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第四章
第九十七話 報告会⑤ —二人のブレーン—
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愛理が声を上げる暇もなく放たれた【魔の波動】は彼女の顔を直撃——はせず、その横を通り過ぎて遠くの魔物を正確に射抜いた。
「やりぃ!」
「やりぃ、じゃないよ! びっくりするじゃんっ」
愛理は頬を膨らませて春奈に抗議した。今も、心臓の鼓動は通常よりも速いリズムを打っている。
「わりぃ、魔物が見えたからつい、な」
「前をそう言って謝っていたよね」
舌を出して頭を掻く【陰影】のリーダーを、愛理はジト目で睨んだ。
「いや、本当悪かったって。今度ケーキ奢るから」
「うん、許す」
一瞬で手のひらを返すと、【陰影】の他のメンバー全員の口からため息が漏れた。
「な、何?」
「いや……愛理って戦闘時以外は本当に頼りないよなー、って思って」
「悪いおじさんに着いて行っちゃダメだよ?」
「し、しないよそんなこと!」
愛理が抗議しても、皆は「どうだかねー」ニヤニヤしている。
「ま、何はともあれ華の治療も済んだことだし、王都に帰ろうぜ。愛理も言っていたけど、王都で何が起こったのか気になるし」
「そうだね」
「オッケー」
華に続いて他のメンバーも荷物を背負って立ち上がる。基本的に、彼女らは切り替えが早いのだ。
いじられたままなことに若干の不満を覚えつつも、それにこだわるほど子供ではないため、愛理も荷物を持って素早く立ち上がった。
◇ ◇ ◇
「——あっ」
重苦しい沈黙の中、空也が再び声を上げた。
「どうした?」
「【陰影】と愛理の魔力を捉えました」
大河の問いに空也がやや早口で答えた。彼はほっと息を吐いた。
「どうやら、何事もなかったようです」
空也の隣でヒナも安堵の息を吐いている。
これだけで完全に容疑が晴れる、というわけではないが、【陰影】は要観察ということで落ち着いた。
◇ ◇ ◇
「次はいよいよ今回の一件の始まりですが……空也さん、瀬川瑞樹が闇属性魔法を使った可能性はありますか?」
玲良の問いに空也は唸った。
「断言はできませんが……闇属性魔法は膨大な魔力を使いますし、彼女が使えた可能性はとても低いと思います」
「それでは、やはり呪術でしょうか」
「しかし、呪術を発動させるためには呪術陣が必要になるはずですよね? 囚人の瑞稀が、どうやってそれを調達したのでしょう?」
「看守が魔族側か、精神干渉でも受けていたのかもな」
祐馬の疑問に、傑が何でもないように答えた。
「国防軍すら怪しい、というより国防軍を筆頭に怪しい現状じゃ、どこまで魔族の手が伸びていても不思議じゃねえ」
「そう……ですね」
玲良は唇をギュッと結んで頷いた。
これまで信じていた仲間や部下、そして兄弟姉妹すら疑わなければならないのは心苦しいし悲しいが、今はそんな甘いことを言っていられる状況ではない。
「でも、呪術だとするとやっぱり【呪い返し】がなかったのが気になりますよね」
玲良を気遣ってくれたのか、空也が素早く話題を変えた。彼は、通常はアイデアを出す側で、話を回すタイプではない。
「一応ライアンは呪術であることを肯定していましたけど、瑞樹と看守二人の命を代償にしたかどうかはぼかしていましたし」
「そうだな……あの異界が瑞樹の作ったものであることは間違いないのだな?」
「はい」
大河の確認に空也が頷いた。
「あれは瑞樹、太一、百合によって維持されていましたから」
「ふむ……」
大河が顎に手を当てる。
「沙希さんを狙ったのは、確実に空也さんに復讐するためだと言っていたのですよね?」
黙り込んだ大河に代わって、玲良は尋ねた。
「はい。僕に向けてきた殺気の濃密さからしても、まず間違いないです。ただ——」
少し迷う素振りを見せてから、空也は続けた。
「ライアンによれば、太一と百合の瑞樹への異常な執着と、それにより生じたであろう僕への復讐心は、精神干渉で引き起こされたもののようですが」
「なっ……⁉︎」
玲良は目を見開いた。
その話が正しいのなら、魔族は一般人の精神を操って復讐者に仕立て上げ、空也はそれを殺してしまったことになる。
もちろんこちらを惑わすための虚言という可能性もありますが、と彼は付け加えた。
だから気にしなくていい——。
暗にそう言っているのは明白だった。
玲良は内心でため息を吐いた。
空也は本当に逞しい人だ。玲良なら殻に閉じこもってしまいそうなことをいくつも経験しているのに、常に前を向いている。
それに比べて自分は、と自己嫌悪に陥りそうになり、玲良はブンブンと頭を振った。今はそんなことで立ち止まっている場合じゃない。
「お前としてはどっちの可能性のほうが高いと思う?」
傑が、聞きにくいところをズバッと切り込んだ。
それに対して、空也も眉一つ動かさずに答える。
「彼らが一般人だったかどうかはわかりませんが、何かしらの精神干渉を受けていた可能性が高いと思います。人生の半分ほどを瀬川家で過ごしていた僕もあの二人は知らなかったですし、そこまで瑞樹に執着していた者たちがいるという話も聞いたことがありません。何より彼らは、僕らに腕を切り落とされたりしても、微塵も恐怖を感じていませんでした。いくら腕が再生するからといって、そんなことは通常の精神状態ではあり得ない」
「痛みは感じていなかったのか?」
「おそらく」
「……そんなことが可能なのですか?」
玲良は空也に尋ねた。はい、と彼は頷いた。
「闇属性魔法で精神構造を滅茶苦茶にしてしまえば可能です」
「……そいつらは脅威的な耐久力や回復力を持っていたんだよな? それもやっぱり闇属性か?」
優作がやや顔を引き攣らせながら——おそらくは「精神構造を滅茶苦茶にする」などという怖いことを、空也が表情も変えずにサラリと言ったからだろう——聞いた。
これについても、空也の答えはイエスだった。
もっとも、改造人間なんて長くは持ちませんが、と彼は付け加えた。
「空也じゃなくて副隊長のガキを狙ったのも、制限時間内に確実に殺すためかもな」
傑の意見に皆が確かに、と頷く。
多少——というよりかなり——口と人相は悪いが、やはり彼は頭の回転が速い。
「これに関しても、実験という側面はあったのかな?」
「あったと思います」
舞衣の問いに答えたのは空也だ。
「そもそも異界は異界でも、瑞樹たちの作ったものは、通常のものや茂が作ったものとは違って他の霊が一体もいなかったですし、現世からの接触も制限されていました。特殊な構造だったことは間違いありません」
「相田茂のときには誰も死んでいないことを考えると、異界の構造や特徴によって代償の規模が変わるのかもな」
「ですね」
傑の言葉に空也が頷いた。
大河や茜も頭脳明晰だし、玲良も自分が馬鹿だとは思っていないが、やはり発想力という意味ではこの二人が頭一つ抜けているな、というのがこれまでに抱いた率直な感想だった。
現在の複雑な状況で、自分の隊に頼れるブレーンが二人もいるということは、玲良にとって素直に喜ばしいことだった。
「他に何かある方は?」
玲良の問いに、全員が首を横に振った。
「それでは最後に吉田の追跡と魔族との対峙、そして九条家への大規模魔物ハザードについて整理しましょう」
「やりぃ!」
「やりぃ、じゃないよ! びっくりするじゃんっ」
愛理は頬を膨らませて春奈に抗議した。今も、心臓の鼓動は通常よりも速いリズムを打っている。
「わりぃ、魔物が見えたからつい、な」
「前をそう言って謝っていたよね」
舌を出して頭を掻く【陰影】のリーダーを、愛理はジト目で睨んだ。
「いや、本当悪かったって。今度ケーキ奢るから」
「うん、許す」
一瞬で手のひらを返すと、【陰影】の他のメンバー全員の口からため息が漏れた。
「な、何?」
「いや……愛理って戦闘時以外は本当に頼りないよなー、って思って」
「悪いおじさんに着いて行っちゃダメだよ?」
「し、しないよそんなこと!」
愛理が抗議しても、皆は「どうだかねー」ニヤニヤしている。
「ま、何はともあれ華の治療も済んだことだし、王都に帰ろうぜ。愛理も言っていたけど、王都で何が起こったのか気になるし」
「そうだね」
「オッケー」
華に続いて他のメンバーも荷物を背負って立ち上がる。基本的に、彼女らは切り替えが早いのだ。
いじられたままなことに若干の不満を覚えつつも、それにこだわるほど子供ではないため、愛理も荷物を持って素早く立ち上がった。
◇ ◇ ◇
「——あっ」
重苦しい沈黙の中、空也が再び声を上げた。
「どうした?」
「【陰影】と愛理の魔力を捉えました」
大河の問いに空也がやや早口で答えた。彼はほっと息を吐いた。
「どうやら、何事もなかったようです」
空也の隣でヒナも安堵の息を吐いている。
これだけで完全に容疑が晴れる、というわけではないが、【陰影】は要観察ということで落ち着いた。
◇ ◇ ◇
「次はいよいよ今回の一件の始まりですが……空也さん、瀬川瑞樹が闇属性魔法を使った可能性はありますか?」
玲良の問いに空也は唸った。
「断言はできませんが……闇属性魔法は膨大な魔力を使いますし、彼女が使えた可能性はとても低いと思います」
「それでは、やはり呪術でしょうか」
「しかし、呪術を発動させるためには呪術陣が必要になるはずですよね? 囚人の瑞稀が、どうやってそれを調達したのでしょう?」
「看守が魔族側か、精神干渉でも受けていたのかもな」
祐馬の疑問に、傑が何でもないように答えた。
「国防軍すら怪しい、というより国防軍を筆頭に怪しい現状じゃ、どこまで魔族の手が伸びていても不思議じゃねえ」
「そう……ですね」
玲良は唇をギュッと結んで頷いた。
これまで信じていた仲間や部下、そして兄弟姉妹すら疑わなければならないのは心苦しいし悲しいが、今はそんな甘いことを言っていられる状況ではない。
「でも、呪術だとするとやっぱり【呪い返し】がなかったのが気になりますよね」
玲良を気遣ってくれたのか、空也が素早く話題を変えた。彼は、通常はアイデアを出す側で、話を回すタイプではない。
「一応ライアンは呪術であることを肯定していましたけど、瑞樹と看守二人の命を代償にしたかどうかはぼかしていましたし」
「そうだな……あの異界が瑞樹の作ったものであることは間違いないのだな?」
「はい」
大河の確認に空也が頷いた。
「あれは瑞樹、太一、百合によって維持されていましたから」
「ふむ……」
大河が顎に手を当てる。
「沙希さんを狙ったのは、確実に空也さんに復讐するためだと言っていたのですよね?」
黙り込んだ大河に代わって、玲良は尋ねた。
「はい。僕に向けてきた殺気の濃密さからしても、まず間違いないです。ただ——」
少し迷う素振りを見せてから、空也は続けた。
「ライアンによれば、太一と百合の瑞樹への異常な執着と、それにより生じたであろう僕への復讐心は、精神干渉で引き起こされたもののようですが」
「なっ……⁉︎」
玲良は目を見開いた。
その話が正しいのなら、魔族は一般人の精神を操って復讐者に仕立て上げ、空也はそれを殺してしまったことになる。
もちろんこちらを惑わすための虚言という可能性もありますが、と彼は付け加えた。
だから気にしなくていい——。
暗にそう言っているのは明白だった。
玲良は内心でため息を吐いた。
空也は本当に逞しい人だ。玲良なら殻に閉じこもってしまいそうなことをいくつも経験しているのに、常に前を向いている。
それに比べて自分は、と自己嫌悪に陥りそうになり、玲良はブンブンと頭を振った。今はそんなことで立ち止まっている場合じゃない。
「お前としてはどっちの可能性のほうが高いと思う?」
傑が、聞きにくいところをズバッと切り込んだ。
それに対して、空也も眉一つ動かさずに答える。
「彼らが一般人だったかどうかはわかりませんが、何かしらの精神干渉を受けていた可能性が高いと思います。人生の半分ほどを瀬川家で過ごしていた僕もあの二人は知らなかったですし、そこまで瑞樹に執着していた者たちがいるという話も聞いたことがありません。何より彼らは、僕らに腕を切り落とされたりしても、微塵も恐怖を感じていませんでした。いくら腕が再生するからといって、そんなことは通常の精神状態ではあり得ない」
「痛みは感じていなかったのか?」
「おそらく」
「……そんなことが可能なのですか?」
玲良は空也に尋ねた。はい、と彼は頷いた。
「闇属性魔法で精神構造を滅茶苦茶にしてしまえば可能です」
「……そいつらは脅威的な耐久力や回復力を持っていたんだよな? それもやっぱり闇属性か?」
優作がやや顔を引き攣らせながら——おそらくは「精神構造を滅茶苦茶にする」などという怖いことを、空也が表情も変えずにサラリと言ったからだろう——聞いた。
これについても、空也の答えはイエスだった。
もっとも、改造人間なんて長くは持ちませんが、と彼は付け加えた。
「空也じゃなくて副隊長のガキを狙ったのも、制限時間内に確実に殺すためかもな」
傑の意見に皆が確かに、と頷く。
多少——というよりかなり——口と人相は悪いが、やはり彼は頭の回転が速い。
「これに関しても、実験という側面はあったのかな?」
「あったと思います」
舞衣の問いに答えたのは空也だ。
「そもそも異界は異界でも、瑞樹たちの作ったものは、通常のものや茂が作ったものとは違って他の霊が一体もいなかったですし、現世からの接触も制限されていました。特殊な構造だったことは間違いありません」
「相田茂のときには誰も死んでいないことを考えると、異界の構造や特徴によって代償の規模が変わるのかもな」
「ですね」
傑の言葉に空也が頷いた。
大河や茜も頭脳明晰だし、玲良も自分が馬鹿だとは思っていないが、やはり発想力という意味ではこの二人が頭一つ抜けているな、というのがこれまでに抱いた率直な感想だった。
現在の複雑な状況で、自分の隊に頼れるブレーンが二人もいるということは、玲良にとって素直に喜ばしいことだった。
「他に何かある方は?」
玲良の問いに、全員が首を横に振った。
「それでは最後に吉田の追跡と魔族との対峙、そして九条家への大規模魔物ハザードについて整理しましょう」
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