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第四章 いざ!第二の故郷へ
第二話 ドレスアップ
しおりを挟むサングラスを外すと目の前に大きな天体の模型が現れた。
ギア:始めてみるけど、これだったのねぺんちゃん達が守ってた物って。
あれっくす:そうだよ。
メガ:綺麗ですね。タカールさんが操作可能って事ですか?
タカ:ええ。でも、操作っていうとなんかちょっと違う気がしますが・・。
ギア子達が天体を眺めていると美奈子とゆきは出口をチラチラ見ていた。
晴:ゆきさん達さっきから出口を見てどうしました?
ゆき:この部屋の外はどんな景色になってるのかそっちが気になります。
美奈子:宮殿があるって聞いて興味津々です。
タカ:では荷物もあるだろうし部屋に案内させよう。ミミとマサみんなを宮殿へ。
すると目の前に身軽な服装の男女が目の前に現れた。
ミミ:はじめましてミミと申します。今回女性の方々のお世話係をさせて頂きます。
マサ:弟のマサです。男性陣のお世話をさせて貰います。
越褌:わしゃミミちゃんが良いな~。やっぱ可愛い子ちゃんじゃないとな。なあ?メガ男?
メガ:大家さんこの星の人達は冗談通じないみたいだからやめた方が・・・。
ふと見るとタカールとミミとマサとトーマが真顔で大家を見つめていた。
越褌:冗談じゃよ冗談・・・それくらい言わせてくれ。
一部始終を見ていたギア子は滞在中に何も起きない事を祈るばかりだった。
ルーチェの間を出ると広場があり、反対側には宮殿が聳え立っていた。
女性陣はこういうシチュエーションに弱いのか色めき立っていた。
宮殿に入る前には門がありそこにはセラとリョウとローブを着た女性が出迎えに来ていた。
セラ:みなさんようこそアリュバス星へ。頼電に会いたかったのよ。
リョウ:これで全員かな? みなさんの為に歓迎会を準備してますので楽しみにしてて下さい。
エマ:はじめまして。私は宮廷魔術師のエマと申します。以後お見知り置きを。そして横にいるのが、弟子のダイナムとスライドです。
エマに紹介されたダイナムとスライドはギア子達に向かって一礼をした。
タカ:出迎えご苦労。さあ、中に入ろう。
門をくぐると宮殿までに中庭が広がっており、泉が湧いていたり、休憩する四阿などがあり散策するのが楽しみな一同だった。
ギア子はメガ男と頼電と一緒の部屋を用意して貰ったようでセラとリョウが案内してくれていた。
ギア:わあ、こんな広い部屋はじめて。ホテルのスイートより広くない?
メガ:本当だな。ちょっと贅沢過ぎるな。
セラ:私達の妹夫婦ですからね、お客様とは違うのだから当たり前よ。それより頼電を抱っこしても良い?
ギア:セラちゃんありがとう。勿論、頼電ほらセラ叔母さんよ。
セラ:頼電くん可愛い。
セラは頼電を抱き上げると頬にキスしたり溺愛しまくりの様子だった。
リョウも触りたくてセラの隣で順番待ちのようにわくわくしながら待っているようだった。
セラ:あ、そろそろ歓迎会の準備しなくちゃ。リョウ戻りましょ。
リョウ:ええ・・・もっと頼電と遊びたいなあ。
頼電も遊びたいのかリョウの足元にピタリとくっついた。
リョウ:か、可愛い、小さい時の俺にそっくりだ。
セラ:はいはい。頼電くんまた遊ぼうね。さあ、行くわよ。
リョウ:頼電またな。
セラに腕を掴まれたリョウは後ろ髪を引かれるように頼電を見つめながら部屋を出て行った。
ギア:お母さんは頼電が人気者で嬉しいわ。
メガ:二人とも疲れただろう。少し横になっとくか?
ギア:そうしよか。でもこんなふかふかのベッドで寝れるかな?
頼電は楽しそうにベッドの上でトランポリンのようにポンポンと小気味よくジャンプをしていた。
ギア:頼電は気に入ったみたいね。
メガ:そうだな。歓迎会まで時間あるから頼電と一緒に昼寝するか。
ギア:うん‼︎
ギア子達は歓迎会まで頼電を挟んで昼寝するのであった。
時間になるとエマがギア子達を呼びに来た。
エマ:歓迎会そろそろ始まります。こちらに立って下さい。
メガギアは促されるままエマの前に立った。
エマが呪文を唱えるとあっという間にメガギアはドレスアップした姿に変わった。
メガ:おお、凄い。ギア子とっても綺麗だよ。
ギア:メガたんも素敵。なんか貴族みたい。
エマ:頼電様はミミが食事が終わり次第こちらの部屋に寝かしつけに来ますのでご安心を。
メガ:なんかいたせり尽せりで本当さっきから何度も言うようだけど凄いよ。
エマ:ギア子様もそうですが頼電様もダンデリオン一族のお方ですので当たり前の対応で御座います、
ギア:ダンデリオン一族って言われてもまだピンと来ないな。
エマ:徐々に慣れれば問題ないです。では、大広間にご案内しますので後をついて来てください。
部屋から出てエマの後ろをついて行くと庭園が見え、その先の回廊に進むと大きな扉の前に着いた。
扉の前ではギア子と同じくドレスアップしたサクラ達が待っていた。
エマ:こちらとなります。皆さまこれより歓迎会が開かれます。楽しんで下さいませ。では、扉が開きます、
そしてエマの言葉に全員が扉の前でドレスアップしてるせいもあり姿勢を正し始めた。
つづく
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