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第一章

第36話 嫌だ

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 父と母、二組の足音が遠ざかっていく。

(あぁ、これで本当にノア君との将来はなくなるのですね)

 そう思った瞬間、脳裏にノアの姿が浮かんだ。

『我慢しちゃダメだよ』

 彼はそう言った。確か、風の看病をしてくれた時だ。
 瞳は優しげにこちらを見ていたが、表情は真剣だった。
 諦めるな、と背中を押してくれたような気がした。

「嫌だ……」

 気がつけば、シャーロットはそうこぼしていた。
 それまで言いたくても言えなかった、拒絶の言葉を。

「何か言ったかい?」

 オリバーが振り向いた。
 続いて、ギアンナも足を止める。

 シャーロットは父の目を見て、はっきりとした口調で告げた。

「嫌です。私、ジェームズさんとは婚約したくありませんっ」
「何ですって⁉︎」

 ギアンナが鬼の形相で振り向いた。
 肩を怒らせてこちらに向かってくる。

 怖い。でも、ここで逃げてはだめだ。
 シャーロットは体を震わせつつも、涙の溜まった瞳で義母を睨みつけた。

「っ……!」

 ギアンナが息を呑んで足を止めた。
 怯んだ事を誤魔化すように、大股で距離を詰めてきた。

「婚約したくないですって⁉︎ そんなわがままは——」
「ギアンナ。落ち着きなさい」

 オリバーの冷静な声で、ギアンナは顔を歪めつつも足を止めた。
 亭主関白というわけではないが、テイラー夫妻の上下関係ははっきりしていた。

 オリバーはギアンナを座らせた後に自らも座り直し、視線をシャーロットに向けてくる。

「ジェームズ君との婚約は嫌だ、と言ったね。理由を聞いてもいいかい?」
「彼氏がいるからです」
「ノア君の事かい?」
「……ご存知でしたか」

 知っていて、婚約させようとしていたのか。

「まぁね。そのくらいの情報は掴んでいるよ。もっとも、僕は双方に利がある偽りの関係かと予想していたけど」
「っ——!」

 シャーロットは息を呑んだ。
 それは、相手の言葉を肯定しているようなものだった。

「その様子だと、図星だったようだね」
「ふん、だったら何の問題もないでしょう。所詮は偽りなのですから、関係解消など簡単なはずです。さっさと別れを告げて、ブラウン家の長男と婚約なさい」

 ギアンナが圧をかけてくる。
 それでも、シャーロットは折れなかった。
 脳裏に浮かんだままのノアの瞳が、言葉が、彼女を奮い立たせていた。

「嫌です。ジェームズさんと婚約するつもりはありません」
「何ですって⁉︎」

 明確な拒絶の言葉に、ギアンナがヒステリックな声を上げた。

「お父様のおっしゃる通り、今は偽りの関係です。それでも私は彼を、ノア君を心の底から愛しています。彼とは、今後も共に人生を歩みたいと思っています」
「このっ——!」
「ギアンナ」

 再びシャーロットに詰めようとするギアンナを、オリバーの厳しい声が制した。

「あなた……!」

 不満を露わにする妻には目もくれず、オリバーはいっそ穏やかとも言える表情でシャーロットを見た。

「関係は偽りだが、本当にノア君の事を愛している。だからジェームズ君とは婚約したくない……こういう解釈でいいかな?」
「はい」

 シャーロットは大きく頷いた。

「わかった。それならば、縁談は断っておこう」
「……えっ?」

 シャーロットは固まってしまった。

「い、今、お断りする、と……?」
「そうだよ」

 シャーロットの恐る恐るの問いかけに、オリバーはあっさりと頷いた。
 呆気に取られている彼女を見て、口元を緩める。

「意外という顔をしているね、シャーロット」
「い、いえ、そんな事は——」
「隠さなくていいよ。君の立場であれば、そう感じて当たり前のはずだ。ただ、良い機会だ。君には理解しておいてもらおうか。僕のスタンスを」
「スタンス……?」
「そう。君が暴走障害を発症した時、僕は決めたんだ。シャーロット、君には何も期待しないと」

 シャーロットは肩を震わせた。
 オリバーは淡々とした調子で続けた。

「テイラー家の子供として、君には何も期待しない。だから、別に君が誰と結婚しようと構わないんだ。今後も、君の望みに口出しする事はない。君の立場を利用するつもりはない。事務的な事はこれまで通りやるから、君は好きにしたらいいよ。もちろん、守秘義務等は守ってもらうけどね。今回の件も他言無用だよ」
「は、はい……」

 シャーロットは頷くのがやっとだった。

「親として失格な事はわかっている。ただ、これがオリバー・テイラーとしてのスタンスだ。そしてギアンナ、君にも今後一切のシャーロットへの接触や妨害を禁ずる。いいね?」
「……はい。わかり——」
「誓いたまえ。僕ではなく、彼女に」
「くっ……!」

 ギアンナは悔しげに顔を歪めた。
 憎々しげにシャーロットを睨みつけつつ、

「私、ギアンナ・テイラーは、今後シャーロットへの一切の接触や妨害行為を行わない事を誓いますっ……」
「お、お受けします」

 呆然としながら、シャーロットは頷いた。



 その後はすぐに解散となった。
 イーサンに連れられて自宅に帰ってくるなり、シャーロットはソファーに倒れ込んだ。

 オリバーのスタンスは、自由放任と言えば聞こえはいいが、要は事務的な繋がりを除いた実質的な絶縁宣言だ。
 もちろん、実の親に子供として扱われないのは喜ばしい事ではない。

 しかし、シャーロットは自分でも意外なほどにショックを受けていなかった。
 きっと、元々両親にはほとんど何も期待していなかった事、そして何より、将来において実家の横槍が入らない事がわかったからだろう。

 つまり、シャーロット次第では、ぼんやりと思い描いていたノアとの将来を掴める可能性があるのだ。

「でも、結局またノア君に助けられてしまいました……」

 シャーロットがトラウマを乗り越えて両親と対峙できたのは、紛れもなくノアのおかげだ。
 彼には、感謝してもし切れない。

「ノア君……」

 無性にノアに会いたくなる。
 顔が見たい。声が聞きたい。彼の隣に立ちたい。触れたい。触れられたい。

 一時は諦めた彼との生活を続けられるのだと思うと、嬉しくて全身がむず痒くなる。
 叫びたい衝動を必死に堪えて、シャーロットはソファーの上で身悶えた。

「いっ……!」

 ゴロゴロした拍子に転げ落ち、お尻を強かに床に打ちつけた。
 鏡で確認してみると、青痣ができていた。

「……何をやっているのでしょうね」

 シャーロットはクスッと笑いを漏らした。



◇   ◇   ◇



「好きだよ、シャル」
「ノア君。私もです」
「嬉しい」

 にっこりと微笑み、ノアがシャーロットの背中に腕を回して顔を寄せてくる。

「シャル、いいよね」
「は、はい……」

 シャーロットはわずかに上を向く。
 吐息を感じられるほどに二人の距離は縮まり、互いの唇が——、



「——はっ」

 シャーロットはバッチリと目を開けた。
 真っ先に視界に映ったのは、一面に広がる白だった。
 それが自分の家の寝室の天井だと気づいた瞬間、シャーロットは茹でダコのように真っ赤になった。

「わ、私、夢の中でノア君とき、キスをっ……⁉︎」

 確かに昨日、寝る前にそれに近しい妄想はした。
 しかし、まさか夢にまで出てくるとは。

「っ~!」

 シャーロットはしばらくベッドの上で身悶えた。
 ベッドはソファーよりも幅があるため、落下する事はなかった。



 顔を洗っても、朝食を食べても、ノアに会いたいという気持ちはしずまってはくれなかった。
 むしろ、会えない時間に比例するように、どんどん増大する一方だ。

 迷惑だとは自覚しつつも、自分を抑えられなくなったシャーロットは、ノアの家を訪ねてしまった。

「あれっ、シャル?」

 玄関から顔を覗かせたノアは、びっくりしたように目を真ん丸くさせた。

「こ、こんにちは、ノア君」
「こんにちは。今日、会う約束してたっけ?」
「い、いえ、約束はしていません」
「そっか……ま、外で話すのもアレだし、中入ってよ」
「すみません。突然お邪魔してしまって。迷惑でしたよね……?」
「全然。前に言ったでしょ? いつでも歓迎だって」

 お世辞じゃないからね、と笑いながら、家の中に招き入れてくれた。
 ノアの両親の姿は見当たらなかった。
 尋ねてみると、夫婦水入らずでお出かけなんだ、という答えが返ってきた。

「取りあえず、僕の部屋へ行こうか」

 ノアの部屋は、相変わらず綺麗に片付けられていた。
 以前と同じように、彼が椅子に、シャーロットがベッドに腰掛ける。

「どうしたの? 今日は。もちろん迷惑とかじゃないし、来てくれた事は嬉しいんだけどさ」
「え、えっと……」

 暇だったので一緒に本でも読もうかと思って——。
 そう軽い調子で答えるつもりだったのに、催眠にかかったように、視線がノアの唇に吸い寄せられてしまう。

 ——シャル、いいよね?
 ——は、はい……。

「はう……」

 夢の中の出来事——ノアとキスをしそうになっていた事——を思い出してしまい、シャーロットは頬を真っ赤に染めてうつむいた。

「えっ、ちょ、シャル? 大丈夫?」
「だ、大丈夫です!」

 顔を覗き込んでくるノアの顔を押し留める。
 今、そんなに顔を近づけられたら、とても正気を保っていられる自信がない。

「とても大丈夫そうには見えないけど……でも、思ったより元気そうでよかった」
「えっ?」

 思わず顔を上げる。
 ノアは目を細め、柔らかい笑みを浮かべていた。

「昨日のシャル、すごい不安そうだったからさ」
「あっ……昨日はご心配をおかけしました。それとすみません、こちらの事情で追い出すような形になってしまって」

 シャーロットは頭を下げた。
 謝罪すら忘れていたなんて、どれだけいっぱいいっぱいなんだ、と自分に苦笑する。

「シャルが謝る事じゃないよ。僕こそごめんね。シャルが辛そうだったのに、何も力になれなくて」
「そんな事はありませんよ。あの後だって、私はノア君に助けられましたから。本当にありがとうございます」
「えっ、どういう事?」
「さあ? どういう事なのでしょうね」

 困惑するノアに、シャーロットは楽しげに笑いかけた。

 ノアは知らなくていい。
 シャーロットが勝手に助けられて、勝手にお礼を言いたかっただけだ。
 彼がいなければ、今頃はジェームズと婚約するハメになっていたはずだから。

 ……いや、よく考えれば、ジェームズとの縁談が持ち上がったのもノアのせいか。
 彼がいなければ総合一位なんて成績を取る事はなく、ジェームズの父、ムハンマド・ブラウンに目をつけられる事もなかったのだから。

「ノア君」
「何?」
「やっぱりさっきのお礼は取り消します」
「えっ?」
「代わりに、謝罪を要求します」
「何で⁉︎」

 満点の反応だ。
 意味がわからず不快になってもおかしくないのに、彼は仕方ないなぁとでも言いたげな温かい表情で、シャーロットに付き合ってくれている。

(本当に、彼はどれだけ私を惚れさせれば気が済むのでしょうね)

「ノア君は悪い人です」
「ねぇ、誰かに僕がマゾだって吹き込まれた?」
「マゾなのですか?」
「んな訳あるか」

 ノアから切れ味の鋭いツッコミが入る。
 シャーロットはくつくつと笑った。

 そして思う。
 本当に、この時間を手放さないで済んでよかったと。
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