局、いくら考えても「香奈に好意を持っているのは間違いないが、それがどういった種類の好意なのかがわからない」という状態からは進めなかった。
このままいくら考えてもキリがなさそうだと判断した巧は、他の人の意見を聞いてみることにした。
翌日、夏休みの最終日は一軍の公式戦だった。
一軍に合流したばかりの巧はベンチ外だったが、無事に咲麗は勝利した。
試合後、巧は誠治を自宅に誘った。
一通りゲームなどをして楽しんだ後、ここ二日ほど脳内をぐるぐる回り続けている疑問を、ソファーでだらけている親友にぶつけた。
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