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壱 出会いの章
48話 メディセインの装備と緊急招集
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朝の光が差し込み、ほんの少しの肌寒さを感じなから緋夜はゆっくりと目を開けた。窓の外には既に人々が動き出し、賑やかな声が彩っている。のそのそとベッドから起き上がり一通りの身支度を終えたちょうどその時、光の中に影ができた。以前も見たことがあるシルエットに緋夜はゆっくりと振り返る。
「シュライヤさん」
「はぁい! おはよ。今日は起きているのね」
「おはようございます。窓から訪問するの、癖なんですか?」
「やっだ~折角飛んでいるのにわざわざ地面に降りる必要があるかしら?」
「……まあいいですけど。訪ねてきたということは」
「ええできたわよ~メディちゃんの装備」
「わかりました、朝食が済んだら取りに……」
行きます、と言い終わる前に扉が叩かれた。この展開も以前あったな、と思いながら緋夜が扉を開けるとそこには案の定ガイとメディセインが立っていた。
「やっぱてめえか、カマ野郎」
「おや、窓からのご訪問とは驚きましたよ」
「あら二人ともおはよう。今日もご機嫌麗しく♡」
「てめえのせいで麗しくなくなったがな」
「んもうっ! ほんっとうに素直じゃないわねんガイちゃんはっ!」
いつも通り……のやり取りの後、シュライヤは手を振りながら自分の店へと飛んで行った。
「面白いですね、あの人は」
「そうだね。独特だけど」
「ガイさんにちゃん付けとはできる人はそうそういないでしょう」
「確かに」
「てめえらいつまでくだらねえこと言ってやがる。さっさと飯にするぞ」
「はーい」
「そうですね。早めに済ませてしまいましょうか」
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
朝食後、三人はシュライヤの店へと足を進めていた。
「シュライヤさん、また忙しくしてるのかな」
「知らね。まああいつが騒々しいのはいつものことだ」
前回見た店の状態を思い出して苦笑する緋夜にメディセインは首を傾げる。
「何かあるのですか?」
「あー……えっと」
「着けばわかる」
言いにくそうに言葉を濁す緋夜に代わりガイが話を切った。メディセインは微妙に納得していないようだが、すぐに判るのであればいいか、と思考を切り替える。
「そういえば、モルドール侯爵とその娘は身分剥奪の上国外追放になったそうですね」
「それどこ情報?」
「昨晩、たまたま元同僚と一戦交えまして、その時に」
「……ああ、そう」
「オニキス殿下たちはこの一件が片付いたらまた他国へと遊学するそうですよ」
「第三とはいえそれでいいのかな……」
「オニキス殿下は外からの監視役ですから」
「ああ、なるほどね。だからか」
「ですが、久しぶりのご帰還ということで婚約者の話が持ち上がっているみたいですが」
「あれ、オニキス殿下って婚約者いなかったの?」
「ああ、上二人はいるが後の三人にはいないはずだ。あとは一番目の王女はどっかの国に嫁いだはずだ」
「ガイ知ってるの?」
「王族の情報はいやでも伝わるだろうが」
「覚えていたことにびっくり」
正直、王族が婚姻したところでどうした、と言って綺麗さっぱり忘れそうなガイが覚えていたという事実に緋夜はわずかばかり驚いた。
「なんとなくだ」
「そう……でも、あれかな。オニキス殿下の婚約は王族ってこともあるけど第二王女の婚約が破棄になったことも理由なのかも」
「自国の貴族に降嫁じゃなくて他国の王族との婚約だからな」
「高級な魚を逃したのですから、躍起になるのも頷けますが」
王侯貴族は政略結婚がほとんどだが、オニキスはあまり必要性を感じないのでは、と緋夜は思う。彼は何よりも国を優先にしている。だからこそ国に悪影響を与える事を好まない。それは現在のことだけでなく次代もだ。王子が複数いればそれだけ派閥が出来上がる。そうなれば王位継承の座を巡って争いが起きかねない。故にオニキスは余計な争いを少しでも減らすために婚姻しない可能性もある。あくまでも夜会で見た印象から緋夜自身が推察しただけなのだが。
「あの殿下のことだから美人なだけの令嬢は即座に切り捨てられそう」
「やりますね、あの方なら」
「馬鹿への扱い酷かったからな」
「でも、外交やらで活躍できるだけの令嬢ってどれだけいると思う?」
「「……」」
「二人して黙らないでよ」
そう言う緋夜も二人が沈黙した理由は理解できている……と言うよりは二人と同じような事を考えていた。
即ちーー難易度が高すぎる、と。
「「「……」」」
こればかりは冒険者があれこれ考えても仕方がない、と三人は思考を切り替え、オニキスの婚約者の件は記憶の彼方へと置き去ったのだった。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
緋夜たちは雑談をしながらシュライヤの店へとやってきたのだがーー
「中で戦闘でも行われているのでしょうか」
「……まあ、ある意味戦闘かも」
「ったく、外に音漏れねえようになんとかできねえのかあいつは」
扉の向こうからはいつかにように騒音が響き渡り、扉を揺らしている。どんな仕事の仕方をしたらこのような音が聞こえるのか、緋夜は心底不思議に思っていた。
「ヒヨさん、ガイさん。この場合はどのようにすればいいのでしょうか」
「そのまま入って大丈夫だよ。転ばないように」
「転ぶ? 何に……! これは……!?」
メディセインが言葉を詰まらせたのも無理はない。ガイが扉を開けた途端に視界に飛び込んだ散らかり放題の室内を目の当たりにしたのだから。
「ここまで散らかせるのはある意味あの野郎の才能だな」
「前に来た時よりも散乱している気がする」
「ですが、勝手にどかしたら怒られそうです」
「怒るぞ。前にどかした時、片付けたらわからなくなるじゃない! つってたからな」
「普通は判らなくなるから片付けるんだけど」
「たまにいますよね。どう見ても散らかっているのにこれが一番整頓された状態だと言い切る方」
「いるいる。そこでドヤ顔するんだよね」
「お客が来た時などは一体どうなさるんでしょうね」
そんなことを話しながら室内へと入り床に転がっているものを踏まないよう奥へと足を進め、ガイが声をかけた。
「おい、いるか?」
「いるわよ~! ちょ、ちょっと待って……ギャア!?」
騒音が増えた。
「今、転びましたね」
「地声になってたね」
「なんか倒したな」
声が聞こえたかと思えば今度は室内に置かれているものの返答があり、三人はそれぞれ苦笑・呆れ・笑顔になりながらシュライヤが出てくるのを待った。
しばらくしてようやく出てきたシュライヤは、少しぼろぼろになっていた。大丈夫だろうか。
「みんなお待たせ~待ってたわ~」
「待ったのはこっちだっつーの」
「今日も派手にやっていますね」
「装備とても楽しみです」
「今回も自信作よ!」
シュライヤはウキウキで持ってきた装備をメディセインの前で広げる。
「ほう」
「うわあ」
「……」
「「「白い」」」
それらはほとんどが白を基調に……というよりもほぼ白だった。正確にはややグレーよりの白だが。ところどころには金の刺繍が入っており、雰囲気は忍び装束と聖職者の服を合わせたようなものだろう。靴は黒のキャバリエブーツの形はしているものの、白い毛皮と赤い紐が巻き付けられている。
「これは夜だとかなり目立つのでは?」
「あら~? でもメディちゃんの雰囲気だとこれが一番なのよ~」
「……まあ、悪くはありませんね。それに白に赤は映えますし、私好みです」
そう言いながら妖しげに嗤いながら奥へと入っていくメディセインにシュライヤは顔を引き攣らせた。
「ちょっと、なんか危ないんだけど」
「実力はあるよ」
「変態だがまあまあやる」
「……実力以外の評価点はないのね」
「うーん……わりと紳士的」
「……馬鹿ではねえ」
「ガイちゃんそんな言いたくなさそうにしなくてもいいのに……」
「うるせえ」
シュライヤとしてはもう少し危機感を持ってもらいたいのだが、この二人には通じないだろうと早々に諦め、盛大にため息を吐いて終わった。
「おや、私の話ですか?」
いつの間に着替え終わったのか、メディセインが近くまで来ていた。
「着替え終わったんだ。早いね」
「大した手間ではないので」
装備を纏ったメディセインはちょっと曰く付きの聖職者という印象があり、彼自身の独特な魅力を引き出している。おまけに中性的な容姿が相乗効果を発揮にして、浮世離れした青年になっていた。
「うわー……」
「目立つな」
「ガイちゃんとメディちゃん見事に反対だから余計に目立っちゃうわね~」
「まさか狙ってねえだろうな」
「違うわよ~ちゃんとメディちゃんに合わせたんだから」
やや自慢げに言い切ったシュライヤを変なものを見るような目を向けたガイをメディセインは面白そうに眺めた。
「それじゃあ、装備もできたし早速何か依頼でもーー」
受けに行こうか、と緋夜の言葉が続く前に突如三人のギルドカードが光り出す。
「え、なにこれ」
「ギルドからの緊急招集だ。主に魔物の暴走やギルド内で対応できない事態が起きた時冒険者を一斉に呼び出す時に使われる。合図としてカード自体が光るんだ」
「なるほど。……そういえば『ギルドカードは空間魔法の施されたものに入れてはいけない』的なことが規約に書いてあったような」
「はっきり書いてるぞ」
「……まあいいや、とりあえずギルドに行こう」
突然の招集に緋夜達は挨拶もそこそこにシュライヤの店を後にし、冒険者ギルドへと急いだ。
「シュライヤさん」
「はぁい! おはよ。今日は起きているのね」
「おはようございます。窓から訪問するの、癖なんですか?」
「やっだ~折角飛んでいるのにわざわざ地面に降りる必要があるかしら?」
「……まあいいですけど。訪ねてきたということは」
「ええできたわよ~メディちゃんの装備」
「わかりました、朝食が済んだら取りに……」
行きます、と言い終わる前に扉が叩かれた。この展開も以前あったな、と思いながら緋夜が扉を開けるとそこには案の定ガイとメディセインが立っていた。
「やっぱてめえか、カマ野郎」
「おや、窓からのご訪問とは驚きましたよ」
「あら二人ともおはよう。今日もご機嫌麗しく♡」
「てめえのせいで麗しくなくなったがな」
「んもうっ! ほんっとうに素直じゃないわねんガイちゃんはっ!」
いつも通り……のやり取りの後、シュライヤは手を振りながら自分の店へと飛んで行った。
「面白いですね、あの人は」
「そうだね。独特だけど」
「ガイさんにちゃん付けとはできる人はそうそういないでしょう」
「確かに」
「てめえらいつまでくだらねえこと言ってやがる。さっさと飯にするぞ」
「はーい」
「そうですね。早めに済ませてしまいましょうか」
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
朝食後、三人はシュライヤの店へと足を進めていた。
「シュライヤさん、また忙しくしてるのかな」
「知らね。まああいつが騒々しいのはいつものことだ」
前回見た店の状態を思い出して苦笑する緋夜にメディセインは首を傾げる。
「何かあるのですか?」
「あー……えっと」
「着けばわかる」
言いにくそうに言葉を濁す緋夜に代わりガイが話を切った。メディセインは微妙に納得していないようだが、すぐに判るのであればいいか、と思考を切り替える。
「そういえば、モルドール侯爵とその娘は身分剥奪の上国外追放になったそうですね」
「それどこ情報?」
「昨晩、たまたま元同僚と一戦交えまして、その時に」
「……ああ、そう」
「オニキス殿下たちはこの一件が片付いたらまた他国へと遊学するそうですよ」
「第三とはいえそれでいいのかな……」
「オニキス殿下は外からの監視役ですから」
「ああ、なるほどね。だからか」
「ですが、久しぶりのご帰還ということで婚約者の話が持ち上がっているみたいですが」
「あれ、オニキス殿下って婚約者いなかったの?」
「ああ、上二人はいるが後の三人にはいないはずだ。あとは一番目の王女はどっかの国に嫁いだはずだ」
「ガイ知ってるの?」
「王族の情報はいやでも伝わるだろうが」
「覚えていたことにびっくり」
正直、王族が婚姻したところでどうした、と言って綺麗さっぱり忘れそうなガイが覚えていたという事実に緋夜はわずかばかり驚いた。
「なんとなくだ」
「そう……でも、あれかな。オニキス殿下の婚約は王族ってこともあるけど第二王女の婚約が破棄になったことも理由なのかも」
「自国の貴族に降嫁じゃなくて他国の王族との婚約だからな」
「高級な魚を逃したのですから、躍起になるのも頷けますが」
王侯貴族は政略結婚がほとんどだが、オニキスはあまり必要性を感じないのでは、と緋夜は思う。彼は何よりも国を優先にしている。だからこそ国に悪影響を与える事を好まない。それは現在のことだけでなく次代もだ。王子が複数いればそれだけ派閥が出来上がる。そうなれば王位継承の座を巡って争いが起きかねない。故にオニキスは余計な争いを少しでも減らすために婚姻しない可能性もある。あくまでも夜会で見た印象から緋夜自身が推察しただけなのだが。
「あの殿下のことだから美人なだけの令嬢は即座に切り捨てられそう」
「やりますね、あの方なら」
「馬鹿への扱い酷かったからな」
「でも、外交やらで活躍できるだけの令嬢ってどれだけいると思う?」
「「……」」
「二人して黙らないでよ」
そう言う緋夜も二人が沈黙した理由は理解できている……と言うよりは二人と同じような事を考えていた。
即ちーー難易度が高すぎる、と。
「「「……」」」
こればかりは冒険者があれこれ考えても仕方がない、と三人は思考を切り替え、オニキスの婚約者の件は記憶の彼方へと置き去ったのだった。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
緋夜たちは雑談をしながらシュライヤの店へとやってきたのだがーー
「中で戦闘でも行われているのでしょうか」
「……まあ、ある意味戦闘かも」
「ったく、外に音漏れねえようになんとかできねえのかあいつは」
扉の向こうからはいつかにように騒音が響き渡り、扉を揺らしている。どんな仕事の仕方をしたらこのような音が聞こえるのか、緋夜は心底不思議に思っていた。
「ヒヨさん、ガイさん。この場合はどのようにすればいいのでしょうか」
「そのまま入って大丈夫だよ。転ばないように」
「転ぶ? 何に……! これは……!?」
メディセインが言葉を詰まらせたのも無理はない。ガイが扉を開けた途端に視界に飛び込んだ散らかり放題の室内を目の当たりにしたのだから。
「ここまで散らかせるのはある意味あの野郎の才能だな」
「前に来た時よりも散乱している気がする」
「ですが、勝手にどかしたら怒られそうです」
「怒るぞ。前にどかした時、片付けたらわからなくなるじゃない! つってたからな」
「普通は判らなくなるから片付けるんだけど」
「たまにいますよね。どう見ても散らかっているのにこれが一番整頓された状態だと言い切る方」
「いるいる。そこでドヤ顔するんだよね」
「お客が来た時などは一体どうなさるんでしょうね」
そんなことを話しながら室内へと入り床に転がっているものを踏まないよう奥へと足を進め、ガイが声をかけた。
「おい、いるか?」
「いるわよ~! ちょ、ちょっと待って……ギャア!?」
騒音が増えた。
「今、転びましたね」
「地声になってたね」
「なんか倒したな」
声が聞こえたかと思えば今度は室内に置かれているものの返答があり、三人はそれぞれ苦笑・呆れ・笑顔になりながらシュライヤが出てくるのを待った。
しばらくしてようやく出てきたシュライヤは、少しぼろぼろになっていた。大丈夫だろうか。
「みんなお待たせ~待ってたわ~」
「待ったのはこっちだっつーの」
「今日も派手にやっていますね」
「装備とても楽しみです」
「今回も自信作よ!」
シュライヤはウキウキで持ってきた装備をメディセインの前で広げる。
「ほう」
「うわあ」
「……」
「「「白い」」」
それらはほとんどが白を基調に……というよりもほぼ白だった。正確にはややグレーよりの白だが。ところどころには金の刺繍が入っており、雰囲気は忍び装束と聖職者の服を合わせたようなものだろう。靴は黒のキャバリエブーツの形はしているものの、白い毛皮と赤い紐が巻き付けられている。
「これは夜だとかなり目立つのでは?」
「あら~? でもメディちゃんの雰囲気だとこれが一番なのよ~」
「……まあ、悪くはありませんね。それに白に赤は映えますし、私好みです」
そう言いながら妖しげに嗤いながら奥へと入っていくメディセインにシュライヤは顔を引き攣らせた。
「ちょっと、なんか危ないんだけど」
「実力はあるよ」
「変態だがまあまあやる」
「……実力以外の評価点はないのね」
「うーん……わりと紳士的」
「……馬鹿ではねえ」
「ガイちゃんそんな言いたくなさそうにしなくてもいいのに……」
「うるせえ」
シュライヤとしてはもう少し危機感を持ってもらいたいのだが、この二人には通じないだろうと早々に諦め、盛大にため息を吐いて終わった。
「おや、私の話ですか?」
いつの間に着替え終わったのか、メディセインが近くまで来ていた。
「着替え終わったんだ。早いね」
「大した手間ではないので」
装備を纏ったメディセインはちょっと曰く付きの聖職者という印象があり、彼自身の独特な魅力を引き出している。おまけに中性的な容姿が相乗効果を発揮にして、浮世離れした青年になっていた。
「うわー……」
「目立つな」
「ガイちゃんとメディちゃん見事に反対だから余計に目立っちゃうわね~」
「まさか狙ってねえだろうな」
「違うわよ~ちゃんとメディちゃんに合わせたんだから」
やや自慢げに言い切ったシュライヤを変なものを見るような目を向けたガイをメディセインは面白そうに眺めた。
「それじゃあ、装備もできたし早速何か依頼でもーー」
受けに行こうか、と緋夜の言葉が続く前に突如三人のギルドカードが光り出す。
「え、なにこれ」
「ギルドからの緊急招集だ。主に魔物の暴走やギルド内で対応できない事態が起きた時冒険者を一斉に呼び出す時に使われる。合図としてカード自体が光るんだ」
「なるほど。……そういえば『ギルドカードは空間魔法の施されたものに入れてはいけない』的なことが規約に書いてあったような」
「はっきり書いてるぞ」
「……まあいいや、とりあえずギルドに行こう」
突然の招集に緋夜達は挨拶もそこそこにシュライヤの店を後にし、冒険者ギルドへと急いだ。
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