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第二章 迫る!ダンデリオンの影
第八話 ニュース特番
しおりを挟むギア子と旧月はすぐに澄玲に連絡を取り孝の話した。
すると翌日に警察が孝の部屋の中を調べる事になった。
澄玲:人の住んでた気配はありますが指紋などまったく取れなくて本当に幽霊みたいです。
旧月:や、やっぱり幽霊。
旧月は幽霊の存在を信じてるのかしきりに言っていた。
ギア:ま、まさか。ところで瑳呂紋さんの件はどうなったんです?
澄玲:あの後に空港に向かったのですが、向かってる途中で追う必要はないと上司に言われ署に戻りました。
ギア:瑳呂紋さんって一体どんな人なんだろ・・・。
澄玲:その辺についてはこちらからは何も言えません。それと孝って方がいつ戻るか分かりませんし、一階が空いてるようなので朱美警部補がこちらにしばらくいる形になります。では、失礼します。
旧月:分かりました。朱美さんいるなら安心ですね。
ギア:うん。あ、サクラとセラちゃんおかえり。
澄玲が階下に降りるのと入れ替わりにサクラとセラが帰って来た。
サクラ:ただいま。何か警察官がいっばい居て物々しいわね。
セラ:ギア子さん旧月さんこんにちわ。それにしても逃亡犯がいたりこのアパートって話題性が凄いですね、ほら。向かいの道に人だかりが。
四人が目をやると幽霊が出たと話題になり、大家の越褌がテレビの取材を受けていた。
その夜にメガギアは大家がインタビューを受けた番組が気になってテレビを点けた。
『特集 アパートに潜む幽霊 迫る太陽フレア』
話題作り満載のタイトルにメガギアは眉を顰めた。
そして冒頭から越褌がインタビューに出ていて得意げに話していた。
メガ:大家さん目立ちたがり屋だなあ。幽霊じゃないと思うんだよな。それよりも太陽フレアの方が俺は怖いよ。
ギア:この間も暑くてサクラが体調を崩したしね。ふむふむ。太陽フレアって電子機器とかもダメになるのね。
幽霊の件が終わると太陽フレアについて解説し出した。
年内以内に太陽が地球に接近し活動が最高潮に達するのとの事だった。
以前から専門家が計算をしていたのもあり各国が力を合わせ太陽光や電磁波などを反射するパネルを大気圏内に作るなど説明していた。
ギア:当日はドローンでパネルを並べるとかそんなに上手く行くのかしら?
メガ:どうなんだろな。電磁波だけで済めば良いけど。それよりもこの時間になってもまだ外に人が多いな。
窓を開けると幽霊騒ぎのせいで相変わらず見物人が多かった。
数週間すると見物客が減ったように見えたが瑳呂紋が活動するバンドが世界的に有名になり、住んでいた場所が聖地扱いになりファン達がアパートに訪れるようになった。
瑳呂紋の部屋の隣の部屋に住んでいた旧月はファンに何度も声かけれるのが嫌で孝が住んでいた場所に移動して来ていた。
その際にギア子が旧月の荷物の移動を手伝い三日かけて何とか運び終えた。
運び終わった後に二人で二階の通路からファン達の様子を見ていた。
ギア:今日も来てるわね。どうしてここが分かったのかしら。
旧月:どこから嗅ぎつけてくるんでしょうね。
ギア:発信機も瑳呂紋さんが置いたとは限らないって澄玲さん言ってたしなあ。
旧月:郵便受けの裏に鍵をいつも置いといたらしくて誰でも部屋に入れたそうです。
ギア:じゃ結局は謎のままなのね。
旧月:でも、こんなに人気が出るなんて凄いですよね。数ヶ月後に世界同時ライブやるとか何とか。
ギア:ライブ会場も賑わってたわよ。聞けなかったけど。
旧月:サクラさんと行ったんでしたっけ?そういえば、セラさんのお兄さんとはその後どうなんですかね?
ギア:んー。どうなんでしょ?
そこへサクラが丁度帰って来た。
旧月:サクラさんだ。おかえりなさい。
サクラ:ただいま。って二人はここで何してるの?
ギア:まあまあそんな事はどうで良いから、中に入って聞かせてよ。
旧月:私も聞きたいです。
サクラとトーマがどれくらい進展したのか二人は帰宅早々のサクラに質問攻めをするのであった。
つづく
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