47 / 132
第一章
第47話 サター星の目的
しおりを挟む
突如として空の裂け目から現れたその生物は、指からは犬のように鋭利なツメが生え、口元からは狼のごとく鋭いキバが覗いていた。
明らかにスーア星の者ではない。
しかし、逆に言えば、他の部分は僕たちと何も変わらなかった。
灰色のワイルドな髪、こちらを見回す鋭い瞳、四肢もちゃんと揃っている。
口を閉じて手を後ろに回していれば、ただの少しチャラいイケメンな男にしか見えないだろう。
ソレはスーッと僕らの教室まで寄ってきた。
無駄のない動きだ。相当な実力の持ち主である事がわかる。
四時間目を担当しており、そのまま教室に残っていたエブリン先生が、僕たちを庇うように進み出た。
「どちら様でしょうか?」
「あー、びっくりさせてごめんね。俺、サター星のケラベルスっていうんだ。初めまして、スーア星の皆さん」
ケラべルスは優雅に一礼した。
「サター星の? それならば、特定の地域に扉が開くように、こちらで誘導しているはずですが……」
「あぁ、なんか干渉してきたね。ウザかったから弾いちゃったけど。あっ、もしかしてそのせいで座標ずれたのかな。普通に考えて、学校に最強がいるはずないもんね。いや、でもな——」
ケラべルスはウンウンと頭を悩ませているが、僕らはそれどころではなかった。
「い、今あいつ、こっちからの干渉を弾いたって言わなかったか……?」
「あ、あぁ。けど、有り得ねえよ。だって誘導装置って、最高レベルの魔法師たちの力が集結してるんだろ? それを弾ける奴なんてい、いるはずがねえ」
そう。
言うまでもなく他の惑星との関係の鍵を握る誘導装置は、スーア星の実力者たちの力の結晶だ。
もし本当にその干渉を弾いたのだとしたら、ケラべルスはこの星の誰よりも強い事になる。
「見ての通り、ここは学校です。スーア星の上層部はあちらの地域に集まっています。お手数ですが、そちらまで——」
「あぁ、そういうのいいよ。俺、別に君たちスーア星の人たちと交渉しにきたわけじゃないし」
「はっ?」
エブリン先生が間の抜けた声を上げた。
(交渉でないとしたら、ケラべルスは一体なんの目的で来たというのだ?)
おそらくは僕だけでなく全員が感じたであろう疑問に、ケラべルスはすぐに答えた。
「俺は、この星で一番強いやつを殺しにきたんだよ。上の命令で、仕方なくね」
「なっ……⁉︎」
開いたままの空の裂け目から、四本足の恐竜のような怪物が次々と姿を現した。
恐竜というには足や首が少し太いだろうか。
その一団が、おそらくケラベルスが生成したであろう足場を使い、猛然とこちらに向かってくる。
魔法を使わない学生の全速力と同じくらいのスピードだ。
一体一体の体が大きい分、圧が凄まじい。
「皆、下がって!」
エブリン先生が、僕たちの前に魔法の結界を展開した。
怪物が一斉に頭突きをするが、弾かれる。
もはや、ケラべルスが僕らを攻撃してきている事は明白だった。
「……な、なんだあいつ⁉︎」
「俺たちを殺すつもりだ!」
「いやああああ!」
呆気に取られていた生徒たちが状況を理解し始めて、教室はパニックに陥った。
他クラスからも悲鳴が聞こえてくる。
怪物は僕たちだけでなく、学校全体を攻撃し始めたのだ。
「皆、落ち着け! 敵の仕掛けが明白でない以上、無闇にその場を動くな!」
エブリン先生が一喝した。
生徒たちの混乱が少し収まる。
僕もホッと一息吐いた。
訳がわからないし、怖いけど、やはり実力のある先生の声は頼りになる。
「へぇ、すごいね。ダーナスの一斉の突進を防いだだけでなく、生徒たちの混乱まで収めてみせるとは」
どうやら、恐竜じみた怪物はダーナスというらしい。
「他の教室では君ほどうまく対処できていないところもあるし、もしかして君がスーア星最強なのかな? いやでも、そこの赤髪の女の子と、紫色の男の子。あと、水色の女の子も結構強そうだね。もしかして、君たちが一番優秀なクラス?」
ケラべルスが示したのは、順番にアローラ、ジェームズ、そしてシャルだ。
見ただけでわかるものなのか。
しかし、不可解だな。
確かにエブリン先生もシャルたちも優秀な魔法師で、学校の中ではトップクラスだが、シャルが言っていたように上には上がいる。
そもそも、そのシャルが瞬殺されるようなルーカスより強い存在など、この学校には存在しない。
ケラべルスは一番強い魔法師がいる地点に扉が開くように設定していたそうだが、それならば実力者の集まっている特定来訪区域に繋がるはず。
彼自身も言っていたように、こちらからの干渉の影響で座標がズレたのではないだろうか。
同じ事を、エブリン先生も考えていたようだ。
「私やこのクラスが飛び抜けて優秀な訳じゃない。私たちより優秀な魔法師など、掃いて捨てるほどいる。あなた自身が想定していたように、座標がズレたのではないか?」
「うーん、その可能性もあるんだけど、何の違和感も覚えなかったんだよね~」
エブリン先生とケラべルスが言葉を交わしているうちにも、ダーナスは結界に突進を繰り返している。
どうやら、それが唯一の行動原理のようだ。
今のところは耐えているが、いつかは破れるだろう。
もし結界がなくなれば、ダーナスは確実に僕らを襲ってくる。
そうなったら僕に対抗手段はない。
ダメだとわかっているのに、自分が噛み千切られる光景を想像してしまう。
体が震えた。
ギュッと手を握られる。
シャルがこちらを見て微笑んでいた。
「大丈夫。ノア君の事は、私が必ず守りますから」
「……ありがとう」
なんという力強いセリフだろう。
スッと心が落ち着いていく。
「でも、僕の代わりに死ぬなんて許さないからね」
「大丈夫ですよ。そんな事をしたらノア君が悲しみます。それは、私にとって本意ではありませんから」
シャルはイタズラっ子のような笑みを浮かべた。
僕の手を引く。
「敵がどこから現れるかわかりません。教室の中央にいましょう」
「わかった」
クラスメートの行動は、大きく二つに分かれた。
僕らのように教室の中央に固まるグループと、ジェームズとアローラを筆頭に出入り口に近いところに固まるグループだ。
どちらが正解かはわからないが、取りあえずエブリン先生が耐えてくれている間に、机は端に寄せておいた。
「まあ、俺がミスった可能性も全然あるけど、攻撃は続けるよ。別に最強を殺せって言われただけで、他を殺すなとも言われていないからね。それっぽい奴がいなかったら、出てくるまで適当に暴れてればいいだけだし」
馬鹿の一つ覚えに、ダーナスが結界に頭から突っ込む。
絶え間なくどれかしらの個体が攻撃してくるため、反撃の隙がない。
エブリン先生の表情にも、焦りが見え始めていた。
ケラベルスが口をへの字に曲げた。
「うーん、女教師。エブリンだっけ? 君の防御が優秀な事はわかったけど、耐えてるだけじゃいずれ限界が来るよ。無駄に魔力消費してないで、反撃してきたら?」
「たかが数分、たかが数秒でも、何かが変わる事はある。私の判断が無駄かどうかは、未来が決める事だ」
「……なるほどね」
ケラべルスが嬉しそうに笑った。
「自分たちでは敵わないと踏んで、増援を待っているわけだ。わざわざ俺らを誘導しようとしていたくらいだから、そこに実力者が集まっているんでしょ?」
……こいつ、おちゃらけているようで、頭も回るようだ。
「それまで、耐えられるといいね」
ますます笑みを深めたケラべルスが、依然として開いたままの空の裂け目に手招きした。
「嘘……でしょ」
誰かが、絶望を声に乗せて呟いた。
新たなダーナスの一団が、ぞろぞろと姿を現したのだ。
何体いるんだ、この怪物は。まるで量産兵器じゃないか。
「自分と相手の実力差を認めて、できる事を最大限やろうとする姿勢は素晴らしいと思う。だからこそ、こっちも敬意をもって対応させてもらうよ」
新たに出現した全ての個体が、一斉にエブリン先生の結界に突撃した。
——バリッ!
ガラスの割れるような音。
結界にヒビが入ったのだ。
明らかにスーア星の者ではない。
しかし、逆に言えば、他の部分は僕たちと何も変わらなかった。
灰色のワイルドな髪、こちらを見回す鋭い瞳、四肢もちゃんと揃っている。
口を閉じて手を後ろに回していれば、ただの少しチャラいイケメンな男にしか見えないだろう。
ソレはスーッと僕らの教室まで寄ってきた。
無駄のない動きだ。相当な実力の持ち主である事がわかる。
四時間目を担当しており、そのまま教室に残っていたエブリン先生が、僕たちを庇うように進み出た。
「どちら様でしょうか?」
「あー、びっくりさせてごめんね。俺、サター星のケラベルスっていうんだ。初めまして、スーア星の皆さん」
ケラべルスは優雅に一礼した。
「サター星の? それならば、特定の地域に扉が開くように、こちらで誘導しているはずですが……」
「あぁ、なんか干渉してきたね。ウザかったから弾いちゃったけど。あっ、もしかしてそのせいで座標ずれたのかな。普通に考えて、学校に最強がいるはずないもんね。いや、でもな——」
ケラべルスはウンウンと頭を悩ませているが、僕らはそれどころではなかった。
「い、今あいつ、こっちからの干渉を弾いたって言わなかったか……?」
「あ、あぁ。けど、有り得ねえよ。だって誘導装置って、最高レベルの魔法師たちの力が集結してるんだろ? それを弾ける奴なんてい、いるはずがねえ」
そう。
言うまでもなく他の惑星との関係の鍵を握る誘導装置は、スーア星の実力者たちの力の結晶だ。
もし本当にその干渉を弾いたのだとしたら、ケラべルスはこの星の誰よりも強い事になる。
「見ての通り、ここは学校です。スーア星の上層部はあちらの地域に集まっています。お手数ですが、そちらまで——」
「あぁ、そういうのいいよ。俺、別に君たちスーア星の人たちと交渉しにきたわけじゃないし」
「はっ?」
エブリン先生が間の抜けた声を上げた。
(交渉でないとしたら、ケラべルスは一体なんの目的で来たというのだ?)
おそらくは僕だけでなく全員が感じたであろう疑問に、ケラべルスはすぐに答えた。
「俺は、この星で一番強いやつを殺しにきたんだよ。上の命令で、仕方なくね」
「なっ……⁉︎」
開いたままの空の裂け目から、四本足の恐竜のような怪物が次々と姿を現した。
恐竜というには足や首が少し太いだろうか。
その一団が、おそらくケラベルスが生成したであろう足場を使い、猛然とこちらに向かってくる。
魔法を使わない学生の全速力と同じくらいのスピードだ。
一体一体の体が大きい分、圧が凄まじい。
「皆、下がって!」
エブリン先生が、僕たちの前に魔法の結界を展開した。
怪物が一斉に頭突きをするが、弾かれる。
もはや、ケラべルスが僕らを攻撃してきている事は明白だった。
「……な、なんだあいつ⁉︎」
「俺たちを殺すつもりだ!」
「いやああああ!」
呆気に取られていた生徒たちが状況を理解し始めて、教室はパニックに陥った。
他クラスからも悲鳴が聞こえてくる。
怪物は僕たちだけでなく、学校全体を攻撃し始めたのだ。
「皆、落ち着け! 敵の仕掛けが明白でない以上、無闇にその場を動くな!」
エブリン先生が一喝した。
生徒たちの混乱が少し収まる。
僕もホッと一息吐いた。
訳がわからないし、怖いけど、やはり実力のある先生の声は頼りになる。
「へぇ、すごいね。ダーナスの一斉の突進を防いだだけでなく、生徒たちの混乱まで収めてみせるとは」
どうやら、恐竜じみた怪物はダーナスというらしい。
「他の教室では君ほどうまく対処できていないところもあるし、もしかして君がスーア星最強なのかな? いやでも、そこの赤髪の女の子と、紫色の男の子。あと、水色の女の子も結構強そうだね。もしかして、君たちが一番優秀なクラス?」
ケラべルスが示したのは、順番にアローラ、ジェームズ、そしてシャルだ。
見ただけでわかるものなのか。
しかし、不可解だな。
確かにエブリン先生もシャルたちも優秀な魔法師で、学校の中ではトップクラスだが、シャルが言っていたように上には上がいる。
そもそも、そのシャルが瞬殺されるようなルーカスより強い存在など、この学校には存在しない。
ケラべルスは一番強い魔法師がいる地点に扉が開くように設定していたそうだが、それならば実力者の集まっている特定来訪区域に繋がるはず。
彼自身も言っていたように、こちらからの干渉の影響で座標がズレたのではないだろうか。
同じ事を、エブリン先生も考えていたようだ。
「私やこのクラスが飛び抜けて優秀な訳じゃない。私たちより優秀な魔法師など、掃いて捨てるほどいる。あなた自身が想定していたように、座標がズレたのではないか?」
「うーん、その可能性もあるんだけど、何の違和感も覚えなかったんだよね~」
エブリン先生とケラべルスが言葉を交わしているうちにも、ダーナスは結界に突進を繰り返している。
どうやら、それが唯一の行動原理のようだ。
今のところは耐えているが、いつかは破れるだろう。
もし結界がなくなれば、ダーナスは確実に僕らを襲ってくる。
そうなったら僕に対抗手段はない。
ダメだとわかっているのに、自分が噛み千切られる光景を想像してしまう。
体が震えた。
ギュッと手を握られる。
シャルがこちらを見て微笑んでいた。
「大丈夫。ノア君の事は、私が必ず守りますから」
「……ありがとう」
なんという力強いセリフだろう。
スッと心が落ち着いていく。
「でも、僕の代わりに死ぬなんて許さないからね」
「大丈夫ですよ。そんな事をしたらノア君が悲しみます。それは、私にとって本意ではありませんから」
シャルはイタズラっ子のような笑みを浮かべた。
僕の手を引く。
「敵がどこから現れるかわかりません。教室の中央にいましょう」
「わかった」
クラスメートの行動は、大きく二つに分かれた。
僕らのように教室の中央に固まるグループと、ジェームズとアローラを筆頭に出入り口に近いところに固まるグループだ。
どちらが正解かはわからないが、取りあえずエブリン先生が耐えてくれている間に、机は端に寄せておいた。
「まあ、俺がミスった可能性も全然あるけど、攻撃は続けるよ。別に最強を殺せって言われただけで、他を殺すなとも言われていないからね。それっぽい奴がいなかったら、出てくるまで適当に暴れてればいいだけだし」
馬鹿の一つ覚えに、ダーナスが結界に頭から突っ込む。
絶え間なくどれかしらの個体が攻撃してくるため、反撃の隙がない。
エブリン先生の表情にも、焦りが見え始めていた。
ケラベルスが口をへの字に曲げた。
「うーん、女教師。エブリンだっけ? 君の防御が優秀な事はわかったけど、耐えてるだけじゃいずれ限界が来るよ。無駄に魔力消費してないで、反撃してきたら?」
「たかが数分、たかが数秒でも、何かが変わる事はある。私の判断が無駄かどうかは、未来が決める事だ」
「……なるほどね」
ケラべルスが嬉しそうに笑った。
「自分たちでは敵わないと踏んで、増援を待っているわけだ。わざわざ俺らを誘導しようとしていたくらいだから、そこに実力者が集まっているんでしょ?」
……こいつ、おちゃらけているようで、頭も回るようだ。
「それまで、耐えられるといいね」
ますます笑みを深めたケラべルスが、依然として開いたままの空の裂け目に手招きした。
「嘘……でしょ」
誰かが、絶望を声に乗せて呟いた。
新たなダーナスの一団が、ぞろぞろと姿を現したのだ。
何体いるんだ、この怪物は。まるで量産兵器じゃないか。
「自分と相手の実力差を認めて、できる事を最大限やろうとする姿勢は素晴らしいと思う。だからこそ、こっちも敬意をもって対応させてもらうよ」
新たに出現した全ての個体が、一斉にエブリン先生の結界に突撃した。
——バリッ!
ガラスの割れるような音。
結界にヒビが入ったのだ。
130
お気に入りに追加
370
あなたにおすすめの小説
先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
クラスの双子と家族になりました。~俺のタメにハーレム作るとか言ってるんだがどうすればいい?~
いーじーしっくす
恋愛
ハーレムなんて物語の中の事。自分なんかには関係ないと思っていた──。
橋本悠聖は普通のちょっとポジティブな陰キャ。彼女は欲しいけど自ら動くことはなかった。だがある日、一人の美少女からの告白で今まで自分が想定した人生とは大きくかわっていく事になった。 悠聖に告白してきた美少女である【中村雪花】。彼女がした告白は嘘のもので、父親の再婚を止めるために付き合っているフリをしているだけの約束…の、はずだった。だが、だんだん彼に心惹かれて付き合ってるフリだけじゃ我慢できなくなっていく。
互いに近づく二人の心の距離。更には過去に接点のあった雪花の双子の姉である【中村紗雪】の急接近。冷たかったハズの実の妹の【奈々】の危険な誘惑。幼い頃に結婚の約束をした従姉妹でもある【睦月】も強引に迫り、デパートで助けた銀髪の少女【エレナ】までもが好意を示し始める。
そんな彼女達の歪んだ共通点はただ1つ。
手段を問わず彼を幸せにすること。
その為だけに彼女達は周りの事など気にせずに自分の全てをかけてぶつかっていく!
選べなければ全員受け入れちゃえばいいじゃない!
真のハーレムストーリー開幕!
この作品はカクヨム等でも公開しております。
前世軍医だった傷物令嬢は、幸せな花嫁を夢見る
花雨宮琵
恋愛
侯爵令嬢のローズは、10歳のある日、背中に刀傷を負い生死の境をさまよう。
その時に見た夢で、軍医として生き、結婚式の直前に婚約者を亡くした前世が蘇る。
何とか一命を取り留めたものの、ローズの背中には大きな傷が残った。
“傷物令嬢”として揶揄される中、ローズは早々に貴族女性として生きることを諦め、隣国の帝国医学校へ入学する。
背中の傷を理由に六回も婚約を破棄されるも、18歳で隣国の医師資格を取得。自立しようとした矢先に王命による7回目の婚約が結ばれ、帰国を余儀なくされる。
7人目となる婚約者は、弱冠25歳で東の将軍となった、ヴァンドゥール公爵家次男のフェルディナンだった。
長年行方不明の想い人がいるフェルディナンと、義務ではなく愛ある結婚を夢見るローズ。そんな二人は、期間限定の条件付き婚約関係を結ぶことに同意する。
守られるだけの存在でいたくない! と思うローズは、一人の医師として自立し、同時に、今世こそは愛する人と結ばれて幸せな家庭を築きたいと願うのであったが――。
この小説は、人生の理不尽さ・不条理さに傷つき悩みながらも、幸せを求めて奮闘する女性の物語です。
※この作品は2年前に掲載していたものを大幅に改稿したものです。
(C)Elegance 2025 All Rights Reserved.無断転載・無断翻訳を固く禁じます。
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる