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第三章 ~パーティ結成編~
51 新パーティ
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~火の王国~
レイ、ローラ、ランベル……そして新たに仲間となったリエンナ。
水の王国を出た一行は、リエンナの出身が火の王国という事もあり、一度戻りたいと言ったので皆で火の王国へと戻っていた。
帰っている最中リエンナのハンター登録の話になり、リエンナによると、一般的な人達と変わらずハンター登録は前から済ませておりハンタータグを持っていると。
しかしクエストをこなしたのは二、三度……それもクエストがどういったものかを体験する為の付き添い程度だと言う。
当然ハンターランクはレイと同じEのままである。
レイとローラの旅の目的はリバースダンジョン―。
そのクエストを受ける為に必要なランクSと、異空間の解放の条件となる四人でのアイテム入手。
ランベルは大団長を目指す為、騎士団入団の条件でもあるランク上げが必須。
リエンナはまだこれといった明確な目的は無いが、レイ達のおかげで自分の気持ちと向き合えた事、一歩を踏み出す勇気をくれた事、そしてそんな状況から救ってくれたレイ達に少しでも恩返しがしたいと思っていた。
現状から先ずはランクを上げるという事がレイ達の当面の目標となった。
……と言うより、もうこれしか進むべき道がないのだ―。
その為、ランクを上げられるよう難易度の高いクエストを受けるべく、レイ、ローラ、ランベル、リエンナの四人で“パーティ”を組もうとなり、火の王国へ戻ったついでにパーティ登録を約束した―。
王国に戻ったレイ達は、リエンナの旅の支度やランベルが忘れたお金を取りに行くなど各々その日は用事を済ませ、明日パーティ登録をしようと話し、そこで一旦別れることにしたのだった。
そして翌日―。
冒険者ギルドで待ち合わせていた一行が皆揃い、晴れて新規パーティの登録を済ませ、ここに新たなパーティが誕生した―。
「――ゔッ……ゔゔッ……」
そしてレイは号泣している―。
「アンタ何泣いてるのよ……」
「いや……だってよ……ゔゔッ……まさか俺の人生で……こんなにも早くパーティが組めるなんて思わなくて……ゔゔッ……」
そう。
レイはあまりの嬉しさに感極まって泣いているのであった―。
「何だよコイツ本当に……引くわ~」
「パーティ組んだぐらいで泣かないでくれる?ねぇ、周りの人見てるからもうやめて!」
「フフフ。そんなに喜んで頂けると私も何か嬉しいです」
「ゔゔッ……!皆……ありがとうッ……!!……ゔゔッ……」
呆れつつも、一応喜んでいるレイを温かく見守る三人。
早速行動に移ろうとランベルが切り出すと、皆もそれに賛成し、パーティを結成し初のクエストに挑む事にした。
一人で行うクエストよりも種類も難易度も高いものが多く揃っている。
数多ある中から自分達のランクや条件から絞り出し一つのクエストを決めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【Dランククエスト】
パーティ人数:二人~四人
依頼内容:行方不明になった父を探してほしい。
場所:火の王国グリゴレ山脈
生息モンスターランク:下級~中級
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クエストを選んだ一行はギルドの受付にてクエストを発行した。
「――父親が行方不明……」
「グリゴレ山脈って確か寒い所だよな?」
「雪山だからね。行方不明って事は、遭難したのか……もしくはモンスターに襲われたか……」
「あそこだと結構モンスター生息してるもんな」
「一刻も早く探し出してあげたいですね」
クエストを選んだレイ達は冒険者ギルドを後にし、直ぐに依頼主の元へと向かって行った―。
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レイ、ローラ、ランベル……そして新たに仲間となったリエンナ。
水の王国を出た一行は、リエンナの出身が火の王国という事もあり、一度戻りたいと言ったので皆で火の王国へと戻っていた。
帰っている最中リエンナのハンター登録の話になり、リエンナによると、一般的な人達と変わらずハンター登録は前から済ませておりハンタータグを持っていると。
しかしクエストをこなしたのは二、三度……それもクエストがどういったものかを体験する為の付き添い程度だと言う。
当然ハンターランクはレイと同じEのままである。
レイとローラの旅の目的はリバースダンジョン―。
そのクエストを受ける為に必要なランクSと、異空間の解放の条件となる四人でのアイテム入手。
ランベルは大団長を目指す為、騎士団入団の条件でもあるランク上げが必須。
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現状から先ずはランクを上げるという事がレイ達の当面の目標となった。
……と言うより、もうこれしか進むべき道がないのだ―。
その為、ランクを上げられるよう難易度の高いクエストを受けるべく、レイ、ローラ、ランベル、リエンナの四人で“パーティ”を組もうとなり、火の王国へ戻ったついでにパーティ登録を約束した―。
王国に戻ったレイ達は、リエンナの旅の支度やランベルが忘れたお金を取りに行くなど各々その日は用事を済ませ、明日パーティ登録をしようと話し、そこで一旦別れることにしたのだった。
そして翌日―。
冒険者ギルドで待ち合わせていた一行が皆揃い、晴れて新規パーティの登録を済ませ、ここに新たなパーティが誕生した―。
「――ゔッ……ゔゔッ……」
そしてレイは号泣している―。
「アンタ何泣いてるのよ……」
「いや……だってよ……ゔゔッ……まさか俺の人生で……こんなにも早くパーティが組めるなんて思わなくて……ゔゔッ……」
そう。
レイはあまりの嬉しさに感極まって泣いているのであった―。
「何だよコイツ本当に……引くわ~」
「パーティ組んだぐらいで泣かないでくれる?ねぇ、周りの人見てるからもうやめて!」
「フフフ。そんなに喜んで頂けると私も何か嬉しいです」
「ゔゔッ……!皆……ありがとうッ……!!……ゔゔッ……」
呆れつつも、一応喜んでいるレイを温かく見守る三人。
早速行動に移ろうとランベルが切り出すと、皆もそれに賛成し、パーティを結成し初のクエストに挑む事にした。
一人で行うクエストよりも種類も難易度も高いものが多く揃っている。
数多ある中から自分達のランクや条件から絞り出し一つのクエストを決めた。
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【Dランククエスト】
パーティ人数:二人~四人
依頼内容:行方不明になった父を探してほしい。
場所:火の王国グリゴレ山脈
生息モンスターランク:下級~中級
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クエストを選んだ一行はギルドの受付にてクエストを発行した。
「――父親が行方不明……」
「グリゴレ山脈って確か寒い所だよな?」
「雪山だからね。行方不明って事は、遭難したのか……もしくはモンスターに襲われたか……」
「あそこだと結構モンスター生息してるもんな」
「一刻も早く探し出してあげたいですね」
クエストを選んだレイ達は冒険者ギルドを後にし、直ぐに依頼主の元へと向かって行った―。
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