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7章
18話 たまになら現実逃避をしてもいい。と思う。
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西の空に沈む太陽が湖面を赤く染めている。
「鞘さんも妊娠かぁ」
風で波立つ湖面を見ながら呟く。
「サヤで現実逃避しないで」
隣に並んで座るユリアーナが、僕をやんわり注意した。
まあ、そうだな。
ちょっとばかし自己嫌悪が続いた一日だったので、現実逃避してしまったけど、逃避に鞘さんを使うのは良くないな。
「皇帝の謝罪?」
「ん? うん。それだけじゃないけどね」
本日の昼過ぎ、僕は皇帝の謝罪を受けた。
まあ、家臣に強要させられての嫌々だったけど、最終的に土下座までしてくれた。
「あの後頭部を見て思ってしまったんだ。俺、イジメっ子じゃん、って」
僕をイジメてたアイツらと同じ、ってわけでもないけど、同レベルのことをしている自分を嫌悪して、さらに、昨晩は朝までマルレーンを性的にイジメ抜いたのを思い出し、現実逃避したくなるくらい自己嫌悪している。
「それで後始末を私に押し付けたの?」
自己嫌悪を誤魔化すために、皇帝への暴言が喉から出かけたので、これは不味い、とユリアーナに任せて逃げてきた。
うん。情けない夫だ。
「ごめんなさい」
「ん。許したげる」
そのわりに、尻尾を僕の膝に乗せてペシペシ撫でろアピールする。
……撫でる前に、毛に絡んだ葉っぱをなんとかしようか。
あれ? なんで銅貨が絡まってんの? てか、取れん。どうしよう。切ると怒るよな。
「ああ、そういえば、正式な調印は明後日くらいになるけど、和睦の証として、皇族が一人うちに嫁ぐから」
姫スキーが定着すんじゃん。
「こっちで選ばせてもらえるから、変な子は来ないわよ」
来るのは確定なんだ。
あ、やべぇ。毛が三本ほど抜けちゃった。
「調印式にはマゴイチも出てもらうからね」
あれ? 気づいてない? 痛くなかった?
それなら、絡まった毛をもう少し雑に取っても大丈夫かな。
「私、明日は一日イルムヒルデさんと一緒に城に行ってるか、いった!」
「あ」
ヤバい。ついブチッといってしまった。
涙目のユリアーナが睨んでいる。神様になっても、尻尾の毛をブチッとやられると涙目になるらしい。
ここは伝家の宝刀を抜くしかない。
「ユリアーナ。どうして銅貨が絡まってるの? てか、なにをやったらこうなるんだよ」
伝家の宝刀の責任転嫁だ。
「いいか? 普段からちゃんと綺麗にしていれば、こうはならないよね? 少しはマーヤを見習っブベッ!」
なぜか空を見上げていた。
視線を下に向けると、横に拳を出した姿勢で止まるユリアーナ。
どうやら、彼女の裏拳を受けて倒れたようだ。
伝家の宝刀って、なまくらの場合もあるんだね。
鼻の奥からネットリとした液体が流れる。
「あら? 鼻血出ちゃった? 面倒だけど、治しとかないとマーヤがキレるわね」
ユリアーナから僕に流れる魔力を感じたら、鼻から鈍痛が瞬時に消えた。けど、鼻の奥の血はまだ乾いていないようで、体を起こしたら少し垂れて白いシャツを汚してしまった。
「ああ、もう。証拠を消さないと」
僕のシャツを脱がせて、木桶に〈水魔法〉で水を入れ、どこかから出した洗剤で染み抜きする。神様が。
魔法でパパッと消せないの?
「話変わるけど、おっぱい見て鼻血出す奴って見たことある?」
「漫画とかではよく見るけど、実際に目にしたことはないな。それよか、魔法で綺麗にできないの?」
「できるけど、残留魔力でマーヤが感付く」
「え? あいつ、そんな過敏なの?」
「過敏というか過保護。残留魔力から誰の魔力か調べて、なにがあったか聞き出しに来る」
こういう話をするってことは、今は近くにマーヤはいないんだろう。
ユリアーナが手際良く染み抜きしたシャツを広げて「よし」頷く。
「あとは、乾かして……あれは……」
なにかに気づいたユリアーナの視線を追って、塩湖に視線を向けると、スキルでギリギリ確認できるくらいの遠くに人影が見えた。
「ウミカみたいね」
自前のスキルでは見えないので、仮面を被って確認する。
「うん。海歌だね。なんで、あんな所に?」
遠泳?
「なんか、喧嘩したみたいよ。つっても、相手は【治癒の勇者】だから、殴り合いじゃなく口喧嘩だけどね」
「原因は、日本に帰るかどうか?」
帝国国内のダンジョンコアが手に入るので、最近は日本への帰還が現実的になってきた。
だからだろうか。友人同士で帰る帰らないの話し合いがあちこちでされ、意見を違えて喧嘩になることが多い。
御影さんはこれを放置。充分に議論させるためだとか。
「いや。マゴイチが原因」
「俺?」
「帰る前にマゴイチと一発ヤらせろ、って……」
「性病をお持ちの方とはちょっと……」
「あ、それ、治療済み」
まあ、そうだろうね。でも、どちらにしろ、【治癒の勇者】とはしたくない。自分ルールにも引っ掛かるし。
というか、十八歳以上でも断る。
「喧嘩になったのは、自分もヤってないのに、チユリに譲りたくなかったみたい」
「え? 順番の問題?」
「ヤるんなら自分が先、って」
先にヤれたからって、なにかあるわけじゃないのに。
「彼女、チユリとヤらない理由は?」
「なんか、嫌」
彼女は性感強化を試したいだけだろう。自分ルール違反だし。
「ユリアーナは、彼女も側室にするべき、と?」
「いいえ。チユリは不合格。あの子はニホンに送り還すべきよ」
「だよねぇ」
こっちに残っても、彼女はやっていけないだろう。うちでも持て余す。
「一発ヤったら帰るみたいなこと言ってたから、ヤり捨てしてニホンに放り投げるのも説得する手間が省けるから有りだと思うわ」
「無しだよ」
それをやったら、自分ルールを盾に手を出さないでいる人たちが、自分も自分も、と乗り込んでくる。
「ところで、結構長いこと泳いでるけど、大丈夫なの?」
「ん? ウミカなら大丈夫よ。湖の魔物は一掃したし、湖底にあったダンジョンもこっそり潰しておいたから。なにより、あの子、【水神】だもん」
そっかぁ。海歌も神様になったのかぁ。
「ほい。乾いたわよ」
「あいよ」
海歌を見ながら差し出されたシャツを受け取り、お腹の辺りに垂れた血を確認。うん。落ちてるし乾いてる。
魔法でシャツの水分を飛ばすと魔力が残留してマーヤにバレるけど、魔法で発生した風には自然界のマナしか含まれていないので、先程まで地道に〈風魔法〉で乾かしていた。
……あれ? いつもと洗剤の匂いが違うような……。まあ、いっか。マーヤもそこまで気にしないだろう。
シャツを着ている間にユリアーナが隣に座り、僕の膝に尻尾をポンっと乗せた。
続きっすか。
今度は銅貨を慎重に取り出す。
その銅貨は僕のポケットに。いつか娼館にコッソリ自腹で行く時のために、小銅貨一枚であっても積み立てなくては。
端金でも、積み上げれば、いつか金貨になる。
そんな僕の思いはお見通しなのか、ユリアーナは僕のポケットから銅貨を出して、無言のまま自分のポケットに入れた。
ダメっすか。
*
尻尾の掃除をしながら雑談していたら、すっかり日が沈んでしまった。
泳ぎ疲れて帰る途中の海歌の競泳水着姿をガン見して、二人に怒られたりもしたけど、久し振りに良いリフレッシュになったと思う。
後方からゆっくり歩いてくるマーヤの気配に振り返る。
時間からすると、夕食ができたのを報せに来たのだろう。
そのマーヤの眉がピクンと動く。
と思ったら目の前にいた。
「マーヤ? どうした?」
僕を上から下へじっくり観察するマーヤの視線に、悪いことしてないはずなのに居心地が悪くなる。
「……御主人様の血の匂いがします」
そういえば、鼻は治療したけど、鼻に残る鼻血は洗い流していない。
言い終わる前にユリアーナは逃げようとしたが、マーヤに襟首を掴まれ逃亡失敗。
神様による神様へのお説教タイムが始まった。
僕? 僕はコッソリ逃げ出したよ。
後でユリアーナに怒られるんだろうけど、ここにいてもマーヤは僕を叱らないし、ユリアーナの隣に座る置物になって無駄な時間を過ごすのなら、先に夕飯を頂くよ。
「ごめんね」
そもそも、ユリアーナが尻尾の手入れをしないのが悪いのだけど、少しだけ罪悪感があったので、聞こえるかどうか微妙な距離まで逃げてから、小さく謝っておいた。
「鞘さんも妊娠かぁ」
風で波立つ湖面を見ながら呟く。
「サヤで現実逃避しないで」
隣に並んで座るユリアーナが、僕をやんわり注意した。
まあ、そうだな。
ちょっとばかし自己嫌悪が続いた一日だったので、現実逃避してしまったけど、逃避に鞘さんを使うのは良くないな。
「皇帝の謝罪?」
「ん? うん。それだけじゃないけどね」
本日の昼過ぎ、僕は皇帝の謝罪を受けた。
まあ、家臣に強要させられての嫌々だったけど、最終的に土下座までしてくれた。
「あの後頭部を見て思ってしまったんだ。俺、イジメっ子じゃん、って」
僕をイジメてたアイツらと同じ、ってわけでもないけど、同レベルのことをしている自分を嫌悪して、さらに、昨晩は朝までマルレーンを性的にイジメ抜いたのを思い出し、現実逃避したくなるくらい自己嫌悪している。
「それで後始末を私に押し付けたの?」
自己嫌悪を誤魔化すために、皇帝への暴言が喉から出かけたので、これは不味い、とユリアーナに任せて逃げてきた。
うん。情けない夫だ。
「ごめんなさい」
「ん。許したげる」
そのわりに、尻尾を僕の膝に乗せてペシペシ撫でろアピールする。
……撫でる前に、毛に絡んだ葉っぱをなんとかしようか。
あれ? なんで銅貨が絡まってんの? てか、取れん。どうしよう。切ると怒るよな。
「ああ、そういえば、正式な調印は明後日くらいになるけど、和睦の証として、皇族が一人うちに嫁ぐから」
姫スキーが定着すんじゃん。
「こっちで選ばせてもらえるから、変な子は来ないわよ」
来るのは確定なんだ。
あ、やべぇ。毛が三本ほど抜けちゃった。
「調印式にはマゴイチも出てもらうからね」
あれ? 気づいてない? 痛くなかった?
それなら、絡まった毛をもう少し雑に取っても大丈夫かな。
「私、明日は一日イルムヒルデさんと一緒に城に行ってるか、いった!」
「あ」
ヤバい。ついブチッといってしまった。
涙目のユリアーナが睨んでいる。神様になっても、尻尾の毛をブチッとやられると涙目になるらしい。
ここは伝家の宝刀を抜くしかない。
「ユリアーナ。どうして銅貨が絡まってるの? てか、なにをやったらこうなるんだよ」
伝家の宝刀の責任転嫁だ。
「いいか? 普段からちゃんと綺麗にしていれば、こうはならないよね? 少しはマーヤを見習っブベッ!」
なぜか空を見上げていた。
視線を下に向けると、横に拳を出した姿勢で止まるユリアーナ。
どうやら、彼女の裏拳を受けて倒れたようだ。
伝家の宝刀って、なまくらの場合もあるんだね。
鼻の奥からネットリとした液体が流れる。
「あら? 鼻血出ちゃった? 面倒だけど、治しとかないとマーヤがキレるわね」
ユリアーナから僕に流れる魔力を感じたら、鼻から鈍痛が瞬時に消えた。けど、鼻の奥の血はまだ乾いていないようで、体を起こしたら少し垂れて白いシャツを汚してしまった。
「ああ、もう。証拠を消さないと」
僕のシャツを脱がせて、木桶に〈水魔法〉で水を入れ、どこかから出した洗剤で染み抜きする。神様が。
魔法でパパッと消せないの?
「話変わるけど、おっぱい見て鼻血出す奴って見たことある?」
「漫画とかではよく見るけど、実際に目にしたことはないな。それよか、魔法で綺麗にできないの?」
「できるけど、残留魔力でマーヤが感付く」
「え? あいつ、そんな過敏なの?」
「過敏というか過保護。残留魔力から誰の魔力か調べて、なにがあったか聞き出しに来る」
こういう話をするってことは、今は近くにマーヤはいないんだろう。
ユリアーナが手際良く染み抜きしたシャツを広げて「よし」頷く。
「あとは、乾かして……あれは……」
なにかに気づいたユリアーナの視線を追って、塩湖に視線を向けると、スキルでギリギリ確認できるくらいの遠くに人影が見えた。
「ウミカみたいね」
自前のスキルでは見えないので、仮面を被って確認する。
「うん。海歌だね。なんで、あんな所に?」
遠泳?
「なんか、喧嘩したみたいよ。つっても、相手は【治癒の勇者】だから、殴り合いじゃなく口喧嘩だけどね」
「原因は、日本に帰るかどうか?」
帝国国内のダンジョンコアが手に入るので、最近は日本への帰還が現実的になってきた。
だからだろうか。友人同士で帰る帰らないの話し合いがあちこちでされ、意見を違えて喧嘩になることが多い。
御影さんはこれを放置。充分に議論させるためだとか。
「いや。マゴイチが原因」
「俺?」
「帰る前にマゴイチと一発ヤらせろ、って……」
「性病をお持ちの方とはちょっと……」
「あ、それ、治療済み」
まあ、そうだろうね。でも、どちらにしろ、【治癒の勇者】とはしたくない。自分ルールにも引っ掛かるし。
というか、十八歳以上でも断る。
「喧嘩になったのは、自分もヤってないのに、チユリに譲りたくなかったみたい」
「え? 順番の問題?」
「ヤるんなら自分が先、って」
先にヤれたからって、なにかあるわけじゃないのに。
「彼女、チユリとヤらない理由は?」
「なんか、嫌」
彼女は性感強化を試したいだけだろう。自分ルール違反だし。
「ユリアーナは、彼女も側室にするべき、と?」
「いいえ。チユリは不合格。あの子はニホンに送り還すべきよ」
「だよねぇ」
こっちに残っても、彼女はやっていけないだろう。うちでも持て余す。
「一発ヤったら帰るみたいなこと言ってたから、ヤり捨てしてニホンに放り投げるのも説得する手間が省けるから有りだと思うわ」
「無しだよ」
それをやったら、自分ルールを盾に手を出さないでいる人たちが、自分も自分も、と乗り込んでくる。
「ところで、結構長いこと泳いでるけど、大丈夫なの?」
「ん? ウミカなら大丈夫よ。湖の魔物は一掃したし、湖底にあったダンジョンもこっそり潰しておいたから。なにより、あの子、【水神】だもん」
そっかぁ。海歌も神様になったのかぁ。
「ほい。乾いたわよ」
「あいよ」
海歌を見ながら差し出されたシャツを受け取り、お腹の辺りに垂れた血を確認。うん。落ちてるし乾いてる。
魔法でシャツの水分を飛ばすと魔力が残留してマーヤにバレるけど、魔法で発生した風には自然界のマナしか含まれていないので、先程まで地道に〈風魔法〉で乾かしていた。
……あれ? いつもと洗剤の匂いが違うような……。まあ、いっか。マーヤもそこまで気にしないだろう。
シャツを着ている間にユリアーナが隣に座り、僕の膝に尻尾をポンっと乗せた。
続きっすか。
今度は銅貨を慎重に取り出す。
その銅貨は僕のポケットに。いつか娼館にコッソリ自腹で行く時のために、小銅貨一枚であっても積み立てなくては。
端金でも、積み上げれば、いつか金貨になる。
そんな僕の思いはお見通しなのか、ユリアーナは僕のポケットから銅貨を出して、無言のまま自分のポケットに入れた。
ダメっすか。
*
尻尾の掃除をしながら雑談していたら、すっかり日が沈んでしまった。
泳ぎ疲れて帰る途中の海歌の競泳水着姿をガン見して、二人に怒られたりもしたけど、久し振りに良いリフレッシュになったと思う。
後方からゆっくり歩いてくるマーヤの気配に振り返る。
時間からすると、夕食ができたのを報せに来たのだろう。
そのマーヤの眉がピクンと動く。
と思ったら目の前にいた。
「マーヤ? どうした?」
僕を上から下へじっくり観察するマーヤの視線に、悪いことしてないはずなのに居心地が悪くなる。
「……御主人様の血の匂いがします」
そういえば、鼻は治療したけど、鼻に残る鼻血は洗い流していない。
言い終わる前にユリアーナは逃げようとしたが、マーヤに襟首を掴まれ逃亡失敗。
神様による神様へのお説教タイムが始まった。
僕? 僕はコッソリ逃げ出したよ。
後でユリアーナに怒られるんだろうけど、ここにいてもマーヤは僕を叱らないし、ユリアーナの隣に座る置物になって無駄な時間を過ごすのなら、先に夕飯を頂くよ。
「ごめんね」
そもそも、ユリアーナが尻尾の手入れをしないのが悪いのだけど、少しだけ罪悪感があったので、聞こえるかどうか微妙な距離まで逃げてから、小さく謝っておいた。
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