女神様は黙ってて

高橋

文字の大きさ
上 下
53 / 57
四章 ミネルヴァ

第六話  ああ、妹様

しおりを挟む
「兄さん。宰相閣下から実家に連絡があって、”こちらは、あなた好みの皇孫女を用意できます”と伝言を預かりました。言い訳を聞きます」

 仕事が音速の宰相に呆れながら、妹への言い訳を探す。

「……ちゃうねん」

 ホロ酔いの頭では、名案は出なかった。

「ついでに言うと、私も皇族の殿方を薦められましたが、お断りしました」
「えっと、参考までに、なんて言って断ったの?」
「”実の兄が性的に好きなブラコンなので無理です”と、言いました」

 いっそ清々しい。

「で? 兄さんの言い訳は?」

 話題を戻された。

「あー、うん。えっと、ね」

 恐る恐る話し始める。少し酔いが醒めた頭で状況を整理しながら、試験に落ちたことや、その理由。そして自棄酒により鈍った頭で、皇族を口説いてしまおうかと皇族のデータにアクセスしたことを説明する。途中で尋問されてるような気がしたのは、きっと気のせい。

「軍の尋問マニュアルって、使えるわね」

 尋問だった。

「で? 兄さんは皇族を娶りたいの?」
「いや。それじゃあ、未開宙域に行けない」
「そ。なら、なんで皇族のデータを?」
「えっと……酒のアテ?」
「兄さんは、ただでさえ暗部にマークされてるんですから、迂闊な行動はしないで下さい」
「いや。わかってるよ? 皇族に手ぇ出しちゃったら、人生詰んじゃうのもわかってるよ? この通信が傍受されているであろうこともわかってるし、妹が重度のブラコンなのもわかってるし、皇族に俺好みの女の子が少ないのもわかってるし、女神が使えねえのもわかってるよ?」

 関係ないのが混ざってる。

「なら」
「それでも、俺は自分の夢のために足掻きたいんだよ!」

 エーベは沈黙する。空調が作り出す自然に近い風が、公園の木の葉を揺らす。
 沈黙を破るのは、端末から聞こえるため息。

「……わかりました。できるだけ協力はしますが、あまり期待しないで下さい」
「協力? どんな?」

 嫌な予感しかしない。

「帝国が瓦解するような情報って、アイゼン家には結構転がってるんですよ」
「えっと……例えば?」
「傍受されてる通信で言うとでも?」
「その……次期当主の俺がなぜ知らない?」
「私は、母さんから子守唄代わりに聞かされました」
「帝国が瓦解するような情報を?」
「はい」
「恐ろしい一族だな」
「兄さんが次期当主です」

 詳しく聞きたい気がしたけど、わざわざ藪をつつくのは怖い。次期当主だからといって知る必要はない。蛇が出ると思ってつついたら、竜が出るかもしれない。

「そもそも、未開宙域調査船団の船団長になっちゃえば、アイゼン家の当主を誰かに丸投げできるな」
「私に丸投げですか?」

 現在のアイゼン家では、ウーゴとエーベと二人の母親だけが神の子の直系だ。

「エーベは、どうせ俺に付いて来るんだろ?」

 音声だけなので見えないが、頬を染めることもなく、ごく自然に「当然です」と返された。

(まあ、二十七にもなって、兄にテレたりしないか)

 テレたらテレたで困るけど、なんの反応もなければ、それはそれで寂しい兄心。

「なら、手始めに、アイゼン家次期当主の座を、従兄弟殿に丸投げしようか」
「それになにか意味が?」
「発つ鳥後を大掃除」
「身辺整理、ですか」

 それが、暗部に対する「どうしても行きたい」というメッセージにもなる。

「あの三人はまともですからね。譲った方がアイゼン家のためにもなります」

 十人以上いる従兄弟の内、三人は、側室も愛人もいない。恋人が複数いるわけでもない。

「この場合の”まとも”は”アイゼンらしくない”ってことだよな?」

 アイゼン家イコール恋多き人生ではない。それは、当のウーゴ達アイゼン家の面々も理解している。アイゼン家にも純情一途な人はいる。例えばエーベのような。……重度のブラコンを、”純情一途”と評して良いのかはわからないけど。

「まあ、結果としてアイゼン家がまともな一族になれば、帝国としても利益になるだろう」

 神の子の遺伝子の影響なのか、アイゼン家は優秀な人材が豊富だ。その優秀な人材の多くが帝国に利益をもたらす反面、その優秀な人材の多くが恋多き人材で、国内だけに留めておけばいいものを、他国の要人にまで手を出して外交問題に発展する場合もある。それを差し引いても利益をもたらしてしまう一族なので、帝国も処分できないでいる。その当主がまともな人材に入れ替わるというなら、まともじゃない次期当主が未開宙域へ旅立つのを許してくれるかもしれない。そんな計算もあっての”身辺整理”だ。

「もう一押し、欲しいですね」
「ちなみに、俺はもうネタ切れ」

 戦争にはめっぽう強いウーゴも、政争にはめっぽう弱い。こういった厄介事は、エーベに丸投げだ。

「一番楽なのは、戦争で大敗すること、ですかね」

 軍人としての価値と危険性が、自分達の勘違いだったと理解したら、ウーゴの価値は大暴落だ。

「却下。部下を死なせたくない」

 AIによる自動化で、数人のクルーだけで一艦隊を運用できる時代に、ウーゴは多くの人材で艦隊を運用している。

「人が死なないから、AI任せで考えて艦隊を運用しなくなったんだよ。人の命がかかってれば、皆俺くらいがんばって頭を捻るよ。死なせない為に。それと、主力がAI艦でも、指揮艦は人間が運用してるから、沈められたら運用クルーが戦死するんだよ? そもそも、AI艦で戦争するなら、チェスで戦争すればいいのに。誰も死なない人道的な戦争だ。人道派兵だテロ撲滅だって謳う前に、人が死なないで済む方法、戦争しないで済む方法を政治家が模索すれば、俺が楽できる」

 結局、楽をしたいだけ。

「それは、政治家を過大評価しすぎです。連中が兄さんの評価通りなら、AI艦による戦争が常識になった百五十年前に、戦争がチェスになっています」
「そうだな。うん。そうだったら、俺は未開宙域に行けたんだろうけど、軍人としては大成しなかっただろうね」

 軍事以外は異性を口説くくらいしかできないので、ジゴロになっていただろう。

「兄さん、チェス、弱いですからね」

 軍人としての正しい資質なのか、捨て駒を嫌がるウーゴは、犠牲を最小限にしようとして、結局大敗してしまう。ゲームなのに。

「性格の問題だ。俺の優しい性格では、チェスに向かないんだよ」
「国を四つ滅ぼした人が”優しい性格”なら、宇宙は優しさの過剰供給で膨張しているんでしょうね」
「まあ、ジゴロになったかもしれない”もしも”より、俺が未開宙域に行けるかもしれない”もしも”の話をしようよ」
「ジゴロには……ほぼ、なってますね。副業がジゴロ? でも、収入はありませんから、副業ではないですね」

 むしろ、副業はプレゼントやらなんやらで出費が多い。本業の給料が良くて助かってる。

「ところで、兄さんに前から聞きたかったことがあるんですけど」
「ん? 俺が未開宙域に行きたい理由?」
「ええ。ミネルヴァ様は知ってるみたいだけど」
「いや。言ってないよ」
「え? でも、こないだパンドラがミネルヴァ様を吐かせようとした時、”わたくしとウーゴだけの秘密です”って」

 面識がないはずなのに、物真似が微妙に似ていた。

「知ったか? 知ったかぶりたいお年頃?」
「……ミネルヴァ様って、面倒臭いですね」

 おそらく只一人の信者の心が、少しだけ離れた。
 リンクが切れてて良かった。聞いていたら、さらに面倒な事になっていただろう。

「で? 結局、なんでなんですか?」
「んー。言いたくない。言うんなら、まず、ミネルヴァに言いたい。ミネルヴァが一番最初に知るべきこと……でもないんだけど、一番に知ってほしい」
「……なんでしょう? 嫉妬ですかね? イラッとしました。パンドラ、ミネルヴァ様を殴っといて」
「やめてあげて」

 女神と繋がる感覚と共に。

『パンドラさんに殴られたー! なんか”これはエーベちゃんの分”って、殴られたー!』

 どうやら、パンドラはエーベの言葉に、ウーゴが止める間もなく脊髄反射のように殴ったようだ。

『わたくし、なにもしてないのに!』
「あ、パンドラが殴り返されたみたいです」
「これは俺のせいなのか?」

 女神同士の殴り合いが始まり、音声通信が全く聞こえない。

「俺は悪くないよね。ミネルヴァを口説いたわけじゃないし、エーベを怒らせるようなこと言ってないよね」

 ウーゴも感づいているが、この妹は、ミネルヴァを口説くと露骨に嫌がる。
 誰を口説いても気にしないエーベが、ミネルヴァを口説いた時だけ怒るのは、ピタゴラスイッチ的な理由だ。

 1. ウーゴがミネルヴァを口説く。
 2. ミネルヴァが浮かれる。
 3. パンドラがウザがる。
 4. パンドラがミネルヴァを殴る。
 5. 天界で喧嘩が始まる。
 6. パンドラとミネルヴァの巫の頭の中で、女神がうるさくなる。
 7. エーベがウーゴに八つ当たり。

 十年以上繰り返しているが、四者共に進歩しない。何度でも繰り返す。

『これも武器だもん!』
「兄さんの担当神は、南瓜に釘バットを刺した物を振り回しているそうよ」

 女神の泣き声の向こうから途切れ途切れに聞こえる妹の声からして、戦神のくせに変な物で戦っているらしい。

「独創的な趣味の子は、その独創的なところを認めて褒めてあげれば簡単に堕ちる」

 それは「ただしイケメンに限る」が付く。整った顔立ちが多いアイゼン家であるウーゴがやるからこそ堕とせるだけであって、一般人がやっても意味はあまりない。逆に、ウーゴであれば趣味を否定しても堕とせる。過去に堕とせた女の子がいたし。
 その辺りのことを知っている妹は、女神の泣き声の隙間に、ただため息を返した。
 顔は見えないけど、不機嫌なのははっきりとわかった。

「今回のことは俺が悪いのかなー? ミネルヴァがうるさすぎてなにも聞こえないけどさ、エーベが不機嫌なのはわかるよ? その原因は俺なの? 大体の場合は俺だけど今回は違うよ? 今回はこんな合否通知を送った連中だよ?」

 見えてないのはわかっているけど、合否通知の紙切れをヒラヒラさせてみる。
 ミネルヴァの泣き声によるストレスと、アルコールによる程よい酩酊感が、ウーゴの口を軽くする。

「兄さんの、普段の行いでは?」

 途切れ途切れに聞こえる声のトーンから、言わんとすることは伝わった。

「俺は悪くない!」

 伝わったから全力で否定する。駄々っ子のように。

『やっぱり、わたくしが悪いんだー!』

 ミネルヴァに飛び火したのに、火の粉は、頭の中にガツンと響く大声という形でウーゴにどっさり降りしきる。

「俺、悪くないもん! 女神が使えねえのも俺のせいじゃないし!」

 泣き声のボリュームが上がる。

「不合格なのも、俺、悪くないし! 妹がブラコンなのも俺のせいじゃないし!」

 端末から反論しようとする息遣いが聞こえるが、その前にウーゴが被せるように続ける。

「ちょっと壁ドンの練習に使ったら堕ちちゃうチョロインなのが悪いんだもん!」

 その件で、父親にボコられたのを思い出す。
 通信越しに、なにかを握り潰す音が聞こえる。

「お姫様抱っこの練習はきつかったんだよ? 結構、重かったんだよ?」

 エーベ史上、一番太っていた時期のことだ。なにかが割れる音が聞こえる。

「いつからなの? おねしょしたの庇った時から?」
「にいさ」
「それとも、同級生の女の子に襲われてるのを助けた時? アレはギリギリだったんだよ? 助けに行く途中で、女の子を口説いてたからなんだけどね!」

 その時のことを思い出して頬を染めたのに、ギリギリだった理由を聞いてがっかりした。百年の恋も冷めそうだけど、百年の恋と呼ぶには重過ぎる恋なので冷めなかった。むしろ、恋心以外が燃え盛りそうだ。

「機関長に口説かれてたみたいだけど、もう助けないよ? むしろ、襲ってる機関長を口説いちゃおうか?」
『馬鹿って言う方が馬鹿だもん! パンドラさんの方が馬鹿だもん!』
「お前ら黙れ」

 ゾクッとした。最近の量子通信は、妹の殺気も送れるらしい。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

悪役令嬢は処刑されました

菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。

転生調理令嬢は諦めることを知らない

eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。 それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。 子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。 最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。 八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。 それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。 また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。 オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。 同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。 それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。 弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。  主人公が酷く虐げられる描写が苦手な方は、回避をお薦めします。そういう意味もあって、R15指定をしています。  追放令嬢ものに分類されるのでしょうが、追放後の展開はあまり類を見ないものになっていると思います。  2章立てになりますが、1章終盤から2章にかけては、「令嬢」のイメージがぶち壊されるかもしれません。不快に思われる方にはご容赦いただければと存じます。

お爺様の贈り物

豆狸
ファンタジー
お爺様、素晴らしい贈り物を本当にありがとうございました。

転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです

青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく 公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった 足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で…… エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた 修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく…… 4/20ようやく誤字チェックが完了しました もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m いったん終了します 思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑) 平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと 気が向いたら書きますね

処理中です...