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第14話 楓の抱えているもの
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宮村が楓の腰に触れた瞬間、俺は駆け出していた。
「——楓っ」
宮村がビクッと体を震わせ、慌てた様子で飛び退いた。
楓がホッと息を吐くのを見て、少しだけ気分が落ち着いた。
「人の彼女に触らないでくれ」
「っ……」
表情を歪めた宮村は放っておき、楓の肩を抱いて強引にその場から連れ出した。
「楓、大丈夫か?」
「は、はい。あの、助けていただきありがとうございますっ」
「腰触られた以外には何かされたか?」
「いえ、大丈夫です」
「そうか」
俺はそれきり黙り込んだ。
本当ならもっと安心させるような言葉をかけてあげたいが、余計なことまで言ってしまいそうだったからだ。
俺が心中穏やかでないことは簡単に察しがついたのだろう。
楓が泣きそうな表情で言った。
「あの、悠真君。本当にすみませんでした……」
「なんで楓が謝るんだ?」
「だって、他の男子にベタベタするのを許してしまったわけですし……怒ってますよね?」
捨てられた仔犬のような眼で、こちらの機嫌を窺うような視線を向けてきた。
「……本当に怒ってはねえよ。あの角度じゃ避けようもねえし、突然予想外のことされて即対応できるはずもないからな。でも、たしかに普段の対応はちょっと甘いんじゃねえかとは思う」
今日だけではなく、宮村に絡まれるようになってからずっと感じていたことだった。なぜなら、
「楓がもっと頑とした態度を取れば、宮村も今回みたいに調子乗ることもないからな」
「そうですよね……ごめんなさい。私がもっと拒否すればいい話ですよね」
楓の口調は決意表明というより、どこか自分に言い聞かせているようだった。
「……楓、何か隠してないか?」
「えっ?」
楓が勢いよく顔を上げた。
突拍子もないことを言われたからというよりは、秘密を言い当てられて驚いている感じだった。
「隠してるというか我慢してるというか……何か抱えてるものがあるなら教えてくれ。俺はもっと楓のことが知りたいし、隠すのは俺たちの今後のために良くないからさ」
楓の瞳が泳いだ。俺の直感は正しかったようだ。
しばらくして、彼女はポツリと言った。
「嫌われたく、ないんです」
「嫌われたくない? 宮村に?」
俺は普通に疑問を口にしただけだったが、楓は浮気を疑われているとでも感じたのか、慌てて言い募った。
「あっ、いえ、別に宮村君個人に嫌われるのはいいんですっ。でも……」
楓はうつむきがちに続けた。
「影響力のある彼に嫌われたらまたいじめられるかもって、そう思ってしまって……」
「っ——!」
俺は息を呑んだ。
そうだ。これまでいわゆる陽キャグループから集団いじめを受けていた楓なら、似たタイプの宮村相手にその類の恐怖は感じて当たり前だ。
(何で気づかなかったんだ……!)
俺は自分を殴ってやりたくなった。
楓は自責の念を浮かべて、
「すみません……わがままですよね、こんなの」
「そんなことねえよ」
俺は強い口調で言い切った。
驚いたようにこちらを見てくる楓に頭を下げる。
「謝るのは俺のほうだ。気づけなくてごめん。楓の立場ならそりゃ怖くて当然だよな。勝手な願望押し付けちまって悪かった」
「い、いえっ、本来なら私がちゃんと拒絶すればいい話なんですから悠真君が謝る必要はありません! ……ただ、実際に反論したりしようとすると、全身が緊張してうまく言葉が出てこなくなってしまって……あの、悠真君以外の人に触られたりしてもちっとも嬉しくないですからっ」
「それはわかってるよ」
俺は楓の頭に手を乗せた。
「楓、俺とイチャイチャしてるときすごい幸せそうな表情浮かべてくれるもんな」
「なっ……!」
楓の顔がみるみる真っ赤に染まった。
俺は彼女の頭を撫でながら、
「心配すんな。楓が宮村の接触を嫌がってるのはちゃんとわかってるし、そういうことなら俺のほうからちゃんとクレーム入れとくから」
「でも、そんなことをしたら今度は悠真君が目をつけられてしまいます」
「大丈夫だろ。俺が強気に出れば、向こうは嫌でも斉藤たちの退学が頭にチラつくだろうし」
事実を知っている者は少ないが、斉藤たちの退学に俺たちが関わっているのはもはや学年中の共通認識だ。
俺と楓に絡んでいる証拠動画を撮影された直後に絡んだやつらが全員退学してるんだから、そりゃ気づくよな。
「それはまあ、そうですけど……」
「何ならこっちから示唆してもいいしな。それに、俺が嫌なんだから俺が動いて当然だし。まあ、楓もできる範囲でいいから東雲さんとかの力も借りつつ対抗してみてくれ」
「……わかりました。私も頑張ってみます」
楓が覚悟を決めたようにうなずいた。
その胸中を聞いた今、彼女にはできるだけ何もしてほしくなかったが、その思いは胸の内にしまっておいて正解だったようだ。
俺はその細い肩を抱いて、ニッと笑ってみせた。
「二人で宮村を撃退して見せつけてやろうぜ、俺たちに割って入れるやつなんかいねえってことを」
「っ……もうっ、またそういう恥ずかしいことをサラッと言う……!」
楓がプイッとそっぽを向いた。その耳は桜色に染まっていた。
「はは、悪りぃ悪りぃ」
俺が軽く謝罪をすると、彼女は赤面したまま潤んだ瞳で睨みつけてきた。
「悠真君の、ばか」
「っ……!」
可愛すぎる……!
俺は気づいたときには楓を抱きしめていた。
彼女は突然のことに驚いたようだったが、すぐに体を預けてきた。
猫のように体をすりつけてくる。
「……悠真君」
「おう?」
「ありがとうございます。嫌わないでいてくれて」
「嫌うわけねえだろ」
楓を抱く腕に力を込めた。
「俺、楓が思ってる以上に楓のこと好きだから」
「っ……もう~!」
腕の中で楓が地団駄を踏んだ。
「牛?」
「ふん、牛とは比べ物にならないほどの貧乳で悪かったですね」
楓が拗ねたように言った。
よかった。いつもの調子が戻ってきたようだ。
「牛と比べたら全人類貧乳だと思うけど……それに、俺は大きかろうが小さかろうが楓のなら好きだし」
「で、でも、そのわりにはあんまり弄ってくれないじゃないですか」
楓が頬を染めつつ上目遣いで抗議をしてくる。
俺は唇を押し当てたい衝動を我慢するのに必死だった。ハグは最近慣れてきているようだが、さすがに往来でキスはダメだろう。
楓の後頭部に添えそうになっていた手を自分のそこに持っていき、ポリポリと掻いた。
「いや、まあ、楓がいつも小さいの気にしてるから、あんまり触りすぎないほうがいいかなって」
「別に気にしなくていいですよ。悠真君に触られるの、好きですもん。それに、す、好きな人に揉まれると大きくなるらしいので」
「くっ……!」
好きな人とさらりと口にできない楓を前に、俺は色々と限界だった。
「……楓。続きは家に帰ってからにしようか」
「——あっ」
楓が手で口元を抑えた。
「す、すみません外でっ」
「それもそうだし……それ以上煽られると、俺が大変だから」
「えっ? ……あぁ」
楓が察したようにニヤリと笑って、ズボンの上からテントをさすってきた。
「お、おい撫でるなっ」
俺は抗議の声を上げつつ、ポケットに手を突っ込んでムスコを上向きにした。
こうすれば元気になっていることは露見しない。健全な男子学生なら誰しもが一度はやったことのある技だろう。
「なるほど……いつもそういうふうに隠しているんですね」
楓が顎に手を当て、ふむふむとうなずいた。
「変なところに感心するな」
「痛くないんですか?」
「痛いに決まってんだろ」
「男子って不便ですね」
「こうなった原因は楓だけどな」
「ふふ、すみません」
楓がニコニコ笑いながら謝罪を口にした。
「そんな嬉しそうに謝られてもなぁ」
釈然としない気持ちはあったが、それ以上に楓が屈託なく笑っていることが喜ばしかったし、嬉しそうに笑っている健気な理由もわかっていたので、俺の口元は自然と緩んでいた。
もっとも、健気というには少しだけアダルトだったかもしれないが。
「——楓っ」
宮村がビクッと体を震わせ、慌てた様子で飛び退いた。
楓がホッと息を吐くのを見て、少しだけ気分が落ち着いた。
「人の彼女に触らないでくれ」
「っ……」
表情を歪めた宮村は放っておき、楓の肩を抱いて強引にその場から連れ出した。
「楓、大丈夫か?」
「は、はい。あの、助けていただきありがとうございますっ」
「腰触られた以外には何かされたか?」
「いえ、大丈夫です」
「そうか」
俺はそれきり黙り込んだ。
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俺が心中穏やかでないことは簡単に察しがついたのだろう。
楓が泣きそうな表情で言った。
「あの、悠真君。本当にすみませんでした……」
「なんで楓が謝るんだ?」
「だって、他の男子にベタベタするのを許してしまったわけですし……怒ってますよね?」
捨てられた仔犬のような眼で、こちらの機嫌を窺うような視線を向けてきた。
「……本当に怒ってはねえよ。あの角度じゃ避けようもねえし、突然予想外のことされて即対応できるはずもないからな。でも、たしかに普段の対応はちょっと甘いんじゃねえかとは思う」
今日だけではなく、宮村に絡まれるようになってからずっと感じていたことだった。なぜなら、
「楓がもっと頑とした態度を取れば、宮村も今回みたいに調子乗ることもないからな」
「そうですよね……ごめんなさい。私がもっと拒否すればいい話ですよね」
楓の口調は決意表明というより、どこか自分に言い聞かせているようだった。
「……楓、何か隠してないか?」
「えっ?」
楓が勢いよく顔を上げた。
突拍子もないことを言われたからというよりは、秘密を言い当てられて驚いている感じだった。
「隠してるというか我慢してるというか……何か抱えてるものがあるなら教えてくれ。俺はもっと楓のことが知りたいし、隠すのは俺たちの今後のために良くないからさ」
楓の瞳が泳いだ。俺の直感は正しかったようだ。
しばらくして、彼女はポツリと言った。
「嫌われたく、ないんです」
「嫌われたくない? 宮村に?」
俺は普通に疑問を口にしただけだったが、楓は浮気を疑われているとでも感じたのか、慌てて言い募った。
「あっ、いえ、別に宮村君個人に嫌われるのはいいんですっ。でも……」
楓はうつむきがちに続けた。
「影響力のある彼に嫌われたらまたいじめられるかもって、そう思ってしまって……」
「っ——!」
俺は息を呑んだ。
そうだ。これまでいわゆる陽キャグループから集団いじめを受けていた楓なら、似たタイプの宮村相手にその類の恐怖は感じて当たり前だ。
(何で気づかなかったんだ……!)
俺は自分を殴ってやりたくなった。
楓は自責の念を浮かべて、
「すみません……わがままですよね、こんなの」
「そんなことねえよ」
俺は強い口調で言い切った。
驚いたようにこちらを見てくる楓に頭を下げる。
「謝るのは俺のほうだ。気づけなくてごめん。楓の立場ならそりゃ怖くて当然だよな。勝手な願望押し付けちまって悪かった」
「い、いえっ、本来なら私がちゃんと拒絶すればいい話なんですから悠真君が謝る必要はありません! ……ただ、実際に反論したりしようとすると、全身が緊張してうまく言葉が出てこなくなってしまって……あの、悠真君以外の人に触られたりしてもちっとも嬉しくないですからっ」
「それはわかってるよ」
俺は楓の頭に手を乗せた。
「楓、俺とイチャイチャしてるときすごい幸せそうな表情浮かべてくれるもんな」
「なっ……!」
楓の顔がみるみる真っ赤に染まった。
俺は彼女の頭を撫でながら、
「心配すんな。楓が宮村の接触を嫌がってるのはちゃんとわかってるし、そういうことなら俺のほうからちゃんとクレーム入れとくから」
「でも、そんなことをしたら今度は悠真君が目をつけられてしまいます」
「大丈夫だろ。俺が強気に出れば、向こうは嫌でも斉藤たちの退学が頭にチラつくだろうし」
事実を知っている者は少ないが、斉藤たちの退学に俺たちが関わっているのはもはや学年中の共通認識だ。
俺と楓に絡んでいる証拠動画を撮影された直後に絡んだやつらが全員退学してるんだから、そりゃ気づくよな。
「それはまあ、そうですけど……」
「何ならこっちから示唆してもいいしな。それに、俺が嫌なんだから俺が動いて当然だし。まあ、楓もできる範囲でいいから東雲さんとかの力も借りつつ対抗してみてくれ」
「……わかりました。私も頑張ってみます」
楓が覚悟を決めたようにうなずいた。
その胸中を聞いた今、彼女にはできるだけ何もしてほしくなかったが、その思いは胸の内にしまっておいて正解だったようだ。
俺はその細い肩を抱いて、ニッと笑ってみせた。
「二人で宮村を撃退して見せつけてやろうぜ、俺たちに割って入れるやつなんかいねえってことを」
「っ……もうっ、またそういう恥ずかしいことをサラッと言う……!」
楓がプイッとそっぽを向いた。その耳は桜色に染まっていた。
「はは、悪りぃ悪りぃ」
俺が軽く謝罪をすると、彼女は赤面したまま潤んだ瞳で睨みつけてきた。
「悠真君の、ばか」
「っ……!」
可愛すぎる……!
俺は気づいたときには楓を抱きしめていた。
彼女は突然のことに驚いたようだったが、すぐに体を預けてきた。
猫のように体をすりつけてくる。
「……悠真君」
「おう?」
「ありがとうございます。嫌わないでいてくれて」
「嫌うわけねえだろ」
楓を抱く腕に力を込めた。
「俺、楓が思ってる以上に楓のこと好きだから」
「っ……もう~!」
腕の中で楓が地団駄を踏んだ。
「牛?」
「ふん、牛とは比べ物にならないほどの貧乳で悪かったですね」
楓が拗ねたように言った。
よかった。いつもの調子が戻ってきたようだ。
「牛と比べたら全人類貧乳だと思うけど……それに、俺は大きかろうが小さかろうが楓のなら好きだし」
「で、でも、そのわりにはあんまり弄ってくれないじゃないですか」
楓が頬を染めつつ上目遣いで抗議をしてくる。
俺は唇を押し当てたい衝動を我慢するのに必死だった。ハグは最近慣れてきているようだが、さすがに往来でキスはダメだろう。
楓の後頭部に添えそうになっていた手を自分のそこに持っていき、ポリポリと掻いた。
「いや、まあ、楓がいつも小さいの気にしてるから、あんまり触りすぎないほうがいいかなって」
「別に気にしなくていいですよ。悠真君に触られるの、好きですもん。それに、す、好きな人に揉まれると大きくなるらしいので」
「くっ……!」
好きな人とさらりと口にできない楓を前に、俺は色々と限界だった。
「……楓。続きは家に帰ってからにしようか」
「——あっ」
楓が手で口元を抑えた。
「す、すみません外でっ」
「それもそうだし……それ以上煽られると、俺が大変だから」
「えっ? ……あぁ」
楓が察したようにニヤリと笑って、ズボンの上からテントをさすってきた。
「お、おい撫でるなっ」
俺は抗議の声を上げつつ、ポケットに手を突っ込んでムスコを上向きにした。
こうすれば元気になっていることは露見しない。健全な男子学生なら誰しもが一度はやったことのある技だろう。
「なるほど……いつもそういうふうに隠しているんですね」
楓が顎に手を当て、ふむふむとうなずいた。
「変なところに感心するな」
「痛くないんですか?」
「痛いに決まってんだろ」
「男子って不便ですね」
「こうなった原因は楓だけどな」
「ふふ、すみません」
楓がニコニコ笑いながら謝罪を口にした。
「そんな嬉しそうに謝られてもなぁ」
釈然としない気持ちはあったが、それ以上に楓が屈託なく笑っていることが喜ばしかったし、嬉しそうに笑っている健気な理由もわかっていたので、俺の口元は自然と緩んでいた。
もっとも、健気というには少しだけアダルトだったかもしれないが。
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