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タリア編
奥様、そんな目で見ないでください、恥ずかしいです。
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奥様の結婚式から早くももう2年過ぎた。
先日ご懐妊も分かり御屋敷はお祝い騒ぎ。
結局あの後もルイスとデートを重ね半年後に恋人になる事を承諾、お互いなんだかんだ忙しい中でも休みの合う日は街に出かけたり近場の森にピクニックに行ったりしている。
「ねぇタリア?まだ結婚はしないの?」
つわりが始まってベットから動けなくなって暇を持て余している奥様が体調のいい時はおそばで話し相手を務めている時に不思議そうに聞いてくる。
「え、そうですね……どうなんでしょう。」
プロポーズとかそういう雰囲気は未だにないし、付き合ってそれなりの時間は経ったけどどうなんだろう。正直考えていなかったので言葉に詰まってしまう。
「タリアにはこの子の乳母になって欲しかったのに無理そうね。残念だわ……」
なっ!そんな名誉な事を平民出身の私がとも思うが今の奥様付き筆頭侍女なのも異例な事だから今更なのかも。
「もしかしたらお二人目くらいで乳母になれるかもしれませんね。」
今から結婚しても間に合わないし可能性があるならお二人目のお子様の時だと思う。
「そうね、その時は頼めるかしら?」
「コレばかりは運と縁ですから。」
「まぁそれもそうね。」
とっても残念そうな奥様を見ていると今すぐ私も子供を産めるなら産んでみたいと思ってしまう。
「さぁそろそろ少しお休みになられてください。」
奥様が寝たのを確認し部屋を退出する。
「タリア!」
侍女としては異例の商会用の執務室として与えられた部屋に戻る途中ルイスにばったり会う。
「お疲れ様、旦那様もお戻りになられたのね。」
「ああ、奥様のお部屋に様子を伺いに行った。」
「あら、ちょうどお休みになられたところだからどうかしら。」
「うーん、この後の執務は捗らないかもな。」
「それどころか起きられるまで傍から離れないかもしれないわ。」
「うわ、ありえる……」
「1時間くらいしたら様子を伺いに行ってみるわね。」
「助かるよ。話は変わるんだけど今夜仕事終わったあと庭を散歩でもしないか?」
「え?いいけど。」
「じゃ、何時もの打ち合わせ終わったらその後に。」
「わかったわ。」
仕事終わりに散歩をする事は時々あったけどわざわざ仕事中に誘ってくるのは始めてね。
1時間くらいして奥様の様子を見に行くと案の定旦那様は奥様の寝顔に見惚れていたので仕事に戻らないと奥様に叱られますよ?(以前も奥様優先しすぎて仕事をサボってたのを知った奥様が旦那様を叱られていた)と促して執務室へ誘導する。
「夜は少し肌寒い時期になったね。」
「そうだな、寒くない?」
「うん、羽織りも持ってきたから大丈夫。」
以前詰め寄られた時に来た東屋でのんびり座って過ごす時間は結構気に入っている。
「今日ね、奥様に私が乳母になって欲しかったなんて言われちゃって残念ですが無理ですねってお話したんだ。」
「そっか……」
「悲しそうな顔してたからお二人目の時にもしかしてなれるかもしれないですねって言ったら嬉しそうにしていたから大丈夫よ。」
「なぁ」
「ん?」
ルイスったらモジモジして手を握ってきてどうしたのかしら……
「ん”ん”ん”タリアさん!俺と結婚してください。」
え……
「た、タリア?」
「あ、えっとその…… よろしくお願いします。」
奥様に言われたからって訳じゃないけど、ルイスとの子供のことを実は想像したりしてたので素直に嬉しい。
「よかったぁぁ」
「なにそれ」
「恋人は欲しいけど結婚は考えてないって断れるかもしれないって思ってた。」
「うーん、ルイスと付き合う前の私なら言うかも?」
「だろ?もしかしたらまだそう思ってたりとかおもうじゃないか。」
「ルイスじゃなかったらそうかもしれないけどね。」
「改めて、俺の奥さんになってください。」
そう言って差し出してきたプロポーズの定番のブレスレットを差し出してくるので
「喜んで!」
と腕に付けてもらった。
もちろん翌日奥様に根掘り葉掘り聞かれたのは仕方がない事なのかな?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
タリアさんもご結婚決まりました!
一旦ここで終わりますが、乳母になったタリアさんも書けたら楽しそうだなと……
需要あるのか?ってのは置いておきますw
サイドストーリー集は完全に作者の欲望のままに書いてますwww
先日ご懐妊も分かり御屋敷はお祝い騒ぎ。
結局あの後もルイスとデートを重ね半年後に恋人になる事を承諾、お互いなんだかんだ忙しい中でも休みの合う日は街に出かけたり近場の森にピクニックに行ったりしている。
「ねぇタリア?まだ結婚はしないの?」
つわりが始まってベットから動けなくなって暇を持て余している奥様が体調のいい時はおそばで話し相手を務めている時に不思議そうに聞いてくる。
「え、そうですね……どうなんでしょう。」
プロポーズとかそういう雰囲気は未だにないし、付き合ってそれなりの時間は経ったけどどうなんだろう。正直考えていなかったので言葉に詰まってしまう。
「タリアにはこの子の乳母になって欲しかったのに無理そうね。残念だわ……」
なっ!そんな名誉な事を平民出身の私がとも思うが今の奥様付き筆頭侍女なのも異例な事だから今更なのかも。
「もしかしたらお二人目くらいで乳母になれるかもしれませんね。」
今から結婚しても間に合わないし可能性があるならお二人目のお子様の時だと思う。
「そうね、その時は頼めるかしら?」
「コレばかりは運と縁ですから。」
「まぁそれもそうね。」
とっても残念そうな奥様を見ていると今すぐ私も子供を産めるなら産んでみたいと思ってしまう。
「さぁそろそろ少しお休みになられてください。」
奥様が寝たのを確認し部屋を退出する。
「タリア!」
侍女としては異例の商会用の執務室として与えられた部屋に戻る途中ルイスにばったり会う。
「お疲れ様、旦那様もお戻りになられたのね。」
「ああ、奥様のお部屋に様子を伺いに行った。」
「あら、ちょうどお休みになられたところだからどうかしら。」
「うーん、この後の執務は捗らないかもな。」
「それどころか起きられるまで傍から離れないかもしれないわ。」
「うわ、ありえる……」
「1時間くらいしたら様子を伺いに行ってみるわね。」
「助かるよ。話は変わるんだけど今夜仕事終わったあと庭を散歩でもしないか?」
「え?いいけど。」
「じゃ、何時もの打ち合わせ終わったらその後に。」
「わかったわ。」
仕事終わりに散歩をする事は時々あったけどわざわざ仕事中に誘ってくるのは始めてね。
1時間くらいして奥様の様子を見に行くと案の定旦那様は奥様の寝顔に見惚れていたので仕事に戻らないと奥様に叱られますよ?(以前も奥様優先しすぎて仕事をサボってたのを知った奥様が旦那様を叱られていた)と促して執務室へ誘導する。
「夜は少し肌寒い時期になったね。」
「そうだな、寒くない?」
「うん、羽織りも持ってきたから大丈夫。」
以前詰め寄られた時に来た東屋でのんびり座って過ごす時間は結構気に入っている。
「今日ね、奥様に私が乳母になって欲しかったなんて言われちゃって残念ですが無理ですねってお話したんだ。」
「そっか……」
「悲しそうな顔してたからお二人目の時にもしかしてなれるかもしれないですねって言ったら嬉しそうにしていたから大丈夫よ。」
「なぁ」
「ん?」
ルイスったらモジモジして手を握ってきてどうしたのかしら……
「ん”ん”ん”タリアさん!俺と結婚してください。」
え……
「た、タリア?」
「あ、えっとその…… よろしくお願いします。」
奥様に言われたからって訳じゃないけど、ルイスとの子供のことを実は想像したりしてたので素直に嬉しい。
「よかったぁぁ」
「なにそれ」
「恋人は欲しいけど結婚は考えてないって断れるかもしれないって思ってた。」
「うーん、ルイスと付き合う前の私なら言うかも?」
「だろ?もしかしたらまだそう思ってたりとかおもうじゃないか。」
「ルイスじゃなかったらそうかもしれないけどね。」
「改めて、俺の奥さんになってください。」
そう言って差し出してきたプロポーズの定番のブレスレットを差し出してくるので
「喜んで!」
と腕に付けてもらった。
もちろん翌日奥様に根掘り葉掘り聞かれたのは仕方がない事なのかな?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
タリアさんもご結婚決まりました!
一旦ここで終わりますが、乳母になったタリアさんも書けたら楽しそうだなと……
需要あるのか?ってのは置いておきますw
サイドストーリー集は完全に作者の欲望のままに書いてますwww
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