一人では戦えない勇者

高橋

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1章

30話 勝敗

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 僕の〈気配察知〉がマーヤチームを捉えた五分後に、ユリアーナチームの気配も捉えた。一つ異質な気配があるけど、なにかあったのかな?
 ユリアーナチームに向けていた視線を、反対側のマーヤチームに向ける。
 〈遠見〉を使わなくても見える距離まで近づいた三人を出迎えようと立ち上がり、真ん中の一人に視線が固定された。

「御主人様。わざわざのお出迎え、有難う御座います」

 僕の目の前まで来て、折り目正しくお辞儀をする。

「……マーヤ、だよな?」
「はい。御主人様の奴隷のマーヤです」

 違うよ。側室だよ。

「その髪は?」

 その神がかった腰まである長い金髪は、僕のストライクゾーンのど真ん中だ。
 見蕩れてしまった。というか、今も見続けている。マーヤの後ろで、「私は?」と左右に顔を覗かせる双子が気にならないくらい見蕩れている。

「はい。【整髪士】というクラスのスキルです」

 なるほど。髪を伸ばすスキルがあったのか。

「似合ってるよ。見蕩れちゃうくらい綺麗だ」

 仮面がなければ言えなかったテレクサい台詞も、仮面無しでもすんなりと口から出た。
 あれか? 童貞捨てて、自信がついたのか?
 言われたマーヤが五体投地してるのは……喜んでくれてる、のか?
 マーヤがノソノソと起き上がり、僕の前で跪く。

「申し訳ありません。嬉しさのあまり、気絶しそうになりました」

 気付け代わりに五体投地する人を初めて見た。僕の妻だ。

「そう、か。これからは、程々に誉めることにするよ」

 目の前で五体投地されるのって、結構怖いから、慣れてもらわないと。
 ……マーヤが慣れるのが先か、僕が慣れるのが先か……マメに誉めてマーヤに慣れてもらおう。

「ん。由香と由希も伸ばしたのか。二人とも……ちょっと長すぎるな」

 踵まであると、邪魔じゃない?
 由香が「やっぱり邪魔なの」と言って、由希の髪を腰から抜いた剣でスパッと切る。雑にやったように見えて、ちゃんと真っ直ぐ切れてる。続けて、今度は由希が、同じように由香の髪を切る。
 二人とも、マーヤと同じように腰で切り揃える。

「色も変えられるんだけど、お兄ちゃんは、何色が好きなの?」
「二人は、今のまま、黒髪が似合うと思うよ」

 日本人の顔には、黒髪が一番似合う。
 急に変えても、周囲の目が馴染むのに時間が必要だ。

「けど、変えたい色があるなら、やってみたら?」
「んーん。もう、やったんだよ。やって、どれもしっくり来なかったから戻したんだよ」

 なら、なぜ僕に聞いた?

「お兄ちゃんの色に染めて欲しいんだよ」

 その上目使い禁止ー。



 マーヤチームが戻った五分後。
 マーヤに見蕩れたように、ユリアーナに見蕩れてしまわぬよう下腹部に力を入れながら出迎える。
 うん。ツッコミ所はあるけど、三人の容姿に変化はない。ツッコミ所はあるけど。アレ、神獣じゃね?

「お帰り。聞きたいことはあるけど、まずは座って休ん」
「ああ! その手があったかぁ」

 腰まである金髪のマーヤに、ユリアーナが悔しそうにする。

「ユリアーナチームの成果は?」

 ユリアーナではなく、同じように悔しがってる縁でもなく、先生に聞く。
 先生は無言でユリアーナを指差す。鑑定しろってこと? わからないけど、とりあえず〈人物鑑定〉を使う。

「これは……すぐにベッドで確認しろって意味?」

 第一クラスが【娼婦】だった。沢山追加されたスキルの中に、〈性技〉が埋もれるようにある。
 これはすぐに確認したい。いや、しなければならない!

「平賀君。落ち着いてください。目が怖いですよ」
「うん。マゴイチのクリっとした目が、狼の目になってるよ」

 後退りするユリアーナに一歩踏み出す。僕は蛙さんですよ。怖くない、怖くなーい。

「ちょ、ちょっと待つんだよ。マーヤさんだって魅力的になったんだよ」

 由希が間に割って入る。

「ほら、お兄ちゃん。サラサラで長ーい金髪なの」

 由香がマーヤの手を引いて、ユリアーナの隣に並べる。

「昨晩みたいに三人で?」

 昨晩の情事を思い出したのか、覗き見していた由香と由希がたじろぐ。
 引きつった二人の顔を見て、少し冷静になった。
 一つ咳払いして、怖がらせた二人に頭を下げる。

「怖がらせてごめんなさい。エロい妻に我を失いました。反省してるけど俺は悪くない! エロいユリアーナと、好みの髪型になったマーヤが悪い!」

 力強く言ってやった。
 でも、この後、先生に怒られた。



 お説教は空腹に負ける。
 さすがに、お腹が空いてる状態で、いい匂いがしてる鍋の横での説教は長く続かない。
 〈調理〉スキルがカンストしたからと言って、僕の料理が普通に作るより美味しくなるわけではないが、みんなには好評だった。二人ほど反応が怖かったけど。
 だって、「御主人様の愛が私の血肉に」とか、「兄さんの手料理。グヘヘェ」とか言ってる二人の目は、本当に怖かった。
 ……〈調理〉がカンストしたんだし、明日からは料理を作るのやめよう。

「兄ちゃん兄ちゃん。〈調理〉がカンストしたんなら、明日から、私と由香ちゃんに料理を任せて欲しいんだよ」

 助かります。あの二人に、どう切り出そうか困ってたんだよ。ほら、絶望に打ちひしがれた二人を見なよ。

「お兄ちゃんの胃袋を掴むの」

 頼もしい。

「うん。由香と由希に任せるよ。けど、たまには作らせてね」

 こう言っておかないと、狂信者とストーカーが沈んだままになるからな。
 渋々ながら、四人が了承してくれた。双子はそんなに僕の胃袋を掴みたいのか?



 食後のワインを飲みながらのんびりしていたら、ふと、勝負を思い出す。

「で? 勝負はどうなったの? マーヤの髪を伸ばした【整髪士】と、ユリアーナの【娼婦】で勝負するの?」
「ま、待って。その……これも!」

 モジモジしながらユリアーナが収納空間から出したのは、二丁の武骨な銃。

「パイソンだ!」

 きっと、僕の目はキラキラしてるだろう。

「こっちは魔法銃バージョンよ」

 こっちは掌サイズの玩具みたいな銃だ。
 どちらも試作品だそうで、僕にスキルが生えたら本格的に作るのだそうだ。

「ズルいの。お兄ちゃんの好きな銃は、クラスに関係ないの」
「それを言ったら、マーヤの髪だって、クラスには直接関係ないわよ」

 勝負の内容としては"どっちがレアクラスを見つけるか"だから、どっちもレアじゃないのでドローだと思ってるんだけど……納得してくれるかな。あと、早く試し撃ちしたい。撃ちたいから、さっさと決めよう。

「んー。俺が勝敗を決めていいんだよね?」

 と、聞くと、先生以外の期待に満ちた目が向けられる。先生は、黙々とワインを飲んでる。大丈夫? 顔、赤いよ?

「ほんじゃあ、発表します。勝者は……」

 ユリアーナと縁の圧力が凄い。
 マーヤは、静かに胸の前で手を組んで祈ってる。由香と由希は、同じ顔でワクワクしてる。

「……松風!」
「なんでよ!」
「逆になんでだよ!」

 叫ぶユリアーナに叫び返す。

「馬じゃなくなってんじゃん。なにしたの? 〈神獣鑑定〉なんてスキルが生えるし、馬じゃないよね? 魔物でもないよね? 神獣だよね? 麒麟だよね?」

 そう。みんなの視線の先でのんびり水を飲んでいるのは、元農耕馬で、元でかい馬で、元六脚馬の松風だ。
 今の松風の外見は、競走馬並みの大きさの鹿? で、顔は龍? っぽく見えて、額に一本角。背中の毛はユラユラと五色に揺れ、背中以外は薄い黄色の鱗におおわれている。足は完全に馬でフリフリ振られる尻尾は牛のそれに見える。
 鑑定結果は麒麟。神獣だ。幻獣とも霊獣とも瑞獣とも言う。そこはどうでもいいか。
 確か、性質は穏やかで殺生を嫌うはず。足元の虫すら踏まずに歩くらしい。
 そんなヤツに乗って、魔王をブッ殺しに行くの?

「あ、それは大丈夫。この子、めさんこ強かったよ。オークの群れが〈雷魔法〉で消し炭になったし、オークを蹴飛ばしたらお腹に穴が開いたし。あ、でも、返り血はきっちり避けてたわね」
「てか、俺、乗っていいの?」

 神聖な生き物だよね? ただの人間が乗っていいの?

「御主人様に相応しいです」

 マーヤは放っておこう。
 とりあえず、触ってみようと思い、松風に近づく。水を入れた桶から顔を上げて、僕の目をジッと見つめる。……いきなり喋りだしたりしないよね?
 角は避けて顔を撫でる。大丈夫そうだ。目を細めてるけど、気持ちいいのか?
 背中の五色の毛に触れる。フワッフワだ。触る度にユラユラ色が変わるのが、不思議だけど綺麗だ。
 お腹の黄色い鱗は……あれ? 鱗じゃない。固くないぞ。スベスベして気持ちいい。

「はい。鞍。作り直しといたよ」

 ユリアーナに手渡された鞍を、松風の背に乗せる。嫌がる素振りはない。大丈夫そうだ。
 松風の背に跨がり、馬の時と同じように歩かせてみる。

「うわ。全然揺れない」

 馬は、結構揺れる。走るとさらに揺れる。踏ん張り続けるので、足がプルプルするくらい疲れる。
 松風を走らせる。
 軽く走らせただけなのに凄いスピードだ。狭いダンジョン内ではこいつの真価は発揮できそうにない。
 あっという間に地下九階への階段に着いた。
 帰還途中と思しき冒険者と目が合う。

「ども」

 軽く会釈して馬首? 麒麟首? を返して拠点に戻る。
 彼らはどう思うだろうね。麒麟に跨がる見慣れない服を着た蛙顔の男。魔物じゃないからね。
 帰りも、あっという間に拠点に着く。
 神獣に乗っているからだろうか、〈騎乗〉スキルが思いの外に早くカンストして、〈人騎一体〉という、スキルレベルがない最上位スキルになった。
 レアクラスではなく、レアスキルの勝負なら、僕の一人勝ちだな。



 息一つ切らさない松風から降りたら、あらためて宣言する。

「勝者、松風!」

 僕の拍手は、虚しく響き渡った。

「え? 不満? 麒麟は種族だけど、クラスがない神獣にとって、種族がクラスみたいなもんじゃないかな?」

 ちょっと苦しい言い分だけど、押し通す。

「両チームとも、珍しいクラスじゃなくて、俺好みのスキルを取ってきたからね」

 ユリアーナはちょっと不満気。

「珍しいスキルなら、今、取ってきた〈人騎一体〉で俺の勝ちだな」

 【騎士】とか【聖騎士】とか【騎士王】とか【騎士帝】でも乗馬系のスキルを取れるけど、それは〈騎乗〉までだ。最上位の〈人騎一体〉は、スキルレベルを上げないと取れない。
 『スキル大全』によると、歴史上、〈人騎一体〉を取れた人は数人いるらしい。けど、本によると、実在が確認されていないので存在を疑われている。

「私も取ってくる」

 悔しそうにそう言って、ユリアーナが松風に跨がろうとしたけど、拒絶された。スイっと避けられた。

「え? なんで? あんたと契約したの、私だよ? あれ? 契約が消えてる」

 「まさか」と言いながら、僕を凝視する。

「やっぱり。松風との契約がマゴイチに移ってる」

 どうやら僕は松風に気に入られたみたいだな。

「これからよろしくな」

 鞍を外して撫でてあげると、僕のお腹に鼻先を擦り付ける。軽く角が当たってちょっと痛い。

「という訳で、勝者は松風。異存は?」
「不満はあるけど、ない」
「御主人様が仰るなら」

 両チームのリーダーも納得して、一件落着?

「んじゃあ、次はパイソンだな」

 待ちに待ったお楽しみだ。

「ん? 弾、三発だけ?」
「おたくの妹さんが撃っちゃった」

 おい、愚妹。目を逸らすんじゃないよ。
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