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第三章
第四十三話 キース森の異変② —違和感—
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——また一人、とてつもない才能が出てきたものじゃな。
周囲の警戒はしつつも宗平と【スカイ・ビースト】の戦闘を見ていた守は、感嘆のため息を漏らした。
スカイ・ビーストの巨体に似合わない素早い攻撃を【魔の障壁】で受け流しつつ、宗平は着実にダメージを与えていた。
その姿は華麗というより堅実というほうが相応しい。本気を出していないのでは、と感じられるほど、彼の戦いには余裕があった。
いや、
彼はおそらく、本当に本気を出していないのだろう。
他の冒険者も、守と同じように感じている者が多いようだ。
「あのガキ、本気出してなくねえか?」
「ああ。何でだ?」
「知らねぇ。舐めてんじゃねーの?」
冒険者は実力主義であり、新参者に対する風当たりは強いため、宗平に対して肯定的な意見を持つ者は少なかった。
宗平を不憫に思った守は、他の冒険者の彼に対する誤った評価を正すために、一計を講じた。
「あいつ、遊んでんじゃねーだろうな」
「それは違うぞ、恭一」
守は、宗平へ厳しい視線を向ける有明恭一——最初に宗平に絡んだパーティ【陽光】のリーダーだ——の言葉を否定した。他の冒険者にも聞こえるように、だ。
「彼の戦い方は慎重そのものじゃ——ほれ」
宗平が左二体のスカイ・ビーストに【土の咆哮】を放ち、右へ跳んだ。
「今のが何だってんだ? 確かにダメージは与えているが、致命傷にはなってねえぞ」
「まさにそれじゃよ、恭一。彼はずっと、ダメージは入るものの致命傷にはならないラインの攻撃をしているのじゃ」
「はあ? んでそんな面倒くせえことを……まさかっ⁉︎」
恭一が目を見開いた。
「じいさんがいつも言っている、『追い詰められた魔物ほど怖いものはない』ってやつかっ?」
「そうじゃ。彼は最初の牽制の一撃以外、全て同じ強度で攻撃している。技の属性や難度に関わらず、な」
「……偶然じゃねーの?」
「これが偶然なら、それはもはや才能じゃよ。彼は、確実に仕留めきれるところまで削ろうとしているんじゃ」
「……なるほどな」
恭一が一歩前へ踏み出した。それに合わせて、【陽光】のメンバーも動き出す。
「恭一? 何をするつもりじゃ?」
「じいさんの言うことを疑うわけじゃねえ。あいつは確実にスカイ・ビーストを仕留められるんだろう。けどなぁ、こっちには時間がねえんだ」
恭一が後方へ目を向ける。
そこには【陽光】のメンバーの一人で、スカイ・ビーストとの戦闘中に重傷を負った川村千佳が横たわっていた。
「応急処置なんて気休めでしかねえ。一刻も早くあの馬鹿でかい熊野郎を倒して、千佳を治癒ギルドへ——」
「やめておけ」
守は戦場へ向かおうとする恭一の肩を掴んだ。
「何……? 俺たちじゃ邪魔なだけだって言いてえのか⁉︎」
「そうではない。そんなことをしている場合ではない、ということじゃ」
「……どういうことだ」
低く抑えられた恭一の問いに、守は宗平に目を向けて答えた。
「もうじき決着がつく、ということじゃよ」
◇ ◇ ◇
宗平がすぐに勝負を決めにいかなかった理由は、大体は守の予想通りだった。
そもそも空也であることを隠すために【認識阻害】を使っており、その上で宗平は周囲への【索敵】も高強度で行なっていた。状況が【ファング・ハント】やローブ男と戦ったときと似ていたためだ。
それらに加えてスカイ・ビーストへ攻撃をするとなれば、三つの技を発動させることになる。
いくら宗平——空也でも、二つの技と並行して、四体のスカイ・ビーストを一撃で倒せるほどの技を繰り出すのは、難度が高かった。
が、それはあくまでスカイ・ビーストが万全な状態だったらの話だ。
——そろそろかな。
スカイ・ビーストの魔力の残量を【索敵】で把握した宗平は、ずっと様子見の域を出ていなかった戦闘を一気に片付けることにした。
宗平は【土包弾】を素早く生成し、四体のスカイ・ビーストを文字通り包むように放った。
それ自体は足止め程度にしかならなかったが、宗平にとっては本命の技を準備するための時間が稼げれば十分だった。
そして、周りで見ていた冒険者も、宗平の殺気を感じ取っていたスカイ・ビーストも、そのことはわかっていた。
「【土の咆哮】!」
無数の土の槍が高速でスカイ・ビーストへ向かっていく。それは宗平がこれまで繰り出してきたどの技よりも速かったが——、
「あっ!」
スカイ・ビーストは、それを翼を使って空へ飛び上がることで逃れてみせた。
「なっ⁉︎」
「や、やべえんじゃねえのっ⁉︎」
冒険者の間で悲鳴にも似た声が上がる。
彼らは、宗平の渾身の一撃が避けられたと思い、最悪な未来を想像したのだろう。
しかし、同じタイミングで、宗平は口元を緩めた。
「——勝った」
スカイ・ビーストが空中で方向転換し、宗平に襲い掛かろうとしたとき、
無数の土の槍が、背後からスカイ・ビーストを貫いた。
四体の魔物の身体が空中から落下し、轟音とともに土埃を上げる。
それらが息をしていないことは、誰の目から見ても明らかだった。
「……はっ?」
「マジかよ……」
誰かが呆然とした声を上げる中、宗平——空也は内心で首を捻った。
Aランクの中でも上位の魔物が複数体絡んだにしては、あまりにもあっけなさすぎるのではないか——。
◇ ◇ ◇
スカイ・ビーストが倒され、その場は大騒ぎに——とは、ならなかった。
「重傷者を急いで治癒ギルドへ運ぶんじゃ!」
守を中心に、皆が素早く移動する体制を整える。
宗平はスカイ・ビーストの遺体を持ち帰るため——放っておくと他の魔物が集まってくるからだ——、魔法を発動させた。
否、させようとした。
「なあ、お前」
声をかけてきたのは、最初に絡んできた男——確か守に恭一と呼ばれていた——だ。
「どうした?」
「こんなことをお前に頼むのは筋違いだってことはわかっているが……千佳を、俺たちの仲間を治癒ギルドまで運んでくれないか? かなり重傷で、一刻も早く治療させねえとやべえんだ」
「……わかった」
自分を信用して良いのか、とは宗平は尋ねなかった。そんなことは、すでに恭一も考えたはずだからだ。
恭一は目を見開き、頭を下げた。彼の背後にいた者たち——おそらくはパーティメンバー——も同様だ。
「……助かる。このお礼は必ずする」
「こいつが回復したときに、相応のものを要求するさ」
宗平は千佳を背負った。
「スカイ・ビーストの死体の運搬は任せたぞ」
「ああ」
恭一が力強く頷いたのを確認して、宗平は【魔の障壁】を風除けとして発動させつつ。その場を駆け出した。
◇ ◇ ◇
結論から言えば、千佳は一命を取り留めた。
ただ、治療を担当した治癒ギルドの職員によれば、助かる確率はちょうど半々といったところだったらしい。
「本当に感謝している、柳宗平」
眠っている千佳をチラリと見てから、恭一たち【陽光】は深く頭を下げた。
「お前がいなければ、取り返しのつかない過ちを犯すところだった。それと……あのときは暴言を吐いてしまって済まなかった」
「別に気にしていない」
言い訳がましいことを口にしない恭一に好感を覚えつつ、宗平は首を横に振った。
「ただ、いくら仲間がやられたからと言って、冷静さは失わないことだ」
「ああ、肝に銘じておく」
恭一たちが真剣な表情で頷いた。
「それで、謝礼のほうはどうすれば良い?」
「謝礼はこいつが回復したとき、と言ったはずだ。今はもらっても困る。後にしてくれ」
千佳の治療代もかかるだろうし、彼女が復帰するまでは収入も減るだろうから、今の彼らに謝礼を要求するのは酷だろう。
そんなことを考えつつも、宗平はあえて突き放すような言い方をした。
「そうか……わかった。重ねて感謝する」
しかし、恭一は宗平の真意に気づいたようで、重ねて頭を下げた。
旗色が悪いことを悟った宗平は、話題を切り替えることにした。
「それで、スカイ・ビーストの死体はどうした?」
「ああ。もう、ギルドに置いてきた。今頃、枝村のじいさんが事情を説明しているはずだ」
「そうか。ならば俺も向かおう」
宗平は立ち上がった。
「お前の仲間も、すでにギルドにいるはずだ」
恭一が背後でそう付け足した。
彼の言う「お前の仲間」とは無論、愛理のことだろう。
恭一の言葉に片手を上げて答え、宗平は治癒ギルドを後にした。
周囲の警戒はしつつも宗平と【スカイ・ビースト】の戦闘を見ていた守は、感嘆のため息を漏らした。
スカイ・ビーストの巨体に似合わない素早い攻撃を【魔の障壁】で受け流しつつ、宗平は着実にダメージを与えていた。
その姿は華麗というより堅実というほうが相応しい。本気を出していないのでは、と感じられるほど、彼の戦いには余裕があった。
いや、
彼はおそらく、本当に本気を出していないのだろう。
他の冒険者も、守と同じように感じている者が多いようだ。
「あのガキ、本気出してなくねえか?」
「ああ。何でだ?」
「知らねぇ。舐めてんじゃねーの?」
冒険者は実力主義であり、新参者に対する風当たりは強いため、宗平に対して肯定的な意見を持つ者は少なかった。
宗平を不憫に思った守は、他の冒険者の彼に対する誤った評価を正すために、一計を講じた。
「あいつ、遊んでんじゃねーだろうな」
「それは違うぞ、恭一」
守は、宗平へ厳しい視線を向ける有明恭一——最初に宗平に絡んだパーティ【陽光】のリーダーだ——の言葉を否定した。他の冒険者にも聞こえるように、だ。
「彼の戦い方は慎重そのものじゃ——ほれ」
宗平が左二体のスカイ・ビーストに【土の咆哮】を放ち、右へ跳んだ。
「今のが何だってんだ? 確かにダメージは与えているが、致命傷にはなってねえぞ」
「まさにそれじゃよ、恭一。彼はずっと、ダメージは入るものの致命傷にはならないラインの攻撃をしているのじゃ」
「はあ? んでそんな面倒くせえことを……まさかっ⁉︎」
恭一が目を見開いた。
「じいさんがいつも言っている、『追い詰められた魔物ほど怖いものはない』ってやつかっ?」
「そうじゃ。彼は最初の牽制の一撃以外、全て同じ強度で攻撃している。技の属性や難度に関わらず、な」
「……偶然じゃねーの?」
「これが偶然なら、それはもはや才能じゃよ。彼は、確実に仕留めきれるところまで削ろうとしているんじゃ」
「……なるほどな」
恭一が一歩前へ踏み出した。それに合わせて、【陽光】のメンバーも動き出す。
「恭一? 何をするつもりじゃ?」
「じいさんの言うことを疑うわけじゃねえ。あいつは確実にスカイ・ビーストを仕留められるんだろう。けどなぁ、こっちには時間がねえんだ」
恭一が後方へ目を向ける。
そこには【陽光】のメンバーの一人で、スカイ・ビーストとの戦闘中に重傷を負った川村千佳が横たわっていた。
「応急処置なんて気休めでしかねえ。一刻も早くあの馬鹿でかい熊野郎を倒して、千佳を治癒ギルドへ——」
「やめておけ」
守は戦場へ向かおうとする恭一の肩を掴んだ。
「何……? 俺たちじゃ邪魔なだけだって言いてえのか⁉︎」
「そうではない。そんなことをしている場合ではない、ということじゃ」
「……どういうことだ」
低く抑えられた恭一の問いに、守は宗平に目を向けて答えた。
「もうじき決着がつく、ということじゃよ」
◇ ◇ ◇
宗平がすぐに勝負を決めにいかなかった理由は、大体は守の予想通りだった。
そもそも空也であることを隠すために【認識阻害】を使っており、その上で宗平は周囲への【索敵】も高強度で行なっていた。状況が【ファング・ハント】やローブ男と戦ったときと似ていたためだ。
それらに加えてスカイ・ビーストへ攻撃をするとなれば、三つの技を発動させることになる。
いくら宗平——空也でも、二つの技と並行して、四体のスカイ・ビーストを一撃で倒せるほどの技を繰り出すのは、難度が高かった。
が、それはあくまでスカイ・ビーストが万全な状態だったらの話だ。
——そろそろかな。
スカイ・ビーストの魔力の残量を【索敵】で把握した宗平は、ずっと様子見の域を出ていなかった戦闘を一気に片付けることにした。
宗平は【土包弾】を素早く生成し、四体のスカイ・ビーストを文字通り包むように放った。
それ自体は足止め程度にしかならなかったが、宗平にとっては本命の技を準備するための時間が稼げれば十分だった。
そして、周りで見ていた冒険者も、宗平の殺気を感じ取っていたスカイ・ビーストも、そのことはわかっていた。
「【土の咆哮】!」
無数の土の槍が高速でスカイ・ビーストへ向かっていく。それは宗平がこれまで繰り出してきたどの技よりも速かったが——、
「あっ!」
スカイ・ビーストは、それを翼を使って空へ飛び上がることで逃れてみせた。
「なっ⁉︎」
「や、やべえんじゃねえのっ⁉︎」
冒険者の間で悲鳴にも似た声が上がる。
彼らは、宗平の渾身の一撃が避けられたと思い、最悪な未来を想像したのだろう。
しかし、同じタイミングで、宗平は口元を緩めた。
「——勝った」
スカイ・ビーストが空中で方向転換し、宗平に襲い掛かろうとしたとき、
無数の土の槍が、背後からスカイ・ビーストを貫いた。
四体の魔物の身体が空中から落下し、轟音とともに土埃を上げる。
それらが息をしていないことは、誰の目から見ても明らかだった。
「……はっ?」
「マジかよ……」
誰かが呆然とした声を上げる中、宗平——空也は内心で首を捻った。
Aランクの中でも上位の魔物が複数体絡んだにしては、あまりにもあっけなさすぎるのではないか——。
◇ ◇ ◇
スカイ・ビーストが倒され、その場は大騒ぎに——とは、ならなかった。
「重傷者を急いで治癒ギルドへ運ぶんじゃ!」
守を中心に、皆が素早く移動する体制を整える。
宗平はスカイ・ビーストの遺体を持ち帰るため——放っておくと他の魔物が集まってくるからだ——、魔法を発動させた。
否、させようとした。
「なあ、お前」
声をかけてきたのは、最初に絡んできた男——確か守に恭一と呼ばれていた——だ。
「どうした?」
「こんなことをお前に頼むのは筋違いだってことはわかっているが……千佳を、俺たちの仲間を治癒ギルドまで運んでくれないか? かなり重傷で、一刻も早く治療させねえとやべえんだ」
「……わかった」
自分を信用して良いのか、とは宗平は尋ねなかった。そんなことは、すでに恭一も考えたはずだからだ。
恭一は目を見開き、頭を下げた。彼の背後にいた者たち——おそらくはパーティメンバー——も同様だ。
「……助かる。このお礼は必ずする」
「こいつが回復したときに、相応のものを要求するさ」
宗平は千佳を背負った。
「スカイ・ビーストの死体の運搬は任せたぞ」
「ああ」
恭一が力強く頷いたのを確認して、宗平は【魔の障壁】を風除けとして発動させつつ。その場を駆け出した。
◇ ◇ ◇
結論から言えば、千佳は一命を取り留めた。
ただ、治療を担当した治癒ギルドの職員によれば、助かる確率はちょうど半々といったところだったらしい。
「本当に感謝している、柳宗平」
眠っている千佳をチラリと見てから、恭一たち【陽光】は深く頭を下げた。
「お前がいなければ、取り返しのつかない過ちを犯すところだった。それと……あのときは暴言を吐いてしまって済まなかった」
「別に気にしていない」
言い訳がましいことを口にしない恭一に好感を覚えつつ、宗平は首を横に振った。
「ただ、いくら仲間がやられたからと言って、冷静さは失わないことだ」
「ああ、肝に銘じておく」
恭一たちが真剣な表情で頷いた。
「それで、謝礼のほうはどうすれば良い?」
「謝礼はこいつが回復したとき、と言ったはずだ。今はもらっても困る。後にしてくれ」
千佳の治療代もかかるだろうし、彼女が復帰するまでは収入も減るだろうから、今の彼らに謝礼を要求するのは酷だろう。
そんなことを考えつつも、宗平はあえて突き放すような言い方をした。
「そうか……わかった。重ねて感謝する」
しかし、恭一は宗平の真意に気づいたようで、重ねて頭を下げた。
旗色が悪いことを悟った宗平は、話題を切り替えることにした。
「それで、スカイ・ビーストの死体はどうした?」
「ああ。もう、ギルドに置いてきた。今頃、枝村のじいさんが事情を説明しているはずだ」
「そうか。ならば俺も向かおう」
宗平は立ち上がった。
「お前の仲間も、すでにギルドにいるはずだ」
恭一が背後でそう付け足した。
彼の言う「お前の仲間」とは無論、愛理のことだろう。
恭一の言葉に片手を上げて答え、宗平は治癒ギルドを後にした。
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