2 / 112
02 やはり追放か
しおりを挟む
~リューティス王国・レオハート家~
洗礼の儀から5年後。
「──遂にスキル覚醒が起こらなかったか。グリムよ」
「ちょ、ちょっと待って下さい父さんッ!」
今日で俺、グリム・レオハートは10歳になった。
5年前に与えられたスキル『片手剣』が覚醒する事がないままに、今日という日を迎えてしまった。
「このレオハート家に生まれながらまさかスキル覚醒が起こらないとはな。由緒あるレオハート家が始まって以来最大の汚点だ。家にも私の顔にも泥を塗りおって。クズが」
「ハハハハッ! “兄さん”マジで覚醒しないとか才能なさ過ぎでしょ! 僕なんて6歳で覚醒してもう騎士団に入っているのにさ」
「くッ……!」
本来なら、誕生日って1番特別な日だよな?
でも俺は今日という日を迎えたくなかった。まだスキルが覚醒していなかったから。直前まで大丈夫だと自分に言い聞かせていたが、それも呆気なく終わった。
淡く抱いていた希望すらも消え去った今、父さんも母さんも俺の事をまるでゴミでも見るかの如く見下していた。弟も俺を馬鹿にして笑っている。
仕方がない……。
スキル覚醒が出来なかったのは無能である自分のせい。由緒あるレオハート家の者である上に、騎士団大団長を務める父さんの息子にも関わらず俺はスキルを覚醒する事が出来なかったのだから。
そしてそんな俺より2つ年下の弟は既にスキル覚醒しているどころか、もう騎士団に入団している。最早天と地以上の差――。
「貴様は我が一族の最大の恥だグリム。スキル覚醒も出来ない様な無能な落ちこぼれはいらん。即刻このレオハート家から出ていけッ!」
「そ、そんなッ! 待って下さい父さん……!」
「こんな無様な人間の弟なんて僕も恥ずかしいよ」
「王国では既に貴方は笑い者になっています。覚醒すればそれも一気に拭えましたが無理でしたね。レオハート家どころかリューティス王国の恥も曝したのよ貴方は」
「直ちに私から国王へ伝え、このゴミを処分してもらう」
「ま、待って、止めて下さい父さんッ……! 母さんもッ!」
こうして、家族からも王国からも追放された俺は、誰も寄り付かない辺境の森へと飛ばされた――。
**
~辺境の森・エデン~
何で?
何でこうなったんだ?
何時から狂い出してしまったんだ俺の人生は……?
洗礼の儀を行ったあの日、念願の剣のスキルを手に入れた俺はかなり努力した。勿論レオハート家や父さんの顔に泥を塗らない為に。そしてそれ以上に、自分も誇り高い騎士団大団長にとても憧れていたからだ。
俺は毎日訓練を積んだ。
父さんと同じ騎士団員の人達に毎日稽古をつけてもらって。
時には父さんが俺に剣を教えてくれるという事もあった。
始めのうちは父さん直々の稽古は少なかったが、6歳、7歳、8歳……と、歳を取るごとに父さんの稽古がいつの間にか増えていた。恐らく、俺のスキル覚醒が中々起こらなかったからだろう。
スキル覚醒が起こる期間はスキルを与えられた5歳から10歳までの丁度5年間。憧れで目標でもある父さんとの稽古は想像以上に厳しかったが、それと同時に嬉しさもあった。
だがそれも初めのうちだけ。
俺が9歳になったぐらいの頃、気が付けば稽古は毎日父さんになっていた――。
日に日に父さんが俺を見る目がとてもキツく冷酷なものに変わっていたのが子供ながらに分かった。俺もスキル覚醒をさせようと懸命に頑張っていた。騎士団大団長になるべく、そして憧れの父さんに少しでも近づく為に。
「ゔッ、ゔゔッ……!」
畜生畜生畜生。
情けなくて涙が出てくる。
どんなに辛くて苦しい訓練でさえ涙など流したことはない。家族にも王国にも見放され、こんな辺境の森へ飛ばされた事も確かにそうだが、何よりも自分の不甲斐なさに心底腹が立つ。
「ゔゔッ! くそぉッ!」
右も左もさることながら、この土地自体が何処に存在しているのかも分からない辺境の森。追放される際、家族と国王からせめてもの譲歩だと命だけは守られた。父さんにも騎士団にも王国にも泥を塗った俺は、本来であれば即刻死刑でも可笑しくなかったとの事。
知らないよそんなの。何だこのいらない気遣いは。どうせなら潔く殺してくれれば良かったのに。
『グルルルッ!』
「……!?」
世の中は残酷だ。
何処からどう見ても絶望にいる俺に対して、気持ちを切り替える時間どころか一息入れる間もなく絶望を被せてくるとは。
「ゔッ、ぢくじょうッ! 人が泣いてるにも関わらず“スカルウルフ”まで俺を」
狼の姿をした骨のみのスカルウルフ。俺でも勝てるランクの低い下級モンスターだけど、流石に“この数”はマズい。
『グルル!』
「1、2、3、4……。全部で9体も」
『ガルルッ!』
モンスターに待ったなし。
スカルウルフは俺目掛けて飛び掛かってきた。
――ザシュン!
俺は持っていた剣でスカルウルフを斬った。
「まず1体。でもこれを全部相手にするのは無理だ」
今ので残り8。くそぉ。動き回りながら確実に1体ずつ倒すしかない。幸いここは森。周りには大量の木がある。それを上手く利用して身を守りながら戦うんだ。
『『ガルルルッ!』』
**
「ハァ、ハァ、ハァ……!」
どれだけ時間が経った?
数分? それとも数時間? ずっと神経を集中させているから分からない。だけど、何とか6体も倒せた。残りは3か。
こっちはしっかり姿を捉えているが、向こうは完全に俺を見失っている。このまま木に身を隠しながらもう少し近づこう。そして確実に1体ずつ仕留めッ……『――グルルルッ!』
「なッ!?」
――ガキィン!
視界に捉えていた3体のスカルウルフではない、背後から現れた新たな1体。完全に不意を突かれた俺は、飛び掛かってきたスカルウルフの鋭い牙を何とか剣で防いだ。
「ぐッ、危なかった!」
『ガルルッ!』
これはかなりピンチ。
仰向けに倒れる体勢の俺にスカルウルフが飛び乗っている状態。どうにかこの状況を立て直したいけど、今ので向こうにいたスカルウルフ3体が俺に気付きもうこっちに向かってきている――!
「くっそ! 早くどけッ!」
俺は倒れた体勢からスカルウルフの腹を思い切り蹴飛ばし、一瞬の隙をついて体勢を立て直したが、既にこっちに向かっていた1体のスカルウルフの噛み付きが俺の腕を捉えた。
「ぐあッ!?」
――カラン、カラァン……!
だがしかし、反射的に身を躱したお陰で、鋭い歯が掠めて多少傷を負ったものの、腕を食い千切られたかもしれないと言う最悪のシナリオは回避する事が出来た。
『グルルル!』
「ま、まずい、兎に角距離を取らないと」
俺は直ぐにその場から走り出した。攻撃を受けた弾みで剣を落としてしまった。でも取り敢えず拾うのは後。先ずは何より身を守らないと。
全力で走った俺は何とかまた奴らを撒く事に成功した。けど全く安心は出来ない。上手く身を隠しているがまだ直ぐ近くにスカルウルフ達がいるし、今は剣も持っていない。
畜生。
せめて剣が……何か武器があれば戦えるのに。
俺は無意識のうちに辺りを見渡していた。剣の代わりになる様な物が無いかと。
だが現実はそんなに甘くない。そう都合よく武器など落ちている筈がッ……『――パキ!』
しまった。
『――!』
何処までもツイてない。不運にも、踏んでしまった小さな木の枝の音によってバレてしまった。
「くっそ、何でこうなるんだよッ!」
『ガルルルッ!』
自分の運の無さに嫌気が差しながらも、俺は再び全力で走った。
さっき負った腕の傷がズキズキと痛む。ずっと気を張っていたから疲れも出てきた。呼吸するのも苦しいし、体も重くなってきた。何で俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ?スカルウルフにも追いつかれそう。このままじゃ逃げ切れない。
あー。最後は呆気なかったな俺の人生。まだ10歳なのにさ。
急に全てがどうでもよくなった俺はそのまま走るのを止め、後ろへと振り返った。
もういいや。疲れた。
「……っておいおい。なにこれ?」
『『グルルル』』
諦めて振り返った俺の視界には、いつの間にか数十体を超えるスカルウルフの群れが集まっていた。
「ハハ、何だよこれ。思わず笑っちゃった」
ここまでくると本当に笑える。良かったなぁ。こんな事だけど最後に笑う事が出来て。もう後は好きな様にッ……『――カラン!』
ん……?
洗礼の儀から5年後。
「──遂にスキル覚醒が起こらなかったか。グリムよ」
「ちょ、ちょっと待って下さい父さんッ!」
今日で俺、グリム・レオハートは10歳になった。
5年前に与えられたスキル『片手剣』が覚醒する事がないままに、今日という日を迎えてしまった。
「このレオハート家に生まれながらまさかスキル覚醒が起こらないとはな。由緒あるレオハート家が始まって以来最大の汚点だ。家にも私の顔にも泥を塗りおって。クズが」
「ハハハハッ! “兄さん”マジで覚醒しないとか才能なさ過ぎでしょ! 僕なんて6歳で覚醒してもう騎士団に入っているのにさ」
「くッ……!」
本来なら、誕生日って1番特別な日だよな?
でも俺は今日という日を迎えたくなかった。まだスキルが覚醒していなかったから。直前まで大丈夫だと自分に言い聞かせていたが、それも呆気なく終わった。
淡く抱いていた希望すらも消え去った今、父さんも母さんも俺の事をまるでゴミでも見るかの如く見下していた。弟も俺を馬鹿にして笑っている。
仕方がない……。
スキル覚醒が出来なかったのは無能である自分のせい。由緒あるレオハート家の者である上に、騎士団大団長を務める父さんの息子にも関わらず俺はスキルを覚醒する事が出来なかったのだから。
そしてそんな俺より2つ年下の弟は既にスキル覚醒しているどころか、もう騎士団に入団している。最早天と地以上の差――。
「貴様は我が一族の最大の恥だグリム。スキル覚醒も出来ない様な無能な落ちこぼれはいらん。即刻このレオハート家から出ていけッ!」
「そ、そんなッ! 待って下さい父さん……!」
「こんな無様な人間の弟なんて僕も恥ずかしいよ」
「王国では既に貴方は笑い者になっています。覚醒すればそれも一気に拭えましたが無理でしたね。レオハート家どころかリューティス王国の恥も曝したのよ貴方は」
「直ちに私から国王へ伝え、このゴミを処分してもらう」
「ま、待って、止めて下さい父さんッ……! 母さんもッ!」
こうして、家族からも王国からも追放された俺は、誰も寄り付かない辺境の森へと飛ばされた――。
**
~辺境の森・エデン~
何で?
何でこうなったんだ?
何時から狂い出してしまったんだ俺の人生は……?
洗礼の儀を行ったあの日、念願の剣のスキルを手に入れた俺はかなり努力した。勿論レオハート家や父さんの顔に泥を塗らない為に。そしてそれ以上に、自分も誇り高い騎士団大団長にとても憧れていたからだ。
俺は毎日訓練を積んだ。
父さんと同じ騎士団員の人達に毎日稽古をつけてもらって。
時には父さんが俺に剣を教えてくれるという事もあった。
始めのうちは父さん直々の稽古は少なかったが、6歳、7歳、8歳……と、歳を取るごとに父さんの稽古がいつの間にか増えていた。恐らく、俺のスキル覚醒が中々起こらなかったからだろう。
スキル覚醒が起こる期間はスキルを与えられた5歳から10歳までの丁度5年間。憧れで目標でもある父さんとの稽古は想像以上に厳しかったが、それと同時に嬉しさもあった。
だがそれも初めのうちだけ。
俺が9歳になったぐらいの頃、気が付けば稽古は毎日父さんになっていた――。
日に日に父さんが俺を見る目がとてもキツく冷酷なものに変わっていたのが子供ながらに分かった。俺もスキル覚醒をさせようと懸命に頑張っていた。騎士団大団長になるべく、そして憧れの父さんに少しでも近づく為に。
「ゔッ、ゔゔッ……!」
畜生畜生畜生。
情けなくて涙が出てくる。
どんなに辛くて苦しい訓練でさえ涙など流したことはない。家族にも王国にも見放され、こんな辺境の森へ飛ばされた事も確かにそうだが、何よりも自分の不甲斐なさに心底腹が立つ。
「ゔゔッ! くそぉッ!」
右も左もさることながら、この土地自体が何処に存在しているのかも分からない辺境の森。追放される際、家族と国王からせめてもの譲歩だと命だけは守られた。父さんにも騎士団にも王国にも泥を塗った俺は、本来であれば即刻死刑でも可笑しくなかったとの事。
知らないよそんなの。何だこのいらない気遣いは。どうせなら潔く殺してくれれば良かったのに。
『グルルルッ!』
「……!?」
世の中は残酷だ。
何処からどう見ても絶望にいる俺に対して、気持ちを切り替える時間どころか一息入れる間もなく絶望を被せてくるとは。
「ゔッ、ぢくじょうッ! 人が泣いてるにも関わらず“スカルウルフ”まで俺を」
狼の姿をした骨のみのスカルウルフ。俺でも勝てるランクの低い下級モンスターだけど、流石に“この数”はマズい。
『グルル!』
「1、2、3、4……。全部で9体も」
『ガルルッ!』
モンスターに待ったなし。
スカルウルフは俺目掛けて飛び掛かってきた。
――ザシュン!
俺は持っていた剣でスカルウルフを斬った。
「まず1体。でもこれを全部相手にするのは無理だ」
今ので残り8。くそぉ。動き回りながら確実に1体ずつ倒すしかない。幸いここは森。周りには大量の木がある。それを上手く利用して身を守りながら戦うんだ。
『『ガルルルッ!』』
**
「ハァ、ハァ、ハァ……!」
どれだけ時間が経った?
数分? それとも数時間? ずっと神経を集中させているから分からない。だけど、何とか6体も倒せた。残りは3か。
こっちはしっかり姿を捉えているが、向こうは完全に俺を見失っている。このまま木に身を隠しながらもう少し近づこう。そして確実に1体ずつ仕留めッ……『――グルルルッ!』
「なッ!?」
――ガキィン!
視界に捉えていた3体のスカルウルフではない、背後から現れた新たな1体。完全に不意を突かれた俺は、飛び掛かってきたスカルウルフの鋭い牙を何とか剣で防いだ。
「ぐッ、危なかった!」
『ガルルッ!』
これはかなりピンチ。
仰向けに倒れる体勢の俺にスカルウルフが飛び乗っている状態。どうにかこの状況を立て直したいけど、今ので向こうにいたスカルウルフ3体が俺に気付きもうこっちに向かってきている――!
「くっそ! 早くどけッ!」
俺は倒れた体勢からスカルウルフの腹を思い切り蹴飛ばし、一瞬の隙をついて体勢を立て直したが、既にこっちに向かっていた1体のスカルウルフの噛み付きが俺の腕を捉えた。
「ぐあッ!?」
――カラン、カラァン……!
だがしかし、反射的に身を躱したお陰で、鋭い歯が掠めて多少傷を負ったものの、腕を食い千切られたかもしれないと言う最悪のシナリオは回避する事が出来た。
『グルルル!』
「ま、まずい、兎に角距離を取らないと」
俺は直ぐにその場から走り出した。攻撃を受けた弾みで剣を落としてしまった。でも取り敢えず拾うのは後。先ずは何より身を守らないと。
全力で走った俺は何とかまた奴らを撒く事に成功した。けど全く安心は出来ない。上手く身を隠しているがまだ直ぐ近くにスカルウルフ達がいるし、今は剣も持っていない。
畜生。
せめて剣が……何か武器があれば戦えるのに。
俺は無意識のうちに辺りを見渡していた。剣の代わりになる様な物が無いかと。
だが現実はそんなに甘くない。そう都合よく武器など落ちている筈がッ……『――パキ!』
しまった。
『――!』
何処までもツイてない。不運にも、踏んでしまった小さな木の枝の音によってバレてしまった。
「くっそ、何でこうなるんだよッ!」
『ガルルルッ!』
自分の運の無さに嫌気が差しながらも、俺は再び全力で走った。
さっき負った腕の傷がズキズキと痛む。ずっと気を張っていたから疲れも出てきた。呼吸するのも苦しいし、体も重くなってきた。何で俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ?スカルウルフにも追いつかれそう。このままじゃ逃げ切れない。
あー。最後は呆気なかったな俺の人生。まだ10歳なのにさ。
急に全てがどうでもよくなった俺はそのまま走るのを止め、後ろへと振り返った。
もういいや。疲れた。
「……っておいおい。なにこれ?」
『『グルルル』』
諦めて振り返った俺の視界には、いつの間にか数十体を超えるスカルウルフの群れが集まっていた。
「ハハ、何だよこれ。思わず笑っちゃった」
ここまでくると本当に笑える。良かったなぁ。こんな事だけど最後に笑う事が出来て。もう後は好きな様にッ……『――カラン!』
ん……?
50
お気に入りに追加
1,934
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
4層世界の最下層、魔物の森で生き残る~生存率0.1%未満の試練~
TOYA
ファンタジー
~完結済み~
「この世界のルールはとても残酷だ。10歳の洗礼の試練は避ける事が出来ないんだ」
この世界で大人になるには、10歳で必ず発生する洗礼の試練で生き残らなければならない。
その試練はこの世界の最下層、魔物の巣窟にたった一人で放り出される残酷な内容だった。
生存率は1%未満。大勢の子供たちは成す術も無く魔物に食い殺されて行く中、
生き延び、帰還する為の魔法を覚えなければならない。
だが……魔法には帰還する為の魔法の更に先が存在した。
それに気がついた主人公、ロフルはその先の魔法を習得すべく
帰還せず魔物の巣窟に残り、奮闘する。
いずれ同じこの地獄へと落ちてくる、妹弟を救うために。
※あらすじは第一章の内容です。
―――
本作品は小説家になろう様 カクヨム様でも連載しております。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる