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第一章
第132話 エリジャさんの悪あがき
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「二人が独断専行をした? どういうことだ?」
「敵は私たちを接近戦に誘おうとしていました。私はそれに気づいていたため、二人に近づかないように警告をしました」
エリジャさんが僕とアランさんにチラリと視線を投げた。
なかなかの演技力だ。
「最初は従っていたものの、なかなか倒せない事に業を煮やしたのか、二人は突っ込んで行きました。そのフォローに回ってなんとか二人を敵から遠ざける事には成功しましたが、一人残った私は魔法が使えなくなる結界に閉じ込められてしまいました。幸い相手には素人しかいなかったため何とか切り抜ける事ができましたが、その際に傷を負ってしまいました」
得意げに語っていたエリジャさんは、急に憂いを帯びた表情をして、
「彼らが未熟だった事に疑いの余地はありませんが、若さゆえの過ちです。あまり罰は重くしないでいただけませんか?」
……おぉ、本当にすごいなこの人。
ペラペラと嘘を並べた挙げ句、自分がさも部下思いの上司であるかのように振る舞った。
その人柄は事前に聞いていたけど、それ以上だったみたい。
「ノア、アラン。今の話は本当か?」
「大丈夫。罰はそう重くはならない。正直に言った方がいいぞ」
エリジャさんが頼りになる兄貴ヅラで忠告をしてくる。
もうやめておけばいいのに。ここで嘘を上塗りすればするほど、自分に返ってくるんだから。
僕はアランさんを見た。任せる、という意思表示は正しく伝わったみたいだ。
彼は一つため息を吐いて、
「エリジャさんの言う事は全て真っ赤な嘘です」
良かった。彼はやっぱりあっち側の人間じゃなかった。
「なっ……⁉︎」
安堵する僕と対照的に、エリジャさんは動揺を見せた。
彼はアランさんに詰め寄って、
「ア、アランっ、嘘を言えばさらに罪は重くなるぞ⁉︎ ここは潔く——」
「エリジャ。静かにしろ。お前の意見は全て聞いたのだ。彼らの意見も聞いてしかるべきだろう」
「っ……!」
反論の余地のない上官の言葉に、エリジャさんは押し黙った。
その表情は焦りを隠しきれていなかった。もはや、嘘を吐いていますって言ってるようなものだなぁ。
「アラン、続けろ」
「はい。敵が接近戦に持ち込もうと誘いをかけてきたのは事実ですが、それに気づいたのはノアです。だから、攻撃要員の俺とノアは遠距離魔法だけで戦っていました。それで上手くいっていたのですが、いよいよ追い詰めた時にリーダーが『あとは俺がやる』と言って一人で突っ込んで行きました」
エリジャさんが射殺さんばかりの視線をアランさんに向けているけど、アランさんは動じずに続ける。
「接近しないように警告しましたが聞く耳を持たなかったので、俺はやむなく彼を突き飛ばしました。そんな俺をノアが突き飛ばしてくれて、結局相手が張った魔法が使えなくなる結界からは俺だけ逃れる事ができて、リーダーとノアは囚われました」
アランさんが拳を握りしめた。
おそらくは自分の手で場を好転させられなかった事が悔しいんだろう。
最初の印象よりもだいぶ熱い人だったようだ。
自責の念を滲ませつつ、彼は続けた。
「相手は最初は剣、次には銃を持ち出してきましたが、ノアが魔法を打ち消す魔法をさらに打ち消す魔法を使って結界を無効化し、敵を瞬時に無力化しました。これが全てです」
「ふ、ふざけるな! そんな嘘——」
「エリジャ、静かにしろと言ったはずだ」
「っ……!」
上官はエリジャさんを黙らせた後、
「お前らはどうだ?」
水を向けられ、残りのメンバーである二人は異口同音に答えた。
「アランとノアが正しいです」
「貴様らっ……! はっ、そうか! 全員で結託して嘘を吐き、俺を追放して小隊のリーダーになるつもりだな⁉︎」
「……ハァ」
上官は呆れたようにため息を吐いた。
僕に視線を向けてくる。
「ノア、あれを」
「はい」
僕はバックパックに入れていた機械を取り出した。
「エリジャ。それが何かわかるか?」
「はっ? ……なっ!」
エリジャさんは真っ青になった。
「ち、蓄音機……⁉︎」
「その表情を見れば、再生する必要もなさそうだな」
上官はどこか落胆した様子だった。
「な、何でそんなものをこのガキにっ⁉︎」
「これは試験のようなものだったんだよ。エリジャ、お前がまだWMUにとって使い物になるかどうかのな」
「な……に……⁉︎」
「そのために今回、ノアに協力してもらったんだ。自分が幅を利かせられる場所に自分よりも明らかに能力の高い新メンバーが入ってきたとき、お前がどう対応するのかを見るためにな」
「あっ……あっ……!」
エリジャさんはもはや、衝撃で言葉を発する事もできないようだ。
「お前らはどうだ?」
「最初に声をかけてくれたからここまで付いてきましたが、もう限界です。もしノアがいなければ、俺は死んでいてもおかしくなかったですから」
「私も同意見です」
「俺ももう、エリジャさんには着いていけません」
アランさんに続いて、他二人のメンバーもエリジャさんを見放す事を決めたようだった。
「……そがっ」
エリジャさんが何かを呟いた。
「クソがぁ!」
一際大きな声で叫んだと思ったら、僕に殴りかかってきた。
僕は単調な攻撃を避けつつ、上官に目を向けた。
うなずくのを確認し、エリジャさんの首筋に手刀を食らわせた。
「がっ……!」
エリジャさんはパタンと倒れた。
殺してはいない。先ほど捕獲した人間主義者たち同様、少し眠ってもらっただけだ。
「ノア。面倒かけてすまねえ」
「ごめんなさい」
「迷惑をかけたな」
アランさんともう二人のメンバーが頭を下げてきた。
「いえいえ、みなさんが謝るような事は何もありませんから」
「いや、エリジャさんがあんなふうになっちまった責任の一端は俺たちにあるし、そのせいでお前にも迷惑をかけたからな。結果的に無事だったとは言え、お前がもしそれほどまで強くなかったらマジでヤバかった。本当にすまないと思ってる」
反論はいくらでも思いついた。そもそも強くなければ、今回の話は来ていなかっただろうし。
けど、アランさんたちの事を考えるならここは素直に受け取っておくべきだよね。
「わかりました。謝罪を受け入れます」
「……サンキュー、ノア」
「ありがとう」
「世話になったな」
口々にお礼を言い、アランさんたちは去っていった。
思うところは色々あるだろうけど、彼らなら上手くやっていきそうだな。
「敵は私たちを接近戦に誘おうとしていました。私はそれに気づいていたため、二人に近づかないように警告をしました」
エリジャさんが僕とアランさんにチラリと視線を投げた。
なかなかの演技力だ。
「最初は従っていたものの、なかなか倒せない事に業を煮やしたのか、二人は突っ込んで行きました。そのフォローに回ってなんとか二人を敵から遠ざける事には成功しましたが、一人残った私は魔法が使えなくなる結界に閉じ込められてしまいました。幸い相手には素人しかいなかったため何とか切り抜ける事ができましたが、その際に傷を負ってしまいました」
得意げに語っていたエリジャさんは、急に憂いを帯びた表情をして、
「彼らが未熟だった事に疑いの余地はありませんが、若さゆえの過ちです。あまり罰は重くしないでいただけませんか?」
……おぉ、本当にすごいなこの人。
ペラペラと嘘を並べた挙げ句、自分がさも部下思いの上司であるかのように振る舞った。
その人柄は事前に聞いていたけど、それ以上だったみたい。
「ノア、アラン。今の話は本当か?」
「大丈夫。罰はそう重くはならない。正直に言った方がいいぞ」
エリジャさんが頼りになる兄貴ヅラで忠告をしてくる。
もうやめておけばいいのに。ここで嘘を上塗りすればするほど、自分に返ってくるんだから。
僕はアランさんを見た。任せる、という意思表示は正しく伝わったみたいだ。
彼は一つため息を吐いて、
「エリジャさんの言う事は全て真っ赤な嘘です」
良かった。彼はやっぱりあっち側の人間じゃなかった。
「なっ……⁉︎」
安堵する僕と対照的に、エリジャさんは動揺を見せた。
彼はアランさんに詰め寄って、
「ア、アランっ、嘘を言えばさらに罪は重くなるぞ⁉︎ ここは潔く——」
「エリジャ。静かにしろ。お前の意見は全て聞いたのだ。彼らの意見も聞いてしかるべきだろう」
「っ……!」
反論の余地のない上官の言葉に、エリジャさんは押し黙った。
その表情は焦りを隠しきれていなかった。もはや、嘘を吐いていますって言ってるようなものだなぁ。
「アラン、続けろ」
「はい。敵が接近戦に持ち込もうと誘いをかけてきたのは事実ですが、それに気づいたのはノアです。だから、攻撃要員の俺とノアは遠距離魔法だけで戦っていました。それで上手くいっていたのですが、いよいよ追い詰めた時にリーダーが『あとは俺がやる』と言って一人で突っ込んで行きました」
エリジャさんが射殺さんばかりの視線をアランさんに向けているけど、アランさんは動じずに続ける。
「接近しないように警告しましたが聞く耳を持たなかったので、俺はやむなく彼を突き飛ばしました。そんな俺をノアが突き飛ばしてくれて、結局相手が張った魔法が使えなくなる結界からは俺だけ逃れる事ができて、リーダーとノアは囚われました」
アランさんが拳を握りしめた。
おそらくは自分の手で場を好転させられなかった事が悔しいんだろう。
最初の印象よりもだいぶ熱い人だったようだ。
自責の念を滲ませつつ、彼は続けた。
「相手は最初は剣、次には銃を持ち出してきましたが、ノアが魔法を打ち消す魔法をさらに打ち消す魔法を使って結界を無効化し、敵を瞬時に無力化しました。これが全てです」
「ふ、ふざけるな! そんな嘘——」
「エリジャ、静かにしろと言ったはずだ」
「っ……!」
上官はエリジャさんを黙らせた後、
「お前らはどうだ?」
水を向けられ、残りのメンバーである二人は異口同音に答えた。
「アランとノアが正しいです」
「貴様らっ……! はっ、そうか! 全員で結託して嘘を吐き、俺を追放して小隊のリーダーになるつもりだな⁉︎」
「……ハァ」
上官は呆れたようにため息を吐いた。
僕に視線を向けてくる。
「ノア、あれを」
「はい」
僕はバックパックに入れていた機械を取り出した。
「エリジャ。それが何かわかるか?」
「はっ? ……なっ!」
エリジャさんは真っ青になった。
「ち、蓄音機……⁉︎」
「その表情を見れば、再生する必要もなさそうだな」
上官はどこか落胆した様子だった。
「な、何でそんなものをこのガキにっ⁉︎」
「これは試験のようなものだったんだよ。エリジャ、お前がまだWMUにとって使い物になるかどうかのな」
「な……に……⁉︎」
「そのために今回、ノアに協力してもらったんだ。自分が幅を利かせられる場所に自分よりも明らかに能力の高い新メンバーが入ってきたとき、お前がどう対応するのかを見るためにな」
「あっ……あっ……!」
エリジャさんはもはや、衝撃で言葉を発する事もできないようだ。
「お前らはどうだ?」
「最初に声をかけてくれたからここまで付いてきましたが、もう限界です。もしノアがいなければ、俺は死んでいてもおかしくなかったですから」
「私も同意見です」
「俺ももう、エリジャさんには着いていけません」
アランさんに続いて、他二人のメンバーもエリジャさんを見放す事を決めたようだった。
「……そがっ」
エリジャさんが何かを呟いた。
「クソがぁ!」
一際大きな声で叫んだと思ったら、僕に殴りかかってきた。
僕は単調な攻撃を避けつつ、上官に目を向けた。
うなずくのを確認し、エリジャさんの首筋に手刀を食らわせた。
「がっ……!」
エリジャさんはパタンと倒れた。
殺してはいない。先ほど捕獲した人間主義者たち同様、少し眠ってもらっただけだ。
「ノア。面倒かけてすまねえ」
「ごめんなさい」
「迷惑をかけたな」
アランさんともう二人のメンバーが頭を下げてきた。
「いえいえ、みなさんが謝るような事は何もありませんから」
「いや、エリジャさんがあんなふうになっちまった責任の一端は俺たちにあるし、そのせいでお前にも迷惑をかけたからな。結果的に無事だったとは言え、お前がもしそれほどまで強くなかったらマジでヤバかった。本当にすまないと思ってる」
反論はいくらでも思いついた。そもそも強くなければ、今回の話は来ていなかっただろうし。
けど、アランさんたちの事を考えるならここは素直に受け取っておくべきだよね。
「わかりました。謝罪を受け入れます」
「……サンキュー、ノア」
「ありがとう」
「世話になったな」
口々にお礼を言い、アランさんたちは去っていった。
思うところは色々あるだろうけど、彼らなら上手くやっていきそうだな。
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