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第一章 ~追放と出会い~
07 宣戦布告
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「バカなッ……⁉︎そんな事ある筈が……!!」
前代未聞の事態に、先程まで冷静だったマリシャスの体が小刻みに震え出す。
「弾が止まってるのってフェアリー・イヴの力……?」
自分に向かって放たれた弾丸が止まっているのはイヴの力だとレイも気付いた。
クリアな檻の中にいるイヴは真っ直ぐマリシャスを見ている。
「─何をそんなに驚いている?“こんなもの”で本当に私を封じ込められていると思っているのか……愚かな」
イブ本人の言葉で、この魔力がイブのものであると確定した。
現実を理解しようとすればする程マリシャスの顔が絶望へと変わっていく。
それでも信じたくないマリシャスは最早冷静に考えられる状態ではない。
何の考えも対策もなく再び「う、撃てッ…!!」と取り乱しながらの発砲指示を出し、それに従い警備員達が撃ったが結果は全く同じ。
まるでデジャヴを見ているかの様なその光景にイブもあきれ果てている様子だ―。
「――昔は“全て”の種族が仲良く平穏に暮らしていた…。貴様ら“人間”と我々“エルフ”もな。
しかし人間が…いや、“忌まわしきロックロス家”がこの世界の秩序を変えた―。
流れゆく千年という時の中で“その真実”を知る者は数少ない。事の始まりであるロックロス家の者ですら、今となっては何も知らなそうだ」
イヴはレイを見ながら言った。
言葉から感じ取られる人間への恨みや憤り。
言葉通りならば人間全てではなく“ロックロス家”に対するものに思える。
大きなきっかけとなっているであろう千年決戦やロックロス家というワードがドーランだけでなくイヴからも出た事で、レイは自分が思っている以上にロックロス家の闇の深さを痛感した。
レイがそんな事を思っていると、また別のところに引っ掛かったマリシャスが口を開いた。
「お前らエルフの歴史など興味はない……!真実がどうであれお前の“危険度”は変わらないのだからな。抵抗するならば死あるのみ!!
それよりも……少年!ロックロス家の者とは一体どういう事だ―?お前ら犯罪者が軽々しく口にしてよい名ではない」
マリシャスは動揺しながらも険しい剣幕でレイを睨みつけていた。
「余計な事言うなよ……!」
「ホントの事を言って何が悪い」
レイが小声でイヴに文句を言ったが当の本人はしれっとしている。
<……それより異空間の話を進めてくれぬか?我はそこに用がある>
「うるせぇなお前は!先にこの状況何としないといけないだろうが!」
ドーランのマイペースさにレイがツッコんだ。
レイがわちゃわちゃしていると、一人の警備員が紙切れを手にしマリシャスに渡した。
それを受け取ったマリシャスは内容を読み驚きの表情を見せた。
「レイ……ロックロスだとッ……⁉本当に王家の者なのか⁉」
マリシャスの言葉に周囲にいた者達も驚いている。
どうやらアルカトラズの監視カメラに映ったレイの身元を調べた調査班からの報告書だったらしい。
さすがの対応力でレイの素性が直ぐにバレた。
「フッフッフッ!私が言わなくてもバレたね……ロックロス」
<意外と個人情報が守られていないな。ロックロス家なのに>
次々に口にする“ロックロス”という言葉に拒絶反応のあるレイは怒りが爆発した―。
「あ”ぁぁぁぁーー!!!!どいつもこいつもロックロスロックロスうるせぇんだよッ!!……いいかそこのオヤジッ!!」
突如怒り出したレイを皆が見る。
そのレイはマリシャスを思いっ切り指差し“口”撃に出た―。
「俺はもうロックロスの人間じゃねぇ!!ついさっき出てきたからな!!キャバルの野郎の事だから直ぐに俺の名前をロックロスから消すはずだ!!それまで待ってろ!!二度とその名を口にするんじゃねぇ!!
もし間違ってでもその名を口にしてみろ……俺の魔法で貴様諸共このアルカトラズを消してやるからな!!」
怒り狂ったレイ。
子供の様にプンスカ怒っている姿は呆れて物も言えないが、本人も無意識のうちにその体から練り出された“魔力”の強さに周囲は唖然としていた―。
勿論これはレイでなくドーランの魔力。
だが今回はドーランが出しているのではくレイの魔力コントロールによって出されていた。
「……アンタの主人大丈夫かい?」
<まだ十六の子供……そっと見守ってやってほしい……>
「フッハッハッ。何だねそれは。……まぁ無意識だろうがアンタの魔力を“扱っている”じゃないか」
<ああ。あたかも自分の物の様に言っておるが>
イヴとドーランが話していると急にレイの怒りの矛先が変わった―。
「お前らもお前らだ!!」
「<――⁉>」
マリシャスに文句を言ったレイの怒りは、“同じくロックロスを口にした”ドーランとイヴに向いた。
「ドーラン!!お前に至ってはもう三回目だ!!何度俺をロックロスと呼ぶ!!学習能力がねぇのかこのバカドラゴンは!!」
<なッ……⁉バ、バカドラゴンと……⁉>
「お前もだぞイヴ!!妖精王だか人間恨んでんのか知らねぇけどちょっと魔力が高いからって俺をロックロスの名で呼ぶな!!“次言ったら”この檻ごと吹き飛ばすぞ!!」
「ハーーハッハッハッ!どこまで笑わせるんだこの人間は」
狂喜乱舞するレイに思わずまた笑ってしまうイヴ。馬鹿呼ばわりされたドーランは驚きのあまり開いた口が塞がらなかった。
そしてその勢いのまま再びマリシャスの方を向いたレイ。
無意識に発動された魔法でマリシャスが持っていた拡声器を自分の所に移した。
レイは手にした拡声器の音量を最大にし、アルカトラズ全てに響き渡る音でこう言った―。
「――俺はロックロス家を潰す!!!
……“キャバル”!!顔洗って待ってろ!!これは俺からお前らロックロスへの宣戦布告だッ!!!
お前等の悪事を俺が全て暴いてやらぁ!!!」
今日ここに、長年世界を牛耳ってきた王家ロックロスへの正当な宣戦布告がなされた――。
前代未聞の事態に、先程まで冷静だったマリシャスの体が小刻みに震え出す。
「弾が止まってるのってフェアリー・イヴの力……?」
自分に向かって放たれた弾丸が止まっているのはイヴの力だとレイも気付いた。
クリアな檻の中にいるイヴは真っ直ぐマリシャスを見ている。
「─何をそんなに驚いている?“こんなもの”で本当に私を封じ込められていると思っているのか……愚かな」
イブ本人の言葉で、この魔力がイブのものであると確定した。
現実を理解しようとすればする程マリシャスの顔が絶望へと変わっていく。
それでも信じたくないマリシャスは最早冷静に考えられる状態ではない。
何の考えも対策もなく再び「う、撃てッ…!!」と取り乱しながらの発砲指示を出し、それに従い警備員達が撃ったが結果は全く同じ。
まるでデジャヴを見ているかの様なその光景にイブもあきれ果てている様子だ―。
「――昔は“全て”の種族が仲良く平穏に暮らしていた…。貴様ら“人間”と我々“エルフ”もな。
しかし人間が…いや、“忌まわしきロックロス家”がこの世界の秩序を変えた―。
流れゆく千年という時の中で“その真実”を知る者は数少ない。事の始まりであるロックロス家の者ですら、今となっては何も知らなそうだ」
イヴはレイを見ながら言った。
言葉から感じ取られる人間への恨みや憤り。
言葉通りならば人間全てではなく“ロックロス家”に対するものに思える。
大きなきっかけとなっているであろう千年決戦やロックロス家というワードがドーランだけでなくイヴからも出た事で、レイは自分が思っている以上にロックロス家の闇の深さを痛感した。
レイがそんな事を思っていると、また別のところに引っ掛かったマリシャスが口を開いた。
「お前らエルフの歴史など興味はない……!真実がどうであれお前の“危険度”は変わらないのだからな。抵抗するならば死あるのみ!!
それよりも……少年!ロックロス家の者とは一体どういう事だ―?お前ら犯罪者が軽々しく口にしてよい名ではない」
マリシャスは動揺しながらも険しい剣幕でレイを睨みつけていた。
「余計な事言うなよ……!」
「ホントの事を言って何が悪い」
レイが小声でイヴに文句を言ったが当の本人はしれっとしている。
<……それより異空間の話を進めてくれぬか?我はそこに用がある>
「うるせぇなお前は!先にこの状況何としないといけないだろうが!」
ドーランのマイペースさにレイがツッコんだ。
レイがわちゃわちゃしていると、一人の警備員が紙切れを手にしマリシャスに渡した。
それを受け取ったマリシャスは内容を読み驚きの表情を見せた。
「レイ……ロックロスだとッ……⁉本当に王家の者なのか⁉」
マリシャスの言葉に周囲にいた者達も驚いている。
どうやらアルカトラズの監視カメラに映ったレイの身元を調べた調査班からの報告書だったらしい。
さすがの対応力でレイの素性が直ぐにバレた。
「フッフッフッ!私が言わなくてもバレたね……ロックロス」
<意外と個人情報が守られていないな。ロックロス家なのに>
次々に口にする“ロックロス”という言葉に拒絶反応のあるレイは怒りが爆発した―。
「あ”ぁぁぁぁーー!!!!どいつもこいつもロックロスロックロスうるせぇんだよッ!!……いいかそこのオヤジッ!!」
突如怒り出したレイを皆が見る。
そのレイはマリシャスを思いっ切り指差し“口”撃に出た―。
「俺はもうロックロスの人間じゃねぇ!!ついさっき出てきたからな!!キャバルの野郎の事だから直ぐに俺の名前をロックロスから消すはずだ!!それまで待ってろ!!二度とその名を口にするんじゃねぇ!!
もし間違ってでもその名を口にしてみろ……俺の魔法で貴様諸共このアルカトラズを消してやるからな!!」
怒り狂ったレイ。
子供の様にプンスカ怒っている姿は呆れて物も言えないが、本人も無意識のうちにその体から練り出された“魔力”の強さに周囲は唖然としていた―。
勿論これはレイでなくドーランの魔力。
だが今回はドーランが出しているのではくレイの魔力コントロールによって出されていた。
「……アンタの主人大丈夫かい?」
<まだ十六の子供……そっと見守ってやってほしい……>
「フッハッハッ。何だねそれは。……まぁ無意識だろうがアンタの魔力を“扱っている”じゃないか」
<ああ。あたかも自分の物の様に言っておるが>
イヴとドーランが話していると急にレイの怒りの矛先が変わった―。
「お前らもお前らだ!!」
「<――⁉>」
マリシャスに文句を言ったレイの怒りは、“同じくロックロスを口にした”ドーランとイヴに向いた。
「ドーラン!!お前に至ってはもう三回目だ!!何度俺をロックロスと呼ぶ!!学習能力がねぇのかこのバカドラゴンは!!」
<なッ……⁉バ、バカドラゴンと……⁉>
「お前もだぞイヴ!!妖精王だか人間恨んでんのか知らねぇけどちょっと魔力が高いからって俺をロックロスの名で呼ぶな!!“次言ったら”この檻ごと吹き飛ばすぞ!!」
「ハーーハッハッハッ!どこまで笑わせるんだこの人間は」
狂喜乱舞するレイに思わずまた笑ってしまうイヴ。馬鹿呼ばわりされたドーランは驚きのあまり開いた口が塞がらなかった。
そしてその勢いのまま再びマリシャスの方を向いたレイ。
無意識に発動された魔法でマリシャスが持っていた拡声器を自分の所に移した。
レイは手にした拡声器の音量を最大にし、アルカトラズ全てに響き渡る音でこう言った―。
「――俺はロックロス家を潰す!!!
……“キャバル”!!顔洗って待ってろ!!これは俺からお前らロックロスへの宣戦布告だッ!!!
お前等の悪事を俺が全て暴いてやらぁ!!!」
今日ここに、長年世界を牛耳ってきた王家ロックロスへの正当な宣戦布告がなされた――。
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