名探偵レン太郎

レン太郎

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通り魔は美人がお好き

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 通り魔連続殺人事件──。
 被害者は主に、二十代前半の若くて美人な女性であり、ナイフのような鋭い刃物で、めった刺しに殺される事件が相次いだ。
 すでに、被害者の女性は五人にまでのぼってしまい、事態を重くみた警察は捜査本部を設置し、対策を考えていた。

「えー今回の事件を解決にするにあたって、なにかいい案はないか?」

 本部長が意見を求めた。すると、ミホコが手を挙げて意見を述べた。

「囮(おとり)作戦というのはどうでしょう?」

「囮作戦か……危険な作戦だな。で、誰が囮になるんだ?」

「あたしがやります」

 なんとミホコは、自ら囮を買って出たのである。
 だがそこへ、

「ダメだミホコ、危険過ぎる!」

 と、黒川の声。

「大丈夫よ、黒川くん。心配しないで」

「大丈夫って、もしもの事があったらどうするんだ!」

 と、黒川とミホコが言い合っていると。

「よし、囮作戦で行こう!」

 と、本部長の声。

「ありがとうございます、本部長」

「でも栗原、お前じゃダメだ」

「な、なぜですか……本部長?」

「栗原、お前じゃ囮は無理だって言ってるんだよ」

 犯人のターゲットは、二十代前半の若くて美人の女性である。美人とはいえ、ミホコはそろそろ三十路を迎える。本部長は、犯人がミホコを狙うことは“ありえない”と判断したのだろう。
 だが、

「大丈夫です本部長! ほんの少しだけ美容室に行ったり、ギャルメイクしたり、服装を女の子っぽくすれば、あたしはまだまだイケてます!」

 ミホコは必死で、若さを本部長にアピっている。

 すると黒川が、

「本部長、ミホコもああ言ってますし、かなり若作りすればイケるんじゃないでしょうか……たぶん」

 必死にアピるミホコを不憫に思ったのか、さっきとは打って変わって、ミホコを推し始めた。

「そうか、黒川がそこまで言うのならしょうがないな。じゃあ、囮は栗原でいこうか」

 というわけで、囮作戦の囮は、ミホコに決定したのである。

「よかったな、ミホコ! 俺がちゃんと見張ってるから、安心して囮になっていいぞ」

「ちっともよくないわーっ!」

「ど、どうしたんだ?」

 女心をまったく理解してない、黒川であった。


 そして作戦決行の夜──。
 ミホコは、美容室に行って茶髪にし、ギャルメイクをした。そして、豹柄のアウターにミニスカートという出で立ちで、黒川と車の中でスタンバイしている。

「なあ、ミホコ」

「……なによ?」

「ちょっとヤリ過ぎじゃないか?」

「かなり若作りしろって言ったのは、何処のどなたでしたっけ?」

「なに怒ってんだよ」

 ミホコはかなり不機嫌そうだ。前回、せっかく上手くいってた黒川とミホコだが、これでは元の木阿弥である。
 しかし、ミホコが不機嫌なまま夜も更け、作戦決行の時間となってしまったのだ。


 作戦スタート──。
 ミホコは車から降りると、犯行がよく行われている付近一帯の道を、くまなく歩いた。黒川は少し離れて、ミホコの後をつけている。
 果たして、犯人は上手くおびき出されるのだろうか。
 そして、作戦がスタートして、一時間が経過した時、ついに事件は起こったのだ。

 コツコツコツコツ──と、ハイヒールを鳴らし、ミホコの前方から、一人の人間が歩いてきた。暗いので性別は不明。女性にしては身長が高いようだが、ミニスカートを履いていて、ミホコ同様、ギャルっぽい服装をしているようだった。
 だが、動きが明らかに不自然だ。キョロキョロと挙動不審で、奇声を発しながらガニ股で歩いている。

「こいつ怪しいわね」

 そう思い、ミホコは身構えた。

 すると突然、その怪しい人物は、いきなり手を振り上げながら、ミホコに向かって走ってきたのである。

「危ない! ミホコ!」

 黒川はとっさに飛び出し、その人物にラリアットを食らわした。

「うらぁーっ!」

「ニャハーッ!」

 そしてそのまま、柔道の袈裟固めのような形で、押さえ込んだのである。

「大丈夫か? ミホコ!」

 やはりここぞで頼りなる男、黒川ヒデキ。見事に、ミホコの危機を救うことに成功したのであった。

「ありがとう黒川くん。さっきは、ごめんなさい。あんな態度とっちゃって」

「いや、いいんだ。お前が無事ならそれで」

 見つめ合う二人。いくつもの危機を乗り越えてきたパートナー。そして二人は今、それ以上の関係になる事をお互いに求め合っていた。

「……ミホコ」


「……黒川くん」

 と、二人の気持ちがぐっと盛り上がった。
 だがそこへ、

「あのーお取り込み中、大変申し訳ありませんが……」

 黒川の背後から、聞き慣れた女性の声がした。

「あら、リンリン。どうしたの? こんな夜遅くに」

 そう、声の主はリンリンだった。

「所長が苦しがってるんで、そろそろ離していただけませんか?」

「え、所長?」

 黒川が恐る恐ると、押さえ込んでいる人物を見ると、ギャルに変装したレン太郎が、黒川の下で、ジタバタともがき苦しんでいたのである。

「お、お前……いったい何やってんだ?」

「へひうはふろはわはん、ふるひいべふ~」

(訳・ていうか黒川さん、苦しいです~)

「あ、スマン」

 黒川は袈裟固めを解き、レン太郎から離れた。

「ふーやれやれ。やっと自由になりました」

「ていうか、あんた……」

 と、そこへミホコの声。

「はい?」

「なんて格好してんのよ?」

 見ると、レン太郎の格好は、金髪のヅラにガングロメイク、豹柄ではなく、豹の絵がプリントされたシャツに、デニムの超ミニスカートを履いていた。

「え、似合いませんか?」

「似合というより、不気味さを遥かに通り越しているわ」

「そんな……ヒドイわ。あたし一生懸命コーディネイトしたのに」

 レン太郎はカマ口調で、さめざめと泣いた。

「だから、なんであんたが、そんな不気味な格好で歩いているのか説明しなさいよ!」

 だがミホコは、突き放すようにレン太郎を怒鳴り付けた。

「説明ですね……わかりました。でも、その前に!」


 チンコが大きいニューハーフ!
 変幻自在なカラフル探偵!
 名探偵レン太郎!
 アーンド、リンリン!


「……で?」

「はい?」

「あんたが、不気味な格好で歩いてる理由は?」

「不気味って、ミホコさんも似たようなもんじゃ……」


 ガンッ!


 ミホコの鉄拳が、レン太郎の脳天に炸裂した。

「一緒にするな」

「す、すびばせん……」

「ていうか、早く言いなさい」

「はい。実は、通り魔をおびき寄せるための、囮作戦をしていたところなんですよ」

「あんたも?」

「てことは、ミホコさんも?」

「ていうかさ」

「はい?」

「普通、逆じゃない?」

 ミホコは、レン太郎とリンリンを交互に指差している。

「あー成る程、言われてみれば……」

「今ごろ、気付いたんかい!」

「いやーでも、ビックリしましたよ。前からミホコさんが歩いてきたんで、手を振って駆け寄ったら、いきなり黒川さんがラリアットでしょ」

「そ、そういう事だったのね。あたしはてっきり通り魔かと……」

「イヤーン! こんな可愛い通り魔なんていませんよー!」

「可愛くないわーっ!」

 と、レン太郎とミホコが言い争っていたその時!

「キャー!」

 どこからともなく、女性の悲鳴が闇夜に響き渡ったのである。

「あっちだ! そんなに遠くはないぞ!」

 いち早く黒川は、悲鳴が聞こえてきた方へと走り出した。

「あたしも行くわ!」

 ミホコも黒川に続いた。

「あたしも行くわ!」

 レン太郎もミホコに続いた。

「真似すんなーっ!」

「あーん! 待って下さいよー!」

 リンリンもレン太郎の後を追った。果たして悲鳴の正体とは。またしても、通り魔による被害者が増えてしまったのであろうか。

 そして、悲鳴が聞こえてきた現場付近に、まずは黒川がたどり着いた。

「たしか、この辺りから聞こえてきたはずだ」

 この辺りは街灯もなく真っ暗で、かなり見通しも悪い。黒川は、目を凝らして辺りを見回した。

「……ん?」

 すると、女性らしき人がうずくまっているのが確認できた。

「大丈夫ですか?」

 黒川は女性に駆け寄り、安否を確かめた。

「う、腕を……」

「腕? ちょっと見せて下さい」

 黒川が、女性が痛そうに押さえている腕を見ると、

「出血している」

 どうやら、通り魔に刃物で切り付けられたようだ。

 とそこへ、

「何があったの? 黒川くん」

 遅れてミホコも駆け付けた。

「通り魔が出たようだ」

「なんですって! で、どっちに行ったの?」

 するとその女性は、

「あっちに走って行きました」

 と、通り魔が走り去ったと思われる方向を指差した。

「よし、あっちだな! ミホコはこの女性を頼む!」

 そう言うと黒川は、女性が指差した方向へと走って行った。

「大変、怪我してるわ! 大丈夫?」

 ミホコは、出血している女性の腕を、ハンカチで優しく押さえた。

「ありがとうございます。大丈夫です」

 幸い、怪我はたいしたことないようだ。
 そこへ、

「ミホコさーん!」

 と、レン太郎とリンリンが続いて走ってきた。

 すると女性は、レン太郎の姿を見るなり、

「ギ、ギ、ギャーッ!」

 通り魔に襲われた時より、激しく悲鳴を上げた。

「あ、あれ……どうしたんですか? この人」

「あんたの不気味な姿に驚いているのよ」

「ガーン……」

 レン太郎はしゃがみ込んで、イジイジしている。
 それを見ていたリンリンは、

「し、所長……大丈夫ですよ。あたしは可愛いと思ってますから」

 と、苦しいながらもレン太郎を慰めた。

「さて、アホはほっといて、あなたにいろいろ聞きたい事があるんだけど、いいかしら?」

 ミホコは、通り魔に襲われた女性に話しかけた。

「はい、大丈夫です」

 怪我はしているものの、女性の意識はハッキリしているようだ。

 それにしてもこの女性、よく見るとかなりの美人である。歳は二十代前半といったところだから、犯人がターゲットにするには、打ってつけだったのだろう。

「犯人の顔を見た?」

 ミホコは女性に尋ねた。

「ええ、見ました」

「どんな顔だった?」

「えーと、髪型は角刈りです。ニキビ面で目は腫れぼったくて、下唇が異常に長かったです。あと、鼻の穴が五百円玉が三枚くらい入りそうな勢いで大きかったですね」

「く、詳しいわね……。でも、ありがとう。すぐ署に連絡するわ」

 と言って、ミホコが携帯を取り出したその時である。

「イヤーッ!」

 女性がいきなり悲鳴を上げた。

「ど、どうしたの?」

「だ、誰かにお尻を触られました」

「誰かって……」

 と、ミホコがふと見ると、レン太郎が、女性のお尻付近で、手をまさぐっていたのだった。

「この変態野郎ーっ!」


 バコーン!


 ミホコは助走をつけて、レン太郎を蹴り飛ばした。

「いったぁーい! もう、何するのよミホコ!」

「気持ち悪いから、カマ口調はやめなさい! ていうかあんた、痴漢で逮捕するわよっ!」

「あ、すんません……こう暗いと、よく見えないもんで、手探りしてたら柔らかいものが、プニュっと……」

「暗い……と?」

 レン太郎の言葉を聞き、ミホコは考え込んだ。そして女性の目を見据え、話し始めたのである。

「ねえ、あなた」

「は、はい……なんでしょう?」

「この暗い中、何でそんなに犯人の人相が詳しくわかったのかしら?」

「え、えっと、それは……」

 ミホコの問い掛けに、女性はしどろもどろになっている。

「答えは二つ。あなたがその犯人を知っているか、嘘をついているかのどっちかよ」

「え、そんなあたし……嘘なんてついてません」

 と、女性が後ずさりをしたその時、カランと女性のハンドバッグから、何かが落ちる音がした。そしてミホコは、それを拾い上げた。

「こ、これは……!」

 見るとそれは、血がべっとりと付着した、コンバットナイフだったのである。

「これはなに? 何であなたがこんな物を持っているの?」

 ミホコは女性に詰め寄った。

「え、えーと…と、通り魔が落としていったんです」

「通り魔が落とした物を、あなたはバッグに隠していたわけ?」

「…………」

「苦しい言い訳ね」

 すると女性は観念したのか、ゆっくりと口を開き話し始めたのだ。

「許せなかったのよ」

「なにが?」

「あたしより、キレイで若い娘が許せなかったのよ!」

「まさか……あなたが?」

「そうよ、あたしが通り魔よ」

 なんと通り魔の正体とは、被害に遭ったと思われていた、女性だったのだ。

「じゃあ、その腕の怪我も自分でやったのね? 被害者と思わせるために」

「……そうよ」

 女性は自ら腕を切り付け、警察に通り魔から襲われたと思わせて、容疑から逃れようと考えていたようだ。

「せっかく自分で怪我までしたのに、残念だったわね」

 ミホコは、犯人の女性に手錠をかけた。

「通り魔殺人の容疑で逮捕よ」


 そして事件は解決した。

 とそこへ、

「ちょっと、あなたに質問があるんですが」

 レン太郎が、犯人の女性に話し始めた。

「なにかしら?」

「ちなみに、この女性を見たら殺意を抱きましたか?」

 レン太郎は、ミホコを指差した。

「いいえ、全然」

 せっかくのミホコの若作りも、無意味だったようである。

「ですってよ! いやー残念でしたねーミホコさん?」

 ミホコは黙って、うつむいたままだ。

「あれ? ミホコさん、どうしたんですか?」

 するとミホコは、血ぬられたコンバットナイフを握りしめ、般若のような形相でレン太郎をにらみつけ、こう言ったのである。

「通り魔に襲われたって事にして、あんたを殺してやってもいいわよ」

「イヤーッ! ミホコさん怖いーっ!」

 レン太郎は一目散に、その場から立ち去ってしまった。

「フンッ! まったくもう……。それじゃリンリン、帰りましょうか?」

「はーい」

 そしてミホコは、犯人の女性を連行し、リンリンと仲良く現場を後にした。

 今回も見事に事件を解決へと導いた、名探偵レン太郎。
 次回は、どんな現場に現れるのであろうか。

 そのころの黒川──、

「通り魔はどこ行ったーっ!」


(つづく)
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