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第六章 いでよ!太古の剣!
第十六話 現れた宮殿
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ラナは三人の表情を見て気の毒だと思ったのか顎に手を当て何かを思い浮かべ始めた。
ラナ:そうだね・・・流石に殺風景すぎる。確か・・こんな形だったかなあ・・これでどう?
ラナがジャンプして着地すると目の前に宮殿が現れ、入り口には女性の神官や召使いがずらっと並んでいた。
エマ:この宮殿に仕えるエマとビーナスと申します。これからよろしくお願いします。
女性二人が召使いの列から一歩出て挨拶をした。
ダマール:おお、これは立派な宮殿じゃないか!
バレンシア:す、凄い。
ダンデリオン:こんな事が一瞬で作れるなんて・・。
ラナ:へへ、凄いでしょ。まあ、とりあえず入って見てよ。
ラナは口笛を吹きながら宮殿内へとスキップしながら入って行った。
三人は戸惑いながらもラナの後をとりあえず付いて行く事にした。
ダンデリオン:この宮殿は凄いな・・・地球にある宮殿の比ではない。
ダマール:見ろよ!王座がきちんと三個あるぞ。
バレンシア:と言ってもだな、統治すると言っても民がいなければ意味がなかろう。
ラナ:なるほど、それなら村や町や民を作ろうか。
ラナが軽くジャンプした。
ラナ:よし、これで出来たよ。宮殿を出ると城下町があるから見に行ってみて。
ダマール:ほ、本当か?
ラナ:うん。君達がこの星に慣れるまで僕は適当に宮殿内をぶらぶらしてるから何かあったらまた会いに来て。
ラナはまたスキップしながら宮殿のどこかへと行ってしまった。
三人はラナの言った言葉に半信半疑ながらも宮殿を後にし、中庭を抜けた先にあるハッシュタルト城下町に来ていた。
ダンデリオン:・・・ラナってやつは一体何者なんだ・・。
バレンシア:凄いね、こんなに賑やかな都市を一瞬で作ってしまうなんて。
ダマール:花嫁候補もいっぱいだなあ・・・。
ダマールは街行く若い女性を見ては鼻の下を伸ばしていた。
それを諌めるようにダンデリオンが少し語気を強めに問い質した。
ダンデリオン:それより本当にこのままこの星にいるつもりなのか?
バレンシア:・・だが帰り方が分からない。でも確かに父や母や家族に会えないのは心苦しい。今頃はいなくなった我らを探しているのでは?
ダマール:まあそうかもしれんが・・この星では俺たちが王で絶対的な存在になれるんだぞ?俺たちが望んだ平和や世界がそこにはあるじゃないか、何が不満なんだ。
ダンデリオン:不満がある訳ではないさ。ただ、能天気に王になれた事を純粋に喜べないだけだ。
バレンシアもダンデリオンの意見に賛成してるように頷いた。
ダマール:俺は今の現状を受け入れる。さーてと少し楽しませて貰うか。
ダマールはそう言って酒場の方へと消えて行ってしまった。
バレンシア:ダマールの女好きには困ったものだ。
ダンデリオン:うむ。それより宮殿に戻ってラナに家族に会えないか聞いて見ないか?
バレンシア:賛成だ。
二人はダマールをほっといて宮殿へと足を向け始めた。
つづく
ラナ:そうだね・・・流石に殺風景すぎる。確か・・こんな形だったかなあ・・これでどう?
ラナがジャンプして着地すると目の前に宮殿が現れ、入り口には女性の神官や召使いがずらっと並んでいた。
エマ:この宮殿に仕えるエマとビーナスと申します。これからよろしくお願いします。
女性二人が召使いの列から一歩出て挨拶をした。
ダマール:おお、これは立派な宮殿じゃないか!
バレンシア:す、凄い。
ダンデリオン:こんな事が一瞬で作れるなんて・・。
ラナ:へへ、凄いでしょ。まあ、とりあえず入って見てよ。
ラナは口笛を吹きながら宮殿内へとスキップしながら入って行った。
三人は戸惑いながらもラナの後をとりあえず付いて行く事にした。
ダンデリオン:この宮殿は凄いな・・・地球にある宮殿の比ではない。
ダマール:見ろよ!王座がきちんと三個あるぞ。
バレンシア:と言ってもだな、統治すると言っても民がいなければ意味がなかろう。
ラナ:なるほど、それなら村や町や民を作ろうか。
ラナが軽くジャンプした。
ラナ:よし、これで出来たよ。宮殿を出ると城下町があるから見に行ってみて。
ダマール:ほ、本当か?
ラナ:うん。君達がこの星に慣れるまで僕は適当に宮殿内をぶらぶらしてるから何かあったらまた会いに来て。
ラナはまたスキップしながら宮殿のどこかへと行ってしまった。
三人はラナの言った言葉に半信半疑ながらも宮殿を後にし、中庭を抜けた先にあるハッシュタルト城下町に来ていた。
ダンデリオン:・・・ラナってやつは一体何者なんだ・・。
バレンシア:凄いね、こんなに賑やかな都市を一瞬で作ってしまうなんて。
ダマール:花嫁候補もいっぱいだなあ・・・。
ダマールは街行く若い女性を見ては鼻の下を伸ばしていた。
それを諌めるようにダンデリオンが少し語気を強めに問い質した。
ダンデリオン:それより本当にこのままこの星にいるつもりなのか?
バレンシア:・・だが帰り方が分からない。でも確かに父や母や家族に会えないのは心苦しい。今頃はいなくなった我らを探しているのでは?
ダマール:まあそうかもしれんが・・この星では俺たちが王で絶対的な存在になれるんだぞ?俺たちが望んだ平和や世界がそこにはあるじゃないか、何が不満なんだ。
ダンデリオン:不満がある訳ではないさ。ただ、能天気に王になれた事を純粋に喜べないだけだ。
バレンシアもダンデリオンの意見に賛成してるように頷いた。
ダマール:俺は今の現状を受け入れる。さーてと少し楽しませて貰うか。
ダマールはそう言って酒場の方へと消えて行ってしまった。
バレンシア:ダマールの女好きには困ったものだ。
ダンデリオン:うむ。それより宮殿に戻ってラナに家族に会えないか聞いて見ないか?
バレンシア:賛成だ。
二人はダマールをほっといて宮殿へと足を向け始めた。
つづく
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