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第二章
第46話 美少女後輩マネージャーが運命の赤い糸を接続させてきた(物理)
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「いやぁ、大活躍でしたね巧パイセン!」
「ありがと。試合前に香奈が勇気づけてくれたおかげだよ」
巧は目の前に差し出された自分より一回り小さな手のひらに、自らのそれをパチンと合わせた。
紅白戦で巧のいるAチームの担当になった香奈は、試合前に「先輩なら絶対できますよ」と声をかけてくれたのだ。
「あらやだ、嬉しいこと言ってくれるじゃないですか」
まったくもう~、と香奈がバシバシと巧の背中を叩く。
口元はすっかり緩んでいた。かなりご機嫌のようだ。
「でも巧先輩、一つだけ思ったんですけど」
「何?」
「前半の最後のほうのプレーで、キャプテンから縦パスを受けたときに山田先輩にワンタッチで落としたシーンあったじゃないですか。あれ、時間帯と周囲のテンポ感的に、ワントラップ挟んだほうがよりリスクを冒さずに済んだんじゃないですか?」
「あぁ……たしかに」
当時の状況を思い出し、巧は何度もうなずいた。
「香奈の言うとおりだね。ありがとう」
「いえいえ、この凄腕マネージャー白雪ジェメルソン香奈にかかればこの程度、屁でもありませんよ。えっ、完璧美少女の私でも屁をこくのかって? 先輩、アイドルだって毎日ぶびぶびうんちしてますよ。そうじゃないとあんな細いウエスト維持できるわけないじゃないですかっ」
「知らないけど、僕んちではオナラしないでね」
怒涛のボケに対し、巧は一切のツッコミを放棄した。
「えっ、僕うんち?」
「言ってないね」
にはは、と香奈が笑った。
「ちなみに確認なんですけど、巧先輩は女の子のオナラで興奮する性癖は……?」
「ないよ。あと、そういうシンプルに汚い話はなしね」
「はーい、ごめんなさい」
香奈が小学生のように手をあげた。
「素直でよろしい」
「惚れました?」
「惚れた惚れた」
「えっ、掘れた? 芋が? はっ、スカしっぺ! ……ごめんなさいそんな睨まないでくださいちょっとテンション変なんです!」
巧は目つきをふっと和らげた。
「……まあ、元気なのはいいことなんだけどさ。いつもは加減をわきまえてるし、今回は許すよ」
「……巧先輩。自分で言うのもなんですけど、ちょっと甘やかしてくれすぎじゃないですか? いつか調子乗って先輩に嫌われそうで怖いんですけど」
「香奈を嫌うことはおそらくないだろうし、後輩だからね。大目には見るよ」
「むぅ、すぐ年下扱いする……」
香奈が唇を尖らせた。
そういうところが年下扱いされる原因だと思うんだけどね、と巧は思った。
「実際年下だからね」
「まあそうですけどっ。もしも同級生だったら、私と巧先輩ってどういう関係だったんでしょうね?」
「どうなんだろ? そしたら少なくとも、最初に話すきっかけは違うものになるよね」
「ですね」
巧と香奈が最初に話したのは、迷っていた彼女を三軍が練習する公園まで案内したのが始まりだ。
「でも、いずれ今くらい話すようにはなってた気がします。結局お互い、他に類を見ないサッカー馬鹿なわけですし」
「たしかにね」
「俗にいう運命の赤い糸ってやつですね——」
香奈が自分の髪の毛を一本つまんで、巧の頭に触れさせた。
「ピピッ、接続完了です!」
「物理的な赤い糸は珍しいね」
「えへへ、これで巧先輩は私から離れることができ——」
「——るね。結構簡単に」
巧が立ち上がるだけで、香奈お手製の運命の赤い糸は簡単に接続が切れた。
「くっそ、髪伸ばしておけばよかった……!」
「その前に身長——」
「た・く・み・せ・ん・ぱ・い?」
「ごめんなさい」
巧は腰を直角に折り曲げた。
香奈が吹き出す。
「好きなんですよね、先輩の潔い謝罪」
「それは何より」
「でも、まだ許してあげません」
「えっ」
「巧先輩。今日ひょっとして、夜はダラダラタイムだったりしません?」
「よくわかったね」
その通りだったので、巧は素直に驚いた。
「一週間前もそうだったじゃないですか。先輩ならそういうの、一週間サイクルくらいで回してそうだなって思って」
「すごいね、思考プロセスまで大正解だよ」
「そりゃもう、巧先輩のことならなんでも知ってますもん。毎日トイレに行く回数からおしっこの平均時間、ホクロの数と位置、そして脇毛の本数までね」
「じゃあ、僕の脇毛は何本あるでしょう?」
「千百三十本」
「いや僕の誕生日やないかーい」
千百三十は「1130」。そして、巧の誕生日は十一月三十日だ。
「おっ、できましたね!」
「ちゃんと学習したよ」
以前に同種のボケをされたときに、今のようにツッコむように注文を受けていたのだ。
「あの、それでですね、巧先輩。今日も親が遅くなるので、ダラダラタイムのときに一緒に過ごしてくれるなら、さっきの身長いじりは許してあげてもいいかなー……なんて」
香奈が横目でチラチラと視線を向けてくる。
巧は顎を引いた。
「もちろん構わないよ」
「よっしゃ、交渉成立です!」
香奈はガッツポーズをした。
(まあ、一人の時間は寂しいよね)
香奈が巧の家に入り浸る理由。それは、単純に寂しさを埋めるためだろう。
巧が彼女を全く拒まないのも同様の理由だ。
彼女がいると場が強制的に賑やかで明るくなるため、ふとしたときに生じる寂しさを覚えないで済むのだ。
(それに、やっぱり後輩に甘えてもらえるっていうのは嬉しいものだなぁ)
巧は口元に笑みをたたえ、一人ウンウンとうなずいた。
先輩ちょっと怖いんですけど、と香奈が笑った。
◇ ◇ ◇
一緒に作った夕食を平らげた後は、ゲームで対戦した。前にも一緒にやったイーサカというサッカーゲームだ。
巧が少し手加減をしたということもあり、今日は接戦が繰り広げられた。
「ぢぐじょ~!」
「どこかにぶつけて怪我しないようにね」
一勝一敗で迎えた第三試合、同点の後半アディショナルタイムに勝ち越した巧は、打ち上げられた魚のように床でジタバタ暴れている香奈を放置して風呂に入った。
頭と体を拭いて服を着ていると、洗面所をノックされた。
「何?」
「巧先輩っ、久しぶりにドライヤーさせてください!」
「あっ、うん。お願いしようかな」
「よっしゃあ!」
香奈にドライヤーをしてもらうのは三度目だ。
一度目はセンターパート、二度目はマッシュに整えられたが、今日はセンターパートだった。
「よし、完璧!」
「ありがとう。センターパートとマッシュ、交互にやってくれてるの?」
「いえ、気分です。もちろんどっちも似合いますけど、私的にはセンターパートのほうが好きなんですよね。ちょっとワイルドさというか男らしさが出て」
「それは嬉しい限りだね」
「とか言いつつ明日の朝は?」
「クシでとかす、以上」
「まったくもったいない……ま、先輩がモテちゃったら入り浸れなくなるのでいいんですけど」
「香奈、最近僕の家を溜まり場か何かだと思ってない?」
巧は苦笑した。
「まさかまさか。聖域ですよ聖域」
「じゃあそんな聖なる場所で今から香奈は?」
「ゲームしますっ!」
「ダメだこりゃ」
「だって、さっきのめっちゃ悔しかったんですもんっ。先輩がお風呂入ってる間に宿題すませましたし!」
「えっ、偉いじゃん」
「へへ~ん。やる子は言われなくてもやるんですよ」
いつか巧が言った節回し使い、香奈がドヤ顔を浮かべた。
「ご褒美としてもう一戦してくれたり……?」
「あー、ごめん。このあとは宿題する予定なんだ」
「わかりました! じゃあ、差を縮めるチャンスということですね」
ということで、巧が宿題をすませている間、香奈はソファーでゲームをしているという構図ができあがった。
「……まあ、こんなものでいいかな」
予定していたところまで終えて巧がペンを置いたときも、まだ香奈はゲームをしていた。
巧は背後から覗き込んだ。彼のほうが視力が良くないので、画面を見ようとすると、自然とお互いの顔が近づく形になる。
「おっ、チャンスじゃん」
「は、はひっ」
「はひ……? あっ、下手くそ」
香奈が操作を誤り、絶好のチャンスを逃した。
具体的に言うと、ゲージを溜めすぎてシュートをゴールマウスの遥か上に飛ばしてしまった。
巧のすぐ横にある毛穴一つ見えない頬が、うっすらと桜色に染まっている。
(初歩的なミスをしちゃったのが恥ずかしいんだろうな)
「今のはまさに宇宙開発だね。香奈、将来はパイロットになれるよ」
「……先輩のせいです」
「えっ、僕?」
「はい。驚かせてきましたもん」
「それはごめん」
驚かせた自覚はなかったが、意固地になる場面でもないので謝っておいた。
無事試合には勝利したらしく、香奈が不機嫌になることもなかった。
というより、蘭が帰ってくるタイミングで巧の家を辞去するまで、彼女はハイテンションでマシンガントークを展開していた。
晴弘に絡まれはしたものの無事に解決し、紅白戦でのアピールにも成功した。
香奈も今回の晴弘や武岡の一件が完全に払拭できているわけではないだろうが、元気にしている。
順風満帆とはいかなくても、結果的には悪くないスタートを切れたんじゃないかな——。
このときの巧はそう思っていたし、今後の二軍での毎日に期待を膨らませていた。
そしてそれは、今日巧と何をしてどんな話をしたのか、ということを蘭にまくし立てている香奈も同様だった。
「ありがと。試合前に香奈が勇気づけてくれたおかげだよ」
巧は目の前に差し出された自分より一回り小さな手のひらに、自らのそれをパチンと合わせた。
紅白戦で巧のいるAチームの担当になった香奈は、試合前に「先輩なら絶対できますよ」と声をかけてくれたのだ。
「あらやだ、嬉しいこと言ってくれるじゃないですか」
まったくもう~、と香奈がバシバシと巧の背中を叩く。
口元はすっかり緩んでいた。かなりご機嫌のようだ。
「でも巧先輩、一つだけ思ったんですけど」
「何?」
「前半の最後のほうのプレーで、キャプテンから縦パスを受けたときに山田先輩にワンタッチで落としたシーンあったじゃないですか。あれ、時間帯と周囲のテンポ感的に、ワントラップ挟んだほうがよりリスクを冒さずに済んだんじゃないですか?」
「あぁ……たしかに」
当時の状況を思い出し、巧は何度もうなずいた。
「香奈の言うとおりだね。ありがとう」
「いえいえ、この凄腕マネージャー白雪ジェメルソン香奈にかかればこの程度、屁でもありませんよ。えっ、完璧美少女の私でも屁をこくのかって? 先輩、アイドルだって毎日ぶびぶびうんちしてますよ。そうじゃないとあんな細いウエスト維持できるわけないじゃないですかっ」
「知らないけど、僕んちではオナラしないでね」
怒涛のボケに対し、巧は一切のツッコミを放棄した。
「えっ、僕うんち?」
「言ってないね」
にはは、と香奈が笑った。
「ちなみに確認なんですけど、巧先輩は女の子のオナラで興奮する性癖は……?」
「ないよ。あと、そういうシンプルに汚い話はなしね」
「はーい、ごめんなさい」
香奈が小学生のように手をあげた。
「素直でよろしい」
「惚れました?」
「惚れた惚れた」
「えっ、掘れた? 芋が? はっ、スカしっぺ! ……ごめんなさいそんな睨まないでくださいちょっとテンション変なんです!」
巧は目つきをふっと和らげた。
「……まあ、元気なのはいいことなんだけどさ。いつもは加減をわきまえてるし、今回は許すよ」
「……巧先輩。自分で言うのもなんですけど、ちょっと甘やかしてくれすぎじゃないですか? いつか調子乗って先輩に嫌われそうで怖いんですけど」
「香奈を嫌うことはおそらくないだろうし、後輩だからね。大目には見るよ」
「むぅ、すぐ年下扱いする……」
香奈が唇を尖らせた。
そういうところが年下扱いされる原因だと思うんだけどね、と巧は思った。
「実際年下だからね」
「まあそうですけどっ。もしも同級生だったら、私と巧先輩ってどういう関係だったんでしょうね?」
「どうなんだろ? そしたら少なくとも、最初に話すきっかけは違うものになるよね」
「ですね」
巧と香奈が最初に話したのは、迷っていた彼女を三軍が練習する公園まで案内したのが始まりだ。
「でも、いずれ今くらい話すようにはなってた気がします。結局お互い、他に類を見ないサッカー馬鹿なわけですし」
「たしかにね」
「俗にいう運命の赤い糸ってやつですね——」
香奈が自分の髪の毛を一本つまんで、巧の頭に触れさせた。
「ピピッ、接続完了です!」
「物理的な赤い糸は珍しいね」
「えへへ、これで巧先輩は私から離れることができ——」
「——るね。結構簡単に」
巧が立ち上がるだけで、香奈お手製の運命の赤い糸は簡単に接続が切れた。
「くっそ、髪伸ばしておけばよかった……!」
「その前に身長——」
「た・く・み・せ・ん・ぱ・い?」
「ごめんなさい」
巧は腰を直角に折り曲げた。
香奈が吹き出す。
「好きなんですよね、先輩の潔い謝罪」
「それは何より」
「でも、まだ許してあげません」
「えっ」
「巧先輩。今日ひょっとして、夜はダラダラタイムだったりしません?」
「よくわかったね」
その通りだったので、巧は素直に驚いた。
「一週間前もそうだったじゃないですか。先輩ならそういうの、一週間サイクルくらいで回してそうだなって思って」
「すごいね、思考プロセスまで大正解だよ」
「そりゃもう、巧先輩のことならなんでも知ってますもん。毎日トイレに行く回数からおしっこの平均時間、ホクロの数と位置、そして脇毛の本数までね」
「じゃあ、僕の脇毛は何本あるでしょう?」
「千百三十本」
「いや僕の誕生日やないかーい」
千百三十は「1130」。そして、巧の誕生日は十一月三十日だ。
「おっ、できましたね!」
「ちゃんと学習したよ」
以前に同種のボケをされたときに、今のようにツッコむように注文を受けていたのだ。
「あの、それでですね、巧先輩。今日も親が遅くなるので、ダラダラタイムのときに一緒に過ごしてくれるなら、さっきの身長いじりは許してあげてもいいかなー……なんて」
香奈が横目でチラチラと視線を向けてくる。
巧は顎を引いた。
「もちろん構わないよ」
「よっしゃ、交渉成立です!」
香奈はガッツポーズをした。
(まあ、一人の時間は寂しいよね)
香奈が巧の家に入り浸る理由。それは、単純に寂しさを埋めるためだろう。
巧が彼女を全く拒まないのも同様の理由だ。
彼女がいると場が強制的に賑やかで明るくなるため、ふとしたときに生じる寂しさを覚えないで済むのだ。
(それに、やっぱり後輩に甘えてもらえるっていうのは嬉しいものだなぁ)
巧は口元に笑みをたたえ、一人ウンウンとうなずいた。
先輩ちょっと怖いんですけど、と香奈が笑った。
◇ ◇ ◇
一緒に作った夕食を平らげた後は、ゲームで対戦した。前にも一緒にやったイーサカというサッカーゲームだ。
巧が少し手加減をしたということもあり、今日は接戦が繰り広げられた。
「ぢぐじょ~!」
「どこかにぶつけて怪我しないようにね」
一勝一敗で迎えた第三試合、同点の後半アディショナルタイムに勝ち越した巧は、打ち上げられた魚のように床でジタバタ暴れている香奈を放置して風呂に入った。
頭と体を拭いて服を着ていると、洗面所をノックされた。
「何?」
「巧先輩っ、久しぶりにドライヤーさせてください!」
「あっ、うん。お願いしようかな」
「よっしゃあ!」
香奈にドライヤーをしてもらうのは三度目だ。
一度目はセンターパート、二度目はマッシュに整えられたが、今日はセンターパートだった。
「よし、完璧!」
「ありがとう。センターパートとマッシュ、交互にやってくれてるの?」
「いえ、気分です。もちろんどっちも似合いますけど、私的にはセンターパートのほうが好きなんですよね。ちょっとワイルドさというか男らしさが出て」
「それは嬉しい限りだね」
「とか言いつつ明日の朝は?」
「クシでとかす、以上」
「まったくもったいない……ま、先輩がモテちゃったら入り浸れなくなるのでいいんですけど」
「香奈、最近僕の家を溜まり場か何かだと思ってない?」
巧は苦笑した。
「まさかまさか。聖域ですよ聖域」
「じゃあそんな聖なる場所で今から香奈は?」
「ゲームしますっ!」
「ダメだこりゃ」
「だって、さっきのめっちゃ悔しかったんですもんっ。先輩がお風呂入ってる間に宿題すませましたし!」
「えっ、偉いじゃん」
「へへ~ん。やる子は言われなくてもやるんですよ」
いつか巧が言った節回し使い、香奈がドヤ顔を浮かべた。
「ご褒美としてもう一戦してくれたり……?」
「あー、ごめん。このあとは宿題する予定なんだ」
「わかりました! じゃあ、差を縮めるチャンスということですね」
ということで、巧が宿題をすませている間、香奈はソファーでゲームをしているという構図ができあがった。
「……まあ、こんなものでいいかな」
予定していたところまで終えて巧がペンを置いたときも、まだ香奈はゲームをしていた。
巧は背後から覗き込んだ。彼のほうが視力が良くないので、画面を見ようとすると、自然とお互いの顔が近づく形になる。
「おっ、チャンスじゃん」
「は、はひっ」
「はひ……? あっ、下手くそ」
香奈が操作を誤り、絶好のチャンスを逃した。
具体的に言うと、ゲージを溜めすぎてシュートをゴールマウスの遥か上に飛ばしてしまった。
巧のすぐ横にある毛穴一つ見えない頬が、うっすらと桜色に染まっている。
(初歩的なミスをしちゃったのが恥ずかしいんだろうな)
「今のはまさに宇宙開発だね。香奈、将来はパイロットになれるよ」
「……先輩のせいです」
「えっ、僕?」
「はい。驚かせてきましたもん」
「それはごめん」
驚かせた自覚はなかったが、意固地になる場面でもないので謝っておいた。
無事試合には勝利したらしく、香奈が不機嫌になることもなかった。
というより、蘭が帰ってくるタイミングで巧の家を辞去するまで、彼女はハイテンションでマシンガントークを展開していた。
晴弘に絡まれはしたものの無事に解決し、紅白戦でのアピールにも成功した。
香奈も今回の晴弘や武岡の一件が完全に払拭できているわけではないだろうが、元気にしている。
順風満帆とはいかなくても、結果的には悪くないスタートを切れたんじゃないかな——。
このときの巧はそう思っていたし、今後の二軍での毎日に期待を膨らませていた。
そしてそれは、今日巧と何をしてどんな話をしたのか、ということを蘭にまくし立てている香奈も同様だった。
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