2 / 68
始まりの章
1話 異世界生活の幕開け
しおりを挟む
「そうですか。わざわざ調べてくださりありがとうございます。このような一般人のために貴重なお時間を使わせてしまい申し訳ありません」
と言って一礼をした彼女を見て男性をはじめとする周囲が固まった。それはそうだろう。どこの世界に価値なし宣言突きつけられて笑って礼と謝罪を言う人間がいるというのか。だが彼女にとってはこれは計算のうち。本当の目的は別にある。
「失礼ついでにひとつお伺いしてもよろしいでしょうか」
「なんでしょう?」
「私が聖女ではないと判明したことで私がここにいる理由はなくなったものと存じます。つきましては元の世界に返していただくことはできますでしょうか?」
そう、これだ。聖女ではないと判明した者がたどる運命は
一、一応異世界からのお客様。このまま城に
置く。(丁重か否かは不明)
二、目的の人物でない、ましてやただの一般
人。穀潰しはいらぬと外へ放り出す。
(お金の有無不明)
この二つだろう。正直言って彼女はどっちも嫌なのだ。異世界は憧れていた彼女だが実際体験したいとは思っていない。体験しないからこその憧れだったのだ。住めば都という言葉があるがこの異世界で魔力なしが普通に生きていけるかといえば微妙。ましてや便利なものが溢れる日本に生まれ育った平和ボケの小娘が暮らすのはどう考えても容易ではない。であれば、とっとと元の世界に帰るほかない。
元の世界に返すという言葉に横にいた女の子も反応を示した。当然だ。彼女達がじっと男性を見つめると気まずそうに目を伏せられた。彼女にとって答えはそれで充分だった。
(あーらら、これは……嫌な方の予想通りだな……)
心の中で現実逃避をはじめる彼女と対称的に女の子は汲み取れなかったのか男性の言葉を待っている。
(できれば言わないで欲しいな。彼女のためにも)
自分ではない。少女を案じて彼女はそう思った。その言葉を聴けば泣き崩れるだろうことは明白だったから。しかし現実とは酷なもので、理不尽にそれは突きつけられる。
「申し訳ありませんが貴女を元の世界に返すことはできません」
直後、女の子は彼女にしがみついて泣き出した。
(あーあ、言っちゃった。でも後から言われるのも堪えるだろうし)
しがみついてきた女の子をあやしながらさてどうしたものかと思案する彼女だが意識は周囲へ向いていた。すると一人の男性が彼女達に歩み寄る。いや、正確には泣きじゃくる女の子に、だが。
「そんなに泣かないでください。お辛いでしょうが私たちがしっかりとお守り致しますから」
そう穏やかに言い手を差し出した彼の目に彼女は映っていなかった。早くも対応の差を感じた彼女は内心怒りを感じていた。
泣いていた少女は恐る恐る男性の手を取るとにっこりと微笑んで壊物を扱うようにそっと引き寄せそのまま部屋を出て行った。
そんな様子を呆然と見送った彼女に別の男性が歩み寄る
「貴女はこちらへどうぞ」
淡々とした口調で告げ、さっさと踵を返した男性に彼女はおとなしくついて行った。
「こちらの部屋をお使いくださいませ、それでは」
男性はそう言ってさっさと出て行った。
「倉庫?」
そう思わずにはいられないほど案内された部屋は酷かった。あるのは簡易的な机と椅子それからとっても寝心地の悪そうなベッドのみ。あまりの対応にさすがの彼女も笑顔のまましばらく固まった。そして
「ふざっけんなよ~~~!」
今言える精一杯の思いを吐き出したのだった。
部屋で叫び声を上げた丁度その時、ノックが響いた。彼女は即座に椅子に座り笑顔を作り返事をする。
「はい」
「失礼します」
低い声と共に入ってきたのはクールな見た目の青年だった。
(……あれ? この人さっきの場所にいた人だ)
見覚えのあるその男性は彼女に不躾な視線を向けなかった数少ない人物だった。彼は一礼をして口を開く。
「お初にお目にかかります。本日より貴女様の護衛を務めさせていただきますレオンハルト・サンライドと申します」
彼の挨拶に彼女は立ち上がり、完璧な笑顔で返した。
「あ、はいどうも、セルビア・キサラギっていいます。」
セルビア・キサラギ。それは彼女の母が演じたドラマの役の一つでイギリスと日本のハーフの女スパイの名前だった。スパイとしては超優秀だが生活力はない。そんな女スパイが繰り広げるアクション満載のコメディドラマは緋夜が好きなものの一つだった。
(つい言ってしまった。でも本名を言ったらなんかやばそうだしここにいる間はこの名前で通そう。折角だしキャラもその方がいいよね)
ファンタジーものでは本名を言ったら支配されるというのが結構あったのぜ保身のためというのもあったが最大の理由は
(それに、こんな扱いしてくる人達に本名を教えたくない)
というものだった。いくら彼女でも流石に看過しかねる。家族がここにいたら卒倒ものだ、と思った程なのだから。
「ではキサラギ様、まずは此度の件に関しての説明をいたします」
「はい」
男性の話はこうだ。
この国セフィロス王国は数百年に一度魔物の大量発生が起こりその際にかなりの被害が発生する。その時に聖女と名乗る女性が現れて魔物を阻む結界を張り、更に魔物の大群を浄化し被害が出なかった。それから魔物が大量発生するたびに聖女を探していた。だが聖女は見つからず被害が出るのを恐れた当時の王が異世界から聖女を呼ぶことにした。以降、聖女が現れなかった場合は異世界から召喚するようになった、と。
(すっごくテンプレ)
内心でそんなことを思っている彼女は今の話で察していた。
「なるほど。今回は聖女が現れなかったため私達が召喚されたんですね」
「はい。ですが」
「二人召喚されるとは思わなかった」
「そうです。今まで一度も事例がなかったため混乱したのでしょう」
(でもこの扱いはないでしょう)
と全力で思わずにはいられない。あまりに酷すぎるため同情できようはずはないのだ。
「そうですか」
「概要は以上になります。ご質問はありますか?」
「いえ、わざわざ説明していただきありがとうございます」
「とんでもございません。こちらこそ勝手な都合でお呼びしてしまい申し訳ありませんでした」
(へえ? まともなのもいるんだ)
と頭を下げるレオンハルトに彼女は終始笑顔を向け、一言。
「大丈夫ですよ」
と言った。
レオンハルトは顔を上げる。彼女にはレオンハルトを責める気はない。彼は本心からシ謝罪をしている。自分達のことを客観的に見ることができている証拠だ。
(対応に文句がないわけではないけど少なくともこの人に当たるのは筋違い。人として当たり前ができる人は信用できる)
それにこの国に生きている人々にも必要以上にあたるつもりはない。彼らはただ生きたいだけだ。その為に脅威となる原因を排除するのは当然の事のなのだから。責める気もなければ恨む気もない。彼等はただ生きるために最善の方法をとっただけだ。……その最善が意味するものを知らないというだけで。勿論、あの場で嘲り蔑み無視した連中を除いては、だが。奴らにはいずれ相応の報讐をしようと彼女は誓った。彼女は決して善人ではない。善人にはならない。なれない。それが父の教えでもあった。
『清廉であることはいい。それだけで大きな武器になる。しかし潔白にはなるな。この世に絶対はない。環境が、価値観が、人の見ている世界を変える。よって自分にとっての正しさが相手にとっては間違いだということはよくある。その逆もまた然りだ。だが正しいことを正しいようにやる清廉潔白は完璧でなければ潔白ではいられない。善悪の根底が確立されているからこそ一つが崩れればたちまち全てが覆る。物事を柔軟に考えるには清廉潔白では無理なんだ』
この言葉の意味を身をもって知っている。だから相手にとっての悪に至極当然のように転じるのだ。正しさを主張するつもりはない。ただ理不尽を嘆く人間らしく声を上げるだけだ。たとえそれが悪だと断罪されるようなことになろうとも。
(その為には何がいいか考えよう。これからの生活の中で。大丈夫、時間はある。だからまずは、情報収集だ)
幸い情報源は目の前にある。使わない手はない。
(私は貴方を利用するよ。ごめんねは言わないから)
全てを笑顔で覆い隠し、本名を告げることなく任務のため鎧を纏う優秀な女スパイ、セルビア・キサラギとして口を開く。
「レオンハルトさん。これからよろしく頼みます!」
こうして彼女の異世界生活が幕を開けた。
と言って一礼をした彼女を見て男性をはじめとする周囲が固まった。それはそうだろう。どこの世界に価値なし宣言突きつけられて笑って礼と謝罪を言う人間がいるというのか。だが彼女にとってはこれは計算のうち。本当の目的は別にある。
「失礼ついでにひとつお伺いしてもよろしいでしょうか」
「なんでしょう?」
「私が聖女ではないと判明したことで私がここにいる理由はなくなったものと存じます。つきましては元の世界に返していただくことはできますでしょうか?」
そう、これだ。聖女ではないと判明した者がたどる運命は
一、一応異世界からのお客様。このまま城に
置く。(丁重か否かは不明)
二、目的の人物でない、ましてやただの一般
人。穀潰しはいらぬと外へ放り出す。
(お金の有無不明)
この二つだろう。正直言って彼女はどっちも嫌なのだ。異世界は憧れていた彼女だが実際体験したいとは思っていない。体験しないからこその憧れだったのだ。住めば都という言葉があるがこの異世界で魔力なしが普通に生きていけるかといえば微妙。ましてや便利なものが溢れる日本に生まれ育った平和ボケの小娘が暮らすのはどう考えても容易ではない。であれば、とっとと元の世界に帰るほかない。
元の世界に返すという言葉に横にいた女の子も反応を示した。当然だ。彼女達がじっと男性を見つめると気まずそうに目を伏せられた。彼女にとって答えはそれで充分だった。
(あーらら、これは……嫌な方の予想通りだな……)
心の中で現実逃避をはじめる彼女と対称的に女の子は汲み取れなかったのか男性の言葉を待っている。
(できれば言わないで欲しいな。彼女のためにも)
自分ではない。少女を案じて彼女はそう思った。その言葉を聴けば泣き崩れるだろうことは明白だったから。しかし現実とは酷なもので、理不尽にそれは突きつけられる。
「申し訳ありませんが貴女を元の世界に返すことはできません」
直後、女の子は彼女にしがみついて泣き出した。
(あーあ、言っちゃった。でも後から言われるのも堪えるだろうし)
しがみついてきた女の子をあやしながらさてどうしたものかと思案する彼女だが意識は周囲へ向いていた。すると一人の男性が彼女達に歩み寄る。いや、正確には泣きじゃくる女の子に、だが。
「そんなに泣かないでください。お辛いでしょうが私たちがしっかりとお守り致しますから」
そう穏やかに言い手を差し出した彼の目に彼女は映っていなかった。早くも対応の差を感じた彼女は内心怒りを感じていた。
泣いていた少女は恐る恐る男性の手を取るとにっこりと微笑んで壊物を扱うようにそっと引き寄せそのまま部屋を出て行った。
そんな様子を呆然と見送った彼女に別の男性が歩み寄る
「貴女はこちらへどうぞ」
淡々とした口調で告げ、さっさと踵を返した男性に彼女はおとなしくついて行った。
「こちらの部屋をお使いくださいませ、それでは」
男性はそう言ってさっさと出て行った。
「倉庫?」
そう思わずにはいられないほど案内された部屋は酷かった。あるのは簡易的な机と椅子それからとっても寝心地の悪そうなベッドのみ。あまりの対応にさすがの彼女も笑顔のまましばらく固まった。そして
「ふざっけんなよ~~~!」
今言える精一杯の思いを吐き出したのだった。
部屋で叫び声を上げた丁度その時、ノックが響いた。彼女は即座に椅子に座り笑顔を作り返事をする。
「はい」
「失礼します」
低い声と共に入ってきたのはクールな見た目の青年だった。
(……あれ? この人さっきの場所にいた人だ)
見覚えのあるその男性は彼女に不躾な視線を向けなかった数少ない人物だった。彼は一礼をして口を開く。
「お初にお目にかかります。本日より貴女様の護衛を務めさせていただきますレオンハルト・サンライドと申します」
彼の挨拶に彼女は立ち上がり、完璧な笑顔で返した。
「あ、はいどうも、セルビア・キサラギっていいます。」
セルビア・キサラギ。それは彼女の母が演じたドラマの役の一つでイギリスと日本のハーフの女スパイの名前だった。スパイとしては超優秀だが生活力はない。そんな女スパイが繰り広げるアクション満載のコメディドラマは緋夜が好きなものの一つだった。
(つい言ってしまった。でも本名を言ったらなんかやばそうだしここにいる間はこの名前で通そう。折角だしキャラもその方がいいよね)
ファンタジーものでは本名を言ったら支配されるというのが結構あったのぜ保身のためというのもあったが最大の理由は
(それに、こんな扱いしてくる人達に本名を教えたくない)
というものだった。いくら彼女でも流石に看過しかねる。家族がここにいたら卒倒ものだ、と思った程なのだから。
「ではキサラギ様、まずは此度の件に関しての説明をいたします」
「はい」
男性の話はこうだ。
この国セフィロス王国は数百年に一度魔物の大量発生が起こりその際にかなりの被害が発生する。その時に聖女と名乗る女性が現れて魔物を阻む結界を張り、更に魔物の大群を浄化し被害が出なかった。それから魔物が大量発生するたびに聖女を探していた。だが聖女は見つからず被害が出るのを恐れた当時の王が異世界から聖女を呼ぶことにした。以降、聖女が現れなかった場合は異世界から召喚するようになった、と。
(すっごくテンプレ)
内心でそんなことを思っている彼女は今の話で察していた。
「なるほど。今回は聖女が現れなかったため私達が召喚されたんですね」
「はい。ですが」
「二人召喚されるとは思わなかった」
「そうです。今まで一度も事例がなかったため混乱したのでしょう」
(でもこの扱いはないでしょう)
と全力で思わずにはいられない。あまりに酷すぎるため同情できようはずはないのだ。
「そうですか」
「概要は以上になります。ご質問はありますか?」
「いえ、わざわざ説明していただきありがとうございます」
「とんでもございません。こちらこそ勝手な都合でお呼びしてしまい申し訳ありませんでした」
(へえ? まともなのもいるんだ)
と頭を下げるレオンハルトに彼女は終始笑顔を向け、一言。
「大丈夫ですよ」
と言った。
レオンハルトは顔を上げる。彼女にはレオンハルトを責める気はない。彼は本心からシ謝罪をしている。自分達のことを客観的に見ることができている証拠だ。
(対応に文句がないわけではないけど少なくともこの人に当たるのは筋違い。人として当たり前ができる人は信用できる)
それにこの国に生きている人々にも必要以上にあたるつもりはない。彼らはただ生きたいだけだ。その為に脅威となる原因を排除するのは当然の事のなのだから。責める気もなければ恨む気もない。彼等はただ生きるために最善の方法をとっただけだ。……その最善が意味するものを知らないというだけで。勿論、あの場で嘲り蔑み無視した連中を除いては、だが。奴らにはいずれ相応の報讐をしようと彼女は誓った。彼女は決して善人ではない。善人にはならない。なれない。それが父の教えでもあった。
『清廉であることはいい。それだけで大きな武器になる。しかし潔白にはなるな。この世に絶対はない。環境が、価値観が、人の見ている世界を変える。よって自分にとっての正しさが相手にとっては間違いだということはよくある。その逆もまた然りだ。だが正しいことを正しいようにやる清廉潔白は完璧でなければ潔白ではいられない。善悪の根底が確立されているからこそ一つが崩れればたちまち全てが覆る。物事を柔軟に考えるには清廉潔白では無理なんだ』
この言葉の意味を身をもって知っている。だから相手にとっての悪に至極当然のように転じるのだ。正しさを主張するつもりはない。ただ理不尽を嘆く人間らしく声を上げるだけだ。たとえそれが悪だと断罪されるようなことになろうとも。
(その為には何がいいか考えよう。これからの生活の中で。大丈夫、時間はある。だからまずは、情報収集だ)
幸い情報源は目の前にある。使わない手はない。
(私は貴方を利用するよ。ごめんねは言わないから)
全てを笑顔で覆い隠し、本名を告げることなく任務のため鎧を纏う優秀な女スパイ、セルビア・キサラギとして口を開く。
「レオンハルトさん。これからよろしく頼みます!」
こうして彼女の異世界生活が幕を開けた。
0
お気に入りに追加
580
あなたにおすすめの小説
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
異世界でフローライフを 〜誤って召喚されたんだけど!〜
はくまい
ファンタジー
ひょんなことから異世界へと転生した少女、江西奏は、全く知らない場所で目が覚めた。
目の前には小さなお家と、周囲には森が広がっている。
家の中には一通の手紙。そこにはこの世界を救ってほしいということが書かれていた。
この世界は十人の魔女によって支配されていて、奏は最後に召喚されたのだが、宛先に奏の名前ではなく、別の人の名前が書かれていて……。
「人違いじゃないかー!」
……奏の叫びももう神には届かない。
家の外、柵の向こう側では聞いたこともないような獣の叫ぶ声も響く世界。
戻る手だてもないまま、奏はこの家の中で使えそうなものを探していく。
植物に愛された奏の異世界新生活が、始まろうとしていた。
とんでもないモノを招いてしまった~聖女は召喚した世界で遊ぶ~
こもろう
ファンタジー
ストルト王国が国内に発生する瘴気を浄化させるために異世界から聖女を召喚した。
召喚されたのは二人の少女。一人は朗らかな美少女。もう一人は陰気な不細工少女。
美少女にのみ浄化の力があったため、不細工な方の少女は王宮から追い出してしまう。
そして美少女を懐柔しようとするが……
レベルカンストとユニークスキルで異世界満喫致します
風白春音
ファンタジー
俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》は新卒で入社した会社がブラック過ぎてある日自宅で意識を失い倒れてしまう。誰も見舞いなど来てくれずそのまま孤独死という悲惨な死を遂げる。
そんな悲惨な死に方に女神は同情したのか、頼んでもいないのに俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》を勝手に転生させる。転生後の世界はレベルという概念がある世界だった。
しかし女神の手違いか俺のレベルはカンスト状態であった。さらに唯一無二のユニークスキル視認強奪《ストック》というチートスキルを持って転生する。
これはレベルの概念を超越しさらにはユニークスキルを持って転生した少年の物語である。
※俺TUEEEEEEEE要素、ハーレム要素、チート要素、ロリ要素などテンプレ満載です。
※小説家になろうでも投稿しています。
楽しくなった日常で〈私はのんびり出来たらそれでいい!〉
ミューシャル
ファンタジー
退屈な日常が一変、車に轢かれたと思ったらゲームの世界に。
生産や、料理、戦い、いろいろ楽しいことをのんびりしたい女の子の話。
………の予定。
見切り発車故にどこに向かっているのかよく分からなくなります。
気まぐれ更新。(忘れてる訳じゃないんです)
気が向いた時に書きます。
語彙不足です。
たまに訳わかんないこと言い出すかもです。
こんなんでも許せる人向けです。
R15は保険です。
語彙力崩壊中です
お手柔らかにお願いします。
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる