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第六章 いでよ!太古の剣!
第八話 ツバキの最期
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トーマ達が外に出るとバレンタインの術がまだ効いてるのか辺りは靄がかかっていた。
ニコラ:トーマ様、よくぞ戻られました。現在まだ靄がかかっており、これより先は見渡せない状況です。
ルチカ:ツバキが宮殿の入り口に向かっており、アキラはバレンタイン様と一緒にこちらに来る予定です・・。
トーマ:報告ご苦労。頼電どうした?
頼電は靄の中に何かを見つけたの何かを凝視してるようだった。
頼電:ダ、ダイナムが・・。
ルチカ:・・・靄で見えない。
ニコラ:うーん、私も見えない。どこ?
晴:あ、あそこに!
靄が徐々に消えていくと離れた場所にグレイとダイナムが立っていた。
頼電:ダイナムどうして・・・。
よく見るとダイナムの足に短剣が突き刺さっていた。
ダイナムは足の痛みに苦痛の表情を浮かべながら頼電がこちらに気が付いたのを見て、頼電に来るなとしきりに首を横に振っていた。
グレイがそれに気がつき頼電に微笑みながら少し多きめな声で話しかけて来た。
グレイ:頼電、門は開いたか?そうかやっとルーチェの術が使えるようになったか。お前は私の血を分けた家族だ。傷つけたりはしない。さあ、こっちに来るんだ。
ダイナム:頼電様だめです。ルーチェの間に戻るのです。言う事聞いてはいけない!
グレイ:うるさい!黙れ!
グレイは足に突き刺さってる短剣を思い切り踏むとダガーがダイナムの足により一層めり込んだ。
ダイナムはあまりの痛さに立ってはいられなくりかがみ込んだ。
頼電:酷い!やめて!そっちにいくから・・・。短剣を抜いてお願い。
トーマ:行っては駄目だ。
頼電がグレイの方へと歩き出そうとした時にトーマが静止した。
グレイ:ダイナムがこうなっても良いのか?
グレイが合図をすると項垂れぐったりしてるツバキを抱いたダマール兵が現れ、皆に見えるようにダマール兵はツバキを地面に放り投げた。
ニコラ:ツバキ!!!
グレイ:宮殿の入り口でわざわざ出迎えてくれてね。彼女はよく頑張ったよ。
グレイはニヤつきながらうつ伏せになっているツバキの背中を思いっきり踏みつけた。
ツバキ:・・・ぐっ。
ツバキはまだ意識があるのか踏まれると呻いた。
ルチカ:やめろ・・!
グレイ:頼電、こっちに来ないとダイナムはこうなるぞ。
頼電:・・・・。
グレイはツバキが持っていたであろう刀を持つと背中に突き刺した。
ツバキ:ぐぁっ。
ツバキはその一撃で動きが止まってしまった。
晴は見ていられなくなりテルの胸に顔を伏せた。
ニコラ:よくもツバキを・・。
メル:グレイ・・・め・・許さん。
頼電:僕、そっちに行くよ。
トーマ:なんて残酷なんだ・・卑怯者め。
サクラ:頼電行かないで・・。
頼電:ごめん。もう誰も死んでほしくないんだ。
ツバキの姿を見た後では誰も頼電を止めれないでいた。
頼電は半泣きの状態でとぼとぼとグレイの方に歩き出した。
グレイ:良い子だ。ルーチェの証も渡して貰おうか。
グレイが頼電の方に手のひらを向けて来た。
ダイナムは苦痛に耐えながらも小声で「ダメです・・・」と言った。
だが、頼電が断ったらダイナムがツバキと同じ目に合うと思うと渡さない訳にいかなかった。
つづく
ニコラ:トーマ様、よくぞ戻られました。現在まだ靄がかかっており、これより先は見渡せない状況です。
ルチカ:ツバキが宮殿の入り口に向かっており、アキラはバレンタイン様と一緒にこちらに来る予定です・・。
トーマ:報告ご苦労。頼電どうした?
頼電は靄の中に何かを見つけたの何かを凝視してるようだった。
頼電:ダ、ダイナムが・・。
ルチカ:・・・靄で見えない。
ニコラ:うーん、私も見えない。どこ?
晴:あ、あそこに!
靄が徐々に消えていくと離れた場所にグレイとダイナムが立っていた。
頼電:ダイナムどうして・・・。
よく見るとダイナムの足に短剣が突き刺さっていた。
ダイナムは足の痛みに苦痛の表情を浮かべながら頼電がこちらに気が付いたのを見て、頼電に来るなとしきりに首を横に振っていた。
グレイがそれに気がつき頼電に微笑みながら少し多きめな声で話しかけて来た。
グレイ:頼電、門は開いたか?そうかやっとルーチェの術が使えるようになったか。お前は私の血を分けた家族だ。傷つけたりはしない。さあ、こっちに来るんだ。
ダイナム:頼電様だめです。ルーチェの間に戻るのです。言う事聞いてはいけない!
グレイ:うるさい!黙れ!
グレイは足に突き刺さってる短剣を思い切り踏むとダガーがダイナムの足により一層めり込んだ。
ダイナムはあまりの痛さに立ってはいられなくりかがみ込んだ。
頼電:酷い!やめて!そっちにいくから・・・。短剣を抜いてお願い。
トーマ:行っては駄目だ。
頼電がグレイの方へと歩き出そうとした時にトーマが静止した。
グレイ:ダイナムがこうなっても良いのか?
グレイが合図をすると項垂れぐったりしてるツバキを抱いたダマール兵が現れ、皆に見えるようにダマール兵はツバキを地面に放り投げた。
ニコラ:ツバキ!!!
グレイ:宮殿の入り口でわざわざ出迎えてくれてね。彼女はよく頑張ったよ。
グレイはニヤつきながらうつ伏せになっているツバキの背中を思いっきり踏みつけた。
ツバキ:・・・ぐっ。
ツバキはまだ意識があるのか踏まれると呻いた。
ルチカ:やめろ・・!
グレイ:頼電、こっちに来ないとダイナムはこうなるぞ。
頼電:・・・・。
グレイはツバキが持っていたであろう刀を持つと背中に突き刺した。
ツバキ:ぐぁっ。
ツバキはその一撃で動きが止まってしまった。
晴は見ていられなくなりテルの胸に顔を伏せた。
ニコラ:よくもツバキを・・。
メル:グレイ・・・め・・許さん。
頼電:僕、そっちに行くよ。
トーマ:なんて残酷なんだ・・卑怯者め。
サクラ:頼電行かないで・・。
頼電:ごめん。もう誰も死んでほしくないんだ。
ツバキの姿を見た後では誰も頼電を止めれないでいた。
頼電は半泣きの状態でとぼとぼとグレイの方に歩き出した。
グレイ:良い子だ。ルーチェの証も渡して貰おうか。
グレイが頼電の方に手のひらを向けて来た。
ダイナムは苦痛に耐えながらも小声で「ダメです・・・」と言った。
だが、頼電が断ったらダイナムがツバキと同じ目に合うと思うと渡さない訳にいかなかった。
つづく
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