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第四章【学園都市】

第五十五話 保護の魔道具

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「あんっ、あん、あっ」

 漫画みたいにあんあん言ってしまって恥ずかしくなる。でも、自分の体じゃないみたいに制御できなくて、まともに声を出すこともできなかった。
 突かれる度に、頭が真っ白になって怖くなる。

「あ、あんっ、んっ、…っ」

 奥をトントン叩かれる度に、自分のモノからぴゅっぴゅっと白い濁ったものが少しずつ出た。
 両足を抱え上げられて苦しいが、接合部が近くなったことで、ズチュズチュといやらしい音が聞こえてたまらない。
 そのうち、パンパンという肌のぶつかる音と自分の喘ぎ声で、濡れた音は聞こえにくくなった。

 声とか音とか、エリオネルの顔とかも全部たまらなくて、ぶるっと体が震えたあと、あと思う間もなくイッてしまう。エリオネルはそれを見て、一層激しく腰を振ったあと、俺の中で果てた。


ーーーーーー


「おはよう、マリヤ」

「んー?」

 朝、エリオネルに優しく起こされた。

「昨日、激しく抱いちゃったけど、大丈夫?」

 寝起きの頭に昨日の出来事が思い出される。激しすぎた気がするけど!
 ほとんど自分のせいだし。
 とりあえず腰の様子を確かめてみる。痛いけど思ったより大丈夫そうだ。

「一応、大丈夫みたい」

「しんどかったら、今日休んでいいんだよ」

「大丈夫、行く」

「途中でしんどくなったら呼んで」

 とエリオネルは俺のバングルをとんとんっと叩いた。その姿になぜかキュンとする。
 もう着替えていたエリオネルは、先に行くと言って行ってしまった。


 学校に着いた俺は、ゆっくり寝たからか、はたまた初めてじゃないからか、思ったより元気だった。

「マリヤくん、おはよう」

 アイオライトくんが律儀に馬車まで迎えに来てくれる。アーサーくんは受ける授業が違うようで、いつも一緒に居るわけじゃないみたいだった。

 今日は、午前から魔法戦闘実技の授業がある。昨日の今日で大丈夫だろうか。

「今日から魔法戦闘実技の実践授業だね」

「あ!もう実践なの?じゃあ、外でやるのかな?」

「そうだよ。グラウンドで実力を見るって言ってたから、それで組み合わせが決まるんじゃないかな?」

 俺、兎致命傷にできるんだけど、大丈夫だろうか?人に向けて魔法放つとか嫌なんだが。

「大丈夫だよ、保護の魔道具があるから、よほど生徒が怪我することはないと思うよ」

「そうなの?なんだー」

「マリヤくんは持ってるじゃない」

 持ってる?何を?

「この腕輪、保護の魔道具だよね?」

 バングルを指差されてビックリする。通信装置じゃなかったの?

「知らなかったの?かなり高いから、戦争に行くのでもない限り持ってる人少ないと思うけど」

 あー、エリオネル過保護だもんな。
 そっか、通信もできるけど、保護の魔道具でもあるんだ。よく見ると茶色の宝石も埋め込まれている。あ、金色もある!赤も青もあるじゃん!
 クルッとバングルを回すと、大きな緑の宝石の反対側に4つも宝石が埋め込まれていた。
 見なかったことにして、授業に向かう。

 1時間目は水属性の授業だった。属性の授業は使える魔法を沢山教えてくれるので、ありがたい。
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