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第二章 ~仲間~
48 振るわれた水の大剣
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マートンが槍を一振りすると、大団長目掛け魔力の弾が数多飛ばされた―。
大団長はその弾を軽やかに躱す。
全ての弾を躱しきるとほぼ同時に次はケルベロスが再び突っ込んでいった。
鋭い牙を尖らせ、大団長を食い千切ろうと嚙みついたケルベロスの攻撃を、大団長は大剣で受け止めた。
「――これ以上暴れるなデカブツ。城が潰れるだろ」
そう言った大団長はこれまでの優しい雰囲気から一転、目つきが鋭くなり一気に練り上げた魔力で反撃に出た―。
「ウルギル……マートン……。お前達の罪は重い。これ以上その罪を重ねない様にするのが……大団長としてお前達に出来る最後の仕事だ」
高められた魔力が大剣に集中し、大団長の強烈な一振りが放たれた―。
――――シュバンッ……!
「「――⁉⁉」」
気が付くと、ケルベロスの攻撃を正面で受け止めていた大団長が、ケルベロスの“後ろ”にいた。
何が起こったか分からないその数秒後―。
斬られたケルベロスが大きな呻き声を上げ、瞬く間に消滅していった。
「なッ……バカなッ……⁉ 俺のケルベロスを一撃で……⁉」
想定外だったのか、ケルベロスを倒されたウルギルの表情は困惑していた。
それに怯まず、マートンは躊躇なく次の攻撃に出る。
槍を大団長へ投げつけた。
飛んでくる槍を大剣で払いのける大団長。
「―!」
槍に気を取られた一瞬で、大団長の眼前へとマートンが迫ってきていた。
手にはまた槍を持っている。
一本目の槍を囮に使い、間合いを詰めると同時に再度槍を練成したマートン。
光った鋭利な矢先を大団長目掛け一直線に突く―。
「――死ねッ!!」
「グッ……!!」
繰り出された槍は空を切った。
顔面ギリギリ……。
紙一重で何とか躱した大団長はそこからマートンを斬りつける。
大剣を防いで再びマートンの突き―。
両者の絶え間ない攻防が連続で繰り出されていた。
互いに五、六撃の攻防を済ませると、大団長が槍を払いのけ一旦距離を取った。
「……もう止めるんだマートン」
「そういう訳にはいかない!ガキの頃から、いつか王家を殺してやろうと思っていたからな」
「何故そんなに王家を恨んでいる」
「アンタには関係ないが、俺もウルギルもガキの頃王家に酷い目に遭わされた。貧富の差ってやつだ……。
食い物もろくにねぇ……住むところもままならない……そんな俺達の様な奴が集まっていた一画を、当時の王家の奴らが一掃したのさ!別になくても構わない自分達の娯楽施設を建てる為になッ!
そこにはとても人権なんてものは無かったが、確かに人は生きていた。俺達を含めて。
誰に迷惑を掛けるわけでもない廃墟の一画……そんな所でも俺達にとっては生きる場所だった。
なのに……王家の奴らの気分でそこが潰され、行き場のない俺達はその日を生き延びるのにも一苦労。
雨風を凌げず、病になったり病気が悪化して死んだ奴が何人もいる。
そこまでして娯楽施設を建てた王家の奴らも、数か月も建てば誰も使わなくなっていた……」
思いがけないマートンの言葉に、大団長もレイ達も返す言葉が直ぐには出なかった。
「何だ……もしかして同情してんのか?それは有難い。なら直ぐにそこをどいてくれると助かる。俺達が王家を狙う理由が分かっただろ。もう邪魔をするなッ!行くぞウルギル!」
「ああ!王家が逃げ切る前に殺そう」
マートンの声でハッとなったウルギルは、また直ぐに召喚魔法を繰り出し、“メガアロウ”と呼ばれる大きな梟のモンスターを召喚させた。
メガアロウに飛び乗ったウルギルとマートン。
大きな羽が開くや否や、一瞬にして大団長達を飛び越えて行った―。
「チッ……!しまったッ!」
出遅れた大団長であったが、直ぐに踵を返し向きを変え二人を追った。
ウルギル達の数十メートル先には、逃げている王家や使用人達の姿が見られる。
メガアロウの背中の上では、射程圏内に捉えたマートンが魔力の弾を出し攻撃準備に入っていた。
「――F・ショット!!」
――ボゴンッ!ボゴンッ!
「「――⁉⁉」」
ローラのF・ショットが、後方からメガアロウにぶつかった。
「何なんだあのガキ共はッ……!」
ウルギルとマートンの視線の先にはレイ達がいた―。
メガアロウで飛び立った矢先、瞬時にレイとローラも翼とホウキを出しウルギル達を追っていた。
ローラがリエンナをホウキに乗せ、レイが翼で飛ぶと同時に魔法で出したドラゴンの腕で、ランベルと大団長の二人を掴みそのまま飛んでいた。
「お、おいレイ⁉ 絶対落とすなよ⁉」
飛び立つ瞬間、大団長は直ぐに反応し、レイのドラゴンの腕に上手く捕まる様に飛び乗ったが、ランベルは反応できずただ鷲掴みにされていた。
<暴れると落ちるぞ>
「――ドラゴン……⁉」
突如現れたドーランの姿に大団長は驚いた。
何故目の前の少年がドラゴンと一緒なのか気になった大団長だったが、今はそれどころではない。
目の前に迫るウルギル達を止めなくてはと、攻撃態勢に入った。
攻撃されたウルギルとマートンは、出していた魔力弾をレイ達目掛けて一斉に放つ。
「噓でしょ⁉」
避け切れない程の弾数……しかしレイの翼で全ての弾をガードした。
それを見た大団長がレイに声を掛ける。
「ドラゴンの少年!このまま私をアイツらの頭上まで飛ばせるか?」
「え⁉……一応出来るには出来ますけど……」
突然の提案に驚くレイであったが、大団長のその表情に絶対的な安心感を覚えた。
この人に任せれば大丈夫だと言う絶対的な信頼が―。
「それじゃあ行きます!」と、レイは大団長に言われた通りウルギル達の頭上目掛け腕を思いっ切り振った。
「ギャァァァァァァァァァッ!!!!」
ランベルは鷲掴みにされたままブンッ!と振られ、思わず悲鳴を上げている。
大団長はタイミングを合わせその勢いのままウルギル達の頭上まで飛ぶと、大剣を振りかぶり魔法を発動させた―。
「……“水の球籠”」
大団長から繰り出された魔法により、メガアロウとウルギル達を覆うように水の球が出現した。
空中にも関わらず、ウルギル達は溺れるように足掻いていた。
水の球に閉じ込められた二人は、その球を何やら破壊しようとしているのか必死に動いているのが見られるが、全く無意味であった。
水の球に包まれたウルギル達に、大団長は更に振りかぶっていた大剣で斬り付けた―。
「――“水聖大撃”!」
―――スバァァァァンッッ!!
水の球ごと凄まじい威力で斬られたウルギル達は、そのまま地面へと叩きつけられた―。
大団長はその弾を軽やかに躱す。
全ての弾を躱しきるとほぼ同時に次はケルベロスが再び突っ込んでいった。
鋭い牙を尖らせ、大団長を食い千切ろうと嚙みついたケルベロスの攻撃を、大団長は大剣で受け止めた。
「――これ以上暴れるなデカブツ。城が潰れるだろ」
そう言った大団長はこれまでの優しい雰囲気から一転、目つきが鋭くなり一気に練り上げた魔力で反撃に出た―。
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――――シュバンッ……!
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気が付くと、ケルベロスの攻撃を正面で受け止めていた大団長が、ケルベロスの“後ろ”にいた。
何が起こったか分からないその数秒後―。
斬られたケルベロスが大きな呻き声を上げ、瞬く間に消滅していった。
「なッ……バカなッ……⁉ 俺のケルベロスを一撃で……⁉」
想定外だったのか、ケルベロスを倒されたウルギルの表情は困惑していた。
それに怯まず、マートンは躊躇なく次の攻撃に出る。
槍を大団長へ投げつけた。
飛んでくる槍を大剣で払いのける大団長。
「―!」
槍に気を取られた一瞬で、大団長の眼前へとマートンが迫ってきていた。
手にはまた槍を持っている。
一本目の槍を囮に使い、間合いを詰めると同時に再度槍を練成したマートン。
光った鋭利な矢先を大団長目掛け一直線に突く―。
「――死ねッ!!」
「グッ……!!」
繰り出された槍は空を切った。
顔面ギリギリ……。
紙一重で何とか躱した大団長はそこからマートンを斬りつける。
大剣を防いで再びマートンの突き―。
両者の絶え間ない攻防が連続で繰り出されていた。
互いに五、六撃の攻防を済ませると、大団長が槍を払いのけ一旦距離を取った。
「……もう止めるんだマートン」
「そういう訳にはいかない!ガキの頃から、いつか王家を殺してやろうと思っていたからな」
「何故そんなに王家を恨んでいる」
「アンタには関係ないが、俺もウルギルもガキの頃王家に酷い目に遭わされた。貧富の差ってやつだ……。
食い物もろくにねぇ……住むところもままならない……そんな俺達の様な奴が集まっていた一画を、当時の王家の奴らが一掃したのさ!別になくても構わない自分達の娯楽施設を建てる為になッ!
そこにはとても人権なんてものは無かったが、確かに人は生きていた。俺達を含めて。
誰に迷惑を掛けるわけでもない廃墟の一画……そんな所でも俺達にとっては生きる場所だった。
なのに……王家の奴らの気分でそこが潰され、行き場のない俺達はその日を生き延びるのにも一苦労。
雨風を凌げず、病になったり病気が悪化して死んだ奴が何人もいる。
そこまでして娯楽施設を建てた王家の奴らも、数か月も建てば誰も使わなくなっていた……」
思いがけないマートンの言葉に、大団長もレイ達も返す言葉が直ぐには出なかった。
「何だ……もしかして同情してんのか?それは有難い。なら直ぐにそこをどいてくれると助かる。俺達が王家を狙う理由が分かっただろ。もう邪魔をするなッ!行くぞウルギル!」
「ああ!王家が逃げ切る前に殺そう」
マートンの声でハッとなったウルギルは、また直ぐに召喚魔法を繰り出し、“メガアロウ”と呼ばれる大きな梟のモンスターを召喚させた。
メガアロウに飛び乗ったウルギルとマートン。
大きな羽が開くや否や、一瞬にして大団長達を飛び越えて行った―。
「チッ……!しまったッ!」
出遅れた大団長であったが、直ぐに踵を返し向きを変え二人を追った。
ウルギル達の数十メートル先には、逃げている王家や使用人達の姿が見られる。
メガアロウの背中の上では、射程圏内に捉えたマートンが魔力の弾を出し攻撃準備に入っていた。
「――F・ショット!!」
――ボゴンッ!ボゴンッ!
「「――⁉⁉」」
ローラのF・ショットが、後方からメガアロウにぶつかった。
「何なんだあのガキ共はッ……!」
ウルギルとマートンの視線の先にはレイ達がいた―。
メガアロウで飛び立った矢先、瞬時にレイとローラも翼とホウキを出しウルギル達を追っていた。
ローラがリエンナをホウキに乗せ、レイが翼で飛ぶと同時に魔法で出したドラゴンの腕で、ランベルと大団長の二人を掴みそのまま飛んでいた。
「お、おいレイ⁉ 絶対落とすなよ⁉」
飛び立つ瞬間、大団長は直ぐに反応し、レイのドラゴンの腕に上手く捕まる様に飛び乗ったが、ランベルは反応できずただ鷲掴みにされていた。
<暴れると落ちるぞ>
「――ドラゴン……⁉」
突如現れたドーランの姿に大団長は驚いた。
何故目の前の少年がドラゴンと一緒なのか気になった大団長だったが、今はそれどころではない。
目の前に迫るウルギル達を止めなくてはと、攻撃態勢に入った。
攻撃されたウルギルとマートンは、出していた魔力弾をレイ達目掛けて一斉に放つ。
「噓でしょ⁉」
避け切れない程の弾数……しかしレイの翼で全ての弾をガードした。
それを見た大団長がレイに声を掛ける。
「ドラゴンの少年!このまま私をアイツらの頭上まで飛ばせるか?」
「え⁉……一応出来るには出来ますけど……」
突然の提案に驚くレイであったが、大団長のその表情に絶対的な安心感を覚えた。
この人に任せれば大丈夫だと言う絶対的な信頼が―。
「それじゃあ行きます!」と、レイは大団長に言われた通りウルギル達の頭上目掛け腕を思いっ切り振った。
「ギャァァァァァァァァァッ!!!!」
ランベルは鷲掴みにされたままブンッ!と振られ、思わず悲鳴を上げている。
大団長はタイミングを合わせその勢いのままウルギル達の頭上まで飛ぶと、大剣を振りかぶり魔法を発動させた―。
「……“水の球籠”」
大団長から繰り出された魔法により、メガアロウとウルギル達を覆うように水の球が出現した。
空中にも関わらず、ウルギル達は溺れるように足掻いていた。
水の球に閉じ込められた二人は、その球を何やら破壊しようとしているのか必死に動いているのが見られるが、全く無意味であった。
水の球に包まれたウルギル達に、大団長は更に振りかぶっていた大剣で斬り付けた―。
「――“水聖大撃”!」
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