一人では戦えない勇者

高橋

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10章

6話  二つ目の玉璽

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 風呂上がりのコーヒー牛乳を飲んで、御影さんを探す。
 生憎、まだ入浴中とのことで、拠点内をプラプラ散歩することにした。

 とりあえず、拠点入り口に向かっていると、途中の公園で、フレキとゲリとウカが公園の砂場で子供たちと砂まみれになっていた……。

 折角、洗ったのに!

 まあ、あいつらの最近の仕事は子守りだから、この徒労感も仕方ないと諦めるしかないんだろう。

 入り口を前に、このまま外に出るか考えていると、後ろから気配が近づく。
 マーヤもまだ入浴中のはず。というか、マーヤなら、僕に気づかせない。
 誰だろ?

 振り返ると、目の前に白い猫耳があった。

「ローレ、背、伸びた?」

 その正体は、出会った頃は僕の顎くらいに猫耳があったローレ・アルホフだった。猫耳じゃなく虎耳だったか。
 元王女で元娼婦の彼女は、十四歳にしては大きい胸を張って僕を見上げる。

「貴方にお話があります」

 圧が凄い。マーヤがいなくて良かったな。

「立ち話ってのも……あれ?」

 座れる場所を探していたら、テーブルとイスのセットが現れた。マーヤさん?
 ローレの顔が青くなる。

「えっと……マーヤ? いるの?」
「残念。私でした」

 現れたるは、元【闇の勇者】の暗崎理子だ。
 最近は瞳子が子育てで忙しいから、狐部隊の副隊長は理子が勤めている。

 その副隊長の笑顔を鷲掴む。

「心臓に悪いからやめような。見なよ。マーヤがいないと思って俺を威圧したのに、マーヤがいるっぽい現象が起きるから、ローレがビビってるよ」
「ビ、ビビってません!」

 ガクブルじゃん。無理すんなって。

「まあ、いいや。ほら、座って」

 折角、用意してくれたので、嬉しそうに鷲掴まれてる理子を解放し、ローレとテーブルに着く。

「それで? 話って?」

 理子が淹れてくれたお茶で、一息ついたタイミングを見計らって聞く。

「これをお納めください」

 そう言って、彼女は白い小箱をテーブルに置き、僕の方へ指で弾く。
 玉璽の扱いよ。

「これ、ご両親の形見だろ? いいの?」
「はい。私も覚悟を決めました」
「いや、その、な。そんな覚悟を決めなくてもいいんだよ。身請けする際に生涯の面倒を見るよう契約書にサインしたけど、あれはただの紙だから、魔術的な強制力はないんだ。ローレの都合で反故にしてもいい」

 奴隷は最低限の衣食住を提供しないと奴隷法により裁かれるけど、身請けした娼婦は、多くの国で強制力のない紙切れ一枚の約束だ。守っても守らなくてもいい。

「それは、ユリアーナ姉様とミカゲ様にも言われました」
「なら」
「私たちも幼いなりに多くの男を見てきました。その中でも貴方は下の方です」

 マーヤがいないからって、言いたい放題はやめて。

「でも、貴方が多くの女性を助けてきたのはわかりました」

 そんな沢山の女性を助けた記憶はない。

「みんなが普通に暮らせる国を建国するって、言いましたよね?」
「言ったね」
「私は、その国を見たい。貴方の側で、その国を見たいです」
「そこには狐人族もいるよ?」
「それは……」

 一般に知られている歴史では、北域にあった獣人種の国を裏切ったのは、狐人族ということになっている。
 しかし、実際は、狐人族は裏切っていなくて、政争に敗れて濡れ衣を着せられただけだ。
 むしろ、裏切ったのは、獅子人族と虎人族の脳筋派閥と、それを唆した狸人族だったりする。
 それを知らされて、虎人族の彼女はしばらく部屋に引きこもってしまったことがあったので、この件はあまり深く追求しない方がいいだろう。

「狐人族のことは誤解だったと理解しました」

 理解はしても納得はしていないみたいだ。先祖の罪を飲み込むには、十四歳は若すぎる。

「双子やオッドアイも、なぜ迫害されているのか、納得はできませんが理解はしました」
「だから俺に託すの?」
「はい。貴方なら、納得できない迫害が存在しない国を作れるんじゃないかと」

 迫害が存在しない国は無理じゃね?
 人が二人以上いれば、必ず、そこに格差が生まれる。その格差は、優越感と嫉妬を生む。
 嫉妬する者は自分より下を見つけない限り、上の者を妬み続ける。
 上の者は、下の者の嫉妬が暴力に変わる前に、より下の者を作り、嫉妬を優越感に変える。
 それが迫害なんだと思う。
 余程、目を光らせておかないと、虐げられる人が出てくるだろう。

「俺は、ディストピアを作りたいわけではないから約束はできない。でも、国民全員が納得できる国にはしたい」

 まあ、僕はお飾りの王様で、国政は奥様方にお任せだ。

「それでも構わない」

 ローレは僕の目を見て頷く。

「貴方の手が届かない所は私が手を伸ばします」

 ローレの手が届く前に、ユリアーナの手が届くんだろうね。

「わかった。それなら、これは受け取るよ」

 玉璽の箱を手にし、プラーナとマナを混ぜて流し込む。
 カチリと小さい音がして箱が開く。
 中の玉璽を手にして、ポケットから出した紙に捺印。
 うん。僕の名前になってる。

「これで二つ目か……」
「玉璽を集める気はないのですか?」
「ないね。願いが叶うわけでもなし、集める理由がない」

 厄介事も集まりそうだしね。

「全部集めるとどうなるんでしょうね?」
「さあ? こんなちっこいのに、縁にも解析できないブラックボックスがあるみたいなんだよ」
「ユカリ姉様でも、ですか?」
「うん。玉璽の御名が変わる仕組みは解析できたけど、玉璽に相応しい人の手に渡る仕組みはわかっていないし、他にも解析できない術式が組み込まれているらしい」

 そもそも、なにをもって相応しいとするのかもわかっていない。
 なにより、僕が選ばれた理由がわからない。玉璽も松風も、ユリアーナと間違えたんじゃね?

「なにを基準にしてるのかねぇ」
「心当たりはないんですか?」

 フルフルと首を横に振る。

「ローレはわかる?」

 ローレもフルフルと首を横に振る。

「俺と矢萩君に共通してることって、なんだろう?」

 僕以外で玉璽に選ばれたのは、矢萩君だけ。
 矢萩君からなにかしら聞けるかもしれない。機会があったら、心当たりがないか聞いてみよう。

「お二人は似ているそうですね?」
「実感はないけど、そうらしい」
「ヤハギ様? にはお会いしたことはないのですが、ご自分ではわからないのですか?」
「わからない。自分では似てるとは思わないんだよね」

 たぶん、矢萩君も、そう思っているだろう。お互いに、似てるなんて思っていないはず。

「写真では見ましたけど、貴方とヤハギ様は似てるようには見えませんでした」
「印象とか雰囲気の話なのかねぇ」
「だとしたら、会ってみないことにはなんとも言えませんね。少なくとも、見た目はヤハギ様の方が格好いいです。大体、蛙のくせ、に……あ、いえ、なにも言ってません、よ?」

 突然、ローレが青ざめて言い訳を始める。
 視線は僕の上を通り越している。
 ……これは……マーヤか。僕をディスろうとしたタイミングで、気配を消したマーヤが姿を見せたのかな。

「本当ですよ。見慣れたら蛙も可愛いですし、あ、はい」

 マーヤがなにをしているのか見えないし見ないからわからないけれど、ローレが絶望感満載の顔で立ち上がり、僕の横をトボトボと通り過ぎる。
 その手を掴む。

「マーヤ、俺は怒ってないよ」

 少しの間の後、横目で見上げるローレがホッとした表情になる。あのまま連れていかれたら、どうなったんだろうね。

 ローレは、僕の対面に座り直し、紅茶をゴクゴク一気飲みした。恐怖からの解放?

 ローレの狐人族への嫌悪感は、マーヤによって、恐怖の象徴へと塗り替えられたんだね。

 まだ落ち着かないのか、深呼吸するローレに紅茶のおかわりをお願いしたら、マーヤが来て、ローレの背筋がピーンと伸びた。
 マーヤ、なにをしたの?

「あ、ありがとうごじゃいま、あっつ!」

 ほんと、なにしたの?
 カップに触れると火傷するレベルの激熱紅茶を冷ますローレは、虎人族というよりは猫人族に見える。

「話を戻すけど、ローレは俺と結婚するの?」

 別に結婚しなくてもいいとは思うけど、それなら玉璽を返せよ、って話になる。

「はい」

 短いがハッキリと言った。
 覚悟を決めた目に、なにも言えなくなる。
 でも、これだけは言っておかないと。

「自分ルールがあるから、四年後になるけどね」

 僕のロリ疑惑は、まだ払拭できていない。ちゃんと言っておかないと。

「大丈夫です。お姉様方のお仕事を手伝っていたら、四年くらいすぐに経ちますよ」

 みんな忙しいもんね。

「他の子はどうしてる?」

 ローレと一緒に身請けした三人を纏めて“他の子”と呼んでしまったけど、伝わったようだ。

「貴方の方がご存知でしょう?」
「イルゼとカトリンはあまり知らないなぁ」

 妖精スキーのヴァルブルガは、僕の頭の上で食事するシルキーを目当てに、僕の近くにいることが多い。
 あと、シルキーは、僕とプラーナの波形が似ているお母さんの頭の上にいることが多いので、シルキー目当てのヴァルブルガはお母さんと仲がいいようだ。

「イルゼさんは、少し孤立していますね」
「カトリンと違って、周りと交流はあるんだよね?」
「ええ」

 元聖女候補のカトリンは、うちでは【聖女】が下位クラス扱いと知ってしまい、自分の今までの努力が虚しくなったのか、五歳で引きこもり、現在はヒキニート二年生だ。
 先日、お風呂に向かう彼女と目が合ったんだけど、全力でお風呂に逃げ込まれた。

 反対に、元伯爵令嬢のイルゼは、積極的に周囲と交流している。
 が、その相手が、ズージ、エミ、ダクマー、ペトラ、と、元帝国貴族令嬢ばかりだ。
 これはおそらく、両親の死後、遺産相続で揉めた挙げ句、自身が娼館に売られたトラウマから、やんごとない身分の方に後ろ楯になってもらおう、という、必死な足掻きだと思う。
 なんせ、相手は先帝の娘に、先帝の姪に、前宰相の孫に、伯爵令嬢だ。ペトラだけ同格だな。

「交流する相手が限られていますけどね」
「交流もいいけど、鍛練をサボるのは感心しない」
「いつまでも娼婦のつもりなんです」

 後ろ楯に、自分を引き上げてもらうつもりでいるのか。

「すぐに【皇帝】になれるのにね」
「私も最初は信じていませんでしたよ」
「今は?」
「最初の五日で【獣王】になりましたから」

 まあ、そんなもんだ。
 やってみればわかるんだけど、やってみなければわかってもらえない。

「たった五日でいいから、真面目に稽古してほしいな」

 ユリアーナに頼むと強引に鍛えそう。ボコボコにしちゃう。うん。御影さんに相談しよう。
 いや。御影さんなら、僕が相談するまでもなく動いてるか。

「御影さんは、なんか言ってた?」
「ミカゲ様も手を焼いているそうです。ただ、もっと問題のある子がいるので、イルゼさんにばかり構っていられないようです」
「カトリンか……」
「一番の問題児は貴方だそうですよ」

 ちょっとなにを言ってるのかわからないです。

「二番目の問題児はユカリ姉様です」
「それはわかる」

 週に一回くらいのペースでなんかやらかしてる。

「一番と二番が逆のような気がするけど、イルゼに関しては、御影さんに頑張ってもらうのが一番だろうね」
「逆ではないと思いますが、イルゼさんに関しては、それが一番でしょうね」
「カトリンは……どうしたもんかねぇ。空気を読まずにズイズイ踏み込んで引っ張り出してくれる奴がいれば……」
「ペトラ姉様とか?」

 あー、ペトラは空気を読めないね。

「でも、強引さが足りないなぁ」
「いっそ、貴方が連れ出せば?」

 部屋から出たくない七歳の幼女を、無理矢理連れ出すの? 通報されない?

「ローレがやってくれないかな?」
「私は、カトリンさんとそんなに仲良くないですよ」

 同じ店で働いていても、国も身分も種族も違うと、娼婦同士で仲良くなることはないそうだ。

「仕方ない。通報覚悟でやってみるか」
「先にミカゲ様に話を通しておけば、通報されないのでは?」

 それだ。
 残った紅茶を一気に飲む。

「じゃあ、行ってくる」
「はい。御武運を」

 ん? 武運? なんで?
 まあ、いいや。
 ローレに背を向け、御影さんの元へ歩き出した。
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