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~番外編・グラーゼス×アルディレーヌ~
【番外編】逃避恋愛事情11
しおりを挟む――Side アルディレーヌ
「な、なんだ……。お前か、カーティス」
「ふふ、驚かせてしまったようで申し訳ありません」
陣の描かれている石床を歩みながら、友好的な笑みで男達の警戒を解くカーティス。
わかってはいたけど……、三流小説みたいな黒幕のご登場ね。
主であるダリュシアンを裏切り……、不穏分子の味方をするなんて、何を考えてるんだか。
『宝玉』もきちんと運んで来たかというカーティスからの問いに、私を捕らえているのとは別の男が懐から丸く小さな玉を取り出して見せた。
中心に、紋章を描くような光が浮かんでいる、美しい手のひらサイズの宝玉。
私の横を素通りしたカーティスが、前にいる男達の前に立ち、それをじっくりと見つめる。
「確かに……、本物ですね」
「当然だ。これがなきゃ、グランティアラの重要機密を手に入れられないからな。あの晩から、肌身離さず持ってたさ」
「莫大な報酬を得る為、でしたよね? ロガストラ帝国は以前からグランティアラの地を欲していましたから、さぞ喜んで下さる事でしょう」
ロガストラ帝国……。グランティアラ王国から南方にある大国で、昔から何度も刃を交えてきた間柄。今は休戦協定を結んでいるけれど、あまり頼りになるもんじゃないってのは……、民の間でも有名な話だわ。主に、ロガストラ帝国のトップ……、皇帝の好戦的な性格や機嫌の良し悪しに左右される戦の始まり。現グランティアラ王が温厚で思慮深いタイプなお陰で何とかなってはいるけど……。最近国境での小競り合いもなく、表面的にも大人しいと思ったら……、好戦的が聞いて呆れるわね。今度は卑怯な手を好み始めたってわけ?
「ククッ……。どこにでも、穴ってもんがあるからなぁ。お前みてぇなクズがいてくれて助かったぜ」
「お褒めの言葉、有難うございます」
「分け前は俺達が帰国してからになるが、お前も当然来るんだろ? 今まで散々こき使われて来たんだもんなぁ? あのダリュシアン・ヴァルグの野郎によ」
「そうですね。ダリュシアン様は、自分にも他人にも厳しい御方ですから、生温い真似が出来ないんですよ」
三流小説さながらの展開ね……。
国を狙う者、国を裏切る者……、相互の利害関係によって結ばれる、欲に塗れた契約。
機密を手に入れた後の逃亡先や、落ち合う場所の情報。
それらを共有している男達を横目に睨みながら、事の成り行きを腹の立つ思いで見ていると……。
話を終えたカーティスが奥にある球体、いえ、国の重要機密を取り出す手段をスムーズにこなす為だと言って、男の手にあった宝玉を受け取った。
――そして。
「御苦労様でした」
「は? ――ギャァアアアアアアアアアッ!!」
「おい!! 何をっ、ァアアアアアアアッ!!」
抜き身の刃を一閃させ、まず、自分の目の前にいた男を容赦なく斬り裂き大量の血飛沫で飾り上げると、カーティスはそのまま素早く振り返り、私の腕を掴んでいる男にも白刃を振り下ろした。
男の逞しい上腕が肉も、その奥にあった骨をも絶たれ……、私の腕まで道ずれにするかのように、嫌な重みでぶら下がった。
侍女服や顔に、普通だったら吐き気を催すような匂いと共に穢れた血が飛び散り……、男の絶叫が場を震わせる。
私と……、もう一人の男だけが無傷で……、べっとりと紅に染まった剣を振るうカーティスに視線を注ぐ。
「……ぁ、ァあああああっ」
一人は絶命。私を捕らえていた男の方は、腕を失いながらも……、まだ、何とか生きている。
「カーティス、……ぐぅぅっ、テメェッ!!」
「人質は返して頂きますよ。勿論、宝玉もね」
「……っ」
私の顔に散った血液を取り出したハンカチで拭うカーティスに、言いたい事は幾らでもあった。
人質奪還、窮地を救ったヒーローみたいな……、じゃなくて、こいつの場合、どう見ても悪魔の微笑ね。ともかく、アンタのせいで私は人質にされたんでしょうが!! と、怒鳴ってやりたい。全力で!!
「御可哀想に……。もう、大丈夫ですよ」
だから!! アンタのせいだってのよぉおおおおっ!!
声が出ないなら、視線だけで射殺してやるわよ!! この腹黒男ぉおおおおおっ!!
「ダリュシアン様、どうやら声を封じられているようです」
「そうか……。御苦労」
何となく、カーティスと男達の間にあった違和感を証明するかのように起きた今の凄惨な出来事。
そして、別の柱の陰からその姿を現したダリュシアンの冷めた表情を瞳に映し、私は眉を顰めた。
カーティスはダリュシアンの部下。不穏分子を炙り出し、一網打尽にする為に行動していたという筋書きは読み取る事が出来る、けれど……。
「ガイアも、御苦労だったな」
「……いえ」
賊の内、唯一生き残っていた男がダリュシアンに一礼し、蹲って呻いている男のもう片方の腕を取って立ち上がらせた。
「はな、せぇっ!! ぐぅうっ、ぁあっ、くそっ、くそぉおおおっ!!」
「癒しの術をかけてやるから、大人しくしていろ。動けない程度には……、痛みを残すがな」
ガイアと呼ばれた男が賊の切断された腕の肉に手を翳し詠唱を唱えると、白い光が生まれて出血を止め、苦痛の根源を癒していった。
このガイアって男も……、ダリュシアンの部下だったわけね。
まだこっちに近付いて来ない婚約者の顔を一瞥し、私はガイアとカーティスに目を向ける。
全てが、ダリュシアンの意のままに運んだ、予定通りの事。
そう思わせてくる会話だったけど……、やっぱり、おかしいわ。
「……ッ、ぁっ」
駄目ね。まだ全然音にならないわ……。
聞きたい事も探り出せず、ただ、救出された被害者の立場でしかいられない自分。
少しずつ戻りかけている体力を感じながら、私はダリュシアンの方に歩き始めようと、した。
だけど、その行く手を阻む理由があるのか、カーティスが私の腕を掴み。
「少々お待ちを。先に癒しの術を」
「…………」
「私達の力が及ばなかったばかりに、不安な思いをさせてしまいましたね……。すぐ、癒しの術と、浄化の術をお掛けいたしますので」
そう言って、甲斐甲斐しく世話を焼くふりをしたカーティスが私の肩を抱き――。
「……何の真似だ? カーティス」
「御覧の通りです。我が主」
喉元に冷たい剣身の感触を微かに感じさせられながら……、私は本物の人質となってしまった。
背後には、絶対にあの悪魔的な笑みを浮かべているだろうカーティスがいて、少しでも動けば不味いって事が、経験上伝わってくる。
「覚えておいででしょうか? ダリュシアン様……。国の重要機密を収めた奥の魔術式と、東の地にあったこの『宝玉』の二つが、万が一……、賊などの手に落ちる事があった場合……」
「……『宝玉』の管理者である長は、その責任を取って……、長の任を降りねばならない」
カーティスの楽しげな声を引き継いでそう呟いたのは、ガイア。
私を人質にして勝手な行動を取っている仲間に驚くでもなく、諫めるでもなく、……その傍にい続ける男。
「俺を追い落とす事が望みか?」
「ダリュシアン様。貴方は一人の戦士としては申し分ありませんが、育成者として、長としては、少々度が過ぎます。国の為に動く者達を駒のようにしか考えず、奴隷のように扱う貴方は……、ただの暴君だ」
「手足として十分な働きを成した者には、十分な報酬を支払っているつもりだが? 大体、奴隷のように扱った覚えもない。奴らが一人でも苦難を乗り越えられるように躾けてやっているだけだ」
「そのせいで、一体年間に何十人が逃げ出したいと、血の涙を流しながら苦悩していると思っているんですか……? 飴と鞭は両方与えてこそでしょう? 貴方はやりすぎなんですよ。弟君のような、協調性というものを知る方を長に据えた方が、長い目で見て効率的です」
「余計な世話だ。さっさとその娘を解放しろ。でなければ、――この場で首を斬り飛ばすぞ」
腰に下げていた鞘から剣を抜き、ダリュシアンがそれをこちらへと向かって構える。
だけど、私が盾になってるから、……やっぱり、迂闊には動けないわね。
普段だったら、幾らでも相手の隙を突いて……、って、あ、無理だわ。
このカーティスって男、全然隙がないっていうか、流石……、ダリュシアンの部下ね。
必要があれば、私を傷付ける事も厭わないっていう意志みたいなものが、脈動や鼓動から伝わってくる。
「動かないでください、我が主。貴方が凄腕の騎士であっても、人質を無傷で助け出せますか? 俺は斬り付けられたとしても、一矢報いる為にこの方の腕か、そうですね……、首でも頂いてから、あの世に向かいましょうか」
「カーティス……っ」
「ガイア、術式の方を頼みます。『宝玉』と『重要機密』、二つを手に入れれば、全てが終わる」
「馬鹿か、貴様は? 二つを手に入れたところで、逃げ場などないぞ」
「御安心下さい。私達の目的は、二つを手に入れ……、貴方が長としての立場を失う事自体ですから」
逃げ道に頼みがあるのか……、それとも、まだ何か企んでいるのか。
私の首、肌の表面に傷口を作った剣に……、赤い筋が伝ってゆく。
人質を取っている罪悪感も、僅かでも傷付けてしまった恐れも……、カーティスにはない。
背後でガイアが重要機密を収めてある球体を相手に詠唱を紡ぐ音が小さく聞こえ始め、ダリュシアンがそちら側へ飛び道具の暗器を放つけれど、ガイアが背中越しに結界を展開し防いでしまう。
「いけませんよ、ダリュシアン様……。長年心を尽くしてお仕えしてきたのですから、そろそろ褒美を与えて下さらなければ」
「俺の失脚が、お前達の褒美か?」
「はい。悪い話ではないでしょう? 弟君とて、貴方に何かがあった時の為に、長としての教育は受けられています。この辺りで荷を下ろし、どうか後は穏やかな余生をお過ごし下さい。我が主」
「ふんっ。たかが二十六の歳で隠居する長など、聞いた事がない。馬鹿げた事を今すぐにやめろ。そうすれば、いつもの五倍程度の仕置きで許してやる」
普段のアンタがヤバ過ぎるドSだから反旗を翻されたんでしょうが!! この馬鹿男!!
ってか、自分を裏切った反逆者を許すわけ!? それ、甘ちゃんでしょうが!!
一方は人質を取ったまま笑みを崩さず、一方は飼い犬に手を噛まれた恨みで敵意剥き出しの苛立ち状態……。人質の私がいる限りは、……ちょっと不味いわね。
しかも、今度は首だけでなく、今度は侍女服のリボンを解かれ、胸元の布を乱暴に破られて肌を晒されるという最悪の事態になった。この腹黒クソ男……!! 何してくれてんのよぉおおっ!!
「大切な婚約者殿の胸に、思い出を刻むのも一興でしょうか?」
「……っ」
下着さえも剥ぎ取られた私は、カーティスの剣身に膨らみを撫でられる。
ひんやりと嫌な感触が鼓動を微かに騒がせ、また……、赤い筋を薄っすらと描く。
「たとえ王家の手足同士の関係であっても、大事な娘を貴方に見殺しにでもされてしまったら……、いいえ、傷をつけられた時点で、シャルドレア伯爵家の長はヴァルグ伯爵家に背を向ける事でしょうね。私情を挟まないのが流儀とはいえ、王都の情報を掌握しているあの家とやり難くなっては、色々と困るはずです」
失礼ね!! ウチの父親は娘が死んだって、王家を裏切るような姑息な真似はしないわよ!!
まぁ、私怨が入って……、ダリュシアンへの風当たりが強くなる的な事はあるでしょうけど、仕事はきっちりこなす人よ!!
もうっ、今すぐ叫ぶ事が出来たらいいのに!!
私の事なんか構わず、さっさとケリを着けなさいよ!! この馬鹿!! って。
「カーティス、もうすぐだ……」
「だそうですよ? 長の立場を捨てれば、自由になれるメリットも生まれるんですから、そろそろ諦めて」
「黙れ。俺は、貴様らの手のひらで転がされる駒ではない」
球体から、機密を封じ込めてあるもうひとつの宝玉を取り出す為に動いていたガイアの言葉を聞き、カーティスとダリュシアンが間合いを図りながら、互いに相手の動きに注意を払っている時の事だった。私は、徐々に自分の身体に普段の力が戻り始めているのに気付き、試しにこっそりとスカートの陰で拳を握り締めてみた。……これなら、いける。
隙のないカーティスだけど、その注意はダリュシアンの方に強く注がれている。
多少の傷に構わなければ……、一矢報いる事も。
「さぁ、婚約者殿を救いたいのであれば、大人しくこの現実を受け入れて下さい。ダリュシアン様……。ん? どうしました? アルディレーヌ様」
「……や、ぁ」
わざと震わせ始める身体。怯えを演出した声。思った通り、身体に力が戻り始めている事で、声も出始めている。
「い、やぁ……っ。わ、私……、やだぁっ、……こ、わぃっ、怖いっ!! 死にたく……、ぁああああああっ!!」
「――っ!!」
錯乱したように見せかけ、私は剣の刃によって生じる痛みさえも受け入れながら暴れてやった。
人質を取っている奴が一番不味いのは、誰かと対峙している時に、その人質が恐怖のあまりに取り乱し、制御不能になる事。
「アルディレーヌ様っ、落ち着いてっ、落ち着いてくだ、――ぐっ!!」
「「アルディレーヌ!!」」
今出せる全力で暴れまくり、カーティスが困る程に混乱の境地を演出した私は、その流れに乗って振り向きざまに、奴のあそこに強烈な膝蹴りをお見舞いしてやった!!
その瞬間、ガイアが仕事を終えたのか、球体の光は消え失せ、この空間を照らしていた淡い光も全て……、闇に飲まれた。
誰かの声が重なり、カーティスから飛び退こうとしていた私の身体を力強い感触が強引に攫ってしまう。――何!?
何も見えない中、石の地面に転がる重たい音が耳に届き、自分が誰かに抱え込まれている事を知った。
「い、やぁああっ!! 離し、てぇっ!! 離しなさいよ!!」
「痛ぁああああああああああああああっ!!」
「……ん? ……今の、声は」
またカーティスの手に落ちたんじゃないかと焦った私は、どこでもいいからとその誰かに噛み付き、柔らかな肉を抉る感触を覚えた直後に、その声を聴いた。
どこかアホっぽい感じのする……、ものすっごく、聞きまくった覚えのある声。
「うっ!!」
「殿下、せっかくの登場シーンが台無しですよ」
全てを覆い隠した黒の中、呻き声と、呆れまじりの低い声を合図に、場に光が戻った。
閃光が弾けるかのように私の目を焼き、耐え切れずに瞼を閉じた私が数秒の後(のち)に再び視界を取り戻すと……。
「グラー、ゼス……?」
「痛たたた……っ。アルディレーヌ、悪いけど、……熱烈な挨拶は、また、後で、な」
上半身を起き上がらせながら、私を支え起こそうとする……、へらりと笑った顔の男。
会いたくないって、縁を切りたいって……、捕まりたくないって、そう思って拒んでいた相手なのに。……自分に向けられた優しい笑みを目にした途端、何故だか……、無性に泣きたくなった。
「何で、……何で、ここにいるのよぉっ!!」
「あ痛ぁああああああああああああっ!! いだっ、いだいって!! アっ、アルディレーヌぅううううううっ!!」
怖かったわけじゃない。不安だったわけじゃない。
だけど……、私の目の前にいるこの男の顔を見た途端、私の中で……、抑え込んでいた何かが堰を切って溢れ出した気がしたのだった。
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