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第八章【旅の果て】

第百三十七話 私の兎ちゃん

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「私の兎ちゃん、すごく可愛い」

 エリオネルが俺を抱き寄せる。

「言ってる場合か!」

「ごめんね、興奮しすぎたみたい」

「ちょっとじっとしてよう?」

 エリオネルは、鼻血が止まるまでじっとしていたけど、二人ともたぎったままだった。

「止まった?」

「うん、ごめんね」

「別に大丈夫だよ。エリオネルの体の方が大事だから」

「マリヤ、ずっと興奮が収まらないんだけど」

 エリオネルが、俺の手を自身の股間に誘導する。ソコはバキバキに勃ち上がっていて、今にもはち切れそうだった。

「うん、しゃぶってあげるね?」

「ぐ……」

 呻いたエリオネルは、ちょっと前屈みになる。そんな彼をベッドに押し倒して、前を寛げてあげた。
 剛直に近づきすぎたのか、勢いよく飛び出たモノが顔にぺちんと当たる。

「あっ」

「ホント、我慢できなくなる!」

 エリオネルを見ると、眉間に皺が寄って何かを我慢しているような顔をしていた。
 興奮してくれているのが嬉しくて、ゆっくりと舌を出して屹立を舐める。そんな俺を、エリオネルは顔を歪めて見ていた。

「きもちい?」

「良すぎる」

「ふふ」

 舌を使って愛撫していると、楔の先から我慢汁が沢山出て、舐めても舐めても溢れてくる。蓋をするように口に含んで、口の中でぺろぺろと鈴口を舐めた。口に含んだまま、頭を上下に動かす。

「ああ、マリヤすごく良い」

 こんなに興奮してくれるなら、たまにやってもいいかな。

「尻尾ふりふりして、ホント可愛い」

 言われて初めて、自分のお尻が揺れていることに気づいた。さっきから、違和感はあったのだ。でも、夢中でしゃぶっていたからか気づかなかった。
 恥ずかしくて、ぺたんと座ってできるだけ見えないようにする。

「もう、見せてくれないの?」

「見せない」

「ふうん?」

「あっ、だめっ、ああっ」

 エリオネルは尻尾を掴むと、優しくぐりぐりと円を描くように回し始めた。

「ひっ、やめてっ、んっ」

「私以外の物でも感じちゃうんだ?」

「こ…れはっ、エリオネルが挿れたんじゃん!」

「嫉妬しちゃうな」

 こう見えて、エリオネルは嫉妬深い。俺が誰かと喋っているのも、本当は嫌なんじゃないかと思っている。

「抜く?」

「ううん、折角だから挿れたまま、もう少ししゃぶって欲しいな」

「わかった」

 口に入れてじゅぷじゅぷと音を立ててしゃぶると、エリオネルが恍惚とした表情を浮かべて俺を見た。頭を上下させると、ウサ耳が揺れているのがわかる。
 口の中がエリオネルでいっぱいになって気持ちいい。そのまましゃぶっていると、エリオネルが顔を撫でてきた。

「マリヤ、もう出ちゃうから。ありがとう」

「ぷはっ、よかった?」

「良すぎてイきそうだった」

 イッてもよかったのに。挿れたいのかな?俺も挿れてほしい。

「エリオネル、早くいれて?こんなおもちゃじゃやだ」

 ふりっと、エリオネルの前にお尻を突き出す。ずっと異物感があって、早く抜いてほしかった。

「ぐ、ホント、わざとやってる?」

「うん。煽ってるつもり」

「小悪魔すぎる」

 エリオネルはくしゃっと顔を歪めて、尻尾のもふもふした部分を掴む。我慢するような表情が、すごくセクシーだ。
 ちゅぷっと尻尾が抜けていって、お尻が楽になった。

「ね?はやく」

 抜けた穴を、見せつけるように片手で広げる。エリオネルがすぐに剛直を擦り付けてきた。

「あんっ」

「エロすぎる」

 ぐぷぐぷと楔が挿入ってくる。後ろからゆっくり突き上げられて、声が漏れた。
 奥まで挿れられて、揺すられるとたまらなくて、枕をぎゅっと抱きしめる。

「んっ、……はあ……あっ」

「可愛い」

 シャツを肩甲骨の下まで下げられて、そこに口づけられた。肩にガリっと痛みが走って、噛まれたとわかる。

「ああっ!!」

 ぶるぶるっと体が震えて、すごい快感が体を駆け巡った。

「なっ!何で噛んだのっ!?」

「兎ちゃん見てたら、すごく獰猛な気持ちになって……ごめんね?痛かった?」

「じんじんしてる」

「血は出てないよ」

「だったらいいか、とはならんのよ」

「ごめん」

「気持ち良かったけど、もう噛まないでよ?」

「気持ち良かったの?」

「う?……うん」

 言ってから、失言だったと気づく。言ってしまったものはどうしようもない。
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