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第八章【旅の果て】

第百四十一話 君に夢中

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「マリヤ?大丈夫?」

「うん、大丈夫。きて?」

 ベッドに寝込んで、エリオネルの方に両手を伸ばす。
 ギシっとベッドが鳴る。期待に胸が膨らんだ。

「ね、大好き」

「私も大好きだよ」

 ちゅ、ちゅ、と至る所にキスされる。それがくすぐったくて、嬉しくて、すごく感じた。

「あ……ん」
 
「マリヤ、ホント声可愛すぎる」

「は、エリオネル」

「私は君に夢中だよ」

「嬉しい」

 もっともっと夢中になってほしい、なんて欲張りかな。

 はあ、それにしてもイケメン。知らず知らずのうちにため息が出る。

「何のため息?」

「エリオネル、イケメンだな~のため息」

「何それ」

 くすくすっとエリオネルが笑って、幸せで胸が痛くなった。
 キスをねだると、優しく唇に落としてくれる。舌を絡めると、頭の後ろが痺れて気持ちよかった。

 キスの合間に胸の飾りを捏ねられる。押したり摘んだりされたら、どうしようもなくて足に力が入った。

「あぅ……、んんっ……」

「いつも思うけど、感じすぎじゃない?」

「……だって、本当に気持ちいいから、どうしようもない」

 エリオネル以外ではこんなことなかったから、エリオネルが特別なんだと思う。

「ふふ、そうなんだ」

「あっ、はぁ……ん」

 突起を舌で舐められたり、吸われたりするとたまらなくて、声が抑えられなかった。最初からだけど、もう完全に性感帯になっている。

「んんっ、あぁっ、……は」

「マリヤ?こっちも触っていい?」

 優しく前を触られて、達しそうになった。こんなにイきやすくなかったはずなのに、俺の体どうしちゃったんだろうか。
 扱かれたらどうにもならなくて、呆気なくイッてしまった。

「ホント、エロすぎ」

 出したものでぐちゃぐちゃになったお腹を撫でられる。その指をペロッと舐めたエリオネルの方がエロくて、体がカッと熱くなった。

「エリオネルの方がエロい」

「ふっ、足持って」

 M字に広げられた脚を、膝裏で持たされる。恥ずかしいけど、それも気持ちよくて、本当にどうしようもないなと思った。
 エリオネルが右手に液体を取る。すぐに長い指が入ってきて、上半身がくねった。

 バラバラと中で長い指が動く。それに我慢ができなくて、吐息のような声が漏れた。
 エリオネルは楽しそうに解していて、それが嬉しくて胸がじんとする。

「エリオネル、大好きだよ」

 嬉しそうに微笑むエリオネルに、胸を鷲掴みにされた。
 体は疲れていたけど、エリオネルとの情事はちっとも嫌じゃなくて、俺も大概性欲強いのかもしれないと思う。

「早く、いっぱい突いて?」

「ねぇ、暴発するから」

 俺の誘いに反応してくれるのが嬉しかった。

「イッちゃいそうなの?」

 すりっと左手で擦ると、エリオネルの性器が硬くなっているのがわかる。

「マリヤは小悪魔すぎる」

「やだ?」

「そんな所も好き」

「ふふ、エリオネル?早く挿れて?」

 急かすと、エリオネルが素早く脱いで押し当ててきた。くちゅ、と秘部から濡れた音がして、ずぶずぶと犯されていく。

「ん、……はあ、ああっ」

「マリヤの中あっつい」

 熱の籠った瞳にドキドキする。

「エリオネルのはおっきい」

「だから、暴発するって」

「ふふ」

「余裕だね?」

 少し引き抜かれて、ズンっと奥を突かれた。

「アンっ、はっ……」

 余裕?そんなものあるわけない。楔で貫かれると、どろどろに溶けてしまいそうなくらい感じてしまって、何も考えられなくなる。
 すぐに早くなったストロークに追い上げられて、体が熱くなっていた。

「あ、善いっ、エリオネルっ」

「マリヤ、誰にも見せたくない」

「ん、見せな……で」

 パンッパンッと乾いた音が響く。奥を突かれると、瞼の裏に星が舞った。
 気持ちよすぎて、頭がぼーっとしている。視界もぼんやりしていて、エリオネルの顔がハッキリ見えない。

「あっ、あ、はん、んっ」

 激しい抽挿に、ただただ翻弄された。こんなの、慣れたりするのだろうか?慣れる未来が全く想像できない。

「マリヤ愛してるよ」

 囁かれて、ビリビリと全身に快感が走った。繋がっている部分と中がキュンキュンと収縮する。

「俺もずっと愛してる」

 エリオネルの剛直が出たり入ったりしていて、その度に快感でどうにかなりそうだ。ズチュズチュと水音がしている。
 彼の動きが早くなって、極まりそうなのがわかった。ギュギュッと締めつけると、エリオネルが小さな呻き声を上げて、最奥に熱い飛沫を叩きつける。

「んっ、……はぁっ、あぁっ!」

 その衝撃で、ゾクゾクと背中に快感が走り達してしまった。

「はあ、はあ、あ……っ」

 ずるるっとエリオネルが抜けていく。その感覚も気持ちよくて、ゾクゾクが止まらなかった。
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