一人では戦えない勇者

高橋

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6章

4話  飛翼族の終焉

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 飛翼族の気配が上から近づいてくるのは気づいていたけど、まさか誘拐されるとは思わなかった。

 両サイドから僕の腋に腕を通して持ち上げる二人の男を交互に見る。
 右の男は、初日に言いたいことだけ言って去った男だ。

「すぐに立ち去れば良いものを」
「あー、ひょっとして、俺を落とすつもり?」

 右の男に問いかける。

「ふん。翼を持たぬ地虫に相応しい罰だろう?」
「翼がなくてもなんとかなるよ」

 僕の言葉を鼻で嗤う。

 高度はかなりの高さみたいだ。
 下を見てもいまいち高さがわからないので、比較対象が神聖樹になってしまうけど、枝振りからしてかなり上の方だと思う。

「光栄に思えよ。神聖樹と同じ高みより落としてやる」
「やめておいた方がいいよ。落とした瞬間に飛翼族の終焉が決定する」
「つまらん冗談だな。恐怖でおかしくなったか?」
「一応、忠告はしたからね」

 正面に神聖樹の先っぽが見える。
 そこには目玉のような物があった。その目玉は黒目の部分も白い。より正確に言うと、白目の部分より黒目の方が白い。

 ……え? あんなキモいのを崇めてんの?
 白い黒目が僕を見ているような気がする。
 ああ、そうか。あの樹がプラーナを吸って成長する樹なら、プラーナの塊である僕は、極上の餌だ。

「では、死ぬがいい」

 なんの感情もなく、左右の飛翼族が僕を解放する。
 当たり前のように重力に捕まり落下する。
 ただ落ちるのは悔しいので、道連れを作ろうと思い、ポケットから『偽パイ』を出し、二人の翼を撃ち抜く。

 風の音でわからなかったけど、男二人がグラついたから、二発とも命中したと思う。

「松風、早めに助けて」

 ノーロープバンジーはマジで怖いから。

 体の向きを変えて下を向くと、なんかうちの奥様方が集結してらっしゃる。
 え? もう、飛翼族の終焉?

 僕の真下に松風が来て、魔法かなにかで僕を優しく受け止める。
 そのすぐ後に、片翼を失った男が二人、なにかを叫びながら落ちていく。

「とりあえず、あの二人と、二人に命令した奴以外は殺さないで」

 あの二人の助命は無理だろう。だって、落ちてる途中で、マーヤが首をチョンパしちゃったから。

「全員拘束したら、神聖樹のダンジョンを討伐だ」

 放っておくと、神々による一方的な蹂躙になる。それよりも少しだけマシな命令をした。



 その圧倒的な頼もしさに、地面に恋をしそうになっていると、ユリアーナが上空から降ってきた。
 ユリアーナが音もなく着地すると、気配もなくマーヤが僕の体をまさぐる。

「マーヤ。怪我はないよ。それより尻尾を触らせてくれ」

 今の僕には精神安定剤が必要。常備薬のフレキとゲリとウカはどっか行ったまま。たぶん、子守りかな?
 そんなわけで、僕にモフモフを。

 僕の心の底から出た要求に、マーヤは三人掛けのソファを出して「どうぞ」と座るように促す。
 言われるまま真ん中に座ると、マーヤが右隣に座り、僕の膝にその素敵なモフモフを差し出す。

「では、いただきます」

 食事ではないけど、モフモフ成分の“摂取”という意味では、“いただきます”は正しい言葉遣いだと思う。

 僕の左隣にユリアーナがボスンと座る。妊婦なんだから、お腹に負担をかけるような座り方をしないで。

 マーヤのモフモフの上に、ユリアーナのゴワゴワした尻尾が乗せられる。
 なんでこんなに汚れてんのさ。あ、これ、ひっつき虫だ。こっちの世界にも生えてんだ。あぁ、もう。マーヤの尻尾に付いちゃったじゃん。

「ユリアーナ。邪魔、っぷわっ!」

 率直な感想がお気に召さなかったユリアーナの尻尾で、顔をひっぱたかれた。ひっつき虫が地味に痛い。
 しょうがないから、先にユリアーナの尻尾を綺麗にしよう。

「……マーヤ。少し時間がかかりそうだから、尻尾の先で俺の顎をコスコスするのやめて」

 気持ち良くて、ユリアーナの尻尾に集中できない。



 ユリアーナの尻尾からひっつき虫を取り尽くす前に、飛翼族の無力化が終わった。
 というか、全員、手足と両翼を杭で貫かれ、地面に縫い付けられている。一見すると、神聖樹に対して五体投地してるように見えるけど、間にソファでひっつき虫と格闘している僕がいるので、僕たちに服従しているようにも見える。
 まあ、見えるだけで、その目に憎しみの炎が宿っているから、実際は見えている逆だ。

「討伐隊は誰が?」
「昨日の内にシャルと駄馬姉妹を派遣しといたから、もうじき神聖樹が死ぬと思うわよ」

 昨日から見ないと思ったら、潜ってたのか。そういうの教えてよね。
 それはともかく、ひょっとして、この状況を予想してた?

「予想してたのは、私じゃなくてマルレーンさんよ」

 さすがは軍師の家系ってとこか。
 ああ、でも、僕が囮になるのも彼女の案なら、狂信者のマーヤと合わないはず。実際、彼女の名前を聞いて、マーヤの尻尾が不機嫌そうに膨らんでいる。
 おそらく、僕のいない所でなにかあったんだろう。
 決定的に仲違いする前に、二人と話をしておこう。
 過去にいろいろあったけど、今は仲良しのユリアーナとシャルのようになってくれると嬉しい。

 百合プレイとか、大好きだからな!

「あ、シャルから連絡。神聖樹の本体を確認したって。討伐する?」
「うん。合図したら殺っちゃって」

 立ち上がり、前に出る。

 総勢二百人くらい? もっといるかな? ロクサーヌから聞いてた通り、人口は少ないようだ。
 見渡すと白ばかりが目につく。
 飛翼族の髪は白髪だ。けど、白髪と一括りにしても色々ある。くすんでいたり、灰色に近かったり。ロクサーヌみたいな純白は少ないみたい。

 五体投地のどれが族長かわからないので、それっぽい人の前で止まる。
 睨み付ける視線に〈威圧〉は使われていない。でも、内心、あからさまな殺意にちょっとビビる。

 仮面を被り、〈拡声〉を使う。

「これより、神聖樹のダンジョンを討伐する。その結果、神聖樹は失われるだろう」

 飛翼族の面々が、地面に縫い付けられたままザワつく。

「こちらは何度も交渉を試みようとしたが、そちらは無視し続けていた。それだけではない。あろうことか、交渉を望む相手を殺そうとした」

 反応からすると、どうやら、僕への攻撃は飛翼族の総意ではないようだ。

「よって、これを我々に対する宣戦布告と受け取り、飛翼族への攻撃を始め、今、こうして君たちは、君たちの言う穢れた地面に縫い付けられているわけだ」

 状況説明はこんなもんでいいだろう。
 杭ではなく鎖で拘束されている子供たちのためにも、早く終わらせてあげないとな。落ち着かせようとしてる笑顔の御影さんにガクブルしてるから。

「ユリアーナ。合図を」
「かしこまりました。団長」

 最後まで威厳を保てた。
 空気を読んでくれたユリアーナが、普段使わない呼び方で応える。

 程無く、後ろの神聖樹から魔力が失われた。
 飛翼族は、それを地面に縫い付けられたまま、呆然と見上げる。

 当たり前の話だけど、この世界にも物理法則はあって、巨大な物体を支えるにはそれ相応の耐久力が必要になる。
 元の世界ではそれを科学技術で補い、こちらでは魔法技術で補う。技術は違えど巨大な物体はそうやって存在している。

 では、その技術を使えなくなったら?
 魔法技術によって存在を許されていた巨大な樹から、魔力が失われたら?

 答えは僕の後ろ。

 神聖樹の白い幹がメキメキと音をたてる。
 一際大きな音の後、一気に崩壊した。同時に土埃が巻き上がる。
 一方向に倒れるのではなく、ビルの爆破解体のように真下に崩れるようだ。

 あれ? ここ危な……くはないか。神様だらけだもんね。

 降り注ぐ神聖樹の残骸が、ドーム状の結界に弾かれ地面に落ちる。
 結界が土埃も遮ってくれているので、中はクリアだが、外はなんも見えない。
 状況を教えてほしいなぁ。結界にガツンゴツンと残骸がぶつかる音がまだ聞こえる。

「あ、デカいのが来るわね。マーヤ、念のため結界を二重にして」

 ユリアーナの言う通り、一際大きな音がした。

 しばらく待つと、結界にぶつかる音が聞こえなくなる。
 しかし、土埃は晴れない。

「ユリアーナ、晴らして」

 振り返ると、ソファのユリアーナは、マーヤに尻尾のひっつき虫を取らせていた。

「……自分でやれよ」

 ユリアーナの返事より先に呟いてしまった。

「むぅ。なら、マゴイチも自分でやってよ」

 ほう。僕にやらせると?
 僕がこの土埃を晴らすとなると、やり方は一つしか思いつかない。

 ポケットから出した『偽ドラ』の銃口を上に構える。
 ちょっと多めのプラーナを込めようとしたら。

「待った」

 瞬間移動みたいなスピードで、ユリアーナに引き金にかけた人差し指を捕まれた。

「私がやる」

 公国からここまでの道中、僕のプラーナをどれくらいまで耐えられるかを妻たちで競ったことがある。
 「正妻なんだから、誰よりも耐えられるはず」と、軽い気持ちで僕が煽ってみたら、お腹の子が心配になる顔でリバースしちゃったんだ。結果、順位は十六位。まあまあの健闘だった。
 あの時のことを思い出したのか、止めるユリアーナは真剣だ。

 余談だが、一番耐えられたのはエッバ。
 あの場の全員が「こいつ、プラーナ酔いで死ぬ気だ」って思って、ドクターストップが入った。なので、どこまで耐えられるかは不明のままだ。

「私がやるから、それ、仕舞って」
「ん、うん」

 強めの圧にちょっとビビる。
 『偽ドラ』を仕舞うのを確認すると、ユリアーナが結界外の空気を操作して土埃を晴らす。

 そこには、白い残骸が積み上がっていた。

 族長っぽい人に、この残骸が見えるように一歩横にずれる。

「なんという……なんということを……」

 強すぎる怒りは、逆に脱力するという。
 族長っぽい人の声は、怒りよりも呆れの方が強い。

「ユリアーナ。あの残骸、なにかに使える?」
「んー、どうだろ? トレントの亜種だとしても、素材としては王樹には敵わないだろうから……。とりあえず、ユカリの解析待ちね」
「廃材利用ができないようなら、焼却処分しちゃって」

 飛翼族から怒号が響く。
 聞こえるように言ったものの、ここまで反応されるとは思わなかった。

「あー、このように、みなさんが崇めていた樹は、ただのダンジョンマスターで、我々の手により討伐されました」
「貴様は、自分がなにを言っているのか理解しているのか?」
「ええ、勿論。貴殿方が魔物を崇拝する邪教徒で、我々は攻撃を受けたのでこれを返り討ちにし、その御神体を破壊した。そのように申し上げましたが、ご理解いただけませんでしたか?」

 絶句された。
 困ったな。黙ってしまうと、状況を理解しているのか、理解できない。

 そういえば、身分が低い人は、神聖樹の下の方に住んでるって言ってたな。

「あれが魔物ではないかと疑っていた方が、下層にお住まいの方の中にいらしたのでは?」

 数人が目を逸らす。
 思ったより少ないな。ちょっと盛っておくか。

「三割くらいの人が疑ってたわけか」

 族長っぽい人が、誰が疑っていたのか確認しようとするが、地面に縫い付けられたままなので、動かせたのは顔だけだった。

「さて、帝国法では邪教徒は死罪となっています。なので、みなさんの首を我々が落としても、誰にも咎められたりしません」

 正確には咎められる。法は帝国が定めたもので、帝国の名の下に裁判を行い、刑の執行も帝国の名の下に行われなければならない。
 しかし、帝国の一領地でしかないにも関わらず、帝国人と碌に関わってこなかった彼らに、その辺りのことがわかるわけがない。

「ですが、全員の首を落とすのは、こちらも手間です。もし、魔物信仰を唆した者がいるなら、その者に全ての罪を償わせる、というのも有りだと思います」

 面倒だし、虐殺したいわけではないからね。
 というか、現金だなぁ。助かると思ったのか、僕の足元にいる族長っぽい人に視線が集まってるよ。
 僕も落とし所に困ってたし、これに乗っかろうか。

「なるほど。貴方に唆されたのですね。貴方は……族長ですか?」

 族長っぽい人は、自分に視線を向ける連中を口汚く罵るのに忙しくて、僕の質問を聞いていない。
 仕方なくロクサーヌに問うような視線を向けると、悲しそうに頷いた。
 そういえば、ロクサーヌの元旦那は族長の息子だっけ。義理の父親を崖から突き落とすのは、さすがに罪悪感があるよね。

「お前は……ロクサーヌ! 貴様か! 息子を誑かすだけではなく、こんな連中を連れて来おって! やはり娘共々殺しておくべきだったわ!」

 最後の言葉に、ロクサーヌから罪悪感が消えた。
 まあ、だからといって、彼女に族長の始末を任せる気はない。

 足元の族長の頭に『偽パイ』の銃口を向け、引き金を引く。
 人を殺すのに慣れてしまったのか、引き金は軽かった。

 飛び散る脳漿に悲鳴が飛び交う。

「族長はその命で償いました。よって、これ以上、貴殿方に危害を加えようとは思いません。治療を受けたら、好きにしてください」

 傭兵団にスカウトするのも有りかと思ってたけど、彼らの常識と僕らの常識では大きな隔たりがありそうで、上手くいってる組織にわざわざ異物を放り込むリスクを背負いたくない。
 なので、彼らはこのまま放流だ。

 マーヤは腹の虫が収まらないかな? ユリアーナの尻尾のひっつき虫を雑に毟り取ってる。
 ユリアーナも、機嫌の悪いマーヤにされるがままになっている。あ、目が合った。なんとかしろって?

 二人の間にまっすぐ歩くと、マーヤが尻尾を放して一人分ずれてくれる。
 二人の間に座り、膝に乗せられたマーヤの尻尾に癒された。
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