一人では戦えない勇者

高橋

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5章

1話  出兵

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 四月十九日。
 冬から春に移行しているのか、最近は少し暖かくなってきた。

 傭兵団の拠点にしている王都西の四稜郭擬きから、主戦場となる王都北東の平原へ出兵する。

 城門前に団員が集まっている。

「孫一さん。忘れ物はないかしら?」

 御影さんの言葉は、出勤する夫に向けられた言葉としては普通だけど、その職場が戦場なのは普通ではない。

「ハンカチ持った? お弁当は?」

 あ、違う。妻じゃなく、オカンだ。
 決壊した御影ダムから母性が氾濫している。

「ごめんなさい。みんないるから大丈夫だってわかってるんだけど、国同士の戦争は初めてだから不安で……」

 神様だらけの傭兵団に戦死者が出ると?
 妊娠してから、若干、後ろ向きになったような気がする。

「御影センセ、心配しすぎだよ。孫一ならなんとかするって」

 反対に海歌は楽天的だ。

 海歌の後ろのデッカイ白蛇が、チロチロ舌を出しながら僕を見下ろす。
 なぜか、この白蛇、孫碌に見下ろされると動けなくなる。なんでだろ?

「孫碌。孫一が怖がるからあっち行ってな」

 海歌に言われて孫碌が去っていく。なんで連れてきた?

「いやぁ。孫一の反応が面白くて、つい」

 やめてよ。背中、汗ビッショリだよ。

 今は御影さんの不安をなんとかしないと。
 御影さんをソッと抱き寄せる。

「神様だらけの傭兵団から戦死者なんて出ないし、麒麟に乗ってる奴を傷つけることができる奴もいないよ」

 御影さんのムッチリした体を堪能しながらキメ顔で言う。

「松風の乗り心地が良すぎて、居眠りしちゃって落馬した人が言ってもね」

 なぜ知っている? 松風しか知らないはずだ。
 もしかして、ストーカー一号か? 縁が偵察ドローンで見ていたのか?
 だとしたら、狂信者の耳にも入ってるかもしれない。松風のせいじゃないけど、松風に乗っていて手を擦り剥いたんだ。マーヤ的には松風はギルティかもしれない。なんとか知られないようにしないと。

「マーヤさんが松風をお仕置きしてたけど、ユリアーナさんが止めてたわよ」

 手遅れだったかぁ。
 まあ、松風ならマーヤに殴られても死なないから大丈夫か。……元を正せば、僕が居眠りしたのが原因なんだよな。
 ごめんね、松風。

「孫一さん。マーヤさんがいるから大丈夫だと思うけど、くれぐれも前線に出ないようにね」
「出ないよ。出ても、足手まといだもん」

 この世界は、勇者が最弱だもんね。

 安心させるように軽く口づけをしてから離れる。ちょっと名残惜しい。

 厩舎から松風がトコトコやってくる。
 その背の鞍は、いつものと少し違うように見える。

「ああ、チャイルドシートを外したのか」

 戦場に、アリスとテレスを連れていくわけにはいかないので、必要のないチャイルドシートを外して松風の重りを減らせば、僕の安全性が少しは上がるのでは? と、縁がチャイルドシートを着脱できるように改良したそうだ。

 周囲を見渡すと、御影さんとイチャついてる間に全員集合していたようだ。てか、スレイプニルだらけで人馬族だらけでヒッポグリフだらけだ。デッカイ白竜が一際目立ってる。
 スレイプニルの群れから、長い銀髪を揺らしながらユリアーナが出てくる。

「マゴイチ、出発できるよ。ハンカチとお弁当は持った?」

 お前もか。さっきのやり取り聞こえてただろ。

「料理班からは、ズザネとクリスティーネが従軍するから」
「ん、わかった。……コッソリついてくるのは、なしな」

 舌打ちすんな。ついてくるつもりだったのかよ。

「マーヤは良くて私はダメなの?」
「ダメ。俺が戦場に出るのに側にいないと、マーヤはストレスで胃に穴が開く」

 お腹の子にも悪そう。
 本当はマーヤも留守番させたいんだけどね。僕や御影さんを含めて、マーヤを説得できる人はいなかったんだ。
 渋々ながら納得してくれたのか、「武運を」と言って、僕の額にキスをして御影さんの横に並ぶ。

 【創造神】にして【武神】にして【軍神】の祝福だ。その効果は期待できそう。

 松風に跨がる。

「団旗、帥旗」

 僕の声に反応し、鞍から旗が二本飛び出す。
 周囲のみんなも、団旗と各々の部隊旗を出す。

「打ち合わせ通り、隊列は狼、人馬、狐、杖、樹の順で、竜は自由行動」

 あーちゃんの乗る白竜の白雲を隊列に組み込んでも、邪魔になる。
 狐は僕の護衛でもあるから僕の順番も狐と同じで、料理班の二人も行軍中はここが居場所になる。

「猫は別行動で情報収集」

 昨日、猫部隊の指揮は部隊最年少のウーテがやることに決まった。ロジーネ姉さんの気紛れではなく、「経験させるなら早い方がいい」という、姉さんならではの、実戦での人材育成法によるものだ。

 視界の隅でウーテがガチガチに緊張している。
 手招きすると、ウーテのペガサスが隣に並んだ。

「ウーテ、初めての指揮だけど、みんなフォローするから、気楽にね」

 サラサラの灰髪を撫でると、フニャっと目を細める。

「ん。にいちゃ、頑張る」

 掌に心地いい髪から手を離すと、四騎のペガサスが空へ舞い上がり、北東へ飛び立った。
 その後を追うように、首の付け根にあーちゃんを乗せた白竜が飛び立つ。ほんの数秒でペガサスを追い越していった。

「行軍許可旗と行軍旗も揚げよう。行軍旗の先旗は狼が後旗は樹が揚げて」

 行軍許可旗は第一王女から沢山持たされた。沢山あっても邪魔になるので、各部隊に一本ずつ揚げてもらっている。

「ほんじゃあ、行こうか。開門!」

 誰にともなく呼び掛けると、オリハルコン製の扉が重低音を鳴らしながらゆっくり開く。
 開ききったタイミングで、狼部隊の隊長代理を勤めるエルフリーデがこちらを向く。え? また号令?

「出兵する!」

 大声を出し、出兵前に疲れた。



 雇い主であるシェーンシュテット公国が主戦場として選んだのは、公国領の北東にある穀倉地帯。
 本来であれば、そこから南西にある平原で戦う予定であった。そこが王女二人が選んだ戦場だ。
 しかし、迎撃軍の総大将が、王都に敵が近づくのを嫌がって、民の迷惑も考えずに、急遽、農地を戦場に選んでしまった。

 軍議の席で僕も反対意見を出したのだけど、傭兵団の団長でしかない僕の意見は鼻で嗤われただけだった。
 雇い主の両殿下も、貴族の意見を無視するわけにもいかず、総大将の意見を採用することになってしまった。

 そんな経緯で選ばれた穀倉地帯に行くルートとして、王都を北回りで迂回して、そのまま街道を通らず北東へ進むつもりでいたが、両殿下からの王都内を横切ってほしいという要請に従って、王都西門より入都し、現在、中央噴水広場前を東に横切っている。

「見世物だなぁ」

 特に、狼部隊と狐部隊のスレイプニルが王都の子供たちに人気だ。あとは、僕の周囲を守るフレキとゲリとウカも子供に人気。
 ちなみに、うちの子供たちには、なぜかデッカイ白蛇の孫碌が人気だったりする。謎だ。怖くないの?

 広場を後にしてしばらく進むと、東門が見えてくる。
 平民街が東西南北に広かったベンケン王国の王都と違って、シェーンシュテット公国の王都の平民街は南に広い。なので、普通に歩いても、西門から東門まで行くのにそれほど時間がかからない。二時間前後かな? まあ、その分なのか、貴族街が東西に広く、航空写真で見たら、キノコみたいな形だった。

 前を向くと、東門手前で並走する子供にザーラが手を振っている。
 うちは綺麗な女性ばかりだからか、ギャラリーに野郎共が多い気がする。

 西門の下に目立つ集団がいた。
 近衛騎士団に守られた第一王女と第二王女だ。

 なにか伝え忘れたことでもあるのかと思って、隊列から抜け、二人の側に松風を寄せる。

「団長殿。うちの将軍が申し訳ありません」

 ああ、僕らに伝える出発の日を一日遅らせたことか。ロジーネ姉さんが把握していないわけないから、知ってるし、知ってて今日出発した。

「問題ありません。どうせ、途中で追いつきますよ」

 戦場予定地まで歩兵がいる軍の足で五日。
 うちだと、途中からヒッポグリフには飛んでもらうつもりだったので、進軍速度はスレイプニルのものになる。そうなると、到着までノンビリしても三日ってとこだ。
 ヒッポグリフに地面を走らせても、三日で着くかな? ヒッポグリフが疲れちゃうからやらないけどね。
 だから、ヴィルヘルミーネさんが申し訳なさそうにする必要はない。たぶん、明日の午前中には追い越してるから。

「あれから元近衛騎士団長はどうしてますか?」

 先日、僕だけじゃなく、イルムヒルデにまで暴言を吐いた彼は、騎士団長の地位を剥奪された。

「此度の戦に参戦しています」
「ひょっとして、彼の実家もですか?」
「ええ。ローゼンクランツ侯爵家総出で参戦しています。なんでも、此度の戦の功績で次期当主を決めるそうです」
「国家存亡の危機に?」
「はい」

 あ、目が怖い。タレ目の第二王女も、お姉様そっくりの鋭い目付きになってらっしゃる。

「いっそ、一族郎党全て纏めて戦死してほしいです」

 こわぁ。なにがあったの?

「元近衛騎士団長殿が、"当主になったら、お二人を迎えに行きますよ"ってウザいキメ顔で宣ったんです。ほんと、死ねばいいのに」

 第二王女の毒が凄い。
 僕の怯える目に気づいてくれたのか、第二王女は気不味そうに咳払いをして「失礼」と言った。

「ともかく、総大将のカレンベルク子爵はローゼンクランツと繋がりがありますので、みなさんが活躍できないように、なにかしら仕掛けてくると思いますが、気にせずやっちゃってください」

 第一王女様はフンスと可愛く言ったつもりだろうけど、目付きが鋭いので「殺っちゃってください」に聞こえた。殺りませんよ。

「俺の理想は彼らの自滅ですよ。初戦で彼らだけベンケン王国軍に殺られてくれたら、迎撃が捗ります」
「それは我が国の理想でもありますね」

 嫌われてんなぁ。

「軍議の席で少し話しただけですけど、カレンベルク子爵は、俺たちに直接手を出してくることはないでしょう。なので、蚊帳の外に置くと思います。しばらくは、シェーンシュテット公国軍の奮戦を見学させていただきますよ」
「奮戦できれば良いのですが……」

 軍議と平行して、軍の訓練にも参加したけど、シェーンシュテット公国軍の動きは悪かった。新兵ってわけでもないのに動きが悪いのは、「危機感がないから」とユリアーナが言っていた。
 当然か。宗主国であるベンケン王国が攻めてくるとは思わないよな。

「そういえば、ベンケン王国の大義名分ってなんですか?」

 国境を越えるからには宣戦布告するだろうし、宣戦布告するなら大義名分を前面に押し出すだろう。

「定番は"犯罪組織の捕縛、討伐のため"なんですが、今回は、"財政難により国家運営が困難なようだから、宗主国として貴国を併呑する"だそうです。慎重で人の目を気にするベンケン王国の第三王女にしては、らしくないように思えます」
「イルムヒルデが言ってたのはこれか」

 昨晩、「妹がらしくないことをしているのか、それとも、あの子の意思ではないのか」と言っていた。なんの話かわからないから聞き流してたけど。
 イルムヒルデが言ってたことをそのまま両殿下に伝えると、二人とも考え込んでしまった。

「その辺りのことも、なにかわかったら拠点に報せておいてください」

 うちでは伝令兵なんて必要ない。〈念話〉と〈遠話〉を利用した仮面の通信機能なら、公国内くらいは、タイムラグなく情報のやり取りができる。
 それだけでも軍隊として優位なのに、神様だらけだもんなぁ。神様がいたら、情報速度の優位性なんて、オマケみたいなもんだよ。

「それにしても、予想以上になりました」

 ヴィルヘルミーネさんの呟きの意味がわからず、首を傾げる。

「昨日は、カレンベルク子爵率いる正規軍が中央広場を通って出兵したんですけど、これだけの王都民は集まらなかったんですよ」
「三日前から告知したのにですよ。お陰でベンケン王国にこちらの動きが筒抜けです」

 うわぁ、アホだ。目立ちたかったのかね?

「王都民には、こちらこそが主力、って見えるのかな?」
「そう見えるように、サクラを雇っておきました。それと、オッドアイと双子に対する意識変化もついでに誘導してみるつもりですが、そちらはあまり期待できそうにないですね。スレイプニルとかヒッポグリフとか美女に意識が行ってますから」
「お姉様。だから、問題を纏めて解決しようとしても無駄に終わると言ったんです」
「私たちがいる間に変えたいと思ったんですがね……」

 おそらく、足りない報酬の埋め合わせの一つとして、オッドアイと双子に対する迫害をなんとかしようと思ったのだろう。その気持ちは嬉しいし、結果が出なくても、王族がそれをしてくれただけで充分な報酬となる。

「ありがとうございます」

 なので、深々と頭を下げた。

 丁度、最後尾の樹部隊が通り過ぎる。あれ? 行軍旗の後旗が揚がってない。
 列の前に視線を向けると、杖部隊のヒルデグントさんが後旗を揚げている。

 どうしてなのか考えてる間に、城門を潜った樹部隊のヒッポグリフが次々飛び上がり、上空を旋回しながら隊列に追従する。
 飛び上がり編隊を組むヒッポグリフに、王都から喚声が揚がる。ヒッポグリフに乗ってるのは、服の下で緊縛してる変態だけどね。全裸緊縛でヒッポグリフに吊るされて悦ぶ変態だけどね。
 あのエロい姿を見たら、ギャラリーの野郎共が喊声を揚げて突撃してきそうだ。

「それでは、そろそろ」

 そう言って両殿下に会釈すると、二人揃って「御武運を」と返された。
 武運長久を与える側の【武神】とか【軍神】の群れに松風を走らせる。

 ……おい、緊縛エロフども、曲芸飛行はやめろ。後ろがすげぇ盛り上がってんじゃねぇか。
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