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タリア編
身近にいました?
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タリア編5話くらいの予定です。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
奥様がご結婚されてから穏やかな日常と今までの商会のお仕事をされている。
私も侍女としてお仕えしつつ、今も商会の仕事もお手伝いしているのでどうしても公爵家での侍女の仕事がほかの方よりは隅から隅まで出来ていないのよね。
もちろん奥様たってのご希望で私も関わらせて頂いているからそこは大丈夫では有るのだけれども、旦那様の執事のルイスさんと1番奥様と旦那様の予定のすり合わせで毎日仕事終わりにする打ち合わせが当たり前になっている。
「タリアさんお疲れ様。」
「ルイスさん、お待たせしてしまいすみません。」
「お茶をどうぞ」
「ありがとうございます。」
「いやー今日のお2人はいつにも増して甘々な感じでしたね。」
「仲良くされているのが1番ですよ。」
「そうなんですけどね、独り身には羨ましい限りで。」
ルイスさんは人当たりもいいし、屋敷で働いている女性からアプローチされているのも何度か目撃したことが有るが全て断っているの見たことがある。
「おモテになるのに誰ともお付き合いしないのはどうしてですか?」
私ったらこんなこと聞くつもりはなかったのに。
「んー、始めは旦那様がね結婚してないのにするのは気まずいし良いなと思える女性がいなかったからって感じかな。」
「そうなんですね。変なこと聞いてすみません。」
「全然、タリアさんにならなんでも聞いてもらって構わないよ。もちろん答えられない時はそれを伝えるしさ。」
「え?」
「それよりタリアさんはお付き合いしている人がいるとは聞かないけど。」
「そうですね、恋愛小説のような恋に憧れた時期もありましたけど、仕事が楽しくなってそんな時に奥様に出会ってそのままいまに至ってる感じですね。」
「へータリアさんも白馬の王子様とかに憧れてた時期があるんだ。」
「さすがにそういうのは5歳くらいまでは憧れていましたけど、成人してからはせいぜいいつの間にか目で彼を追っちゃうとか、困った時にいつも手を差し伸べてくれる人にときめくとかそういうお話には憧れましたよ?」
「なるほど、でもタリアさんの方が仕事も、出来るし現実そんな男性そうそういないって悟っちゃったてきな?」
「まぁそんなところですね。」
ルイスさんとこんな話をするの初めてだわ。
「じゃあさ、君と一緒に仕事が出来るくらいの男はどうですか?」
「へ?」
「ドキドキするようなお誘いの仕方ではないけどここにそこそこ優秀な独り身の男がいるんだけどどうでしょう。」
いま、私の顔どうなってるのかな。
「え?あ、う……」
「うーん、脈ナシって訳ではなさそうだね。」
ルイスさんは困ったような顔して私の顔を覗き込んでくるけど、男性にそんなに近づかれることなんて無かったからどうしよう。
「え、あの嫌とかではなくて、その。」
「奥様の完璧侍女のタリアさんのそんな顔、他の男に見せたくないと思うくらいには君のこと好きなんだよ。」
ちょっと、こんなグイグイ来る人だっけルイスさん。
というか私って押しに弱いのかも知れない。
「あっ、」
ワタワタしているといつの間にか手を握ってるし。
「まぁ意識して貰えたから今日はこの辺にしておくよ、明日は旦那様と奥様は休暇で俺らもおやすみもらってるからね。今日はおやすみ。」
握られている手にキスを!?
「部屋まで送る」
そう言って茶器をさっと片付け部屋に送ってもらったけど、扉の内側でへたりこんでしばらく動けなかった。
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奥様がご結婚されてから穏やかな日常と今までの商会のお仕事をされている。
私も侍女としてお仕えしつつ、今も商会の仕事もお手伝いしているのでどうしても公爵家での侍女の仕事がほかの方よりは隅から隅まで出来ていないのよね。
もちろん奥様たってのご希望で私も関わらせて頂いているからそこは大丈夫では有るのだけれども、旦那様の執事のルイスさんと1番奥様と旦那様の予定のすり合わせで毎日仕事終わりにする打ち合わせが当たり前になっている。
「タリアさんお疲れ様。」
「ルイスさん、お待たせしてしまいすみません。」
「お茶をどうぞ」
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「仲良くされているのが1番ですよ。」
「そうなんですけどね、独り身には羨ましい限りで。」
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私ったらこんなこと聞くつもりはなかったのに。
「んー、始めは旦那様がね結婚してないのにするのは気まずいし良いなと思える女性がいなかったからって感じかな。」
「そうなんですね。変なこと聞いてすみません。」
「全然、タリアさんにならなんでも聞いてもらって構わないよ。もちろん答えられない時はそれを伝えるしさ。」
「え?」
「それよりタリアさんはお付き合いしている人がいるとは聞かないけど。」
「そうですね、恋愛小説のような恋に憧れた時期もありましたけど、仕事が楽しくなってそんな時に奥様に出会ってそのままいまに至ってる感じですね。」
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「なるほど、でもタリアさんの方が仕事も、出来るし現実そんな男性そうそういないって悟っちゃったてきな?」
「まぁそんなところですね。」
ルイスさんとこんな話をするの初めてだわ。
「じゃあさ、君と一緒に仕事が出来るくらいの男はどうですか?」
「へ?」
「ドキドキするようなお誘いの仕方ではないけどここにそこそこ優秀な独り身の男がいるんだけどどうでしょう。」
いま、私の顔どうなってるのかな。
「え?あ、う……」
「うーん、脈ナシって訳ではなさそうだね。」
ルイスさんは困ったような顔して私の顔を覗き込んでくるけど、男性にそんなに近づかれることなんて無かったからどうしよう。
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ちょっと、こんなグイグイ来る人だっけルイスさん。
というか私って押しに弱いのかも知れない。
「あっ、」
ワタワタしているといつの間にか手を握ってるし。
「まぁ意識して貰えたから今日はこの辺にしておくよ、明日は旦那様と奥様は休暇で俺らもおやすみもらってるからね。今日はおやすみ。」
握られている手にキスを!?
「部屋まで送る」
そう言って茶器をさっと片付け部屋に送ってもらったけど、扉の内側でへたりこんでしばらく動けなかった。
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