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1章
16話 探索終了
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マーヤへの説教で出発が遅れたものの、探索二日目も順調に終わった。
ああ、そうだ。忘れていたけど、寝てる間も〈支援魔法〉は維持されていた。特に意識しなくてもプラーナがある限り、無意識でも維持できるようだ。……そういえば、僕、プラーナ切れになったことがないな。初めて魔法を使った時は、ちょっとだけダルくなったけど、今はそのダルさすらない。成長してる? けど、急激すぎない? 勇者特性? わからないことだらけだな。
*
朝食後は、地下十五階まで下りてレベル上げに励んだ。
微弱とはいえ運強化の影響なのか、昨日に引き続き宝箱を沢山見つけた。おっちゃんが言うには、こんな浅層でこんなにも宝箱が見つかるなんて、有り得ないそうだ。
本来なら、宝箱はダンジョンからニョキっと生えてくるものだ。けど、それは浅層であれば一階層に一個あれば運が良い方で、昨日と今日のように一階層に複数あるのは、中層でも滅多にないのだそうだ。
今日だけでも、宝箱から出た魔道具を売れば結構な利益になりそうで、ちょっと楽しみ。
あ、でも、この〈人物鑑定〉が付与された指輪は、生徒会長へのお土産にしよう。僕らにとっては不要でも、彼らには必要なはずだ。ついでに、〈毒物鑑定〉付きの指輪もサービスしちゃおう。こっちは僕もあると便利だけど、ダブってるから問題ない。
そんなわけで、魔石や討伐した魔物の素材は多いのだけど、価格だけで見たら宝箱からの収入の方が多い。そして、魔石と売る予定の素材以外は、ユリアーナとマーヤの〈空間魔法〉で作ったアイテムボックスみたいな収納空間に納められている。だからといって、僕が背負う背嚢が軽くなったわけではない。テントなどはアイテムボックスに放り込んだけど、スキルを隠すために〈空間魔法〉は人前で使わない方がいい、というおっちゃんのアドバイスに従い、ギルドで出す必要がある魔石と素材は、背嚢に入れてある。これが重い。行きよりも重い。
*
帰り道。
地下一階は人混みで溢れていた。
なるほど。『冒険者通り』だ。そう思ったけど、どうも違うっぽい。
夕方前のこの時間は、探索帰りの冒険者が溢れ返ると聞いていたけど、おっちゃんが言うには普段以上の渋滞で、おっちゃんも驚いていた。
聞こえてくる話によると、地下一階に新しく部屋ができていて、それを見学するために普段以上の渋滞ができているらしい。僕のせいじゃん。てか、通してほしい。かれこれ、三十分は足止めされている。重たいから、ただ立ってるだけでも疲れる。
肉体的な疲労を誤魔化すために、〈支援魔法〉の練習をしていたんだけど、ちょっとやり過ぎたかもしれない。
この場には、僕ら以外に五百七十二人の冒険者がいる。どうして正確な人数がわかるのか? 答えは簡単。全員に薄いパスを繋いだからだ。繋げることができてしまった。
「おっちゃん。俺、傭兵団を作った方がいいのかな?」
「奇遇ですね。俺も同じこと考えてました」
五百人にパスを繋いでも「ちょっとプラーナを消費したかなぁ」くらいで済んでいるし、このまま身体強化を三段階目まで使っても問題なさそうだ。それどころか、この倍の人数でもいけそうだ。プラーナの量が増えてるのは間違いなさそうだけど、増え方が異常じゃない?
「傭兵団を作るには、どうすればいいの?」
傭兵団の結成を、本格的に視野に入れておこう。
「どこでもいいから、国に書類を提出するだけです」
意外と簡単。
「まあ、結構な額の維持費がかかりますけどね」
ああ、維持費か。食費だけでも結構な金額になるよな。一つ百円のハンバーガーを一食と考えても、五百人の兵の一日三食の食費は十五万円? 高っ! 他にも装備を揃えたり修繕したりと出費は多い。
こちらの王国の通貨に換算すると、昨日の串焼きが一本小銅貨八枚で、日本だと……八十円くらいかな? てことは、鉄貸一枚が一円って考えていいのかな?
まあ、細かく物価を調べなきゃわからないけど……うん。深く考えるのがメンドイ。鉄貸一枚を一円と考えよう。
となると、一食を百円、中銅貨一枚とする。兵五百人の一日の食費が中銀貨一枚と小銀貨五枚。
こちらの世界の暦だと、一年は四百日。一年は十ヶ月で、一月は四十日。ついでに言うと、一週間は十日。
なので、食費だけで年間……小金貨六枚? 六千万円だよね? 合ってる? まあ、間違っててもいいか。けど、運強化で賄えてしまいそうだな。頼りたくないけど。
「まずは、資金集めか」
「傭兵団の多くは、貴族がパトロンについています」
「貴族に頼りたくないな。少なくとも、この国の権力者と関わりたくない」
「ダンジョンで稼ぐしかないですね。ざっと見積もっただけですけど、今日の魔石と素材だけでも、小金貨くらいにはなるはずですから、現実的なプランではあると思いますよ」
あとの問題は、人が集まるかだな。僕の身体強化があれば、兵数は百くらいで十分じゃないかな? 十分な戦力になるよね? ああ、でも、昔のアニメで、「戦争は数だよ」って言った厳ついおっさんがいたなぁ。
「まあ、今は、この人混みをどうするかだ」
「進みませんねぇ。さっさと換金して飯にい……」
突然固まったおっちゃんに、三人の怪訝な視線が集まる。
「おっちゃん?」
なにかあったのだろうと思い、周りに気を配りながら、仮面の外に漏れないように声を出す。
「だい、じょうぶ、です」
そう呟くおっちゃんの目は、暗く澱んでいた。とても大丈夫そうには見えない。
「俺を騙して奴隷にした連中を見つけました。あいつら、まだ王都にいたのか」
おっちゃんの視線を追うと、周りより良さそうな装備を身につけた五人組の男女がいた。人族の男が四人で、猫人族の女性が一人。後ろ姿で顔はわからないけど、猫人族の女性のゆるふわショートの茶髪はおっちゃんと同じ色だ。
「あの人がおっちゃんの娘さん?」
剣士風の男と嬉しそうに会話する横顔は、少しやつれてるけど幸せそうに見える。
「ええ、ロジーネです。その隣が、剣士でパーティリーダーのゲオルク・バルヒェット」
言ってから、巻き込むつもりがないのにこれでは巻き込んでしまう、と気づいたようで、元パーティの紹介を止めて、責めるような視線を僕に向ける。
おっちゃんは、それ以上なにも言わなかった。僕も聞かない。お互いのために。
ようやく動き出した人混みの流れに乗るように、おっちゃんの娘さんたちも歩き出す。
必要になるかはわからないけど、彼女たちに繋いだパスはそのままにしておこう。それ以外の不要なパスを切って、僕らも流れに乗る。
地上への階段が近づくに連れ、外の新鮮な空気が肺に入る。あれ? ダンジョンの空気って、どうなってるの? 外から空気が流れ込んでるけど、ダンジョン全体に行き渡るとは、思えない。まあ、わからないことは「ファンタジー」の一言で済ませて棚上げしよう。
地上階に上がり、真っ直ぐな道を光が差す方へ歩く。出口に近づくに連れ、周囲の松明やカンテラが消されていく。横を見ると、おっちゃんも松明を消しているところだった。
出口に着くと、全身に傾いた太陽光を浴びる。
たった一日で、こんなにも太陽を恋しく思うとは予想外だ。
僕、ダンジョン探索に向いてないかも。
*
僕一人で入り口脇の小屋で行列に並び、帰還報告をして三人と合流する。
近くの屋台でなにか買って食べて待つように、小銭を渡しといたのに、三人とも別れた場所で律儀に待っていた。
「マーヤ嬢ちゃんが、"御主人様を差し置いて、勝手に食事するわけにはいかない"って」
僕の視線に気づいたおっちゃんが、預けたお金を返しながら言う。
「なら、さっさと換金して食事にしようか」
小銭をポケットに入れ、三人に言う。おっちゃんだけ余所見していた。視線を追わなくてもなにを見ていたかわかる。おっちゃんが見てる方へ、パスが伸びているから。
鋭い目付きの横顔から、黒い感情の色が見える。何度見ても嫌な色だ。ゾワゾワする。
「ほら、行くよ」
おっちゃんを促し、歩き出した。
ああ、そうだ。忘れていたけど、寝てる間も〈支援魔法〉は維持されていた。特に意識しなくてもプラーナがある限り、無意識でも維持できるようだ。……そういえば、僕、プラーナ切れになったことがないな。初めて魔法を使った時は、ちょっとだけダルくなったけど、今はそのダルさすらない。成長してる? けど、急激すぎない? 勇者特性? わからないことだらけだな。
*
朝食後は、地下十五階まで下りてレベル上げに励んだ。
微弱とはいえ運強化の影響なのか、昨日に引き続き宝箱を沢山見つけた。おっちゃんが言うには、こんな浅層でこんなにも宝箱が見つかるなんて、有り得ないそうだ。
本来なら、宝箱はダンジョンからニョキっと生えてくるものだ。けど、それは浅層であれば一階層に一個あれば運が良い方で、昨日と今日のように一階層に複数あるのは、中層でも滅多にないのだそうだ。
今日だけでも、宝箱から出た魔道具を売れば結構な利益になりそうで、ちょっと楽しみ。
あ、でも、この〈人物鑑定〉が付与された指輪は、生徒会長へのお土産にしよう。僕らにとっては不要でも、彼らには必要なはずだ。ついでに、〈毒物鑑定〉付きの指輪もサービスしちゃおう。こっちは僕もあると便利だけど、ダブってるから問題ない。
そんなわけで、魔石や討伐した魔物の素材は多いのだけど、価格だけで見たら宝箱からの収入の方が多い。そして、魔石と売る予定の素材以外は、ユリアーナとマーヤの〈空間魔法〉で作ったアイテムボックスみたいな収納空間に納められている。だからといって、僕が背負う背嚢が軽くなったわけではない。テントなどはアイテムボックスに放り込んだけど、スキルを隠すために〈空間魔法〉は人前で使わない方がいい、というおっちゃんのアドバイスに従い、ギルドで出す必要がある魔石と素材は、背嚢に入れてある。これが重い。行きよりも重い。
*
帰り道。
地下一階は人混みで溢れていた。
なるほど。『冒険者通り』だ。そう思ったけど、どうも違うっぽい。
夕方前のこの時間は、探索帰りの冒険者が溢れ返ると聞いていたけど、おっちゃんが言うには普段以上の渋滞で、おっちゃんも驚いていた。
聞こえてくる話によると、地下一階に新しく部屋ができていて、それを見学するために普段以上の渋滞ができているらしい。僕のせいじゃん。てか、通してほしい。かれこれ、三十分は足止めされている。重たいから、ただ立ってるだけでも疲れる。
肉体的な疲労を誤魔化すために、〈支援魔法〉の練習をしていたんだけど、ちょっとやり過ぎたかもしれない。
この場には、僕ら以外に五百七十二人の冒険者がいる。どうして正確な人数がわかるのか? 答えは簡単。全員に薄いパスを繋いだからだ。繋げることができてしまった。
「おっちゃん。俺、傭兵団を作った方がいいのかな?」
「奇遇ですね。俺も同じこと考えてました」
五百人にパスを繋いでも「ちょっとプラーナを消費したかなぁ」くらいで済んでいるし、このまま身体強化を三段階目まで使っても問題なさそうだ。それどころか、この倍の人数でもいけそうだ。プラーナの量が増えてるのは間違いなさそうだけど、増え方が異常じゃない?
「傭兵団を作るには、どうすればいいの?」
傭兵団の結成を、本格的に視野に入れておこう。
「どこでもいいから、国に書類を提出するだけです」
意外と簡単。
「まあ、結構な額の維持費がかかりますけどね」
ああ、維持費か。食費だけでも結構な金額になるよな。一つ百円のハンバーガーを一食と考えても、五百人の兵の一日三食の食費は十五万円? 高っ! 他にも装備を揃えたり修繕したりと出費は多い。
こちらの王国の通貨に換算すると、昨日の串焼きが一本小銅貨八枚で、日本だと……八十円くらいかな? てことは、鉄貸一枚が一円って考えていいのかな?
まあ、細かく物価を調べなきゃわからないけど……うん。深く考えるのがメンドイ。鉄貸一枚を一円と考えよう。
となると、一食を百円、中銅貨一枚とする。兵五百人の一日の食費が中銀貨一枚と小銀貨五枚。
こちらの世界の暦だと、一年は四百日。一年は十ヶ月で、一月は四十日。ついでに言うと、一週間は十日。
なので、食費だけで年間……小金貨六枚? 六千万円だよね? 合ってる? まあ、間違っててもいいか。けど、運強化で賄えてしまいそうだな。頼りたくないけど。
「まずは、資金集めか」
「傭兵団の多くは、貴族がパトロンについています」
「貴族に頼りたくないな。少なくとも、この国の権力者と関わりたくない」
「ダンジョンで稼ぐしかないですね。ざっと見積もっただけですけど、今日の魔石と素材だけでも、小金貨くらいにはなるはずですから、現実的なプランではあると思いますよ」
あとの問題は、人が集まるかだな。僕の身体強化があれば、兵数は百くらいで十分じゃないかな? 十分な戦力になるよね? ああ、でも、昔のアニメで、「戦争は数だよ」って言った厳ついおっさんがいたなぁ。
「まあ、今は、この人混みをどうするかだ」
「進みませんねぇ。さっさと換金して飯にい……」
突然固まったおっちゃんに、三人の怪訝な視線が集まる。
「おっちゃん?」
なにかあったのだろうと思い、周りに気を配りながら、仮面の外に漏れないように声を出す。
「だい、じょうぶ、です」
そう呟くおっちゃんの目は、暗く澱んでいた。とても大丈夫そうには見えない。
「俺を騙して奴隷にした連中を見つけました。あいつら、まだ王都にいたのか」
おっちゃんの視線を追うと、周りより良さそうな装備を身につけた五人組の男女がいた。人族の男が四人で、猫人族の女性が一人。後ろ姿で顔はわからないけど、猫人族の女性のゆるふわショートの茶髪はおっちゃんと同じ色だ。
「あの人がおっちゃんの娘さん?」
剣士風の男と嬉しそうに会話する横顔は、少しやつれてるけど幸せそうに見える。
「ええ、ロジーネです。その隣が、剣士でパーティリーダーのゲオルク・バルヒェット」
言ってから、巻き込むつもりがないのにこれでは巻き込んでしまう、と気づいたようで、元パーティの紹介を止めて、責めるような視線を僕に向ける。
おっちゃんは、それ以上なにも言わなかった。僕も聞かない。お互いのために。
ようやく動き出した人混みの流れに乗るように、おっちゃんの娘さんたちも歩き出す。
必要になるかはわからないけど、彼女たちに繋いだパスはそのままにしておこう。それ以外の不要なパスを切って、僕らも流れに乗る。
地上への階段が近づくに連れ、外の新鮮な空気が肺に入る。あれ? ダンジョンの空気って、どうなってるの? 外から空気が流れ込んでるけど、ダンジョン全体に行き渡るとは、思えない。まあ、わからないことは「ファンタジー」の一言で済ませて棚上げしよう。
地上階に上がり、真っ直ぐな道を光が差す方へ歩く。出口に近づくに連れ、周囲の松明やカンテラが消されていく。横を見ると、おっちゃんも松明を消しているところだった。
出口に着くと、全身に傾いた太陽光を浴びる。
たった一日で、こんなにも太陽を恋しく思うとは予想外だ。
僕、ダンジョン探索に向いてないかも。
*
僕一人で入り口脇の小屋で行列に並び、帰還報告をして三人と合流する。
近くの屋台でなにか買って食べて待つように、小銭を渡しといたのに、三人とも別れた場所で律儀に待っていた。
「マーヤ嬢ちゃんが、"御主人様を差し置いて、勝手に食事するわけにはいかない"って」
僕の視線に気づいたおっちゃんが、預けたお金を返しながら言う。
「なら、さっさと換金して食事にしようか」
小銭をポケットに入れ、三人に言う。おっちゃんだけ余所見していた。視線を追わなくてもなにを見ていたかわかる。おっちゃんが見てる方へ、パスが伸びているから。
鋭い目付きの横顔から、黒い感情の色が見える。何度見ても嫌な色だ。ゾワゾワする。
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