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第六章 いでよ!太古の剣!
第二話 男泣き
しおりを挟むメガ男がイヤリングを手に取るとさっきよりも声がハッキリ聞こえて来た、
???:[ビーナス聞こえてる?誰かいませんか?]
イヤリングをガラスのテーブルに置くとゆきと越褌にも声が聞こえて来た。
ゆき:これってエマ様の声じゃ。
メガ男:幻聴じゃなかったっでしょ?
越褌:すまんかった。
するとイヤリングに向けて越褌が応答した。
越褌:聞こえてるぞ。わしゃ越褌でメガ男くんとゆきさんもおるぞ。
エマ:[皆さまお久しぶりです。やっと繋がった。トーマ様とタカール様が晴様とあれっくす様を連れて地球に行きました。合流は出来たでしょうか?]
越褌:なんだって?!そりゃ大変だ!!今すぐ一兄さんに教えないと!!!
越褌は一兄に連絡する為に玄関にある黒電話の方へと慌てて走っていった。
ゆき:大家さん私の携帯を使えば!ちょっと!待って!
ゆきが越褌の後を追いかけていった。
メガ男:いえ、まだ合流出来てません。トーマ達はどこにいるんですか?ギア子は無事なんですか!?
エマ:[ギア子様を助けに行ってるはずです。そのうち連絡があるかと。そういえばビーナスから久しく連絡がないのですか元気にしてますか?]
エマにビーナスの事を聞かれ言葉に詰まるメガ男だった。
ビーナスが命をかけ、たくさんの人々の石化を解いた話をメガ男が話すとエマは予想していたのか、もしくは直前に聞いたのかそこまで驚いてはいなかった。
エマ:[そうでしたか・・ビーナスは皆さんのお役に立てて幸せだったと思います。ですがこちらもトーマ様達が旅立った後に色んな事が起きてまして・・・。]
そこへ後ろの方からサクラの声が聞こえて来た。
サクラ:[サクラよ。トーマさんに急ぎで話さなくてはいけない事があるの。メガ男さん会ったらすぐにこの事を伝えて!]
エマ:[私からもお願いします。また明日の夜にご連絡します・・・誰か来たわ・・・。]
メガ:分かりました・・サクラ?エマ様?もしもし?
メガ男が話しかけたが通信は切れたようでエマ達からの返答はなくなった。
そこへ越褌とゆきが電話が終わったのか居間に戻って来た、
越褌:晴さんから連絡があってどうやらギア子ちゃんは実家の和歌山にいるって言ってた。
ゆき:晴さんのお兄さんが自家用ジェットを出してみんなを迎えに行くって。もうすぐギア子さんに会えますよメガ男さん。
ギア子にもう会えないと思っていたメガ男はあまりの嬉しさに越褌とゆきの前で男泣きするのであった。
空港から瑳呂紋のバンでギア子達を乗せたと連絡が入るといつものメンバーが越褌の家に集合していた。
美奈子:ギア子さん達遅いですね・・・。
ぺん:さろっち何してるんだか!もう着いても良い頃だす。
瑳呂紋が空港へ向かったのが午後三時くらいだったが現在の時刻は夜の八時になっていた。
メガ男:ギア子の為なら何時間でも待ちます。それより皆さんお時間の方は大丈夫ですか?
美奈子:大丈夫ですよ。うちの子は主人の五郎さんが面倒見ててくれますから。
ゆき:私も息子達は主人が見てくれてますしそれに早く皆さんに会いたいですし!
ぺん:わだすもです!おばばに子供預けて来ました!
それから数時間が経っても来る気配もなく待ちくたびれ全員ソファで居眠りし始めいた。
深夜を回った頃、玄関先に車が停まる音がした。
メガ男はその音に気が付き眠気を捨てて居間から玄関に向かうと車から降りてくる人々の様子が聞こえてきた。
晴:こんばんわ!来るのが遅くなってすみません。
晴が玄関を開けて入ってきた。
メガ男:晴さんおかえりなさい。あの・・ギア子はどこに・・・。
瑳呂紋:それが・・・ギア子さんは・・・。
メガ男が瑳呂紋の後ろに目をやるとトーマに寄り添われながらギア子が入って来た。
つづく
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